~趣味の世界~
CYMAのAK47タクティカル(CM.039C)がウチにはあるのですが、なんちゃってRPK状態にしたところであまりいじる気にもならなくなりそのままろくに撃ったりもせず放置状態なのでこれを少し触る気になるくらいにしよう、というのが今回の趣旨。


銃自体は今は亡きBBキングで2012年頃に買ったもの。セミで撃っているとトリガーがロックしてしまう症状が出るのでメカボックスを開けて分からないなりに調整しつつスプリングだけ交換、あとはアウターバレルのロング化とストックを換えたくらしかしていません。セミの調子が悪いならフルで撃てばいいじゃない、という事でこの姿なのですが、RPKと比べるとアウターバレルが細くて貧相だし、今は同じCYMAからこの銃にちょっと足した程度の金額で買えるRPKがあるんですよね・・・


さてメカボックスを取り出します。取り出すのは比較的楽なんですが、戻すのが面倒臭いのがAK。


モーターホルダーやセレクターパーツなどを外します。トリガー後ろにあるカバーパーツも。


Ver.3メカボックスなのでメカボックスの上を留めている鉄板を引っこ抜きます。


メカボックス左右を留めているネジは4本。長さは3種類あり上画像を参考に。


メカボックスを開けます。あまり慎重に開けなくても大丈夫。


スプリングだけはライラクスのMS90に換えてありますが、他は変えていません。シム調整は理屈を理解せずにとりあえずブレなきゃいいんだろ、と思っていたのでめっちゃ枚数重ねてハメてありました・・・


今まではいじらなかったスイッチ周りも外します。まず上側にあるスプリングを外し、


スイッチ前面と左面にある小さなネジを外してプラ製の小パーツを外すと金具とそれにハンダ付けされた配線が外れます。


外れました。配線はメカボックス左側のスイッチ周辺の穴をくぐっているので、組む時は配線をここを通してからになります。


トリガーとカットオフレバー、メカボックス左側の外側に取り付いているセレクタープレートを外します。軸受けも。スプリングなどは失くさないように注意しましょう。
メカボックスは元々盛られていた緑色の通称「エイリアングリス」とタミヤのセラミックグリス、それにシリコンオイルが混ざったものでギトギトになっていたので全部キレイに拭き取りました。中性洗剤で洗っても良いのですが、完全に油気を飛ばしてしまうと摺動部分などに傷が付いたところから錆び(アルミや亜鉛合金も錆びます)が出やすくなるのでなるべく洗った後は早めに軽くシリコンオイルで拭く程度のコーティングがあった方が安心です。(とはいえ鉄ほど神経質に錆びに注意する必要はありません)


定番パーツ、SHSの13:1スーパーハイスピードギアを今回も使用します。


元のセクターギヤ(右の銀色のもの)との比較。よく見ると元のセクターギヤは軸周りにあるカットオフレバーを動かす楕円形のカムが欠けていました。セミオートがロックしたり、高電圧バッテリーを繋ぐとセミが2バーストになったりしてたのはここが欠けてカットオフレバーの動きが悪くなってたからかもしれません・・・


厚みは元のギヤの方が厚いです。タペットプレートを動かす突起が元のギヤとでは大きさが違いますが、セクターチップとかつけなくて大丈夫だろうか?


元々ついていた軸受けはプラス型の溝が付いたもので、これはこれでグリス切れを防止してくれて良いのですが、折角なのでベアリング軸受けに換えてみます。今回のものには7mmのものが適合します。
電動ガン用の軸受けはマルイが純正で多用しているプラ軸受け、海外製に多い金属製でグリス溜めの溝があるものや、潤滑性のある材質を混ぜ込んで成型されているオイルレスメタル、そしてベアリング軸受けがあります。それぞれに長所短所があり、ヘビーユーザーには頑丈なメタル軸受けが適していますが、ライトユーザーならコストの安いプラ軸受けで十分だったり、高価だけれどスムーズさに優れるベアリング軸受けが向いています。ただしベアリング軸受けはヘビーユースだとベアリングの球が高負荷ですり減ってガタが出たり、粗悪なベアリング軸受けはそれが早期に発生したりと、良い面ばかりではありません。


さて取り出したSHSの7mmベアリング軸受けですが、6個中2個の外見がなんか違う・・・中心に入っているパーツが2つだけ逆についていますが、機能上問題無いとはいえどうも気になってしまう。


ベアリングをメカボックスに差し込むと0.5mmほど外側にはみ出ますが、元の軸受けもそうなので問題ありません。はみ出た面に重なっているセレクタープレートも元々ベアリングと重なる部分は削られています。


セレクタープレートは以前調整としてカットオフレバーを動作させる位置をわずかにカッターで削っているのでリフレッシュとしてSHSのVer.3メカボックス用のセレクタープレートを用意しておきました。


と思ったら、あれー?何かいらん部分が付いてる・・・Ver.3メカボックスを共用する銃のうちスイッチも操作するもののためにこの延長部分があるようです。なので元々付いていたセレクタープレートにこの部分が無い場合に置き換えで使うならこの部分は切り飛ばしてしまって良いでしょう。


ただ、いざハメてみると微妙に合わないのかスライド可動してくれません・・・今回はどうしても置き換えたいわけではないのでパスして元のセレクタープレートをそのまま使用します。


次にカットオフレバーを交換。SHSのVer.3用カットオフレバー。


上の銀色のものが元のカットオフレバー。カットオフレバーは上側のスプリングで水平位置に保持されており、セクターギヤのカムによって左側のアームが押し下げられ、一方でシーソーのように右側のアームが持ち上がります。セレクタープレートがフルオートの位置にスライドすると右側のアームが持ち上がった状態で保持されるので、持ち上がってる状態でのみ発射動作が行われるのでしょうか。


取り付けたところ。すぐそばの軸受けが出っ張ってて干渉してるように見えますが、そちらの方向へは動かないので問題ありません。


シム調整をしながらギヤを乗せてゆきます。まずスパーギヤを乗せて手でコマを回すように回してみて回転に干渉が無ければそのまま、コリコリと干渉があったので薄いシムを置いてもう一度回してもまだコリコリするので一段厚いシムに換えてもう一度回すとスムーズになったので次はセクターギヤを置いて回します。僅かにスパーギヤと擦れているので薄いシムをセクターギヤの下に置いて回してみるとまだ擦れるので一段厚いシムに換えてもう一度回すとスムーズになったので次はベベルギヤを置いて回すとスムーズなのでそのまま。これで左側のシム調整ができました。左側はとにかく最少にし、左右の軸受け間でのガタは右側で行うのが良いそうです。


左側のシムが決まったらメカボックスを閉めて角ギヤを揺すってカタカタ左右に動くようならシムを足します。スパーは動かなかったのでそのまま、セクターとべベルは少しカタカタするので薄いシムを1枚ずつ置いてまたメカボックスを閉じでギヤを揺すり、まだカタカタするので薄いシムをもう1枚ずつ置いてメカボックスを閉じるとガタがなくなりました。
しかしメカボックスのネジを締めてみるとギヤの回りが渋々なのでシムを1枚ずつ外してもう一度メカボックスを閉めてネジを締めてみると軽くは回るものの若干左右にカタカタが残るような・・・?でもこのくらいで十分なのでしょう、とこんな感じでシム調整を行いました。
私の場合面倒臭がりなのでかなり簡略化して結果を大雑把にしていますが他所の動画だとやはりちゃんと手間暇掛けてやるのが正解ではないかと思います。

↓皆様はこちらを参考に。



モーターは定番マルイのEG1000に交換。Ver.3メカボックスなのでショートタイプのEG1000Sです。


元々付いてたモーターも黒い缶に青いエンドベル。ただこのモーターは端子を使わずに直接ハンダ付けしてありました。


EG1000Sにはスプリングが2つ付いていますが今回使うのは小さい方。パッケージの外から見えない部分にAK・ステアー・トンプソンは小さい方、G36Cは大きい方と注釈が書かれています。


何かおかしくね?


こうでした。


モーターホルダーごとメカボックスに当ててみて、ピニオンの位置を見たところ。上の方の動画だとベベルギヤの端までピニオンがピッタリくる位置がベストですが、1mmほど余った状態に留めておきました。理由?何となく・・・


今回はAPSのFETキットを用意しました。
FETとはField Effect Transistor(電界効果型トランジスタ)の事で、通常の電動ガンのトリガースイッチはバッテリーからモーターまでつながる大電流をそのまま機械的に通電/カットしているためスイッチでのスパーク発生によって電極焼けが起きやすいため果ては電極焼けによって通電不良をおこします。
そこでトリガースイッチではON/OFFの判断のための小電力のみを流し、大電力はFETユニットを介して通電/カットを行うようになるのでスイッチ焼けがほぼなくなる、というのがFETの特色。


FETキットはスイッチのメス側にはんだ付けされた配線と、そことつながる配線とバッテリー方向へのコネクターと配線が生えたFETユニット、オス側のスイッチがセットになっています。ただ、この製品はVer.2用のスイッチが付いており、Ver.3メカボックスに使うにはハンダ付けをやりなおさなければなりません。(APSのFETキットはVer.3用も別にちゃんと売られているのですが・・・)


とはいっても難しい事ではなく、ハンダをコテで熱して配線を外して別のに付け直すだけの事。


銃に付いてたVer.3メカボックス用のスイッチの端子にFETのスイッチ配線を付け直しました。どっちが+-とかはないのでとりあえず付ければOK。


前述のようにメカボックスにスイッチを組む時はまず配線をメカボックス左パーツのスイッチの取りつく位置の穴に通してからスイッチを組みたてます。


端子をスイッチに収めて小パーツをネジ留めして固定し、オス側スイッチを収めてメカボックスにあてがい、スプリングを取り付けてスイッチの取り付けは完了。


トリガーは3パーツで成り立っており、これをスイッチの後方へ取り付けます。


スプリングは先に置いた方がやりやすいでしょうか。上画像のスプリングのヒゲの前からトリガーを差し込みに掛かります。


銀色のパーツの上の突起がオス側スイッチの後ろにハマるように取り付けます。



@@@後編へ続く@@@



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