~趣味の世界~
ハセガワ1/700ウォーターラインシリーズの重巡洋艦衣笠です。

衣笠は青葉型重巡洋艦の2番艦。青葉型重巡洋艦は日本海軍の重巡洋艦という艦種として初であった古鷹型重巡洋艦の改良型であり、艦の規模やレイアウト的には古鷹型からは大きく変化はしていないものの武装は20cm単装砲6基が20cm連装砲3基に置き換わり、後部マストの位置が前方へ移動しているのがパッと見での大きな変化。また衣笠は日本海軍では実用初となるカタパルトを装備する艦でした。


箱は全長が39cmあり、戦艦か正規空母でも入ってそうな大きさ。


ナンバリングが348と割と新しい部類になります。307(旧64)にも衣笠がありますが、それとは別のもののようです。


衣笠概要。起工が大正、竣工が昭和の初めと川内型軽巡洋艦よりちょっと新しく、睦月型駆逐艦と同じくらいの竣工時期の艦。


箱同様に説明書も異様に大きく、1枚紙なので製作中は説明書の置き所にやや苦慮するかもしれません。折ってコンパクトにすると見えない部分が多く、もうちょっと何とかならないかな・・・ただ大きい分内容も大きめに書かれているので遠視や老眼の人にも見やすくはあります。


パーツ全部。新しめのキットですがパーツ点数は少な目に抑えられており、フジミの特みたいにウンザリ感は少ないでしょう。


十分だとは個人的に思うのですが、フジミの特やピットロードに慣れてしまっているとモールドはあっさりして見えるかもしれません。アオシマの新しめのものほど大仰なモールドでもないのでやや地味な印象。


おなじみ静模の大型艦用ディテールアップパーツが付属します。古いキットとは違いここにも必須パーツが含まれているので無駄にはなりません(結局かなり余りますが・・・)。


それでは製作開始。説明書の順序では砲塔や煙突・艦橋などから組みますが、いつも通り船体から組んでしまいます。構成は艦底と甲板・艦舷左右とバラスト、補助用の梁が3本。


艦舷左右を前端と後端で接着後バラストを貼りつけた艦底に載せ、梁3本を取り付けました。甲板パーツは穴を開け足したりなどの指示は無いのでそのまま載せて接着してしまって良いでしょう。


流し込みタイプの接着剤だと作業性が非常に良好です。普通のタミヤセメント(フタが白いやつ)最近使ってないな・・・
パーツ合わせは良好ですがランナーから切り離した時のゲート跡はきれいにしておくとよりスムーズに作業が進められるでしょう。


艦首部分は合わせが上写真のように左舷側に回っているためちょっと目立つのでヤスって目立たなくしておきたいところ。


船体の塗装はまずリノリウム色(近似色として43ウッドブラウン)を大まかに塗りました。


暇が無くて数日放置後、軍艦色2を塗り、艦底色も塗りました。


構造物や艤装を載せてゆきます。集合煙突の根元前側が艦橋にめり込んでいる形なので煙突を先に載せてから艦橋を載せます。パーツ合わせはまずまずで苦労はありませんが前後煙突間に取り付ける機銃が載ったデッキがやや取り付けにくいくらい。


水上機も組みます。説明書では上写真の左、九四式水上偵察機と中、零式三座水上偵察機のみ書かれていますが、右の零式水上観測機も折角なので組んでみました。ディテールアップパーツ内には他に九五式水上偵察機があります。




完成。ちょっとウォッシングをやりすぎた感。



斜め上方から。艦尾周りがややスカスカな印象ですが、ここは資料写真を見てもあまり物が載って無いのでこんなもんかもしれません。



目線を下して観察。デカールは艦尾の旗しか使いませんでしたが大きめでしっかりしているので中々良いです。デカールは水につけてもなかなか台紙から動いてくれず若干の辛抱を要します。短気を起こしてビリッとやっちゃうと元も子もありません。


艦首から観察してゆきます。主砲は50口径三年式20cm連装砲。キットは機銃などを見るに近代化改装後なので2号20.3cm砲でしょうか。


艦橋・煙突周辺。マストは十字型の簡素なもので、まだマストを軸に艦橋を積み重ねていた時代の残り香があります。煙突は1・2番目をつなげ斜め後方へ傾けた集合煙突で、軽巡夕張から古鷹型を経て継承されて来ています。


後部マスト周辺。煙突左右の舷側には45口径十年式12cm単装高角砲があります。これは睦月型駆逐艦などに搭載されている45口径三年式12cm砲を高角砲化したもの。マストの根元艦尾方向にはフライングデッキが載っており、その下には九二式61cm4連装魚雷発射管が左右に1つずつ計2基あり、その前方には自発装填装置が置かれています。


艦尾。フライングデッキと砲塔の間に配置されたカタパルトは1928年にまず初期型である空気式の呉式一号一型射出機が装備され、後に火薬式の二号一型に換装、そして近代化改装時には二号五型に換装されました。二号五型の射出重量は4tで、3650kgの零式三座水上偵察機を射出するのに必要な装備。


右舷へ。水上機の搭載数はフライングデッキとカタパルト上にそれぞれ1機ずつ計2機。次型の妙高型重巡洋艦では艦自体が大型化しカタパルトも2基装備され搭載数は3機に増えています。


煙突周辺。前後煙突間にあるデッキには九六式25mm連装機銃が4基置かれています。この他に艦橋の前に13mm連装機銃が2基あったようです(キットでは再現されていません)。衣笠はこの装備状態で最後となりますが終戦間際まで生き残った青葉の方は3連装機銃が9・連装が6と増備、単装も大量に置かれていたようです。


艦橋から前を後方から。マストの形状は資料写真では横棒がキットのものの上に短いもの、下に長いものが伸びており、ここまで簡素な形ではありません。気になる人は手を加えると良いでしょう。電探装備は調べてもよく分かりませんでした。青葉の方は21号、22号、13号など色々装備していたようです。


九四式水上偵察機。複葉の大型機で運用重量は3t。茶色と緑の迷彩塗装の指示がされていますが、下面の明灰緑色も含め(中島系)の塗料で指示がされていて零式三座水上偵察機とは使用塗料が違うので注意。といっても私は適当なので緑だけ15暗緑色(中島系)で下面は11ガルグレー(現用米海軍機用)で塗ってしまいました。


おなじみ零式三座水上偵察機。九四式水上偵察機の後継として十二試三座水上偵察機を経て制式採用され、開戦時には多くの艦艇に搭載されていました。塗色は上面緑・下面明灰白色で共に(三菱系)の塗料指示がされています。が、上の九四式と同じ緑とガルグレーで塗ってしまいます。キャノピーを322フタロシアニンブルー、敵味方識別用の主翼前端内側の黄色は58黄橙色、日の丸とフロート上面の帯は158スーパーイタリアンレッド、機首は33つや消し黒、プロペラ軸は104ガンクローム。あり合わせの色。


零式水上観測機。戦艦の着弾観測を主任務とする機体ですが主に近距離偵察機として使用されました。制空権の無い場で着弾観測を行うため敵戦闘機との遭遇も鑑み、高い運動性を持たされており、大まかに戦闘機並みの運動性を持つと言われています。具体的には九六式艦上戦闘機に匹敵かやや劣る程度であったとされています。



次型である妙高型重巡洋艦の足柄と。でかい方が足柄。艦尾付近の雰囲気は似ていますが並べてみると思ったほど似てない印象。


阿賀野型軽巡洋艦矢矧(奥側)と。艦のサイズやフライングデッキなど、似た部分が多いです。


写真上から利根・足柄・千代田・衣笠・矢矧。170~200mのクラス。幅も近い印象。


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ディテールもそこそこに手頃に作られたあまり気負わずに済むキットで、初心者~中級者向けでしょうか。大きめの艦が欲しいけど面倒なのはヤダ、という人に。ただし青葉の方は多少これよりは面倒かもしれません。


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