~趣味の世界~
先日残念な結果になったCYMA AK47タクティカル(CM.039C)のハイサイクル化ですが、放っておいても調子の悪いままなので休日を利用して原因究明をしましょう。9月は忙しくていけません・・・


まず、真っ先に疑ったライラクスのシリンダーなのですが、結局はシリンダーヘッドも換えてようやくマシな初速になったのでむしろダメだったのはピストンヘッドではないか、ではどうダメだったのか?


参考に箱出しで初速が95m/sくらい出ていたS&T BABY M4に入っていたピストンヘッドを通してみると、ピストンヘッドの周囲に隙間が全く見られず、ピストンヘッドのOリングがちゃんとシリンダー内に接しているのが確認できます。


一方で初速がグダグダだった方のピストンヘッドを通してみると新月のような隙間が確認できます。前進するピストンヘッドは前面の穴からOリングの前に空気が通り、その空気圧でOリングをピストンヘッド後方とシリンダー内へ押し付けるようになっているので、静止状態で隙間が見えるからといって必ずしも圧縮抜けをしているとは限らないのですが、しかしこの組み合わせで初速がたった10m/sしか出なかったのは相性が明らかに悪かったといえます。またノーマルのフルシリンダーとでも40m/sしか出ていないので、やはりこのシリンダーヘッドは使用をやめておいた方がよろしいようで・・・


メカボックスを開きました。


セクターギヤがピストンを引き始めるところ。


セクターギヤがピストンを引ききったところ。ピストンヘッドは終始シリンダー内にあり、フルシリンダーはシリンダー容積をフルに利用できるためエア吐出量が最も多く、長いバレルから弾が出るまでに十分な空気を吐き出せるのですが、ピストンを引いている間はピストンヘッドとシリンダーの隙間か、チャンバー側からノズルを通って吸気するため高サイクル時にはバレル内で押し出されている弾に引き戻す力が加わってしまい、初速が低下します。


横穴の開いた加速シリンダーの場合。セクターギヤがピストンを引き始めたところ。サイクル開始からここまではフルシリンダーと変わりません。


セクターギヤがピストンを途中まで引いたところ。シリンダーの横穴越しにピストンヘッドが見えます。加速シリンダーでは横穴より前がシリンダー容積になり、フルシリンダーに較べ容積が減ってしまいますが横穴より後ろはシリンダーの有効長の外であり、圧縮が行われていないので抵抗無く前後に動く事ができます。


セクターギヤがピストンを引ききったところ。セクターカット(セクターギヤの引き始めと解放時のギヤを何枚か削り落とす事)をしているのでピストンが前後する範囲が少なくなっているので、当然加速シリンダーの横穴が引ききったピストンヘッドより後ろにあっても意味がありません。加速シリンダーではピストンはこの後横穴から排気しつつ穴より前まで高速で前進し、穴より前の部分から圧縮を開始します。シリンダー容積が小さいのでインナーバレルが長いと弾が銃口から出る前に吐出量を使い切ってしまい、ピストンが再び引き始めるとフルシリンダーと同様に弾を引き戻す力が掛かってしまうのでやはり初速が低下します。そのため、シリンダー容積が小さくなった場合はインナーバレルを短いものに換えます。しかしそれではシリンダーの小容量化と短銃身化で初速にとってはダブルパンチとなって大幅に減速してしまうので、スプリングを強いものに換えてピストンの前進速度を速めて初速を高めます。スプリングを強くするとピストンを引くのに大きな力を要求するのでサイクルは下がりますが、上げる場合はモーターを高速型のものに換えるか、バッテリーの電圧を高める事になります。


と、理屈ではそうなのですがこの銃では組み合わせ的に初速もサイクルも低く、まだおかしい部分があります。というか気づいたのですが、ピストンがスムーズに動いていません。


空のメカボックスにピストン(ヘッドの有無は問わず)を収めてメカボックスのネジを締め、外側からピストンを前後に動かした時にスムーズに動かなければいけないのですが、メカボックス内のピストンを挟んでいるレールとピストン本体のレール間の寸法が合っておらず、動きが悪くなっていたようです。これはSHSのこのピストンではよくある事のようです・・・(左右レール間の寸法は海外製電動ガンの場合少し余裕をもって広めにされているものがあるらしく、SHSのピストンはそちら向けになっているようです。マルイ製メカボックスでは狭いため今回と同様の問題が出ます。)


メカボックスのレールの谷側には盛ったグリスがそのままになっていて触れてすらいないので、山側が高い事になりますが、金属なので削るのは面倒です。それに寸法がおかしいのはピストンの方なのでピストンのレールの谷側を削る事になります。やや削りにくいですがリューターやヤスリでピストンの谷側をメカボックス内でスムーズに動くようになるまでシコシコと削ります。大体片側で0.5mmほど削る必要がありました。定番ピストンなのになぁ・・・


削るのにピストンヘッドを一旦外したので付け直します。ちょっと組み付けにコツが要りますが、慣れるとピストンの後方からドライバーを突っ込むのよりやりやすいかもしれません。


取り付きました。この銃ではスプリングガイドにベアリングが元々入っているのでスプリングの回転方向への動きは後方で相殺してくれます。


メカボックスを閉めます。スプリングを圧縮しながらスプリングガイドをメカボックスに収めてから逆転防止ラッチを収めた方が、スプリングを圧縮しそこなってガチャンとなった時に逆転防止ラッチが外れる2度手間を防げます。


メカボックス外側のパーツを付け直します。


メカボックスをレシーバーに収め、銃を組み直します。


初速とサイクルをチェック。ピストンの前後動が渋くなってたのが一番の原因だったのか、サイクルは大体据え置きで初速は大幅に向上。ピストンヘッドは原因としてどうだったのかはちょっと判断材料が足りないところ。初速がこれならスプリングは100なのを90に戻しても良さそうですね。



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組んだりバラしたりの邪魔なのでトップレイルを外してみましたがこの方がAKらしいシルエットになりますね。アイレリーフの近いスコープを使わない限りはハンドガード上のレイルで足りるという事なのでしょう。

結局一番ダメだったのが定番パーツで、とっくに知れ渡ってるトラブルを私が見落としていただけでした。

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