~趣味の世界~
引き続きCYMAのAK47タクティカル(CM.039C)の分解中。
開いたメカボックスを見てゆきます。
電動ガンのメカボックス内はタボールしか生で見た事が無いのですが、タボールのメカボックス内に較べるとパーツがゴツくて見た目には強そうに見えます。
電動ガンのメカボックス内をいじる上でパーツの名前は覚えておかないといけません。まずはこの裏側に放射状にギヤがあり波のような歯車のあるものがベベルギヤ。モーターの軸に付いているピニオンギヤの回転を減速してスパーギヤに伝え、波状のギヤには逆転防止ラッチが掛かって逆回転しないようにしています。ピニオンギヤとの噛み合わせ部分にグリスが全く付いていません・・・
左がスパーギヤ、右がセクターギヤ。スパーギヤはベベルギヤから減速して伝わった回転を今度はちょっと増速してセクターギヤへ伝えます。これも歯車部分にグリスが付いていない・・・
セクターギヤはスパーギヤから伝わった回転をピストン下側の歯車へ伝え、ピストンを後退させます。円周のうち半分ほどにしか歯車が付いておらず、付いている部分でピストンを後退させ、付いていない部分でピストンを開放します。またこのセクターギヤの表側にはセクターチップなる小さな突起が付いており、ここを使ってタペットプレートを動かします。タペットプレートはシリンダー前にあるノズルを動かし、マガジンからせり上がってくるBB弾をチャンバー内に導き、チャンバーパッキン内へBB弾を押し込みます。
スプリングとスプリングガイド。スプリングはちょん切りデチューンがされています。中国製の電動ガンの場合現地で切ってデチューンしてからでないと日本国内に持ち込めないし、CYMAなどは世界中へ輸出しているのでわざわざ仕向け地用のスプリングを用意するよりはこうしてコストを下げています。気になる人は換えてしまえば良し。スプリングガイドは後ろ側にベアリングが付いていてスプリングが接触しながら回転する部分のフリクションを低減していますが、手でその前にある銀色をした筒を回すとあまりスムーズではありません。ここもアフターパーツが豊富にあるので換えても良いですが、このままでダメってわけでも無いので使う人の考えとお財布次第。
ピストン。下側の歯車は一番前の1枚だけが金属製で、ピストンヘッド方向へ向かって強化されています。マルイ純正のピストンと同様。ここはセクターギヤがピストンを後退させ最後に開放する部分。つまり最もスプリングの反発力が掛かる位置になります。ここが欠けてしまうとピストンの後退量が短くなってしまうのでパワーダウンに繋がります。またスプリング長が足りない場合ピストンの前進速度が低くなり、その上で高電圧バッテリーなどでハイサイクル化した場合に開放してまた一回転してきたセクターギヤが前進しきらないピストンのギヤへぶつかる事になります。社外品ではここの後ろも3枚ほど金属になっているもの、歯車が全部金属になっているものなどがあります。マルイ純正はピストンヘッドとスプリングが一体化しているので社外品のピストンヘッドやスプリングを使いたい場合ピストン本体も社外品に換える必要があります。
上画像の中央下に付いている水滴状の形をしたパーツが逆転防止ラッチ。ベベルギヤの波状の歯車の下側に常に触れる形で設置され、ピストンが後退位置で射撃動作が止まった時にスプリングの力で前進してメカボックス内が逆回転してしまうのを防ぐパーツ。細いヒゲ状のスプリングが付いているので失くさないように注意。また組み付ける時はベベルギヤの下側に当たるように引っ張り寄せてやる必要があります。
上画像の中央上から右へかけて伸びている白いパーツが前述のタペットプレート。プラスチック製でグニャグニャしているのでつい強化したくなりますがこのパーツはある程度柔らかくないとすぐ割れるそうです。このパーツも組み付け時には定位置があり、セクターギヤに付いているセクターチップより後ろ側へ掛けて、その位置で押さえながらでないとメカボックスが締められないというちょっとクセのあるパーツ。
そしてメカボックスに取り付いているプラスネジの頭のようなメタル軸受け。これは独自のもののようでマルイ純正はプラ製なので一応強化されていますが、メカボックスの異音の発生源でもあります。径は7mmかな?プラス状の溝にグリスが入り油切れ防止をする構造ですが、ガタの原因でもあるので一長一短。
緑色をした粘度の高いグリスが必要な部分でなくただ置かれているだけのような塗り方なので塗り直したいところですがこの緑色をそのまま広げるのも何なので一旦拭き取ってもっと滑りの良いグリスを塗りたいところ。しかしグリスなんて持ってたかな・・・と部屋内を探すと出て来ましたタミヤのセラミックグリス。タミヤのRCブーメラン2008の余りものでモリブデングリスと一緒に出て来ました。ちょっと心許ない量ですがまあ足りるかな?
まずは緑色のグリスを拭き取ります。本来は混ざるのを嫌って完全洗浄するそうですが、メカボックス前半のパーツをいじるのが面倒臭かったので見えるところだけ・・・
歯車へちゃんと乗るように塗って組みつけてゆきます。上画像は間違いだらけなので真似しないように。閉めた後でググって調べたところ、メカボックスの穴とメタルの間は接着してしまうレベルで、ここにグリスは付けないそうです・・・そしてピストン周辺にもつけちゃってますが、ここもダメ。セラミックグリスならそんなでもありませんが、ここはピストン用の低粘度グリスかシリコンオイルが正しいようです。ここへ高粘度グリスを塗ると抵抗になって破損してしまいます。
神経質になるほど拘る必要は無いのですが禁止事項はあります。なるべくギヤ部分とシリンダー周辺とでグリスは使い分けた方が間違いが無いように思えます。
メカボックスを閉め、モーターのピニオンにもグリスを塗ってモーターホルダーをメカボックスへ取り付けます。セレクターパーツも載せます。セレクターパーツは位置関係が決まっていますので間違わないように注意。
メカボックス上側にプレートを前側から差込み、定位置まで押し込みます。手で押し込むと痛いので固いものを当てて。
メカボックスをレシーバーに通し、セレクターを取り付け・・・って何このシム。どこの?
メカボックスを開け、最初に開けた直後の写真と照合します。
セクターギヤの右側のシムでした。メカボックスを閉める時、タペットプレートの位置押さえとトリガーの付け根をうまい事押さえるとメカボックスがすんなり閉まります。今後も何度と無く開けなければならないので・・・(ゲンナリ)
メカボックスをレシーバーへ通す時、トリガー後ろのプラパーツが内側に引っ掛かってひん曲がるので下側からマイナスドライバーなどでコジり寄せてメカボックスの定位置に嵌めてやるとその時点でメカボックスが定位置に決まると思います。セレクターが取り付く穴にセレクターの付け根のパーツがキチンと乗れば固定され、セレクターを取り付けネジを締めてしまえば固定完了。グリップをはめて、グリップの下端後ろ側から軽く掌底をパンッと浴びせるとネジ穴の位置が合います。合ったらネジを締めて固定。
バレルアセンブリをレシーバー前から差し込み、下側のネジ4つを締めます。
バッテリーホルダーの後端に矢印のようにしてボタンを差し込み、バッテリーホルダーをレシーバーへ乗せます。まず右前に出ている棒をその前に当たる位置にあるスプリングに合わせ、配線をうまく収めながら赤丸で示した位置にあるツメを合わせます。ここは毎回苦労します・・・うまくはまったら左前にあるネジ穴へネジを差し込みで締めます。ここは絶対に無理やり締めこんだりせず、軽く回して締められるようになるまでバッテリーホルダーの位置合わせをやりなおします。
ハンドガードを取り付け、ガスブロック下のネジを締めて固定。ネジはあまり締めすぎないように。バレル側が結構ナメやすいです。(ナメました・・・)
最後にクリーニングロッドを差し込んで完成。クリーニングロッドは取り付け方の関係上クセがついて反っているので反っている方を上に向けないと固くてハンドガード前に刺さってくれません。
マルイのバレルマウントレールショートを取り付け、その下にバッテリーボックスを取り付けたところ。コード届かないや・・・多弾ショートマグの良い所はこうやって机の上に真っ直ぐ置けるところ・・・
さて今回の分解グリスアップの結果ですが、残念ながら「失敗」という結果報告。
ギヤ部分にセラミックグリスだとフリクションが無さ過ぎるのかバランスが崩れ、セミオートの動作が非常に不安定になってしまいました。8.4vだとセミオートで1発半機構が動作しているようで、ノズルの止まる位置が毎回違います・・・充電した9.6vを繋ぐとセミオートが2バーストになり、7.2vNi-Cdだと正常動作になります。またセミオート時にトリガーがロックされたり引っ掛かったトリガープルになったり正常動作したりフルオートになったりと完全にどっかおかしい状態になってしまいました。セレクターパーツの歯車の噛み合いをずらしてみたりセレクタープレートの動きをチェックしたりしてみたものの直らず。次メカボックス開けた時にしっかりとチェックします。
開いたメカボックスを見てゆきます。
電動ガンのメカボックス内はタボールしか生で見た事が無いのですが、タボールのメカボックス内に較べるとパーツがゴツくて見た目には強そうに見えます。
電動ガンのメカボックス内をいじる上でパーツの名前は覚えておかないといけません。まずはこの裏側に放射状にギヤがあり波のような歯車のあるものがベベルギヤ。モーターの軸に付いているピニオンギヤの回転を減速してスパーギヤに伝え、波状のギヤには逆転防止ラッチが掛かって逆回転しないようにしています。ピニオンギヤとの噛み合わせ部分にグリスが全く付いていません・・・
左がスパーギヤ、右がセクターギヤ。スパーギヤはベベルギヤから減速して伝わった回転を今度はちょっと増速してセクターギヤへ伝えます。これも歯車部分にグリスが付いていない・・・
セクターギヤはスパーギヤから伝わった回転をピストン下側の歯車へ伝え、ピストンを後退させます。円周のうち半分ほどにしか歯車が付いておらず、付いている部分でピストンを後退させ、付いていない部分でピストンを開放します。またこのセクターギヤの表側にはセクターチップなる小さな突起が付いており、ここを使ってタペットプレートを動かします。タペットプレートはシリンダー前にあるノズルを動かし、マガジンからせり上がってくるBB弾をチャンバー内に導き、チャンバーパッキン内へBB弾を押し込みます。
スプリングとスプリングガイド。スプリングはちょん切りデチューンがされています。中国製の電動ガンの場合現地で切ってデチューンしてからでないと日本国内に持ち込めないし、CYMAなどは世界中へ輸出しているのでわざわざ仕向け地用のスプリングを用意するよりはこうしてコストを下げています。気になる人は換えてしまえば良し。スプリングガイドは後ろ側にベアリングが付いていてスプリングが接触しながら回転する部分のフリクションを低減していますが、手でその前にある銀色をした筒を回すとあまりスムーズではありません。ここもアフターパーツが豊富にあるので換えても良いですが、このままでダメってわけでも無いので使う人の考えとお財布次第。
ピストン。下側の歯車は一番前の1枚だけが金属製で、ピストンヘッド方向へ向かって強化されています。マルイ純正のピストンと同様。ここはセクターギヤがピストンを後退させ最後に開放する部分。つまり最もスプリングの反発力が掛かる位置になります。ここが欠けてしまうとピストンの後退量が短くなってしまうのでパワーダウンに繋がります。またスプリング長が足りない場合ピストンの前進速度が低くなり、その上で高電圧バッテリーなどでハイサイクル化した場合に開放してまた一回転してきたセクターギヤが前進しきらないピストンのギヤへぶつかる事になります。社外品ではここの後ろも3枚ほど金属になっているもの、歯車が全部金属になっているものなどがあります。マルイ純正はピストンヘッドとスプリングが一体化しているので社外品のピストンヘッドやスプリングを使いたい場合ピストン本体も社外品に換える必要があります。
上画像の中央下に付いている水滴状の形をしたパーツが逆転防止ラッチ。ベベルギヤの波状の歯車の下側に常に触れる形で設置され、ピストンが後退位置で射撃動作が止まった時にスプリングの力で前進してメカボックス内が逆回転してしまうのを防ぐパーツ。細いヒゲ状のスプリングが付いているので失くさないように注意。また組み付ける時はベベルギヤの下側に当たるように引っ張り寄せてやる必要があります。
上画像の中央上から右へかけて伸びている白いパーツが前述のタペットプレート。プラスチック製でグニャグニャしているのでつい強化したくなりますがこのパーツはある程度柔らかくないとすぐ割れるそうです。このパーツも組み付け時には定位置があり、セクターギヤに付いているセクターチップより後ろ側へ掛けて、その位置で押さえながらでないとメカボックスが締められないというちょっとクセのあるパーツ。
そしてメカボックスに取り付いているプラスネジの頭のようなメタル軸受け。これは独自のもののようでマルイ純正はプラ製なので一応強化されていますが、メカボックスの異音の発生源でもあります。径は7mmかな?プラス状の溝にグリスが入り油切れ防止をする構造ですが、ガタの原因でもあるので一長一短。
緑色をした粘度の高いグリスが必要な部分でなくただ置かれているだけのような塗り方なので塗り直したいところですがこの緑色をそのまま広げるのも何なので一旦拭き取ってもっと滑りの良いグリスを塗りたいところ。しかしグリスなんて持ってたかな・・・と部屋内を探すと出て来ましたタミヤのセラミックグリス。タミヤのRCブーメラン2008の余りものでモリブデングリスと一緒に出て来ました。ちょっと心許ない量ですがまあ足りるかな?
まずは緑色のグリスを拭き取ります。本来は混ざるのを嫌って完全洗浄するそうですが、メカボックス前半のパーツをいじるのが面倒臭かったので見えるところだけ・・・
歯車へちゃんと乗るように塗って組みつけてゆきます。上画像は間違いだらけなので真似しないように。閉めた後でググって調べたところ、メカボックスの穴とメタルの間は接着してしまうレベルで、ここにグリスは付けないそうです・・・そしてピストン周辺にもつけちゃってますが、ここもダメ。セラミックグリスならそんなでもありませんが、ここはピストン用の低粘度グリスかシリコンオイルが正しいようです。ここへ高粘度グリスを塗ると抵抗になって破損してしまいます。
神経質になるほど拘る必要は無いのですが禁止事項はあります。なるべくギヤ部分とシリンダー周辺とでグリスは使い分けた方が間違いが無いように思えます。
メカボックスを閉め、モーターのピニオンにもグリスを塗ってモーターホルダーをメカボックスへ取り付けます。セレクターパーツも載せます。セレクターパーツは位置関係が決まっていますので間違わないように注意。
メカボックス上側にプレートを前側から差込み、定位置まで押し込みます。手で押し込むと痛いので固いものを当てて。
メカボックスをレシーバーに通し、セレクターを取り付け・・・って何このシム。どこの?
メカボックスを開け、最初に開けた直後の写真と照合します。
セクターギヤの右側のシムでした。メカボックスを閉める時、タペットプレートの位置押さえとトリガーの付け根をうまい事押さえるとメカボックスがすんなり閉まります。今後も何度と無く開けなければならないので・・・(ゲンナリ)
メカボックスをレシーバーへ通す時、トリガー後ろのプラパーツが内側に引っ掛かってひん曲がるので下側からマイナスドライバーなどでコジり寄せてメカボックスの定位置に嵌めてやるとその時点でメカボックスが定位置に決まると思います。セレクターが取り付く穴にセレクターの付け根のパーツがキチンと乗れば固定され、セレクターを取り付けネジを締めてしまえば固定完了。グリップをはめて、グリップの下端後ろ側から軽く掌底をパンッと浴びせるとネジ穴の位置が合います。合ったらネジを締めて固定。
バレルアセンブリをレシーバー前から差し込み、下側のネジ4つを締めます。
バッテリーホルダーの後端に矢印のようにしてボタンを差し込み、バッテリーホルダーをレシーバーへ乗せます。まず右前に出ている棒をその前に当たる位置にあるスプリングに合わせ、配線をうまく収めながら赤丸で示した位置にあるツメを合わせます。ここは毎回苦労します・・・うまくはまったら左前にあるネジ穴へネジを差し込みで締めます。ここは絶対に無理やり締めこんだりせず、軽く回して締められるようになるまでバッテリーホルダーの位置合わせをやりなおします。
ハンドガードを取り付け、ガスブロック下のネジを締めて固定。ネジはあまり締めすぎないように。バレル側が結構ナメやすいです。(ナメました・・・)
最後にクリーニングロッドを差し込んで完成。クリーニングロッドは取り付け方の関係上クセがついて反っているので反っている方を上に向けないと固くてハンドガード前に刺さってくれません。
マルイのバレルマウントレールショートを取り付け、その下にバッテリーボックスを取り付けたところ。コード届かないや・・・多弾ショートマグの良い所はこうやって机の上に真っ直ぐ置けるところ・・・
さて今回の分解グリスアップの結果ですが、残念ながら「失敗」という結果報告。
ギヤ部分にセラミックグリスだとフリクションが無さ過ぎるのかバランスが崩れ、セミオートの動作が非常に不安定になってしまいました。8.4vだとセミオートで1発半機構が動作しているようで、ノズルの止まる位置が毎回違います・・・充電した9.6vを繋ぐとセミオートが2バーストになり、7.2vNi-Cdだと正常動作になります。またセミオート時にトリガーがロックされたり引っ掛かったトリガープルになったり正常動作したりフルオートになったりと完全にどっかおかしい状態になってしまいました。セレクターパーツの歯車の噛み合いをずらしてみたりセレクタープレートの動きをチェックしたりしてみたものの直らず。次メカボックス開けた時にしっかりとチェックします。