~趣味の世界~
中華エアコキバレットM82A1に手を入れてみました。

中華エアコキバレットM82A1分解
まずはレイルアクセサリーやバイポッド、スリング、マガジンを外しておき、分解にかかります。まずはレシーバーとハンドガード部の間の分割点で前後に分けるため、ハンドガード部後端の上下2つずつ計4個のネジを抜き、ハンドガード部を引っこ抜きます。インナーバレル短けぇ・・・

中華エアコキバレットM82A1分解
グリップ側面に見えるネジ3本を抜き、隙間に精密ドライバーのマイナスを差し込んでコリコリ拡げて左右に分けて外します。中には錆鉄棒。グリップ基部はもうちょっと気の利いた形だとフルサイズM4グリップをつけるとか出来たのですが、ちょっと面倒な形。不可能では無いのですが・・・

中華エアコキバレットM82A1分解
レシーバー部の左側に見えるネジを全て外します。コッキングレバーのネジ以外は全部同じネジです。

中華エアコキバレットM82A1分解
丁寧に左右にモナカを開きます。ストック後方にあるスリングスイベルが引っかかりますが、モナカ片側を回して知恵の輪のようにして外す必要があり、ここだけはちょっと面倒臭いです。

中華エアコキバレットM82A1分解
買った当初からストック内でチャリチャリ言っていた原因。BB弾が1個入り込んでいました。マガジンに残弾がある状態でマガジンを抜くとマガジンポートの前側、マガジンキャッチが収まっているあたりが小部屋になっていてここに弾が噴出す事があるので、このあたりからコッキングレバーの上を通って後ろへ流れ込んだものと推測されます。

中華エアコキバレットM82A1分解
内部機構は至ってオーソドックスな構成。特に凝った部分もありません。ただ、耐久面を考えるとリコイルスプリングガイドの付け根(本体モナカにはめ込まれている部分が1mm程度と細く、衝撃で後端と本体が千切れて分離する可能性が多少・・・)やコッキングレバーが金属パーツで補強されていないなど、若干の不安があります。

中華エアコキバレットM82A1分解
発射に関わる基幹パーツ。シリンダー容量は銃の大きさほどには大きくなく、バネレートで初速を稼いでいる印象。電動ガン用のスプリングより僅かに径の広いスプリングなので流用は出来なさそう。レートもMS90なんかよりずっと強烈に強いものです。チャンバーにはホップアップ機構はなく、インナーバレルはプラ製の同形状のものが銃口までに8本繋ぎ合わせてある強引な作り。もしも銃口までの長さのある一本モノのインナーバレルを用意するとしたら、600mmくらい必要です。シリンダー容量を考えるとその半分もあれば十分ですが、アウターバレルにも魔物が潜んでいます・・・(後述)

中華エアコキバレットM82A1
モナカに載せた状態のチャンバーとインナーバレル。インナーバレルとチャンバーの間の細くなっている部分がちょっと加工しやすそうですね。

中華エアコキバレットM82A1分解
ていうかインナーバレル付け根が割れてるじゃねえか!拡げる方へテンションが掛かる部分に浸透潤滑剤の類が入ると微細なヒビに潤滑剤が入り込んでヒビを拡げてしまうので、本来油分はノーサンキューですがこの銃はややチャンバー付近に油分が染みています。ベトベトというほどでは無いのですが、ベトベトでも平気な構造もあればちょっとでも染みていると困る構造もあります。この銃は残念ながら後者。チャンバー直後のパーツにインナーバレル後端を差し込む構造が気密をとるためにややキツめになっているためです。

中華エアコキバレットM82A1分解
まあプラ製インナーバレルを複数本繋ぎ合わせている構成の銃はみんなここが割れる傾向にあります。シリンダー内に油分が必要な以上、ノズルからエアと一緒に噴出す油がここに付くのは仕方ありません。ABS用の接着剤を最近買ったので早速使ってみました。が、ちょっとこの接着剤、粘りが強くてちょっと筆に付けたつもりがボドボドと垂れたり付けすぎたりして中々慣れが必要です。マルイの作るモデルガンシリーズに付いていた接着剤と乾燥後の雰囲気は似ています。ビニール皮膜っぽいというか・・・

中華エアコキバレットM82A1分解
ホップアップの機能を後付けすべく、チャンバー直後のパーツのこの部分にノコギリで切り込みを入れます。

中華エアコキバレットM82A1分解
いつものように輪ゴム巻きなら切込みは前後に1mm、左右に3~4mmほどで良いのですが、今回はホームセンターで買ってきた水道用の4.8mmのOリングを使ってみます。輪ゴムに較べたら経年劣化にはてきめんに強いハズ。

中華エアコキバレットM82A1分解
リューターで削ってきれいに収まるようにフィッティングをします。現物合わせなので寸法は細かく言えませんが・・・

中華エアコキバレットM82A1分解
フィッティングにより大体このようになりました。先に結論を述べてしまうと、輪ゴムで十分だった・・・


中華エアコキバレットM82A1分解
次に、ハンドガード部の右側に見えるネジを全て外してハンドガードを左右に分けます。アウターバレルは予想通りハンドガードの前端に挟まっている部分から前にしかありません。

中華エアコキバレットM82A1分解
アウターバレルとマズルブレーキは左右モナカが接着されているので引っぺがして分解。見たまんまですがアウターバレルは左右に、マズルブレーキは上下に分割しますが、アウター後端から案外パキパキと剥がせてゆけました。マズルブレーキは左右に開いている穴にラジオペンチを突っ込んで開いて引っぺがしましたが、片方が割れて真っ二つに・・・

中華エアコキバレットM82A1分解
銃口がBB弾ギリギリの径しか開いていないので拡げようとしたらこんな構造。もし内径8mmくらいの薄板な金属パイプがあったらインナーバレルを3~4本分に減らしアウターバレル内側を削って入れてしまえれば、アウターバレルの強化と無駄なバレル抵抗の低減、シリンダー容量との兼ね合いの適正化が図れるでしょう。銃口も大きく開口できればなお良し。

中華エアコキバレットM82A1分解
が、ウチにはそんな気の利いた材料は無いのでインナーバレルのつなぎ目を接着し、アウターバレルへも接着して多少の強化をはかります。ぶっちゃけてしまうと実用面のみを考えればハンドガードから突き出したアウター自体ぶった切ってしまうのがいいのですが、ここが無くなると雰囲気が台無しです・・・でもこの銃に飽きて魔改造したくなった時、そんな手もあるでしょう。

中華エアコキバレットM82A1分解
ついでに付属のグニャグニャしなるバイポッドも2mm角棒を収めて接着し強化を試みてみますが、あんまり、いやほとんど強化されませんでした。

中華エアコキバレットM82A1分解
レシーバーのエジェクションポート部分とバットプレート、その下につながるグリップをマスキングして、ハンドガード部といっしょにインディのパーカーシールで塗装。何か今回は良~い色に塗れました。

中華エアコキバレットM82A1分解
後はパーツを元通り組みたてるだけですが、その前に銃内部に弾が入り込まないよう対策としてマガジンポート内側の前の面の開口している部分をプラ板で塞ぎます。ちゃんとマガジンキャッチの可動を妨げること無く、またBB弾が通れないように。

中華エアコキバレットM82A1分解
きっちり塞げました。マガジンポート内側には後ろ側にもBB弾が通ってしまいそうな穴があるのですが、そちらへは弾はあまり行かないだろうという事で何か問題が出るまでは放置。

中華エアコキバレットM82A1分解
元通りに組み上げます。面倒な部分は特にハンドガード部前端に付くスリングスイベル。知恵の輪すぎます・・・コツとしてはスイベルを片側に差し込んで、どの方向へなら動けるのかを把握しながら、片側のモナカを前へ回したりなどしてこねくり回す事です。どうしてもうまくいかない場合はスイベルの刺さる穴を若干拡げてみるしかないでしょう。

中華エアコキバレットM82A1分解
中華エアコキバレットM82A1分解
バイポッドもパーカーシールで塗装して、ドットサイトも載せて出来上がり。アウターバレルとマズルブレーキはキャロムのブラックスチール+インディのクリアパーカーでレシーバー部との色調を変えていますが、パーカーシール一色でも良かったかも。

中華エアコキバレットM82A1にHYUGA Konieオープンドットサイト
ドットサイトはHYUGAのkonieオープンドットサイト。銃のレイルがマルイのBOYSみたいな18mmくらいのレイルなのでマウントの金具を上下逆にしていたのですが、付け直す際に片側のみを上下逆にしてみました。両側を上下逆にすると片側の金具が斜めになって無理してる感がすごかったのでこうしたのですが、右にオフセットしています。実用上は何の問題もありません。

中華エアコキバレットM82A1
撃ってみるとドットサイトは十分役には立つのですが、ホップ改造がどうもうまくいかなかったのか、芯の出ていたインナーバレルが分解する事でズレてしまったのかめっちゃバラけてしまうようになりました。ホップがきれいに掛かって真っ直ぐ飛ぶ事もあれば、インナーバレルの継ぎ目の段差につまづくのか小便弾のようになって飛距離も出ず狙点と全然違う方へ飛んだり。
ホップアップとはチャンバー直後の上面にゴム突起をつけ、そこを通るBB弾にバックスピンを掛ける。というのが基本概念です。無回転で進むBB弾がチャンバー直後の上面のゴム突起につまずいて回転が掛かる理屈ですが、このゴム突起にも適切な形状と動きがあります。おそらく理想的な形はマルイの電動ガン用のチャンバーパッキンに付いている突起のように、BB弾が当たるとしなやかにプルンとしている事。輪ゴムだと生ゴムゆえに抵抗も大きく、1mm幅のヒモ状、しかも断面は角です。プルンと弾に抵抗を掛けている分、一応は理想に近い形状だったのかもしれません。一方Oリングは輪ゴムに較べると固いし幅も広く、断面は丸です。また表面もあまり抵抗を掛けるには適しておらず、どちらかといえばツルリとしているのでBB弾が当たっても減速するばかりで回転を十分に掛けていないのかもしれません。ただ、輪ゴムは1年ほどでしなやかさが失われ伸びに極端に弱くなって千切れやすくなってしまいます。どうしても付着しがちな油分に対しても耐性が低いです。なので輪ゴムによるホップ改造は割りとしょっちゅう輪ゴムを張り直してやる必要がありますが、その手間を惜しんで十分な性能が出せないよりは手間をかけてやった方がマシというのが今回の教訓でしょうか。

中華エアコキバレットM82A1
結論としては、色塗っただけでもまあ満足。ただパーカーシールは頬付けした時顔の脂の跡がとれません・・・






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