~趣味の世界~
1万円台前半とお安い電動ガンにも関わらず箱出しでほぼそのまま普通に使えるG&G CM16。
しかしドットサイトを載せちょっと距離をとって撃ってみるとホップアップを最弱にしても弾着が上に向かっているようす。単にゼロインが取れていないだけかもしれませんが、ホップの効き過ぎを疑って分解してみる事にします。
ところでこの銃はマルイ以上に「素人が勝手に分解するな」と言わんばかりにレシーバーのアッパーとロワーに掛かるようにコーションステッカーが貼ってあります。そもそも壊れたところでメーカー修理に出すようなガラでも無いのでシールを引っぺがしておきます。で、アッパーとロワーに分けるのですが、この銃は実質マルイコピーとはいってもレシーバーの構造は社外品のメタルレシーバー準拠になっており、マルイM4や実銃M4のように後ろ側のピンを抜いて前側のピンを軸にアッパーを上へ持ち上げる、という方法ではありません。前側のピンを抜いて前方にスライドさせる分解方法になっているので、まずは前側のピンをちょっと固いですが抜きます。
ピンの横には溝が切ってあり、レシーバーに内蔵されたピンで完全には抜けないようになっています。マルイM4はここや後ろ側のピンが振動で勝手に抜け落ちるのがウィークポイントですのでマルイM4クローン系では対策がされているものが多いようです。後ろ側のピンも付け根にOリングがはめてあり抜けにくくしてありました。
ロワーレシーバーを押さえながらアッパー側を前方へ引っ張るとガシャッとズレてきます。アッパー後端がロワーにはまり込んで上へ外れないようになっているので、マルイのレシーバーとは互換性がありません。
アッパーは本来そのまま前方へずらして抜くのですが、この銃では配線があって数センチずらしたところで止まってしまうのでそこからアッパー後端を持ち上げて左右に開くようにして上へ外します。樹脂レシーバーなのですんなりいきますが金属レシーバーだと無理かもしれません。
インナーバレルとチャンバー一式が抜きだせました。アッパーレシーバー内側はマルイのものとは似ているものの若干の違いがあり、ガスチューブは内側に突き抜けています。マルイM4のチャンバーとアウターバレル後端の間にあった小さなスプリングもこれにはありません。チャンバー左側にはG&G GR16の刻印があり、共通パーツのようです。
チャンバー一式とインナーバレル。マルイ純正だと給弾ルートが別体でしたがこちらは社外品のメタルチャンバーなどと同様に一体化しています。
それ以外は大体マルイと同じだろうか?チャンバーの前にはOリングがありアウターバレル後端との緩衝と気密の役割を成しています。
チャンバーとインナーバレルを留めている濃い緑色のパーツを外し、インナーバレルを抜くと真鍮のリングと黄緑のチャンバーパッキンが一緒に抜けてきます。このあたりの構造はマルイと同じ。S&Tタボールも確かこんな感じ。
左がG&G CM16のチャンバーパッキン、右がS&Tタボールのチャンバーパッキン。急に思いつきで始めたので新品のチャンバーパッキンを用意しておらずとりあえずありもののチャンバーパッキンにおいでいただきました。S&Tタボールのチャンバーパッキンはやや弾の保持が弱く突起もダブルホールド形状なれど小さめでホップの掛かりも弱め。対してG&G CM16のチャンバーパッキンは突起がかなり大きいです。
長さは1mmほど違いますがインナーバレルホップ穴や下側の溝などの位置関係は同じで、どちらもマルイM4用の互換といえるでしょう。S&TタボールはPDIのWホールドチャンバーパッキンに交換しているので余剰となったこのチャンバーパッキンを入れてホップを弱めてみる事にしてみます。弾ポロさえしなければ完璧。
問題無くはまりました。
インナーバレルへはOリング、真鍮リング、チャンバーパッキン、チャンバーの順にはめこみます。
インナーバレルをしっかりとチャンバーへ差し込んだら深緑のロックパーツをはめ、真鍮リングを隙間に差し込みます。ロックパーツがきれいにはまらない時はインナーバレルが刺さりきっていないか、インナーバレルの左右にある溝がちゃんと左右水平の位置になっていません。位置がきちんと合えばロックパーツはきれいにはまり込みます。
チャンバー後ろ側からチャンバー内を覗き込んだところ。内側真上にホップアップの突起が出てくる穴が見えます。上画像はホップ最弱の状態。
ホップを最強にした状態。二つ山の突起が内側へせり出しています。機構としてはきちんと機能している事が確認できたので後は銃に戻して撃って確かめるだけです。
インナーバレルとチャンバー一式をアッパー側へ差し込みます。
あとは通常分解の手順で組み上げるだけですが、チャンバーを差込みきる前に配線は左側へ寄せておきます。左側を上にしてチャンバーをそのまま差し込むと配線が右に寄ってしまいますが、そのままだとアッパーが閉まりません。
配線をロワーの左に納まるようちょいちょいと手なずけながらアッパーをメカボックスに被せます。
ぴたっとこの位置までくればOK。マルイのに較べたら楽なもの。
アッパー後端の差込みと前側ピンの周辺の噛み合わせを同時にちょいちょい修正しながらここだ!というところで一気に押し込むとガシッとはまりこみます。一応マガジンポートから覗き込んで配線が変な位置になっていないか確かめておきます。ポート側へダラリと垂れていたらトリガーの方へ押し込んでおきましょう(ハンドガード内に来ている配線側から引っ張っても可)。
あとはピンを右側から押して差し込んで完了。
ホップの効き具合は外撃ちしないとわからないので今度にするとして、弾ポロしないかチェック。キャッチターゲットにバシバシ撃ち込んでみます。数発撃っては銃口を下へ向けてみますが大丈夫なようす。キャッチターゲットは本来10禁銃の単射に対応したものですが初速90くらい出てる銃でさんざフルオート浴びせてきたのですでにボロボロです・・・
マルイM4よりも通常分解がスムーズでチャンバーパッキンの交換くらいなら簡単です。交換する必要があったという事はマルイ品質に劣ってしまうのは否めませんが、価格差があるのですからそのくらいのツッコミどころがあっても良いでしょう。チャンバーパッキンだって500円くらいの安いパーツだし、交換も簡単。何かのついでにでも。
@結果報告@
外撃ちしてみたところ適正ホップで飛ぶようにはなったのですが載せる光学サイトによっては大幅に左に飛んだり上に飛んだりで、キャリハンのアイアンサイトが一番狙ったところへ飛びました。やはり光学サイトはこの銃で使うならこの銃に載せた状態でちゃんとゼロイン取らないとダメですね。当たり前ですが・・・
しかしドットサイトを載せちょっと距離をとって撃ってみるとホップアップを最弱にしても弾着が上に向かっているようす。単にゼロインが取れていないだけかもしれませんが、ホップの効き過ぎを疑って分解してみる事にします。
ところでこの銃はマルイ以上に「素人が勝手に分解するな」と言わんばかりにレシーバーのアッパーとロワーに掛かるようにコーションステッカーが貼ってあります。そもそも壊れたところでメーカー修理に出すようなガラでも無いのでシールを引っぺがしておきます。で、アッパーとロワーに分けるのですが、この銃は実質マルイコピーとはいってもレシーバーの構造は社外品のメタルレシーバー準拠になっており、マルイM4や実銃M4のように後ろ側のピンを抜いて前側のピンを軸にアッパーを上へ持ち上げる、という方法ではありません。前側のピンを抜いて前方にスライドさせる分解方法になっているので、まずは前側のピンをちょっと固いですが抜きます。
ピンの横には溝が切ってあり、レシーバーに内蔵されたピンで完全には抜けないようになっています。マルイM4はここや後ろ側のピンが振動で勝手に抜け落ちるのがウィークポイントですのでマルイM4クローン系では対策がされているものが多いようです。後ろ側のピンも付け根にOリングがはめてあり抜けにくくしてありました。
ロワーレシーバーを押さえながらアッパー側を前方へ引っ張るとガシャッとズレてきます。アッパー後端がロワーにはまり込んで上へ外れないようになっているので、マルイのレシーバーとは互換性がありません。
アッパーは本来そのまま前方へずらして抜くのですが、この銃では配線があって数センチずらしたところで止まってしまうのでそこからアッパー後端を持ち上げて左右に開くようにして上へ外します。樹脂レシーバーなのですんなりいきますが金属レシーバーだと無理かもしれません。
インナーバレルとチャンバー一式が抜きだせました。アッパーレシーバー内側はマルイのものとは似ているものの若干の違いがあり、ガスチューブは内側に突き抜けています。マルイM4のチャンバーとアウターバレル後端の間にあった小さなスプリングもこれにはありません。チャンバー左側にはG&G GR16の刻印があり、共通パーツのようです。
チャンバー一式とインナーバレル。マルイ純正だと給弾ルートが別体でしたがこちらは社外品のメタルチャンバーなどと同様に一体化しています。
それ以外は大体マルイと同じだろうか?チャンバーの前にはOリングがありアウターバレル後端との緩衝と気密の役割を成しています。
チャンバーとインナーバレルを留めている濃い緑色のパーツを外し、インナーバレルを抜くと真鍮のリングと黄緑のチャンバーパッキンが一緒に抜けてきます。このあたりの構造はマルイと同じ。S&Tタボールも確かこんな感じ。
左がG&G CM16のチャンバーパッキン、右がS&Tタボールのチャンバーパッキン。急に思いつきで始めたので新品のチャンバーパッキンを用意しておらずとりあえずありもののチャンバーパッキンにおいでいただきました。S&Tタボールのチャンバーパッキンはやや弾の保持が弱く突起もダブルホールド形状なれど小さめでホップの掛かりも弱め。対してG&G CM16のチャンバーパッキンは突起がかなり大きいです。
長さは1mmほど違いますがインナーバレルホップ穴や下側の溝などの位置関係は同じで、どちらもマルイM4用の互換といえるでしょう。S&TタボールはPDIのWホールドチャンバーパッキンに交換しているので余剰となったこのチャンバーパッキンを入れてホップを弱めてみる事にしてみます。弾ポロさえしなければ完璧。
問題無くはまりました。
インナーバレルへはOリング、真鍮リング、チャンバーパッキン、チャンバーの順にはめこみます。
インナーバレルをしっかりとチャンバーへ差し込んだら深緑のロックパーツをはめ、真鍮リングを隙間に差し込みます。ロックパーツがきれいにはまらない時はインナーバレルが刺さりきっていないか、インナーバレルの左右にある溝がちゃんと左右水平の位置になっていません。位置がきちんと合えばロックパーツはきれいにはまり込みます。
チャンバー後ろ側からチャンバー内を覗き込んだところ。内側真上にホップアップの突起が出てくる穴が見えます。上画像はホップ最弱の状態。
ホップを最強にした状態。二つ山の突起が内側へせり出しています。機構としてはきちんと機能している事が確認できたので後は銃に戻して撃って確かめるだけです。
インナーバレルとチャンバー一式をアッパー側へ差し込みます。
あとは通常分解の手順で組み上げるだけですが、チャンバーを差込みきる前に配線は左側へ寄せておきます。左側を上にしてチャンバーをそのまま差し込むと配線が右に寄ってしまいますが、そのままだとアッパーが閉まりません。
配線をロワーの左に納まるようちょいちょいと手なずけながらアッパーをメカボックスに被せます。
ぴたっとこの位置までくればOK。マルイのに較べたら楽なもの。
アッパー後端の差込みと前側ピンの周辺の噛み合わせを同時にちょいちょい修正しながらここだ!というところで一気に押し込むとガシッとはまりこみます。一応マガジンポートから覗き込んで配線が変な位置になっていないか確かめておきます。ポート側へダラリと垂れていたらトリガーの方へ押し込んでおきましょう(ハンドガード内に来ている配線側から引っ張っても可)。
あとはピンを右側から押して差し込んで完了。
ホップの効き具合は外撃ちしないとわからないので今度にするとして、弾ポロしないかチェック。キャッチターゲットにバシバシ撃ち込んでみます。数発撃っては銃口を下へ向けてみますが大丈夫なようす。キャッチターゲットは本来10禁銃の単射に対応したものですが初速90くらい出てる銃でさんざフルオート浴びせてきたのですでにボロボロです・・・
マルイM4よりも通常分解がスムーズでチャンバーパッキンの交換くらいなら簡単です。交換する必要があったという事はマルイ品質に劣ってしまうのは否めませんが、価格差があるのですからそのくらいのツッコミどころがあっても良いでしょう。チャンバーパッキンだって500円くらいの安いパーツだし、交換も簡単。何かのついでにでも。
@結果報告@
外撃ちしてみたところ適正ホップで飛ぶようにはなったのですが載せる光学サイトによっては大幅に左に飛んだり上に飛んだりで、キャリハンのアイアンサイトが一番狙ったところへ飛びました。やはり光学サイトはこの銃で使うならこの銃に載せた状態でちゃんとゼロイン取らないとダメですね。当たり前ですが・・・