~趣味の世界~
figmaの天津風(あまつかぜ)です。
figmaはどうせまたその場のテンションに任せて買っといては開けもしないで積んどくんだろ!という前例も多いのですが、今回はしっかり自分の中で興味が失せないように注意しながら届く日を待ちました。ええ。


外箱。およそ1/12スケールとされる中身との対比からも分かるように、あまり大きなものではありません。


箱反対側。
●元ネタについて
天津風は陽炎型駆逐艦の9番艦。軍縮条約により特型駆逐艦の建造を止められると「条約型駆逐艦」として一回り小型の駆逐艦「初春型」「白露型」を建造していたものの、性能的に満足できるものが出来なかったため、条約破棄を機に再び特型駆逐艦と同等のサイズに要求性能を求めた艦隊型駆逐艦として朝潮型が建造され、その改良型が陽炎型駆逐艦です。陽炎型駆逐艦は太平洋戦争においては練度と艦の性能のバランスも高く駆逐艦の主力として各地で活躍しました。天津風は次世代型の駆逐艦「島風」の機関の試作型を実験的に搭載しており、陽炎型駆逐艦「雪風」「初風」「時津風」と共に第16駆逐隊を編成、各地を転戦し戦果を挙げます。1944年1月、輸送船団を護衛してシンガポールへ向かう途上の南シナ海にて米潜水艦レッドフィンの雷撃を受け、艦橋を含む船体前半が断裂して失われ、1週間の漂流の後若竹型駆逐艦「朝顔」の曳航によりサイゴンへ入港、現地で応急修理を行い11月にシンガポールへ回航され、仮設艦橋や仮艦首などの増設を行い限定的ながら戦闘能力を回復させます。試作型の機関を搭載する事もあり何とか本土への帰還を願いつつ、1945年3月、輸送船団と共に本国へ出発。輸送船団は爆撃機や潜水艦の襲撃により全滅しますが天津風は香港へ到着し、そこで新たに編成された船団と共に本土を目指しますが出航後の爆撃により船団は四散し、無線機の故障で僚艦と連絡のとれなくなった天津風は単艦で本土を目指します。アモイ(中国福建省の海沿いの都市)沖にて爆撃を受け、数機を撃墜しながらも損害を受け、アモイへ何とか自力航行するもそこで賊の襲撃を受けたりもしながらどうにか警備艇による曳航を試みるも失敗。乗員の退去後4月10日に自沈処分されました。


開封。figmaを買うのが久しぶりなのもありますが、よその可動フィギュアのようにブリスター3枚重ねのパーツ山盛りというのに慣れきってしまっていて非常にシンプルに見えます。


本体、説明書、台座、その他交換用パーツ、パーツ収納用のジップロック。天津風は右手だけ手袋をはめているので手首は白が右手、肌色が左手用となります。


天津風本体前面左右。首の接続は後頭部側にあるので顔パーツの差し替えは前髪を外して顔パーツを外すだけで行えます。一方他のfigmaと頭部ごと換える時は顔パーツを一旦外さないとスムーズに交換できません。(できなくはないのですが、ちょっと面倒)


本体後面左右。髪が長いので背中の魚雷発射管が半分隠れる上、首の可動にも差支えますが、襟足から下は左右分割されていてそれぞれ可動するようになっているので多少首を上へ向けられるようになっています。


顔パーツはデフォルトでやや横を向いた視線の微笑顔のほか、正面を向いた微笑顔、照れ顔の3つが付属します。頭にある煙突は煙が出ている煙突と差し替える事ができます。


艤装パーツのひとつ「連装砲くん」。陽炎型駆逐艦の船体を模したミニチュアに乗った状態になっています。


左舷側。船体底部のリブが右舷側にしかないので置いた時の安定性がやや低いです。後頭部は左右面にあるリブが後頭部にそのまま回っている形になっています。(元ネタである50口径三年式12.7cm連装砲(C型砲塔)では砲塔後面には砲塔内への出入りのためのドアが2つあります)


首が旋回し、砲身が左右独立して俯仰できます。55度に制限されていたC型砲塔ですがかなり上まで向きます。アレンジ上左右の砲身はやや左右に開いています。首から下には可動部はありません。


船体後部に左舷側から刺さっているリベットを抜き、


天津風の右腰にあるハードポイントに連装砲くんを装着できます。ハードポイント側にジョイントがあり微妙な角度調整ができます。


髪の可動。ツインテールは付け根に近い部分にある吹き流し(赤白のコーン状のもの)の上側にボールジョイントがあり、そこでのみ可動します。


背中の魚雷発射管「九二式61cm4連装魚雷発射管」は腰に1軸接続ですが魚雷発射管の側にジョイントがあり微妙な角度調整ができます。発射管から魚雷を外したりはできません。


スカートがあるため足の可動範囲はあまり広くありません。前へは90度程度。


丈が短いので足をちょっと前へ動かすと後ろ側はお尻が露出します。


膝は正座までは無理ですが結構な可動範囲があります。太ももの艤装の下で回転軸があり、膝でも回転範囲が多少あります。


天津風の固定ポーズのフィギュアでは衣装の透け表現を何とかして再現しているものが多いですが、figmaではそこまではしていません。ただし覗き見える範囲には頭から足までつながっているガーターベルトの線が再現されています。


腕の可動範囲は肩・肘・手首それぞれそこそこ広いですが、ジョイントによる可動は若干クセがあり、一旦曲げてから回転させる必要があります。あまり直感的に動いてくれない印象。


髪パーツを外せるだけ外してみたところ。


髪を外せば上を向かせる事ができますが、腰の可動と同時でもこの程度が精いっぱい。腰は軟質パーツの内側にあるため復元力により動かした位置の維持が難しいです。


以前買ったおふろこれくしょん島風と。



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むさくるしいミリタリーも良いですがカワイラシー可動フィギュアも良いものです。




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