~趣味の世界~
トイスターのSA80A2(L85A2)です。

トイスターL85A2
聞くところによるとその昔、LS(エルエス)という安価で良質なプラモデルで定評のあった模型メーカーがありました。このL85はそのLSがトンプソンやAK74等と共にまずはL85A1として発売しており、その後LSがバブル崩壊のあおりを受けて90年代初頭に廃業した際アリイにその金型が継承されARIIブランドで再販されました。その後幾星霜、金型は韓国のトイガンメーカーであるトイスターのもとへ。このSA80A2(L85A2)はトイスターの手によって可変ホップアップを搭載する等のアップデートを受けて発売されたものだそうです。

トイスターL85A2
昔前述のLSのAK74を持っていたのですが、その記憶と照会しながら開封すると「アハハ、やっぱり」という部分が見受けられました。LSのAK74はそれはもうほぼすべてがプラスチックという勢いだったのですが、このL85A2も同様です。値段が値段(9千円弱で買いました)なのでこんなもんなのですが、残念というよりは懐かしさを感じます。

トイスターL85A2
内容は銃本体とマガジン、ナイロン製のスリングベルト、BB弾、クリーニングロッドそして販売元の手製とおぼしき説明書。
スリングは銃の大きさに対して長さが足りず、役には立たなそう。

トイスターL85A2
トイスターL85A2
説明書。簡略ですが必要十分な説明書。

トイスターL85A2
マガジン。右がセットに付属のマガジンで、左がオプション品のショートタイプ多弾マガジン。外装はプラ製で仕上げも安っぽいですが、形状は抑揚があり趣き深いです。付属のマガジンは横にフォロワーが露出しており、昔持ってたAK74のマガジンと構成が同じまま(フォロワーの通っている部分にジグザグに装弾、その他のスペースはBB弾のリザーブタンク)ですが、マガジンリップはこんな形状ではなくもっと上に突き出ていました。というかこのマガジン上面の形状、非常に見覚えがあります・・・
左の多弾マガジンは下面にゼンマイがあるマルイの電動ガン用と同じ構造のようです。

トイスターL85A2
銃右側面にあるコッキングレバーはA1だと棒状のものが横に突き出していましたが、A2では形状が見直されこのような形状をしています。コッキングレバーの後方(写真手前)にはダストカバーがあり、閉じた状態からレバーを引くとつられて開くしくみ。更にその後方にある小さなレバーはボルトリリースレバーですが、この銃ではダミーになっています。

トイスターL85A2
コッキングレバーを引くと、中にホップアップ調整用のスライドスイッチがあります(白いパーツ)。動きが軽くタイラップみたいで安い造りですが、元はノンホップでろくに飛距離も出ない銃だったので大したものではありませんか。

トイスターL85A2
トリガーやトリガーガードなど、いくつかのパーツは金属に置き換えられています。ただやはり今時これは無いわ、という仕上げ。気になる人は塗装しましょう。トリガー上部にある一見テイクダウンピンのように見えるポッチはセーフティボタン。ちょっと固くて操作性は良くはありません。

トイスターL85A2
ハンドガードは当然プラ製で、梨地表現こそあれ所々ヒケたりツヤってたりと安っぽいですがここも気になる人は塗装すればいいでしょう。フロントサイト基部は金属製ですが、フロントサイトは付属しません。側面にあるスリングスイベルは金属製です。

トイスターL85A2
ハンドガード上部は実銃のようにヒンジにはなっておらず、上から緑のものと黒いものが2重にはめ込まれているだけです。

トイスターL85A2
マガジンキャッチは金属製。動きは何と言うか、ホコホコというタッチ。ここもA1とA2の識別点です。実銃ではマガジンの刺さりが悪いなど悪評の多い部分ですが、こちらはカッチリとしっかりマガジンを固定してくれます。

トイスターL85A2
特徴的なSUSATサイトはまあ、その、ただの筒です。レティクルも何も無い本当にただの筒の前と後ろが倍率も何も無いただの透明プラ板レンズで塞がってるだけ。

トイスターL85A2
SUSAT本体はただの筒なので大雑把はサイティングしかできませんが、一応上にアイアンサイトがあり、実際にはこちらを利用してサイティングします。ただ銃身の軸よりかなり上になるので近距離を狙う時は補正をしてやる必要があります。

トイスターL85A2
SUSAT本体は後ろ側の高さ調整ネジを一杯に緩めてはずしチューブを持ち上げて真ん中にあるネジを一杯に緩めてはずすとSUSATをはずすことが出来、その下には20mmレイルがあります。実銃ではどうなのかわかりませんが、これはプラ製ながら一応ピカティニー規格のレイルになっていて、スコープやダットサイトが搭載できるようになっています。ただこの銃に付属のSUSATはレイルではなくレイルの真ん中にあるネジで留まっているので他の20mmレイルを持つ銃にこのSUSATを取り付けることはできません。(ただの筒だし、しないか・・・)

トイスターL85A2
手持ちのダットサイトを載せたところ。SUSATのようにカッコイイものを載せないとショボい印象です。スコープとして機能するマジなSUSATレプリカは1万弱~1万8千円くらいであるようですが、銃より高い・・・(画像のエイムポイントCompM2レプリカだって5千円(定価1万円強)です)

トイスターL85A2
上でマガジン上面に見覚えがあるといいましたが、この銃にはマルイのスタンダード電動M4系マガジンが使用できます。マルイスタンダード電動M4系マガジ ンは海外のM4系電動ガンでは標準となっており、このL85A2もそれに合わせた仕様にされているようです。ただマルイ純正のM16/M4用マガジンは幅 が大きいのでマガジン挿入部が横に開いてしまいます。

トイスターL85A2
幅が狭めな上画像のMagpul P-MAGだときれいに収まりました。

トイスターL85A2
ウチにはP-MAGは30連型の他20連型ショートマグもありますが両方で正常動作を確認できました。P-MAGには4色(BK/DE/OD/FG)あるので銃と色を合わせたい人はP-MAGのOD(オリーブドラブ)を選ぶとよいでしょう。画像のはFG(フォリッジグリーン)。

実射性能は十分普通に使えるレベルにあります。軽くもなく重くもないコッキングレバーを引き、マルイのエアコキ長物と似たプヨンとしたトリガープル。コッキング時と射撃時にバネがジャラジャラ言うあたりは古さを感じます。ホップアップは最弱にしても0.2gではやや浮く感じで、出来れば0.25g以上の重さのBB弾が良いかと思われます。パワーはどのくらいだろう、弾速器を持ってないので正確にはわかりませんが、マルゼンCA870くらいのパワーは出ているように感じます。
取り回しは良好で、このあたりはブルパップ型の強みでしょう、セレクター位置はまあ、エアコキですんで。マガジンの着脱は位置のツラさがありますが、ボタン自体は押し易くタッチも良いので慣れれば操作性は良いです。実銃はコンパクトな割りに非常に重い事で有名ですが、このトイガンは逆に羽のように軽いです。ウェイトの類がひとつも無いかのようで、電動ガンBOY'SのG36Cと同じくらいか、それよりも軽いくらいで1kgあるかないか。
注意点としては説明書にある事以外では弾を撃ちきってもチャンバー内に弾が数発残ること、マガジンを抜くとその残り弾が落ちること、残った弾がまれにレシーバー内に転がり込む事がある事。そしてこれはLS時代からの悪癖なのですが、標準マガジンのフォロワー側からリザーブスペースへ弾が逃げる傾向にある事(ここは昔AK74のマガジンで悩まされた部分です・・・)。

トイスターL85A2トイスターL85A2
トイスターL85A2トイスターL85A2

全体的に安っぽく簡易ではありますが何といってもこの形。
この形こそ全て。英国紳士の魂の銃です。

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