~趣味の世界~
ウチにあるマルイMP7A1は出戻り最初期のご老体。接触不良によるつまらんトラブルが多いのでメインを外れて隠居状態にありました。


SⅡSのプロドットサイトCRUXをハイマウントしてその下のスペースにマルイのミニバッテリーをベルクロでくくりつけて運用していました。


このドットサイトは樹脂製なので見た目に反して軽く、全備重量でも1.5kg程度しかなく非常に軽量です。


ただしこのドットサイト、3千円弱と安いせいもあり暗くて像が滲んでおり、視野も狭いです。スイッチも輝度3段階を選べますが買ったままだとこのダイヤルが非常に固くて操作しづらい。


ダイヤルは分解してヤスリがけしてやると軽くでき、手を加えてやれば十分使い物にはなります。視野の狭さは目に近いところに設置せず、レイル前端など銃の前方寄りに設置する事で光点だけ見えれば良しとすれば十分。


外部バッテリー化するためライラクスの外部バッテリー変換アダプターを使用していました。銃に標準で付いてくるマイクロバッテリーEXは今時Ni-cdで7.2Vなので早々に見切りをつけています。マルイでは意地でもリポバッテリーは使わせたくないのか、ようやく最近になって電動ハンドガン用のニッケル水素マイクロバッテリーを利用できるようにするアダプターを出しましたが、あれでも性能不足は否めません。


ウチにある小さいリポバッテリーは7.4V800mAhのものがあり、試しに入れてみると微妙にフタが閉まらない程度には収まります。これより小さいものは元々電ハンやコン電に向けて作られているため元のバッテリースペースに容易に入るものの、コネクターがBECタイプに変更されているのが少々面倒臭い。


バッテリースペースの奥をあと1cmほど詰められないものだろうか?と分解を開始。まずはストックと前面のフタ、サイト類を外します。


上面のレイルをネジ3本を抜いて外します。前から3番目のネジはダミーなので外す必要はありません。前から2番目のネジだけちょっと長いので注意しましょう。この長いネジを他の位置に使うとバッテリースペースに飛び出したりコッキングピースが引けなくなったりとトラブルが発生します。


ヒューズ缶を外します。このヒューズは10Aしかなく普通に運用していても高確率ですぐ切れます。アルミテープを貼って直結状態にしていました。私はこれのトラウマのせいで電動ガンではヒューズを付けない、付いていても速攻外してしまいます・・・


ヒューズの付いていた位置の前にあるコネクター2つを抜きます。前側が黒、後ろ側が赤です。


バッテリースペース上面に刺さっているパネルを抜き、レイルを外した上面から見えるネジを1本抜いてコッキングピースを外します。コッキングピース前方にはスプリングが入っていましたが、すでにコッキングピース側のフックが折れたので撤去しています。ホップ調整の利便を考えると操作のリアルさよりはエジェクションポートを開けたままにできる方をとってスプリングを外してしまうのもアリでは。スプリングが無くてもコッキングピースに閉状態でロックする機能があるので勝手に開いたりするような事はありません。


後面パネルは側面のネジを抜いた後でそのネジが刺さっていたピンを反対側から抜くと外れます。


後面から見えるメカボックスの下にスペーサーが差し込まれているので、さらにその下にあるシリアルナンバーの入ったプレートを外側から押しつつ引っこ抜き・・・


スペーサーを取り出します。


するとメカボックスとチャンバーの付いたインナーバレルがズルズルと後ろから取り出せます。


メカボックス。モーターのある方が上になります。200418と青く書かれていますが、2004年の18週でしょうか?買ったのは大体10年前くらいだったかと思います。


エジェクションポートを塞いでいるパネルを外側からグッと押し込むとパコッと押し込まれます。


するとパーツが取り出せます。


スイッチパーツへはまだ分解を続ける必要があります。セレクター右側の軸に刺さっているピンを細い棒などでつついて押し出します。するとちょっと固いですが右側セレクターが外れます。さらに右側から軸部分を押し込むと左側へ残ったセレクターが外れます。


次にセレクター前方にあるダミーのボルトリリース左側の軸に刺さっているピンを細い棒でつついて押し出します。するとボルトリリース左側が外れます。


左側から軸を押し込むと右側から残ったボルトリリースが外れます。右側にはスプリングが入っているので失くさないように。


外したボルトリリースとセレクター。ピンは長短があるので間違えないように。


トリガーピンを片側から押して抜きます。ピンの一方にはギザギザが付いていて抜く方向が決まっていますが、前回バラした時に向きが逆になっているかもしれないので上写真は参考にしないように。どちらかから押して突き出た方にギザギザが無い場合はもう一度挿し直して反対側から押し出しましょう。


トリガーピンを抜いたらトリガーを外しますが、ちょっとクセがあります。一旦トリガーを前方へ引いて、軸部分から下に引き出すような感じでしょうか。


トリガーが外れるとスイッチパーツのロックがなくなって後方へ引き出せるようになります。スイッチから後方へ伸びているアームを掴んで引っ張り出せますが、本体内側に引っ掛かりやすいので無理に引っ張らないように注意します。


本体から取り出したパーツを再構成してみたところ。スイッチからメカボックス上方へ伸びているアームはセミオートの動作を司るカットオフの操作用で、スイッチパーツ側にスタンダード電動ガンのメカボックスでいうカットオフレバーとセレクタープレートがあります。セクターギヤのカットオフカムの動作をメカボックスの外側に出た小パーツに伝え、その動きをアームを介して前方のスイッチパーツにあるカットオフレバーに伝えています。


さてスイッチパーツ。中央部にはスタンダード電動ガンと同様のスイッチがあり、銅板で電力を伝えています。この銅板が錆びやすく、銅の錆を「緑青」というのですが、この緑青で接触不良が起きやすいのがコン電の特徴のように感じます。上画像の右側にあるやけに変色した部分はバッテリーの端子と接する部分で、ここは銃の奥に位置して手が届かないため全バラにしないと磨く事もできずメンテ性にも欠きます。


ヒューズは使わないので右前方の銅板1枚を撤去し、ヒューズの後端が接する部分にプラス配線を、左前方のバッテリー端子と接する部分の上半分を切り飛ばしてそこへ上向きにマイナス配線をハンダ付けしてみました。


構成としてはこう。バッテリースペースの上面を配線が這い、前面のフタ付近にコネクターを出します。


組み上げます(組み方はこちらを参考に)。
バッテリースペースの上面に入るパネルを入れない他は普通に組む場合と同じです。早速バッテリーを繋いで空撃ちしてみると軽快にウィポウィポ動作します。銃側に起因する接触不良トラブルはこれで解消されたハズです。


問題はバッテリ―がちゃんと収まるかどうかですが・・・ダメだったー!
もう1cmほどスイッチパーツを切り詰めるなりしてバッテリ―を奥へ押し込めるようにしないと前面のフタが閉まりません。配線はシームレスにして柔軟性を持たせればミニコネクタでも何とかなりそうなのですが・・・


途中に細いコネクタを介したのは「まあ、収まらないだろうな・・・」と予測していたから。簡単に入るなら絶対他にやってる人が居るでしょうし。というわけで横の窓から細いコネクターを外に出し、外側でミニコネクタに変換します。


で、またこれだ。


銃本体にベルクロで巻くならこの辺でしょうか。配線は窓から出すよりも銃本体前端をちょっと切り飛ばしてフタとの間からバッテリー配線だけ出す方がスマートかもしれません。


@@@



結局、外観上はミニバッテリーがリポバッテリーに変わっただけだなぁ・・・
でも内部的には接触不良トラブルが消えたので安心して使えるようになり、現役復帰できそうです。メカボックスは開けた事もなくドノーマルですが、その辺はまだまだピンピンしています。



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