~趣味の世界~
タミヤ1/700ウォーターラインシリーズの駆逐艦白露です。
タミヤの白露はウォーターラインシリーズのナンバリングが402と吹雪(401)の次ですが元々はNo.30とかなり古いキットになります。
白露は白露型駆逐艦の一番艦。軍縮条約により特型(吹雪型)を作れなくなったので条約避けとして小さな船体に特型と同等の武装を盛り込んだ初春型を作ったのですが、武装を盛りすぎてトップヘビーになり波浪でひっくり返る危険があるため結局改装により武装を少し減らす事になってしまいます。そこで設計をしなおして初春型と同等の船体サイズながら波浪に負けない強い船体に初春型よりは多めの武装を盛り込んだのが白露型駆逐艦です。
箱下面の塗装指示。例によりリノリウム色の指示が省略されています。
開封。ランナーは主要パーツとディテールアップパーツが入っています。説明書が2枚ありますが一方は英語版です。
説明書は正方形っぽい一枚紙。組み立て説明はやや古さを感じます。
主要パーツ。シンプルでパーツ点数も少な目ですが、それだけに組みあがりも早そうです。
ディテールアップパーツは小型艦用のXタイプ。
ディテールはさすがに古いせいかあっさりしすぎで多少なりとも手を加えないと物足りないかもしれません。
砲塔や魚雷発射管はディテールが乏しく、ここはディテールアップパーツに置き換えるのが良いでしょう。
このディテールアップパーツは白露型の主要武装のほぼ全てが揃っています。具体的には50口径三年式12.7cm連装砲(B型)が2つ、同単装砲が1つ、四連装魚雷発射管が2つ、25mm三連装機銃が2つ。あとは錨やカッターも。
簡単に置き換えるパーツを書き込んでみました。カッコ書きで(X-〇〇)と上に振っています。
それでは製作開始。1972年か・・・
バラストを艦底パーツに置いて船体パーツと貼り合わせます。やや段差が出来がちなのでこだわる人はプラ板などで面一に修正しましょう。
リノリウム色の指定は省略されているのでググってみるとこんな感じ?Wikipediaの春雨(白露型の5番艦)の画像を参考にしました。
軍艦色2を塗り、艦底色も塗ります。船体側面に何のディテールも無いので側窓をキリで軽く掘ってみましたが、みすぼらしいので右舷側だけ・・・
難しいところは無く、一気に組み上げられます。作業性の良さは古くてもタミヤらしいところ。ディテールアップパーツに付属の二式水上戦闘機も1機組んでみました。
デカールを貼り、エナメルジャーマングレーでウォッシングして完成。
まあ確かにちょっとあっさり気味でみつしり感が足りないのは否めません。
でも大型艦2隻、それも難物キットの後なのでとてもこう、癒されます・・・
艦前半には50口径三年式12.7cm連装砲塔が1基ポツンと置かれています。初春型では単装砲塔が直後に1段嵩上げして置かれていましたが艦後方へ移設されています。
艦中央部。2本の煙突の間と後部煙突の後ろに新開発された四連装魚雷発射管が配置されています。特型や初春型では三連装が3基だったので1本減っていますが、初春型は改装で三連装魚雷発射管を1基おろして軽量化しているので改装後の初春型と比較すれば増えていることになります。
艦後方。前を向く12.7cm単装砲塔と後方を向く連装砲塔が並んでいます。次の朝潮型からは単装砲塔が連装砲塔に置き換えられ、位置も一段高い位置にあり向きも後ろを向いています。
艦尾には爆雷投下軌条があります。再現されていませんが、その前方、連装砲塔との間にある箱状のディテールのあたりにY砲(九四式爆雷投射機)があるようで、ピットロードのキットではそうなっています。まあディテールアップパーツにY砲が付属しているので、つければ良かったんですけどね。
戻って艦中央部。後部煙突の左右に機銃がありますが、ここは竣工時単装の毘式40mm機銃(イギリスはビッカース製のQF2ポンド速射砲Mk.2を国産化したもの)が装備されていましたが、大戦期に九六式25mm三連装機銃に載せ替えられており、キットではこちらの仕様になっています。最終的には艦橋の前に連装機銃、12.7cm単装砲塔の位置に3連装機銃を装備していたそうです。
艦首を後方から見たところ。時期によりマストに22号や13号の電探が装備されていたそうです。ディテールアップパーツに両方とも付属するので取り付けても良いでしょう。
二式水上戦闘機。零式艦上戦闘機11型をベースにフロートを取り付け各部を防水処理するなどして水上機化した機体です。ただこの機体は艦船に搭載するよりも前線の島の防空用としてそのほとりに浮かんでるイメージ。
前級である初春型駆逐艦の子日と。全長はほぼ同じですが艤装の配置は結構違いがあります。この子日は新しめのキットなのでディテールが細かく、ちょっと並べるのは酷な印象。
@@@
現存する古いキットはディテールは甘いもののパーツ点数が少なく簡単に組みあがるのが良点であり、酷いキットはリニューアルされて淘汰済みなので古いからダメ、なんてのは過去の話。あまり詳細でなくてもいいから軽く組めるのがいい、という向きにはむしろこういう古めのキットのが向いています。フジミの特やピットロードのキットで疲れた時にどうぞ。初心者の練習用にも。
タミヤの白露はウォーターラインシリーズのナンバリングが402と吹雪(401)の次ですが元々はNo.30とかなり古いキットになります。
白露は白露型駆逐艦の一番艦。軍縮条約により特型(吹雪型)を作れなくなったので条約避けとして小さな船体に特型と同等の武装を盛り込んだ初春型を作ったのですが、武装を盛りすぎてトップヘビーになり波浪でひっくり返る危険があるため結局改装により武装を少し減らす事になってしまいます。そこで設計をしなおして初春型と同等の船体サイズながら波浪に負けない強い船体に初春型よりは多めの武装を盛り込んだのが白露型駆逐艦です。
箱下面の塗装指示。例によりリノリウム色の指示が省略されています。
開封。ランナーは主要パーツとディテールアップパーツが入っています。説明書が2枚ありますが一方は英語版です。
説明書は正方形っぽい一枚紙。組み立て説明はやや古さを感じます。
主要パーツ。シンプルでパーツ点数も少な目ですが、それだけに組みあがりも早そうです。
ディテールアップパーツは小型艦用のXタイプ。
ディテールはさすがに古いせいかあっさりしすぎで多少なりとも手を加えないと物足りないかもしれません。
砲塔や魚雷発射管はディテールが乏しく、ここはディテールアップパーツに置き換えるのが良いでしょう。
このディテールアップパーツは白露型の主要武装のほぼ全てが揃っています。具体的には50口径三年式12.7cm連装砲(B型)が2つ、同単装砲が1つ、四連装魚雷発射管が2つ、25mm三連装機銃が2つ。あとは錨やカッターも。
簡単に置き換えるパーツを書き込んでみました。カッコ書きで(X-〇〇)と上に振っています。
それでは製作開始。1972年か・・・
バラストを艦底パーツに置いて船体パーツと貼り合わせます。やや段差が出来がちなのでこだわる人はプラ板などで面一に修正しましょう。
リノリウム色の指定は省略されているのでググってみるとこんな感じ?Wikipediaの春雨(白露型の5番艦)の画像を参考にしました。
軍艦色2を塗り、艦底色も塗ります。船体側面に何のディテールも無いので側窓をキリで軽く掘ってみましたが、みすぼらしいので右舷側だけ・・・
難しいところは無く、一気に組み上げられます。作業性の良さは古くてもタミヤらしいところ。ディテールアップパーツに付属の二式水上戦闘機も1機組んでみました。
デカールを貼り、エナメルジャーマングレーでウォッシングして完成。
まあ確かにちょっとあっさり気味でみつしり感が足りないのは否めません。
でも大型艦2隻、それも難物キットの後なのでとてもこう、癒されます・・・
艦前半には50口径三年式12.7cm連装砲塔が1基ポツンと置かれています。初春型では単装砲塔が直後に1段嵩上げして置かれていましたが艦後方へ移設されています。
艦中央部。2本の煙突の間と後部煙突の後ろに新開発された四連装魚雷発射管が配置されています。特型や初春型では三連装が3基だったので1本減っていますが、初春型は改装で三連装魚雷発射管を1基おろして軽量化しているので改装後の初春型と比較すれば増えていることになります。
艦後方。前を向く12.7cm単装砲塔と後方を向く連装砲塔が並んでいます。次の朝潮型からは単装砲塔が連装砲塔に置き換えられ、位置も一段高い位置にあり向きも後ろを向いています。
艦尾には爆雷投下軌条があります。再現されていませんが、その前方、連装砲塔との間にある箱状のディテールのあたりにY砲(九四式爆雷投射機)があるようで、ピットロードのキットではそうなっています。まあディテールアップパーツにY砲が付属しているので、つければ良かったんですけどね。
戻って艦中央部。後部煙突の左右に機銃がありますが、ここは竣工時単装の毘式40mm機銃(イギリスはビッカース製のQF2ポンド速射砲Mk.2を国産化したもの)が装備されていましたが、大戦期に九六式25mm三連装機銃に載せ替えられており、キットではこちらの仕様になっています。最終的には艦橋の前に連装機銃、12.7cm単装砲塔の位置に3連装機銃を装備していたそうです。
艦首を後方から見たところ。時期によりマストに22号や13号の電探が装備されていたそうです。ディテールアップパーツに両方とも付属するので取り付けても良いでしょう。
二式水上戦闘機。零式艦上戦闘機11型をベースにフロートを取り付け各部を防水処理するなどして水上機化した機体です。ただこの機体は艦船に搭載するよりも前線の島の防空用としてそのほとりに浮かんでるイメージ。
前級である初春型駆逐艦の子日と。全長はほぼ同じですが艤装の配置は結構違いがあります。この子日は新しめのキットなのでディテールが細かく、ちょっと並べるのは酷な印象。
@@@
現存する古いキットはディテールは甘いもののパーツ点数が少なく簡単に組みあがるのが良点であり、酷いキットはリニューアルされて淘汰済みなので古いからダメ、なんてのは過去の話。あまり詳細でなくてもいいから軽く組めるのがいい、という向きにはむしろこういう古めのキットのが向いています。フジミの特やピットロードのキットで疲れた時にどうぞ。初心者の練習用にも。