~趣味の世界~
ハセガワ1/700ウォーターラインシリーズの軽巡洋艦天龍です。


天龍は天龍型軽巡洋艦の1番艦。姉妹艦に龍田(たつた)があります。天龍型軽巡洋艦は巡洋艦の艦種が防護巡洋艦から軽巡洋艦に切り替わった時期にあり、太平洋戦争に参加した艦の中ではかなり古参、練習艦などとして残されていたものを除けば実戦的な巡洋艦の中では最古参でした。これは前級である筑摩型防護巡洋艦に較べ機関の出力が倍以上、3500t級の小柄な船体にも関わらず武装も新しいものが充実装備されていた事によります。後に同等サイズながらより先進的な夕張の登場により一気に陳腐化が進むものの、夕張と並行して建造された5500t級軽巡洋艦への設計の流れを作る事となります。
天龍は龍田と共に旧式ながらも太平洋戦争を戦い、最後はニューギニアのマダン上陸作戦支援中に後に大潮・漣・大鳳などを沈める米潜水艦「アルバコア」の最初の犠牲者となりました。


さてキットの方はというとこれがかなり古いブツ。ナンバーは309ですが旧ナンバリングだと85。ここで紹介したものの中だと矢矧より大分後で千代田に近いナンバー。とはいえウォーターラインシリーズはメーカー毎の技術差や同メーカー内でもテンション差などがあり、一概に古いからダメ、新しいから良いというわけではありません・・・


説明書。年代とかは記述が無くわかりませんがかなり古い雰囲気。ただパーツ数は少なく、サックリ組めそうな予感。(ハセガワの古い戦闘機キットを多く組んだ経験から言えば、どう見えようと油断は禁物・・・)


主要パーツ群。艦自体が小さいのもありますが、古い駆逐艦キットに毛が生えた程度です。


鉄板モールドなど、まあそこそこなディテール。船体側面のモールドがそこそこ付けられているので安心ですが、甲板上にはリノリウム押さえのディテールが無く、ややあっさり気味。


ディテールアップパーツは大型艦用のWパーツが2枚。ですが置き換えて使えそうなのはカッターと内火艇、ラジアルダビッド、25mm連装機銃くらいかも。小舟類はいいのですが連装機銃は下面のダボを切り飛ばして使うと良いでしょう。主要パーツの方のパーツもダメダメってほどではないので今回は使用しませんでした。14cm単装砲塔とかあったら良かったのだけれど・・・
駆逐艦などに付属のディテールアップパーツ(Xパーツ)から8cm高角砲が利用できますが、これも元パーツで十分かも。


それでは製作開始。まずは艦底パーツにバラストを載せますが、船体パーツと挟む構造ではないのでテープで固定しておきます。甲板は艦首の船首楼部分が別パーツですが、他のキットとは違い合わせ目が側面になるので船体側面がツライチになるよう合わせながら接着します。甲板パーツでよくある逆ハの字の上にV字のパーツをハメて合わせ目が上面に出るパーツ構成よりはこっちのが処理はしやすいでしょうか。


貼り合わせたところ。船体パーツの中央やや後方に丸い穴がありますが、この周の内側のバリはカッターなどで削り落としておかないとここへハメるパーツがスムーズに取りつきません。削りカスが中に入ると取り除くのが面倒なので先にやっておくと良いでしょう。


リノリウム色を塗ります。説明書に塗装指示が無いのでググってみますが、基本は鉄板モールドの無い平面部分全部で良さそう。リノリウム色の塗装箇所は大体正解が無いものと思って良いかと思います。船体の平面部分だけでも良いし、私は5500t型軽巡洋艦のセルター甲板に相当する甲板後半の一段高い位置の上面もリノリウム色にしてみました(上写真)。艦中部の煙突が取りつく一段高い部分や、艦橋の床面など、好みで好き好きに塗ってしまいましょう。


軍艦色2を基本にやタン、つや消し白などで各所を塗ったところ。艦底色も塗ってあります。


パーツの合わせにハセガワらしいバリなど若干のヤスリがけを要しますが、難しいところは全くありません。サクサク組み上げられます。ただ、煙突はD字の穴にダボの形通りそのまま差し込むと煙突が前へ傾いてしまうのでダボを切り飛ばして後ろへ傾くように前後逆に取り付けました。注意点はそこだけかな?


煙突先端や後部マストをつや消し黒で塗ったり、ゲート跡をレタッチして完成間近。駆逐艦キットより簡単なくらい。




エナメルジャーマングレーでウォッシングし、フラットブラウンで軽く錆表現。旗を取り付けて完成。



駆逐艦と軽巡の中間のような雰囲気があります。



実物の写真でよくみる角度。半年ほど前は軽巡はどれも全然見分けがつかなかったものでしたが、ちょっとかじっただけで各々が実に個性的なのに気付きます。


各部を観察。スプーンバウと呼ばれる艦首形状は5500t型へと続くものの結局は一過性のものに終わり、長良型以降は艦首の修理のついでにダブルカーブ型へ改装されてゆきますが、軽巡洋艦の艦首形状といったらやっぱりこれ。主砲は伊勢型戦艦の副砲として採用された14cm速射砲を単装4基、後部が開いた砲塔形状で搭載しています。艦橋が船首楼の後端ではなくやや前寄りにあるため、艦全体に対し艦橋がずいぶんと前寄りに置かれているのが特徴。

 
艦橋の後ろにも砲塔があり、その後ろは一段下がって魚雷発射管が置かれています。次級である球磨型では魚雷発射管の後ろが一段上がり全幅に亘る平らな甲板となりますが、天龍型ではまだ中央部のみが高くなっているに留まります。魚雷発射管はおなじみの61cmではなく53cmの3連装で、駆逐艦のように中央に置かれ左右どちらへも投射可能ですが艦の幅があるため発射管そのものが左右に可動するようになっていました(発射管の下にある2本のレールはその名残り)。結局は実用的ではないとして発射管の位置を少し上げてそのまま左右へ投射できるようにされています。ただ艦の幅的に中央に置けるのは駆逐艦か天龍型の幅が限度なようで球磨型以降は2連ないし4連装を左右に置いています。


艦後部。一段高い位置に後部マストが立てられ、その前後に14cm単装砲塔が前後を向いて搭載されています。この一段高い部分は5500t型では煙突周辺と連続したセルター甲板に変化してゆきます。一段下がってすぐの甲板上には40口径三年式8cm高角砲が鎮座しています。これは竣工時からあるいささか旧式な装備で、5500t型などでは煙突左右に置かれていたものの早期に13mmや25mmの機銃に置き換えられましたが、天龍型では機銃の追加はされたものの竣工時からの兵装は最後まで残されていました。


艦尾甲板には左右に機雷敷設用軌条、旗竿の左右には爆雷投下台。ディテールやパーツで再現されていませんがこの他に八一式爆雷投射機(三式とは別の「K砲」)が装備されていたようです。


再び煙突付近。煙突付け根の一段高い部分の左右に据え付けられている機銃台は後付けのもので、戦間期に13mm単装機銃→開戦後に25mm連装機銃と変遷しています。


艦橋は竣工時は屋根の無い露天艦橋でしたが後に屋根が付けられ密閉化されました。


全長の似た艦と並べたところ。手前から駆逐艦秋月、軽巡天龍、夕張、名取。


全長も建造年代も近い夕張ですがこちらは後に古鷹型重巡洋艦へと発展してゆく形で、かなり印象を異にします。


一方で長良型軽巡洋艦の名取は天龍型からの流れを色濃く残しています。


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古さは否めないものの初心者にも比較的易しいキットです。エッチングパーツも別途用意すれば作り応えのあるキットにもなるでしょう。あとは好み次第。派手な艦の合間にでも。


タミヤ1/700ウォーターラインシリーズの駆逐艦白露です。


タミヤの白露はウォーターラインシリーズのナンバリングが402と吹雪(401)の次ですが元々はNo.30とかなり古いキットになります。


白露は白露型駆逐艦の一番艦。軍縮条約により特型(吹雪型)を作れなくなったので条約避けとして小さな船体に特型と同等の武装を盛り込んだ初春型を作ったのですが、武装を盛りすぎてトップヘビーになり波浪でひっくり返る危険があるため結局改装により武装を少し減らす事になってしまいます。そこで設計をしなおして初春型と同等の船体サイズながら波浪に負けない強い船体に初春型よりは多めの武装を盛り込んだのが白露型駆逐艦です。


箱下面の塗装指示。例によりリノリウム色の指示が省略されています。


開封。ランナーは主要パーツとディテールアップパーツが入っています。説明書が2枚ありますが一方は英語版です。


説明書は正方形っぽい一枚紙。組み立て説明はやや古さを感じます。


主要パーツ。シンプルでパーツ点数も少な目ですが、それだけに組みあがりも早そうです。


ディテールアップパーツは小型艦用のXタイプ。


ディテールはさすがに古いせいかあっさりしすぎで多少なりとも手を加えないと物足りないかもしれません。


砲塔や魚雷発射管はディテールが乏しく、ここはディテールアップパーツに置き換えるのが良いでしょう。


このディテールアップパーツは白露型の主要武装のほぼ全てが揃っています。具体的には50口径三年式12.7cm連装砲(B型)が2つ、同単装砲が1つ、四連装魚雷発射管が2つ、25mm三連装機銃が2つ。あとは錨やカッターも。


簡単に置き換えるパーツを書き込んでみました。カッコ書きで(X-〇〇)と上に振っています。


それでは製作開始。1972年か・・・


バラストを艦底パーツに置いて船体パーツと貼り合わせます。やや段差が出来がちなのでこだわる人はプラ板などで面一に修正しましょう。


リノリウム色の指定は省略されているのでググってみるとこんな感じ?Wikipediaの春雨(白露型の5番艦)の画像を参考にしました。


軍艦色2を塗り、艦底色も塗ります。船体側面に何のディテールも無いので側窓をキリで軽く掘ってみましたが、みすぼらしいので右舷側だけ・・・


難しいところは無く、一気に組み上げられます。作業性の良さは古くてもタミヤらしいところ。ディテールアップパーツに付属の二式水上戦闘機も1機組んでみました。




デカールを貼り、エナメルジャーマングレーでウォッシングして完成。



まあ確かにちょっとあっさり気味でみつしり感が足りないのは否めません。



でも大型艦2隻、それも難物キットの後なのでとてもこう、癒されます・・・


艦前半には50口径三年式12.7cm連装砲塔が1基ポツンと置かれています。初春型では単装砲塔が直後に1段嵩上げして置かれていましたが艦後方へ移設されています。


艦中央部。2本の煙突の間と後部煙突の後ろに新開発された四連装魚雷発射管が配置されています。特型や初春型では三連装が3基だったので1本減っていますが、初春型は改装で三連装魚雷発射管を1基おろして軽量化しているので改装後の初春型と比較すれば増えていることになります。


艦後方。前を向く12.7cm単装砲塔と後方を向く連装砲塔が並んでいます。次の朝潮型からは単装砲塔が連装砲塔に置き換えられ、位置も一段高い位置にあり向きも後ろを向いています。


艦尾には爆雷投下軌条があります。再現されていませんが、その前方、連装砲塔との間にある箱状のディテールのあたりにY砲(九四式爆雷投射機)があるようで、ピットロードのキットではそうなっています。まあディテールアップパーツにY砲が付属しているので、つければ良かったんですけどね。


戻って艦中央部。後部煙突の左右に機銃がありますが、ここは竣工時単装の毘式40mm機銃(イギリスはビッカース製のQF2ポンド速射砲Mk.2を国産化したもの)が装備されていましたが、大戦期に九六式25mm三連装機銃に載せ替えられており、キットではこちらの仕様になっています。最終的には艦橋の前に連装機銃、12.7cm単装砲塔の位置に3連装機銃を装備していたそうです。


艦首を後方から見たところ。時期によりマストに22号や13号の電探が装備されていたそうです。ディテールアップパーツに両方とも付属するので取り付けても良いでしょう。


二式水上戦闘機。零式艦上戦闘機11型をベースにフロートを取り付け各部を防水処理するなどして水上機化した機体です。ただこの機体は艦船に搭載するよりも前線の島の防空用としてそのほとりに浮かんでるイメージ。




前級である初春型駆逐艦の子日と。全長はほぼ同じですが艤装の配置は結構違いがあります。この子日は新しめのキットなのでディテールが細かく、ちょっと並べるのは酷な印象。


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現存する古いキットはディテールは甘いもののパーツ点数が少なく簡単に組みあがるのが良点であり、酷いキットはリニューアルされて淘汰済みなので古いからダメ、なんてのは過去の話。あまり詳細でなくてもいいから軽く組めるのがいい、という向きにはむしろこういう古めのキットのが向いています。フジミの特やピットロードのキットで疲れた時にどうぞ。初心者の練習用にも。



フジミ1/700特シリーズの戦艦扶桑(昭和19年)です。


更新が長く開いたのはまあお察し下さいって感じで・・・いよいよ戦艦だ!って段でこんな面倒臭そうなの選んじゃうのも性格的なもの。仕方ありません。


戦艦のような大型艦は外国から買っていた帝国海軍は英国から購入した金剛を国産化し比叡・榛名・霧島を作り上げると、次は自国の運用思想に合わせた設計を盛り込み金剛型の船体をベースに思い思いに作り上げたのが扶桑型戦艦です。砲門数を多く取るため、艦橋・煙突・後部艦橋の間にも砲塔を詰め、金剛型より砲塔を2基増やし合計6基12門もの重武装を得ました。しかし、いざ運用してみると一斉射すれば爆炎が船体を包み込み、防御面ではどこに被弾しても弾薬庫など危険部位があるため誘爆により一気に爆沈する危険がある事等々、数多くの欠陥を露呈してしまう事になります。そして同型2隻目である山城は同性能の艦を2隻揃えるという運用から改善されずにそのまま竣工し、改良型である伊勢型から改善が進みます。扶桑・山城2艦とも最後まで根本的な改善はされませんでしたが、近代化改装として竣工時には前部煙突の直前に高く立っていたマストに各指揮所を積み重ねるように設置していったため非常に特徴的な「パゴダ・マスト」と呼ばれる艦橋形状となりました。
そして太平洋戦争時にはすでに竣工から30年が過ぎた古参であり、伊勢型のような大規模な改装はされず、そこそこに各戦役に参加、そして1944年、レイテ沖海戦のスリガオ海峡夜戦に於いて
艦隊の先頭を切って突入するも魚雷を受け落伍したのち大爆発を起こし轟沈してしまいます。


とまあ、作ってみたくなるじゃないですかこの変テコな艦橋、というわけでいざ箱を開けると山盛りのパーツ群。前回の利根も多かったのですがこれは更に多いです。





説明書は利根と同様に大きくてページも多いのですが、1か所修正として小さなピラ紙が一枚付いていました。実際は1か所どころじゃなくそこらじゅう間違いだらけの説明書で、もういっそ全部書き直せや!って感じ・・・ハシゴやパイプなど小さくて微妙に寸法の違うものの指示が頻繁に間違っているので取り付け前に仮組みを、というわけにもいかない位置もあって困ったもの。


パーツ全図。見た感じはガンプラのHGくらいのもんではあるのですが、艦プラだとこれでも凄まじい量に相当します。といっても覚悟的にはガンプラだとMGのボリューム多めくらいのレベル?


パーツの詳細さは「並」くらいかな・・・無駄に細かいのが特シリーズの困ったところですが、このキットは細かいパーツをよれよれに載せたパーツ同士を圧着させる工程がある等、かなり作業がしづらい部分もあります。


それでは作業開始。このキットも前回の利根と同様に細かいパーツを先に付けてから、パーツの集合体を載せる、という順序。船体に積み重ねていって最後に細かいパーツを、っていう順序の方が俺は好みかな・・・作業中にうっかり細かいパーツをなぎ倒す事があるので。


甲板は木甲板が主で船尾部分がリノリウム張りのようです。船尾部分がリノリウム張りなのはこの仕様だと航空艤装があるためで、航空艤装が艦の中央部にある時期の仕様だと艦尾も木甲板になっています。


軍艦色2を細かく塗ります。艦橋基部1段目にも木甲板の部分があります。


砲塔の取り付けまでが済んだところ。砲塔の上にも機銃が山盛りで当時の必死さが伝わってきます・・・扶桑の3番砲塔の上には航空艤装が載っていた事もありました。船体側面に副砲の砲身が飛び出しているので持ち上げる時にうっかり折らないように注意。


煙突→後部艦橋→前部艦橋の順に組み上げて船体に載せます。上写真はまだ前部艦橋が途中。


煙突の左右の甲板に開いた穴が気になるので説明書をよく見ると取り付け指示が無いのにいつの間にか取付いているパーツがあります・・・


もうちょっとで完成です。艦橋は何かちょっと曲がって見えますが、ジェンガに例えられるこの不安定な艦橋形状のせい・・・ではなく、実際に若干傾いている段があります。パーツの合いがお世辞にも良くないため(特にダボの径が穴より悉く大きめになっていて接着剤で溶解させないとスッと取りつかない部分多し)、部分部分で傾いて取りついたり浮いたり潰れたりしていて、中央を縦に貫通する軸パーツ(T7)も最終的には長すぎて合わなくなるので切り詰める必要があります。


水上機は零式水上観測機が2つ。塗装はイメググって参考にするのが一番ですが、大体説明書通りでOK。細かいですが比較的組みやすいです。ただし組んだはいいけど艦のカタパルトに取り付けるパーツが無く、接着位置の形状もあまり都合よくなかったのでカタパルトには接着しませんでした。




最後にエナメルジャーマングレーでウォッシングしますが、モノが大きいせいかボンヤリしているのでフラットブラックも使ってややクドめに。古い艦なのでフラットブラウンで多少の錆表現もしておきました。完成。



特徴的な艦なので出来上がってみればそこそこ満足なものの、しばらく大きい艦は勘弁したいわ・・・



戦艦だけあって迫力満点。特にこの扶桑は戦艦としては短めな船体に喫水線から50mと言われる背の高い艦橋があるため圧巻です。


艦首から。主砲は45口径ヴィッカース1908年型35.6cm砲。2番砲塔の上には3連装機銃が2基乗っています。


艦橋付近。元々あったマストを軸にして形の揃わないまま積層状に積み上げられた各種指揮所が特徴となっています。2段目の両側面には八九式12.7cm連装高角砲が据え付けられており、艦橋前面の2番砲塔直後に3連装機銃が2基装備されています。


2番煙突付近。2番とされているのは元々艦橋直後の抉れている位置に1番煙突がありましたが第2次改装時の機関の換装時に1番煙突の直下にあった機関が撤去されたついでに煙突も取り払われ、3番砲塔も後ろを向いていたものが前に向けられました。その1番煙突も扶桑型の欠陥のひとつで、高さが2番と同じにも関わらずそれよりも高い位置に指揮所が積み重ねられたため、追い風が吹くと煙が指揮所に流れ込むというものでした。なお、この3番砲塔周辺は2番艦の山城では構成が異なり、艦橋直後が抉れておらず、砲塔が後ろ向きのままなのでここが扶桑と山城を見分けるポイントとなっています。


4~6番砲塔と後部艦橋。


艦尾の航空艤装と零式水上観測機。第1次改装後には3番砲塔の上にカタパルトが載っていましたが1年後の第2次改装で艦尾が5m延長され、航空艤装は艦尾に移されました。水上機の搭載数は3機で、レール状に3基の架台がありますが配置はかなり窮屈です。伊勢型同様に扶桑型も航空戦艦化が検討されましたが実現しませんでした。


艦尾左舷側にデリック(クレーン)があり、右舷側にはカタパルトがあります。


甲板2段目の側面には多数の副砲、50口径四十一式15.2cm単装砲が並んでいます。この15.2cm砲は金剛に搭載の毘式15.2cm砲(ヴィッカース製)を国産化したものですが、人力装填ゆえに重くて小柄な日本人には扱いづらいので14cmに小型軽量化した50口径三年式14cm速射砲が作られ、伊勢型からはこちらが副砲として搭載されています。


低めの位置から煙突、艦橋後面を見上げるアングル。背の高い構造物の迫力もさながら、舷側に並ぶ副砲も圧巻です。


斜めに構図をとり、画面に構造物を所狭しと収めたアングル。みつしり感は色々と面倒臭い特シリーズの苦労の賜物。


艦橋を見下ろすアングル。城郭の天守閣といった雰囲気。


砲塔の回転はややキツめであまり動かす気は起きませんが、砲の俯仰は軽く行えます。左右独立して可動しますが、3・4番砲塔は砲口が艦橋の壁ギリギリで指が入らないので爪楊枝などを使わないと動かせません。



前回の利根と。全長はどちらも200mちょっとと差はわずかですが特に高さは明らかな差があります。


幅も結構差がありますがやはり高さ・・・


扶桑の艦橋からは重巡の艦橋は完全に見下ろしています。


逆に睦月型駆逐艦の艦橋からだととんでもない高さに感じます・・・


全長・全高ともにダイソーのディスプレイケースがピッタリ。幅も。


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特徴的な艦だし作り応えもあってカッコ良く仕上がりますが、非常にストレスの溜まるキットです。勘弁して下さい・・・



フジミ1/700特シリーズの重巡洋艦利根です。


フジミの利根は特-30のこのレイテ1944年10月仕様の他、特-44の1945年最終仕様、古いシーウェイモデルシリーズSW-6があります。


特シリーズなのでパーツ点数が多く、作り応えはあるものの軽く形にしたい向きにはちょっとウンザリしちゃう量。しかもフジミの場合ディテールアップパーツなども無いので余りパーツもほとんど出ません。ボートダビッドや2・3連装機銃くらいは予備がありますが大量に取り付ける単装機銃は予備が1個しかないので失敗しないよう注意。








説明書。でかくて長いので4分割。WLの艦船キットはたいてい艦橋を先に作ってから船体に載せていく順序が多いですがこれは船体を組んでから前後甲板の小物をビッチリ取り付けた後で艦橋周辺パーツを配置し、出来上がったスペースに艦橋や煙突などの大きな構造物を差し込むような流れになっています。「大まかな形を作ってから小物を細々と配置する」というようないつもの流れとは違い中々思った形になりませんが焦りは禁物。


説明書には読む要素がありませんが代わりに箱横に。
利根は戦間期に建造された利根型重巡洋艦の1番艦。姉妹艦に2番艦の筑摩があります。日本海軍の重巡洋艦としては最後の型であり、これより後に計画された伊吹型重巡洋艦は利根型の前級である最上型の改良型である鈴谷をベースに戦時急造したもので改鈴谷型とも呼ばれますが、完成には至りませんでした。利根型重巡洋艦は索敵用の水上機の運用に重きをおいた設計で、主砲を艦の前半に集中させ、艦後半を水上機の運用のための構造物が占めるものの、水上機係止用の甲板には構造上段差とスロープがあるというやや未完成感が漂う形には、開戦後の損傷修理のついでに航空巡洋艦に改装された最上への繋がりを感じます。


パーツは細かく袋詰めされているので開けるのは結構面倒。特に上写真の右半分のパーツ群はランナー枚数が多くそれぞれが小さいのでまとまりがありませんが、その小さなランナーにつながるパーツはトラス形状を1パーツで抜いていたり、あらゆる面にモールドが刻まれていたりと執念のようなものを感じます。


ここだけちょっとバリが目立ちました。重箱の隅をつつくレベルですが・・・


甲板上は塗り分けがメンドそうなモールドが多いですが、フジミ特は油断してるとこれらを全部別パーツにしたりとかするのでこれはこれでよし。鳳翔の格納庫周辺通路上の配置物とか見えないところなのに全部別パーツだったりしますから・・・


それでは製作開始。
バラストは2枚重ねて艦底パーツに取り付け、船体パーツと貼り合わせます。


船体パーツの上に前後の甲板パーツを載せますが、その前に説明書の指示通りに単装機銃などの取り付け穴をピンバイスであけておきます。裏側にはあらかじめ小穴がありますが、一番小さいピンバイスの直径より小さい穴なものの、表側に取り付ける単装機銃などは台座があり穴の大きさは多少大きくても隠れるので安心してブスブス穴を開けてゆきましょう。


一段高くなっている中央甲板は側面にある魚雷の出口である横穴が大きく、中もよく見えるので先に内側を塗装しておきましょうか。


穴から見える範囲だけで十分。魚雷発射管も取り付けます。


甲板を3枚とも接着したらリノリウム色を塗ります。説明書だと中央甲板の後半の塗り分けが不明瞭ですが、リノリウム色部分には横方向に走る線状のモールドがあるのでその部分が目安。


軍艦色(2)で塗り分けます。ググったところ他所の作例では甲板全体と艦橋の床部分を全部リノリウム色に塗っていたりもしますが、考証的にあまりはっきりしていない部分なので好みでよいでしょう。説明書だと艦橋の透明窓がある段の床がリノリウム色の指示になっていますが、該当部分は鉄板モールドになっているので何かなぁ・・・と思ったのでウチでは甲板上のリノリウム押さえモールドがある部分のみ43ウッドブラウンに色々混ぜたもので塗っています。


パーツをチマチマと載せてゆきます。単装機銃はランナーから切り離す時に台座との間で折れやすいので、一方をニッパーで切り込んでからランナーごと切り離した方が安全かも。船体を持つ時は甲板上に配置した小物をうっかり掴んじゃわないように注意。あちこちにある階段のパーツが細かくて配置もしづらく結構曲者。


水上機は零式三座水上偵察機が4機。透明パーツなので風防は塗らずにおくとよいでしょう(2つはうっかり緑で塗りつぶしてしまったので青で塗ってあります)


もうちょっと。重巡は甲板上がスカスカになりがちなので特シリーズのパーツ点数の多さが助かります。




いつも通りエナメルジャーマングレーでウォッシングして完成。



びっしり感がたまらん・・・エッチングパーツとかで更にびっしりさせるのも一興でしょうが、これでも十分。



ウォッシングはただぶっかけただけであまり凝った事はしていません。煙突の後ろ辺りの甲板上とか、筆の入らない位置がいくつかありました・・・



各部を見てゆきましょう。艦橋前の長い甲板上には50口径三年式20.3cm連装砲塔が4基あり、2番砲塔だけ高い位置に上げられています。前級である最上型までは後部と合わせ5基の砲塔がありましたが、後部甲板の砲塔からの射撃による爆風で同じく後部甲板上にある水上機が破損する事案が度々あったため後部甲板を広く使う意味も含め、砲塔を前部甲板に集中させているのが利根型の一番の特徴。


艦橋付近。妙高型あたりと比べ艦橋以後の一段高くなっている部分は4番砲塔1基分後ろ側へズレているため、艦橋の位置は艦全長のほぼ中央に存在します。


煙突周囲。そこかしこに対空機銃が配置されています。目を引くには舷側に張り出す2つの砲塔。これは40口径八九式12.7cm連装高角砲を防盾で囲ったもの。軽巡の14cm単装砲塔のように後方は開いています。


後部マスト周辺。マストには特徴的な13号電探(全面のハシゴ状のもの)が装備されています。マスト後方の甲板はカタパルトや水上機が移動するためのレールなどがあるフライングデッキとなっています。


艦尾。フライングデッキと艦尾甲板は段差があり、その間にはスロープがあります。開戦後に航空巡洋艦に改装された最上ではここが真っ平になっており、更に洗練されます。(伊勢型航空戦艦では逆に1段高くなっていますが・・・)


右舷側へ。板きれが付いていますが何でしょうねコレ。他所の作例だと左側にあったり・・・


再びフライングデッキ。1機斜めになっていますが、水上機を載せる台が1個斜めに配置するようになっていて、間違えてその上に水上機を載せてしまいました。説明書だと左側にあるもう一方のまっすぐ向いている台の上と、右側のカタパルト状に水上機を置くようになっています。


煙突付近やや上空から。煙突はグリル状になっていて中が見えたりとちょっと凝っていますが、実物の写真だとこのグリルは手すり並に細くてほとんど見えないのです・・・でもこれはこれで好き。


艦橋を後方から。艦橋の窓は透明パーツなので後ろ側から見ると前が透けています。


前部甲板。単装機銃がそこかしこに生えており、1944年仕様が一番多くて1945年仕様だとちょっとだけ減ります。




妙高型重巡洋艦の足柄と。えーと、スカスカ気味な方が足柄。全長はほぼ同じです。


足柄の艦尾は利根と並ぶと特にスカスカに見えます・・・


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中々楽しめた良キットでした。利根型重巡洋艦に興味が出たらどうぞ。



これもダイソーで買ったディスプレイケース。重巡が2隻入りますがもういっぱいいっぱい。戦艦は入るかどうか微妙なところ。ああ大和とかデカイのは無理です。220mくらいの艦が限度かな?





ピットロード1/700スカイウェーブシリーズの駆逐艦不知火(しらぬい)です。


不知火は陽炎型駆逐艦の2番艦。軍縮条約によって主力駆逐艦であった特型駆逐艦の保有数を制限されてしまった日本海軍がその後建造した初春型や白露型のように小型の船体に重武装という方向に限界を感じ、条約破棄とともに改めて重武装に見合った船体に作りなおした朝潮型の改良型といえるものが陽炎型駆逐艦です。


このキットはただでさえ詳細で緻密なピットロードのキットにディテールアップパーツやエッチングパーツを付属させた豪華版。通常キットだと箱の大きさの割に中身がちんまりスカスカしているピットロードのキットも、山盛りのパーツで箱の大きさ相応の内容が詰まっています。


カラー印刷の塗装指示。見ての通り、このキットはフルハルモデル(ウォーターラインモデルと違い、船体の水線下も形作られているもの)。フルハルとはFull Hull、Hullとは船体で、船体全部ちゃんとあるという意味。タミヤカラーにも艦底色として「ハルレッド」というのがありますね。

 
説明書。黒い四角に白抜き文字のパーツ番号はディテールアップパーツで、主パーツ群にも似た形(というかディテールアップじゃない方)のパーツもあるのでしっかり確認しながら組み必要があります。といっても、ディテールアップパーツは好みにもよるところがあるものなので必ずしも指示通りに組む必要はありません。キットの基礎部分は比較的シンプルにまとまっています。


パーツ群。立て掛けているランナーの内左右が基礎パーツで、この2枚だけでも形にはなります。中央はフルハル仕様にするパーツ、寝かせているランナーとその右の小袋がディテールアップパーツ、さらに右に立て掛けているのがエッチングパーツ、その手前がデカール。バラストは付属しません。


ディテールアップパーツは執念ともいえるモールドの細かさと、スケール準拠に近い正確なサイズのパーツ。普通こういう小スケールキットでは小さすぎるパーツは作りやすさと迫力を考え少し大きめにされているものなので、「リアルさ」を求めるならこれが正しいものの、代償として「パーツが小さすぎて作りにくい!」「何かパーツが小さくて迫力無いなぁ・・・」と感じる人もいるでしょう。特に砲や機銃といった武装、電探などの目立つパーツは小さいと貧相に見えがち。なので使用は「好み」によって使い分けると良いでしょう。船体側ともうまく噛み合っていない部分も多いので。


小袋には50口径三年式12.7cm連装砲塔(C型砲架)が3個と爆雷装填台が2個。爆雷装填台は説明書と形が違うので戸惑いますがNE05-28がこれ。1個だけ使用しますが、エッチングパーツを使う場合これは使用しません。形はこれが一番貧相・・・


基礎パーツ群のディテールも非常に緻密で、ディテールアップパーツなんて要るのかいな・・・という感じではあります。

 
エッチングパーツと説明書。フジミのキットに付属するような生易しい仕様ではなく、接着しろが無かったり、頭おかしいレベルのパーツの大きさのものがあったりと、かなり上級者向け。また、プラパーツと置き換えであったり、プラパーツを配置後では取り付けが不可能なものがあったりするので注意が必要です。例としては艦橋後部渡り板などは艦橋の2段目以上とマストを組んでしまうと取り付ける事が出来なくなります(なりました)。ディテールアップパーツにはすでについているモールドをエッチングパーツで基礎パーツに取り付ける指示もあるため、かなり混乱します。このキット、初回だとどれがどれの置き換えか、順序その他サッパリ分からないので一個組んですぐもう一個組むくらいしないと付属パーツを生かしきれないような気が・・・



とりあえず組み始めてみましょう。艦首上面をサッサと船体に接着。


カラー塗装指示書だと喫水線より一段厚みがあるように見えるのでウォータライン仕様にする艦底パーツをフルハル仕様の艦底パーツの間に挟んでみますが、微妙に前後に段差が出来るので挟まないのが正解のようです。この辺、説明書の記述も少し紛らわしい。


挟まなければピッタリ決まります。ただ、フルハルモデルを組むのは初めてなので「こんなもん」の閾(しきい)値がよくわからん・・・


接着は流し込みタイプを使わないと作業になりません・・・フルハル仕様のランナーは陽炎型の前後の仕様、朝潮型や夕雲型と共通なのかスクリューの軸や舵の形が違うものも入っているのでよく確認して切り出しましょう。スクリューの羽は∴のようにしてしっかりと取り付けておくと台座が無くても安定して置く事ができますが、接着が完全に固まるまではスクリューのペラが斜めになりやすいので触らないように注意。


船体中央下部の左右にヒレが付きますがここは置いた時の安定には寄与しません。ディスプレイ台に載せた時もガッチリとは載らないのでスクリューの羽左右と船体腹部の3点支持が一番安定します。


ディスプレイ台。台の上面と船体の形状が合っておらず、台に載せている時はロール方向にグラグラするので台の上面のカーブを船体に合わせて削ってやると良いでしょう。


リノリウム色(43ウッドブラウンに色々混色)、本体(32軍艦色2)、艦底(29艦底色)を塗りました。スクリューの軸と羽は9ゴールド。



2週間ほど放置した後、甲板上の艤装を載せてゆきます(エッチングパーツに置き換え忘れつつ・・・)。さて魚雷発射管や砲塔はディテールアップパーツを使用すると基部の位置も形状も合いません・・・


砲塔は基礎パーツ群の方のが大きくて好みかなぁ・・・でも、うーん・・・


2番砲塔は高い位置にあり、基礎パーツの方の砲塔だと裏側の肉抜きが見えるので結局ディテールアップパーツの方を使う事にします。ただし生えてるピンは船体側と形状が合わないので切り飛ばして面接着。


25mm連装機銃はエッチングパーツを。上写真はかなり拡大していますが、印象としては夏場に血を吸いにくる蚊みたいな感じ。エッチングパーツは結局これしか使いませんでした。


4連装魚雷発射管はピンを切り飛ばし、船体側の基部に0.5mmプラ板を貼って平らにしたところへ適宜な位置に接着。ディテールアップパーツの魚雷発射管は下面も形造られているので捨てがたい。


ボートダビットは船体側と形状や位置が上手く合わず苦戦。ちょっと不格好になっちゃった。艦橋左右のボートダビットはディテールアップパーツのものも基礎パーツのものも形状は基部以外ほとんど変わらないので船体との合いの良い基礎パーツの方がいいかも。


太平洋戦争の最中は消されていたという艦名や番号ですが、戦争末期の仕様に近代化改装されていようとこれは記しておきたい感じ・・・そう、これはジオラマじゃなくコレクションなのだから。




いつも通りエナメルジャーマングレーでウォッシングして完成。折角のパーツを使いきれず残念・・・



陽炎型というのは日本海軍の駆逐艦の中でもコンベンショナルな仕様の艦であり、あまり強烈な個性は放ってはいません。無難に作りつつも高い要求性能を満たしきれなかった朝潮型、改良により要求性能を満たしたものの艦ごとに性能がバラついてる陽炎型、さらに改良してバラつきを抑えた夕雲型・・・という印象です。また、艦隊決戦に固執する日本海軍らしく砲雷撃戦寄りで、押し寄せる航空部隊に対処する対空能力、忍び寄る潜水艦に対処する対潜能力が不足しており、戦争の中で爆撃や潜水艦からの雷撃などによって次々と失われてゆく事となりました。19隻建造された陽炎型のうち、終戦まで生き残ったのは雪風のみでした。



不知火もまたキスカ島沖において潜水艦グロウラーの雷撃で艦橋付近から前を失うほどの損傷を受け、修理後は護衛任務を粛々とこなしますが最後はレイテ沖海戦の後、軽巡鬼怒の救助に向かうものの発見できず帰投するところを米空母航空隊の爆撃を受け沈没してしまいます。


艦首から。砲塔は50口径三年式12.7mm連装砲塔。これは「C型」で、基本となる吹雪型のA型を75度高角対応としたB型が大重量な上に装填の度に水平に戻さなければならないため折角の高角が役に立たない事から、55度に戻し軽量化したもの。


船体中央部。白露型から装備され始めた九二式四連装魚雷発射管が後部煙突の前後にあります。その前後にある箱状のものは再装填装置で、ここから発射管に次弾が装填されます。後部煙突の前面左右の台には九六式25mm連装機銃が載っています。機銃はここにしかなく、電探も取り付け指示がなかった(22号電探などパーツは付属する)のでおそらく新造時状態かと思われます。


船体後部。2・3番砲塔が高低に並びます。2番砲塔(1段上になっている方)は後に撤去され25mm三連装機銃が追加されていたようです。


艦尾。


3番砲塔の先には特徴的な形状のY砲(九四式爆雷投射機)と爆雷装填台(爆雷投射機と隣接した箱)があります。艦尾左右上に立っているものはパラベーンと呼ばれる掃海具で、これを海に落としてワイヤーで曳航し、機雷にぶつけて爆破するもの。これは後に撤去されてこの場所には爆雷投下軌条が装備されました。


船体中部右舷側。後部煙突の後ろにある探照灯が載っている台や、前部煙突の左右から出ているスキッドビームは接着した後でエッチングパーツがある事に気付く始末・・・


艦橋を後方から。艦橋も本来エッチングパーツまみれになるところなのですが、気づいた時にはエッチングパーツ取り付け位置が手の入らない位置だった事、エッチングパーツ自体も細かすぎて私のスキルでは工作が無理だと判断して省略してしまいました。


特Ⅰ型吹雪と。サイズ的にはほぼ同じ。この吹雪もリノリウム色を塗って無かったりともう一度やりたいところですね。


奥から睦月型の長月、不知火、手前が初春型の子の日。


全長がわかりやすいカット。左から長月、吹雪、子の日、不知火、秋月、松。


@@@



何か自信を打ち砕かれるキットでした。基礎パーツだけのキットなら難易度も高くないのですが、ピットロードの不知火はググってみてもこの山盛りなSPW14しか流通してない感じ。キットの全てを出し切るには相当な気合いが要るでしょう・・・



ダイソーで丁度良いディスプレイケースを見つけたので買ってみました。サイズ的に秋月がギリギリなので駆逐艦専用ですが、重ねられるのでスペース効率に優れます。ホコリ対策にも良し。




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