~趣味の世界~
フジミ1/700特シリーズの空母鳳翔1939です。
特シリーズはフジミのシーウェイモデルシリーズの上位版のようなもののようで、鳳翔はシーウェイモデルシリーズのSW-35にもありますがあちらはアイランド型艦橋のある初期型であり、パーツ構成も少し違います。これは特-51でアイランドの撤去・甲板形状の改修・機関の換装などが進んだ時期の型。フジミの鳳翔はこの1939の他に1942と1944があり、搭載機とデカールの変更(1942)飛行甲板の延長(1944)等の違いがあります。
開封すると、大量のパーツ群。空母って甲板上は真っ平らなのでパーツ少ないと思いがちですが、全然そんな事はありません。甲板と船体の間にギッチリと挟まる大量のパーツがあるのです。
説明書。さすがに大きく、1ページがB5版サイズで8ページ。
それでは製作開始。しかし、多いな・・・
まずは艦底パーツに駆逐艦用みたいな小さめのバラストを固定し、船体に貼り付けます。が、船体パーツの下面フチより内側に入り込む構成で、上から流し込みタイプ接着剤を流していたら下にだだ漏れになっていました・・・艦底色の指定も無く、艦底パーツが側面に出ない分高さが1段低くなる印象。
飛行甲板より下の段の甲板を接着した段階。何か船体中央の接地面が浮いています・・・
接着剤が乾く前に重しを乗せて矯正しているところ。ウォーターラインモデルの接地面が浮いたままではあまりに興醒め。ここはしっかりと接地させておきたいところです。
甲板上は説明書通りに43ウッドブラウンで塗りますが、何か違くね・・・
空母の甲板は巡洋艦などのリノリウム張りとは違い、木の板張りです。なので上写真の右にあるカッターや内火艇の甲板のように44タンの方が正しいように思え、箱横の作例も甲板の色はタンに近い色になっています。
そうそう、こんな感じ。木目っぽくしたかったのでわざとムラのある塗りにしておきました。惜しいのは塗膜が厚くなってモールドがやや浅くなってしまった事。
甲板上の構造物を載せてゆきます。空母は一つの街のよう、と形容されますが、上部の見える部分だけを見てもまるで建造物というか、施設というか・・・
壁沿いの細かいパーツは殆どが別パーツで、非常に手間隙かけて取り付けてゆかねばなりません。車プラモだとエンスージアストモデルに近い、実にフジミらしい部分。
飛行甲板の裏と船体側の甲板上をウォッシング。飛行甲板を接着すると殆ど見えなくなる部分も多いです。結構な容積の格納庫も閉ざされた空間になります。
飛行甲板を接着し、圧着のため重しを乗せているところ。挟まる部分のパーツの処理や合わせの都合上、どうしても一発でピッタリとは取り付きそうにありません。
甲板上のデカールを貼ります。資料が少なく、1939の甲板上のデカールは1933年頃とされる資料を元に作成したと、箱横に注釈があります。空母プラモの甲板にデカールを貼ったのは初めてなので何か新鮮。シルバリング(つや消し塗装の上にデカールを貼るとデカールと塗装面の間に細かい空間ができ、曇ったような反射が起きている状態)しまくりなのでマークセッターでしっかりと貼り付けました。シルバリングしている部分の上に塗布し、カッターの先などでデカールの上をツンツンしてやると微細な穴からデカールと塗装面の間にマークセッターが入り込んでしっとりとしてくるので上からティッシュなどで押さえて密着させてやります。デカール面は穴だらけになり脆くなって割れやすくなるのでできれば上からクリアコートしてやるのが理想だそうです。
残った甲板周辺のパーツを取り付けてゆきます。ハリネズミのように細い棒状のパーツを周囲に取り付けるので、完成後はうっかり引っ掛けないように注意しましょう。
付属の艦載機も作ります。2種4機しか付属せず、機種も複葉の95式艦上戦闘機と92式艦上攻撃機という旧式機。結構詳細な作りですが、細かすぎて組むのが大変。大量に付いてきても作りきれなそうではあります・・・
仕上げにウォッシングをして完成。旗もちゃんとつけました。
スマートでカッコイイ・・・
目線を下ろして観察。秘密基地的立体感というか。1/700になって中を歩いてみたくなります。
飛行甲板を俯瞰したところ。フライトシミュレーターはジェット戦闘機のものしかやった事はありませんが、速度域が違うとはいえこれほど細長い甲板に着艦するのは大変だったでしょうね。
周囲からまじまじと観察。
後部格納庫の左右には蜀の桟道みたいな通路があります。
左舷。小船が2列に渡って置かれたり吊るされたりしていて、非常に凝縮されています。階段など、細かいパーツをチマチマと付けていった甲斐があります。
左舷前方。一段上がってここには艦橋設備があり立体的。
艦橋前。無数の柱の奥に艦橋があり、前見えるのかな・・・上は見えないよね。
右舷側に回ったところ。クレーンの基部があります。
煙突。元々は可動式の煙突でしたが、意味が無いので改装により固定化されました。
右舷後半。後部格納庫前の左右が貫通している部分の両舷に14cm単装砲がありますが、後の改装で撤去されます。侘び錆びよね~
飛行甲板。探照灯がおもっくそ甲板上にあり、発着艦する飛行機とぶつからないのだろうか?
後ろ端にある旗竿もしかり。着艦する時は外すか畳むかするんだろうか。
艦載機との対比。まあ空母がちっちゃけりゃ載せる飛行機も小さいと。
川内型軽巡洋艦の那珂と。幅は差が大きいですが全長は同じくらいです。
全艦並べたところ。
@@@
水上戦闘艦と較べると独特ですが、最小クラスの鳳翔でさえかなり作り応えがあります。昔色々作った時はもっと大きい信濃や雲龍も作ったのですが、ここまで詳細な作りじゃなかったような気がします。やはり時代は進んでいるのです・・・
特シリーズはフジミのシーウェイモデルシリーズの上位版のようなもののようで、鳳翔はシーウェイモデルシリーズのSW-35にもありますがあちらはアイランド型艦橋のある初期型であり、パーツ構成も少し違います。これは特-51でアイランドの撤去・甲板形状の改修・機関の換装などが進んだ時期の型。フジミの鳳翔はこの1939の他に1942と1944があり、搭載機とデカールの変更(1942)飛行甲板の延長(1944)等の違いがあります。
開封すると、大量のパーツ群。空母って甲板上は真っ平らなのでパーツ少ないと思いがちですが、全然そんな事はありません。甲板と船体の間にギッチリと挟まる大量のパーツがあるのです。
説明書。さすがに大きく、1ページがB5版サイズで8ページ。
それでは製作開始。しかし、多いな・・・
まずは艦底パーツに駆逐艦用みたいな小さめのバラストを固定し、船体に貼り付けます。が、船体パーツの下面フチより内側に入り込む構成で、上から流し込みタイプ接着剤を流していたら下にだだ漏れになっていました・・・艦底色の指定も無く、艦底パーツが側面に出ない分高さが1段低くなる印象。
飛行甲板より下の段の甲板を接着した段階。何か船体中央の接地面が浮いています・・・
接着剤が乾く前に重しを乗せて矯正しているところ。ウォーターラインモデルの接地面が浮いたままではあまりに興醒め。ここはしっかりと接地させておきたいところです。
甲板上は説明書通りに43ウッドブラウンで塗りますが、何か違くね・・・
空母の甲板は巡洋艦などのリノリウム張りとは違い、木の板張りです。なので上写真の右にあるカッターや内火艇の甲板のように44タンの方が正しいように思え、箱横の作例も甲板の色はタンに近い色になっています。
そうそう、こんな感じ。木目っぽくしたかったのでわざとムラのある塗りにしておきました。惜しいのは塗膜が厚くなってモールドがやや浅くなってしまった事。
甲板上の構造物を載せてゆきます。空母は一つの街のよう、と形容されますが、上部の見える部分だけを見てもまるで建造物というか、施設というか・・・
壁沿いの細かいパーツは殆どが別パーツで、非常に手間隙かけて取り付けてゆかねばなりません。車プラモだとエンスージアストモデルに近い、実にフジミらしい部分。
飛行甲板の裏と船体側の甲板上をウォッシング。飛行甲板を接着すると殆ど見えなくなる部分も多いです。結構な容積の格納庫も閉ざされた空間になります。
飛行甲板を接着し、圧着のため重しを乗せているところ。挟まる部分のパーツの処理や合わせの都合上、どうしても一発でピッタリとは取り付きそうにありません。
甲板上のデカールを貼ります。資料が少なく、1939の甲板上のデカールは1933年頃とされる資料を元に作成したと、箱横に注釈があります。空母プラモの甲板にデカールを貼ったのは初めてなので何か新鮮。シルバリング(つや消し塗装の上にデカールを貼るとデカールと塗装面の間に細かい空間ができ、曇ったような反射が起きている状態)しまくりなのでマークセッターでしっかりと貼り付けました。シルバリングしている部分の上に塗布し、カッターの先などでデカールの上をツンツンしてやると微細な穴からデカールと塗装面の間にマークセッターが入り込んでしっとりとしてくるので上からティッシュなどで押さえて密着させてやります。デカール面は穴だらけになり脆くなって割れやすくなるのでできれば上からクリアコートしてやるのが理想だそうです。
残った甲板周辺のパーツを取り付けてゆきます。ハリネズミのように細い棒状のパーツを周囲に取り付けるので、完成後はうっかり引っ掛けないように注意しましょう。
付属の艦載機も作ります。2種4機しか付属せず、機種も複葉の95式艦上戦闘機と92式艦上攻撃機という旧式機。結構詳細な作りですが、細かすぎて組むのが大変。大量に付いてきても作りきれなそうではあります・・・
仕上げにウォッシングをして完成。旗もちゃんとつけました。
スマートでカッコイイ・・・
目線を下ろして観察。秘密基地的立体感というか。1/700になって中を歩いてみたくなります。
飛行甲板を俯瞰したところ。フライトシミュレーターはジェット戦闘機のものしかやった事はありませんが、速度域が違うとはいえこれほど細長い甲板に着艦するのは大変だったでしょうね。
周囲からまじまじと観察。
後部格納庫の左右には蜀の桟道みたいな通路があります。
左舷。小船が2列に渡って置かれたり吊るされたりしていて、非常に凝縮されています。階段など、細かいパーツをチマチマと付けていった甲斐があります。
左舷前方。一段上がってここには艦橋設備があり立体的。
艦橋前。無数の柱の奥に艦橋があり、前見えるのかな・・・上は見えないよね。
右舷側に回ったところ。クレーンの基部があります。
煙突。元々は可動式の煙突でしたが、意味が無いので改装により固定化されました。
右舷後半。後部格納庫前の左右が貫通している部分の両舷に14cm単装砲がありますが、後の改装で撤去されます。侘び錆びよね~
飛行甲板。探照灯がおもっくそ甲板上にあり、発着艦する飛行機とぶつからないのだろうか?
後ろ端にある旗竿もしかり。着艦する時は外すか畳むかするんだろうか。
艦載機との対比。まあ空母がちっちゃけりゃ載せる飛行機も小さいと。
川内型軽巡洋艦の那珂と。幅は差が大きいですが全長は同じくらいです。
全艦並べたところ。
@@@
水上戦闘艦と較べると独特ですが、最小クラスの鳳翔でさえかなり作り応えがあります。昔色々作った時はもっと大きい信濃や雲龍も作ったのですが、ここまで詳細な作りじゃなかったような気がします。やはり時代は進んでいるのです・・・