~趣味の世界~
中華エアコキトンプソンM1A1に手を入れてみます。
まずはマガジンから。横のネジ3本を抜くと左右に分かれます。リザーブスペースと錆鉄棒のある部屋は隔離されており弾が汚れる事はありませんが、その分リザーブ量は少なめ。
このマガジンの問題点はリップ部分にある無駄な部屋。ここに弾が詰まって装弾不良や銃側のチャンバーを破壊する危険があります。空間を埋めてやれば十分でしょう。
埋める、といってもここへは銃側のチャンバーが刺さるのでその分は開けておかなければなりません。さて何で埋めるか。いつも通りプラ板積層でもいいのですが、たまには違う事がしたい・・・
そういやエポキシパテがどっかにあったような・・・と探すと何年か前(8~9年くらい前?)に買ったウェーブのエポキシパテが2箱出てきました。
といってもこんな大量にはいらね、と各5mm分ほど切り出します。
2色のパテを練り合わせ、件の空間へ詰め込みます。それでも半分ほどパテが余ってしまいました。こういう時とりあえず棒状にしておくと後々何かに使えるので転がして伸ばすと径5mm×長さ7cmくらいの丸棒状になりました。
パテが硬化するまでマガジンは置いておいて、銃本体をばらしましょう。まずはストックの右側面にあるネジを全て抜いてストックを左右に分けます。中にあるのは巨大はモルタル袋。これは嫌だ。YIKAなどのチープガンに入っているような運動場の土みたいなモルタルとは違いこれはコンクリートみたいな色でキメが細かいのでそこそこ固いです。金槌で粉々に砕いてやりましたが破片は派手に飛ぶは粉塵も出るわで大変。
ハンドガードも右側面のネジ3本を抜いて左右に分割。下面のレイルはハンドガード左右に挟まっており、コレが許せない人は穴は残りますが外した状態にする事もできます。どうせなら後ろ寄りにレイルを付けてフォアグリップを装着したいところですが、このレイルはハンドガード前半の下面にあわせて傾斜が付いているのでそのまま移設すると傾いてしまいます。もったいないかもしれませんがマグプルPTSのポリマーレイルセクションを使うのも手でしょう。
グリップも右側面のネジ3本を抜いて左右に分けます。ハメコミが分離しにくい時はグリップの前面と後面をグッと押すと底面に隙間が開くのでそこへカッターなどを差し込んでひねると隙間を拡げられるのでそこをきっかけにして前面後面も開いてやると良いでしょう。中には錆鉄棒があります。
茶色いパーツが外れ、航空機搭載用の機関砲みたいな姿になりました。
レシーバーの右側面にあるネジを全て抜いてモナカを開きます。コッキングレバーのネジ以外の外装のネジは量が多いですが全て同じネジで、頭がやや大きめなネジが使われているので大きめのドライバーが使えるのがこの銃の良いところかもしれません。ネジが深く刺さっている(ネジ頭が奥まっている)箇所も無いので安心。ただしネジの質はそれなりです。
モナカを開くときは割りとすんなり開くので特に苦労する点はありません。
このトンプソンと同じメーカー製と思われるL85と同様に内部機構はよくある中華チープガンよりは少し凝ったつくりになっていて、トリガーからトリガーバーを介してシアーまでの間にももう一つシーソーがあります。L85はトリガーバーが針金でトリガーの付け根に攻撃性があったために割れて補修に苦労させられましたが、こちらはプラ製で長さも短いです。
シリンダー下にスプリングがあるのもL85と同様。コッキングレバーを引ききる直前からシリンダーも後退させて前にあるノズルも後退させる事でチャンバー内にマガジンからの弾を入れ、コッキングレバーを離すとスプリングの力でコッキングレバーとシリンダーが前進します。シリンダーの前進はコッキングレバーと連動してコッキングレバーの前にあるスプリングの力で前進する仕組みが中華チープガンには多いですが、この銃は補助的にシリンダー下に専用の前進用スプリングを持っています。設計が古くてコッキングレバーとシリンダーの間の噛み合いに工夫が足りないのか、コッキングレバーのスプリングが弱いのか、理由は不明。
シリンダー等を下ろしてトリガー周りのチェック。セレクターはFIREの位置。
セレクターをSAFE位置にするとトリガーの上につっかえ棒が後ろ側からスライドされてきてトリガー上後方に掛かり、トリガーを引けないようにします。
発射に関わる主要パーツ。非常にオイリーで粘度の低めなグリスが多めに盛られています。シリンダー容量は結構大きくスプリングレートもかなり強烈なので初速が85mpsほども出ているのにも納得ですが、その割にインナーバレルは短いのでインナーバレルはタイトでロングなものに換えると更に初速が増すかもしれません。
チャンバーゴムは凸状でホップアップ機構はありません。インナーバレルはアルミ製で前後は軽くテーパー加工がされており侮れません。ただ表面も内部もちょっと汚れていました。
アウターバレルはまず前端のフロントサイトを引っこ抜き、右側にあるネジ2本を抜くと左右に分かれます。中には錆鉄棒。インナーバレルの途中にある溝は内部の敷居に掛かりますがあまり掛かった感触が無く後ろ側へ引っ張ると簡単にぬけてしまい、前端とチャンバーとで前後を押さえているだけでちょっと固定が不完全な気もします。横方向へも白いクッションが片側にあるだけ。
レシーバーモナカを中性洗剤で洗って乾かしている間に茶色いパーツの塗装をしましょう。
今回用意したものはアサヒペンのストーン調スプレー、ブラックグラナイト。パーツの方は240番でペーパー掛けして足付けをしておきます。
吹き付けた時は白いツブツブにちょっとやっちまった感がありましたが乾いてくると普通に黒くなります。ただ黒々としたシボにしたいなら素直にブラックストーンを選びましょう。ブラックグラナイトだと僅かにグレー味があり、シボへの光の乱反射もあって平滑な部分に塗ったパーカーシールとの色差が無いように見えます。しかしこのスプレーのフタ、看板に偽り無しというか、塗料のフタの理想形といえるでしょう。(フタの色と塗料の色が全然違うものが多すぎます・・・)
レシーバーモナカとアウターバレルはインディのパーカーシールで塗装。
前回の失敗を生かし、やり方を元に戻すという退化。インナーバレル後方の他と干渉しない位置にノコギリで切り込みを入れ、輪ゴムを巻きます。昔ながらのホップアップ化改造。
こんな感じに。切り込みを入れる量、輪ゴムをはみ出させる量は大体こんくらいかなぁ?という勘。
レシーバーモナカにパーツを元通り配置しなおします。上画像だとトリガーバーが裏返っていますが、こうするとトリガーの動作に上のスプリングが干渉してジョリジョリ言うようになり、コッキングしてトリガーを引くとコキコキ引っかかる感触が付加されます。ダメダメなので裏表は間違えないように。
しかもインナーバレル先に挿したらアウターバレル取り付かないじゃないですか、やだー!
モナカを閉めます。リヤサイトとレイルを差し込み忘れないように(一旦忘れました)。この銃のモナカはすんなり閉まるので安心。ほんとパクッと閉まってくれます。
ネジを閉めてゆきます。ネジ量が多いですが、しっかり確実に。一旦緩める方(半時計周り)に回してコクッと反応があった所で締める方(時計周り)に回してスルスルッと回ってゆくのが理想。タッピングビス界での常識。
マガジンを組みなおします。エポキシパテはここまでで5時間くらい置いていましたがまだちょっと固まりきれていない感じ。
とりあえず発射が出来る状態になったので試射。ホップの効きがイマイチ弱い気がしますが、おおよそ狙ったところへは飛んでいます。まあアルミバレルだし元々集弾性に於いては素性は良いはず。
グリップを取り付け。黒いシボ状で樹脂グリップらしくなった。今風!
ハンドガードの取り付け。握り心地はMP5と似ています。シボの粗さはタボールに近い感じ。超今風!
ストック内にあったモルタル袋の代わりに鉛のホイールウェイトを4枚(60g×4=240g)貼り付けます。空間は大量にありますがあまり重くしてもウンザリするのでグリップの位置から前と釣り合いを取るくらいの量で。
ストックを取り付け。モダナイズトンプソンというならストックチューブ付けるくらいはっちゃけたかったところですが、これもまた良し。
木と鉄の銃も良いですが、シボのある黒い樹脂とグレーパーカーも良いでしょ!
まずはマガジンから。横のネジ3本を抜くと左右に分かれます。リザーブスペースと錆鉄棒のある部屋は隔離されており弾が汚れる事はありませんが、その分リザーブ量は少なめ。
このマガジンの問題点はリップ部分にある無駄な部屋。ここに弾が詰まって装弾不良や銃側のチャンバーを破壊する危険があります。空間を埋めてやれば十分でしょう。
埋める、といってもここへは銃側のチャンバーが刺さるのでその分は開けておかなければなりません。さて何で埋めるか。いつも通りプラ板積層でもいいのですが、たまには違う事がしたい・・・
そういやエポキシパテがどっかにあったような・・・と探すと何年か前(8~9年くらい前?)に買ったウェーブのエポキシパテが2箱出てきました。
といってもこんな大量にはいらね、と各5mm分ほど切り出します。
2色のパテを練り合わせ、件の空間へ詰め込みます。それでも半分ほどパテが余ってしまいました。こういう時とりあえず棒状にしておくと後々何かに使えるので転がして伸ばすと径5mm×長さ7cmくらいの丸棒状になりました。
パテが硬化するまでマガジンは置いておいて、銃本体をばらしましょう。まずはストックの右側面にあるネジを全て抜いてストックを左右に分けます。中にあるのは巨大はモルタル袋。これは嫌だ。YIKAなどのチープガンに入っているような運動場の土みたいなモルタルとは違いこれはコンクリートみたいな色でキメが細かいのでそこそこ固いです。金槌で粉々に砕いてやりましたが破片は派手に飛ぶは粉塵も出るわで大変。
ハンドガードも右側面のネジ3本を抜いて左右に分割。下面のレイルはハンドガード左右に挟まっており、コレが許せない人は穴は残りますが外した状態にする事もできます。どうせなら後ろ寄りにレイルを付けてフォアグリップを装着したいところですが、このレイルはハンドガード前半の下面にあわせて傾斜が付いているのでそのまま移設すると傾いてしまいます。もったいないかもしれませんがマグプルPTSのポリマーレイルセクションを使うのも手でしょう。
グリップも右側面のネジ3本を抜いて左右に分けます。ハメコミが分離しにくい時はグリップの前面と後面をグッと押すと底面に隙間が開くのでそこへカッターなどを差し込んでひねると隙間を拡げられるのでそこをきっかけにして前面後面も開いてやると良いでしょう。中には錆鉄棒があります。
茶色いパーツが外れ、航空機搭載用の機関砲みたいな姿になりました。
レシーバーの右側面にあるネジを全て抜いてモナカを開きます。コッキングレバーのネジ以外の外装のネジは量が多いですが全て同じネジで、頭がやや大きめなネジが使われているので大きめのドライバーが使えるのがこの銃の良いところかもしれません。ネジが深く刺さっている(ネジ頭が奥まっている)箇所も無いので安心。ただしネジの質はそれなりです。
モナカを開くときは割りとすんなり開くので特に苦労する点はありません。
このトンプソンと同じメーカー製と思われるL85と同様に内部機構はよくある中華チープガンよりは少し凝ったつくりになっていて、トリガーからトリガーバーを介してシアーまでの間にももう一つシーソーがあります。L85はトリガーバーが針金でトリガーの付け根に攻撃性があったために割れて補修に苦労させられましたが、こちらはプラ製で長さも短いです。
シリンダー下にスプリングがあるのもL85と同様。コッキングレバーを引ききる直前からシリンダーも後退させて前にあるノズルも後退させる事でチャンバー内にマガジンからの弾を入れ、コッキングレバーを離すとスプリングの力でコッキングレバーとシリンダーが前進します。シリンダーの前進はコッキングレバーと連動してコッキングレバーの前にあるスプリングの力で前進する仕組みが中華チープガンには多いですが、この銃は補助的にシリンダー下に専用の前進用スプリングを持っています。設計が古くてコッキングレバーとシリンダーの間の噛み合いに工夫が足りないのか、コッキングレバーのスプリングが弱いのか、理由は不明。
シリンダー等を下ろしてトリガー周りのチェック。セレクターはFIREの位置。
セレクターをSAFE位置にするとトリガーの上につっかえ棒が後ろ側からスライドされてきてトリガー上後方に掛かり、トリガーを引けないようにします。
発射に関わる主要パーツ。非常にオイリーで粘度の低めなグリスが多めに盛られています。シリンダー容量は結構大きくスプリングレートもかなり強烈なので初速が85mpsほども出ているのにも納得ですが、その割にインナーバレルは短いのでインナーバレルはタイトでロングなものに換えると更に初速が増すかもしれません。
チャンバーゴムは凸状でホップアップ機構はありません。インナーバレルはアルミ製で前後は軽くテーパー加工がされており侮れません。ただ表面も内部もちょっと汚れていました。
アウターバレルはまず前端のフロントサイトを引っこ抜き、右側にあるネジ2本を抜くと左右に分かれます。中には錆鉄棒。インナーバレルの途中にある溝は内部の敷居に掛かりますがあまり掛かった感触が無く後ろ側へ引っ張ると簡単にぬけてしまい、前端とチャンバーとで前後を押さえているだけでちょっと固定が不完全な気もします。横方向へも白いクッションが片側にあるだけ。
レシーバーモナカを中性洗剤で洗って乾かしている間に茶色いパーツの塗装をしましょう。
今回用意したものはアサヒペンのストーン調スプレー、ブラックグラナイト。パーツの方は240番でペーパー掛けして足付けをしておきます。
吹き付けた時は白いツブツブにちょっとやっちまった感がありましたが乾いてくると普通に黒くなります。ただ黒々としたシボにしたいなら素直にブラックストーンを選びましょう。ブラックグラナイトだと僅かにグレー味があり、シボへの光の乱反射もあって平滑な部分に塗ったパーカーシールとの色差が無いように見えます。しかしこのスプレーのフタ、看板に偽り無しというか、塗料のフタの理想形といえるでしょう。(フタの色と塗料の色が全然違うものが多すぎます・・・)
レシーバーモナカとアウターバレルはインディのパーカーシールで塗装。
前回の失敗を生かし、やり方を元に戻すという退化。インナーバレル後方の他と干渉しない位置にノコギリで切り込みを入れ、輪ゴムを巻きます。昔ながらのホップアップ化改造。
こんな感じに。切り込みを入れる量、輪ゴムをはみ出させる量は大体こんくらいかなぁ?という勘。
レシーバーモナカにパーツを元通り配置しなおします。上画像だとトリガーバーが裏返っていますが、こうするとトリガーの動作に上のスプリングが干渉してジョリジョリ言うようになり、コッキングしてトリガーを引くとコキコキ引っかかる感触が付加されます。ダメダメなので裏表は間違えないように。
しかもインナーバレル先に挿したらアウターバレル取り付かないじゃないですか、やだー!
モナカを閉めます。リヤサイトとレイルを差し込み忘れないように(一旦忘れました)。この銃のモナカはすんなり閉まるので安心。ほんとパクッと閉まってくれます。
ネジを閉めてゆきます。ネジ量が多いですが、しっかり確実に。一旦緩める方(半時計周り)に回してコクッと反応があった所で締める方(時計周り)に回してスルスルッと回ってゆくのが理想。タッピングビス界での常識。
マガジンを組みなおします。エポキシパテはここまでで5時間くらい置いていましたがまだちょっと固まりきれていない感じ。
とりあえず発射が出来る状態になったので試射。ホップの効きがイマイチ弱い気がしますが、おおよそ狙ったところへは飛んでいます。まあアルミバレルだし元々集弾性に於いては素性は良いはず。
グリップを取り付け。黒いシボ状で樹脂グリップらしくなった。今風!
ハンドガードの取り付け。握り心地はMP5と似ています。シボの粗さはタボールに近い感じ。超今風!
ストック内にあったモルタル袋の代わりに鉛のホイールウェイトを4枚(60g×4=240g)貼り付けます。空間は大量にありますがあまり重くしてもウンザリするのでグリップの位置から前と釣り合いを取るくらいの量で。
ストックを取り付け。モダナイズトンプソンというならストックチューブ付けるくらいはっちゃけたかったところですが、これもまた良し。
木と鉄の銃も良いですが、シボのある黒い樹脂とグレーパーカーも良いでしょ!