~趣味の世界~
ヨネザワのCOP357です。
今の人はヨネザワとか知らないでしょう・・・90年代前半までは廉価なトイガンというとマルイかこのヨネザワってくらいの認知度があったくらいなのですが。ヨネザワはトイガン以外にも色々と手広く玩具を発売していて、TVのCMでもその名をよく耳にしたものでした。94年に玩具部門がセガに移って以降、その名は急速に忘れ去られてゆくことになります。私が初めて手にしたトイガンはオレンジ色のツヅミ弾を使用するヨネザワのコルト・ウッズマンでした。
このCOP357は前出のマルシンコルト25オートと一緒に押入れから出てきたもので、私が買ったものではありません。しかし造りを見るにそれほど高価なものではないと思われます。表面のメッキは強靭で年次が経過しているにもかかわらず剥がれ一つないものの、仕上げは銃器というよりは昭和の時代のオモチャといった風情で、やや梨地掛かっていて角もダルく、所々に目立つゲート跡などもあるお世辞にも高級感があるとは言えないものです。
しかし高級だとか、リアルだとか、そもそもそんなものを求めるトイガンではありません。おそらくは、まず遊ぶこと。これが念頭にある個体であるとみられます。なんたって題材からして珍銃に属するCOP357。コンパクトな本体に異様な印象を与えている4本の銃身はさながら映画コマンドーでシュワルツェネッガーが肩に担いでいたロケットランチャーのよう。実銃ではこの4本の銃身から.38スペシャル又は.357マグナム弾を発射するマグナム・デリンジャーです。
デリンジャーといえばポケットに隠し持つ手のひらサイズの銃で、至近距離からズドンとお見舞いする暗殺兵器のイメージがありますが、このCOP357はこの通りPPK/Sよりひとまわり小さい程度。PPKやコルト25オートよりずっと大きく、また幅のある太い銃。
このトイガンはガスガンで、グリップの下にガス注入バルブがあります。この頃のガスガンの注入バルブは各社が思い思いに作っていたせいかガス缶の口金ときっちり適合しないものも多く、このCOP357もマルイのガンパワーHFC134aの口金を当てるとガスは入りこそすれどかなりの量を外にも噴いてしまいます。
タンクに入ったガスは4つある噴射口からトリガーを引く毎に1箇所づつ切り替わりながらチャンバーへと噴射します。噴射口をを覗くとトリガーを引く毎に中でリボルバーのシリンダーのように回っているのが見えます。実銃もこのあたりのしくみは複雑怪奇で、分解すると再び組めないなどと吹聴されているほど。
リヤサイトを後ろ側へスライドさせると銃身のロックが外れてこのように上へ持ち上がります。4つあるチャンバーにはゴムパッキンははめられており、ここへ後ろ側から6mmBB弾をを詰めて再び銃身を銃へはめ、ダブルアクション動作のトリガーを引くと発射されます。トリガープルは最初が重くて後が軽く一気に引き切られます。グリップは短いものの太いので小指の居所の落ち着かなさはありますが握りやすいです。
精度は正直「酷い」です。一応ちゃんと真っ直ぐ飛んだり小便弾だったりあさっての方へ飛んだりと、4本のバレルそれぞれが個性を主張します。パワーも全然出ていません。銃口がアルミ製インナーバレルとほぼ同径になっていてここに弾がぶつかる銃身があり、また経年劣化もありますがガス噴射口の気密が構造上全然とれていないのが原因と思われます。
現在はマルシンがCOP357を発売しており、ロングバレルなんて珍奇なものもあります。そちらはこれよりは全然マシだと思いますのでもはやこのヨネザワCOP357はゴミ同然の価値しかありませんが、これはもうここにある事そのものをそうであるとして認識する(??)何と言うかその、擁護のしようが無い銃です。ハイ。
今の人はヨネザワとか知らないでしょう・・・90年代前半までは廉価なトイガンというとマルイかこのヨネザワってくらいの認知度があったくらいなのですが。ヨネザワはトイガン以外にも色々と手広く玩具を発売していて、TVのCMでもその名をよく耳にしたものでした。94年に玩具部門がセガに移って以降、その名は急速に忘れ去られてゆくことになります。私が初めて手にしたトイガンはオレンジ色のツヅミ弾を使用するヨネザワのコルト・ウッズマンでした。
このCOP357は前出のマルシンコルト25オートと一緒に押入れから出てきたもので、私が買ったものではありません。しかし造りを見るにそれほど高価なものではないと思われます。表面のメッキは強靭で年次が経過しているにもかかわらず剥がれ一つないものの、仕上げは銃器というよりは昭和の時代のオモチャといった風情で、やや梨地掛かっていて角もダルく、所々に目立つゲート跡などもあるお世辞にも高級感があるとは言えないものです。
しかし高級だとか、リアルだとか、そもそもそんなものを求めるトイガンではありません。おそらくは、まず遊ぶこと。これが念頭にある個体であるとみられます。なんたって題材からして珍銃に属するCOP357。コンパクトな本体に異様な印象を与えている4本の銃身はさながら映画コマンドーでシュワルツェネッガーが肩に担いでいたロケットランチャーのよう。実銃ではこの4本の銃身から.38スペシャル又は.357マグナム弾を発射するマグナム・デリンジャーです。
デリンジャーといえばポケットに隠し持つ手のひらサイズの銃で、至近距離からズドンとお見舞いする暗殺兵器のイメージがありますが、このCOP357はこの通りPPK/Sよりひとまわり小さい程度。PPKやコルト25オートよりずっと大きく、また幅のある太い銃。
このトイガンはガスガンで、グリップの下にガス注入バルブがあります。この頃のガスガンの注入バルブは各社が思い思いに作っていたせいかガス缶の口金ときっちり適合しないものも多く、このCOP357もマルイのガンパワーHFC134aの口金を当てるとガスは入りこそすれどかなりの量を外にも噴いてしまいます。
タンクに入ったガスは4つある噴射口からトリガーを引く毎に1箇所づつ切り替わりながらチャンバーへと噴射します。噴射口をを覗くとトリガーを引く毎に中でリボルバーのシリンダーのように回っているのが見えます。実銃もこのあたりのしくみは複雑怪奇で、分解すると再び組めないなどと吹聴されているほど。
リヤサイトを後ろ側へスライドさせると銃身のロックが外れてこのように上へ持ち上がります。4つあるチャンバーにはゴムパッキンははめられており、ここへ後ろ側から6mmBB弾をを詰めて再び銃身を銃へはめ、ダブルアクション動作のトリガーを引くと発射されます。トリガープルは最初が重くて後が軽く一気に引き切られます。グリップは短いものの太いので小指の居所の落ち着かなさはありますが握りやすいです。
精度は正直「酷い」です。一応ちゃんと真っ直ぐ飛んだり小便弾だったりあさっての方へ飛んだりと、4本のバレルそれぞれが個性を主張します。パワーも全然出ていません。銃口がアルミ製インナーバレルとほぼ同径になっていてここに弾がぶつかる銃身があり、また経年劣化もありますがガス噴射口の気密が構造上全然とれていないのが原因と思われます。
現在はマルシンがCOP357を発売しており、ロングバレルなんて珍奇なものもあります。そちらはこれよりは全然マシだと思いますのでもはやこのヨネザワCOP357はゴミ同然の価値しかありませんが、これはもうここにある事そのものをそうであるとして認識する(??)何と言うかその、擁護のしようが無い銃です。ハイ。