~趣味の世界~
今年の4月に何となく衝動買いした感のあるS&T P90TR。某ゲームの影響かこの直後辺りでP90が急に人気が出て、マルイからピンク色のが限定で発売されて瞬殺されたりしました。このS&TのP90TRはマルイのP90のコピーでドットサイトがレイルに簡略化されているモデル。こちらも買った時は12000円くらいだった記憶ですが最近は色によって12000~17000円くらい。最安は1万円だった時もあります。


正直な話、何となく欲しいだけだったので買ってここでレビュー記事を書いたら満足してしまったのか、まだ200~300発くらいしか撃ってないのでは?という感じで全然撃っていません。すぐ触れる場所に置いているのでたまに構えてみたりはするのですが…


初速は91m/s前後、サイクルは7.4vリポで秒11ちょっと。特に何の変哲もないスタンダード電動ガンなのでサイクルがもっさりしているのもあり撃ってもあまり面白くない…ならばサイクルを速めて面白くしよう、という事で懐具合的にボチボチ順番が廻ってきた次第。


お買い物をしてパーツが到着したので早速分解に掛かります。まずはマガジンを外し、サイトレシーバーのすぐ後方にあるボタンを押しながらサイトレシーバーを外します。


サイトレシーバーにはバレルとチャンバーも付いています。


次にバットプレートを外します。下面のボタンを押しながらバットプレートを下にスライドさせると外れます。ボタンを押す方向とバットプレートをスライドさせる方向が逆なので両手でやる必要があります。


レシーバー後方から内部をのぞくとプラスネジが2本見えるのでこれを抜きます。


ネジで留まっていたパネルを外します。


するとメカボックスがズルッと抜き出せます。えっこんだけ?マジで?ってくらい簡単。


メカボックスはVer.6。モーターは水平に取りついており、ウチにある銃だとタボールやSVD-Sと似た雰囲気。そのためある勘違いをしていました(後述)。


メカボックス右面。セオリー通り作業はこちらを上にして行います。


ノズルは透明な樹脂製のものが付いており、シリンダーヘッドはパイプが上に寄った位置から生えているタイプ。


トリガーメカはメカボックスの外側に透明なケースに収められて取り付いています。ブルパップ銃なのでトリガーを引くとワイヤーロッドを介して上写真の青矢印の位置を後方へ押し、トリガースイッチを動かします。


セレクターがフルオートの位置ではトリガーを浅く引くとまずトリガースイッチが接触してサイクルを開始しますが、1サイクル後にカットオフレバーの動作により通電をカットし、セミオートとして動作します。


更にトリガーを引くとフルオート接点が接触し、カットオフレバーの動作に関係なく通電を続けフルオートとして動作します。トリガーをリリースすると接点が離れて通電が停止して動作が停止します。


早速メカボックスを開きにかかります。予備知識無し(いや、調べるくらいろよ…)なのでとりあえず目に付くところから、メカボックス上のプレートをマイナスドライバーを掛けて後方へトンカン叩いて抜きます。


モーターはモーターホルダーに収まっていてメカボックスとは別になっているのでこれを外します。見えるネジ2か所を外しますが前方にもう1本あり、スイッチの下に隠れています。


なのでスイッチを先に外します。小さいネジも外していますがこれは外す必要はありません。
スイッチはトリガーメカの上の2本と、スイッチ後方下の1本を抜けば外れます。


スイッチと配線が外れました。順序としてはスイッチ→モーターホルダー→メカボックス上のプレートの順で外す方が正しかったかも。


スイッチの下に隠れていた1本を外すとモーターホルダーが外れます。モーターのピニオンが電動ガンで一般的な軸にピニオンを圧入する「Oタイプ」ではなくラジコンカーなどでよく見る、軸にイモネジ留めする「Dタイプ」なのが窺えます。


上写真でツールを突っ込んでいる位置に逆転防止ラッチがあるのでここを押してピストンをリリースします。Ver.2やVer.3だと引っ掛けて引く必要がありますが、これは押せばいいだけなので簡単。


最後にメカボックス前方のネジを外します。これでメカボックス左右を留めているネジが全て外れました。


メカボックスを開けますが、スプリングガイドがメカボックス右側に噛んでいてちょっとグチャりました…


定位置に直しました。トリガーメカや配線などは外側にユニットで取り付いているのでメカボックス内はスッキリしたレイアウト。


まず目につくのが青いべったべたグリス。粘度が高くアンチウェアグリスの類でしょうか。ちょっと前の中国製電動ガンに多用されていた緑グリスのように全然接触部分じゃないところに山盛りにしてあったりとかはしないのですが、素人目にも適切に盛られている感じはしません…
もう一つはスパーギヤの軸受けが楕円形をしている事。軸受けをベアリング軸受けとかに替えるにしてもここは替えられません。


ギヤ自体は社外品ほどではないものの割とゴツめな印象。


ピストン・シリンダーなど。この辺は大体必要十分な感じ。


タペットプレートはVer.6専用で、スプリングは引っ掛けて引っ張るタイプではなく押し縮めるタイプ。


切ってテンションを高める事はできませんがスプリングが切れる事はまず無いでしょう。


チラホラ金属片が混入しているのが気になる…メカボックスのガワのバリとみられます。


基本となる3つのギヤと逆転防止ラッチは一般的なタイプで互換があります。


ギヤ比は多分ノーマルな18:1でしょうか。べベルギヤの逆転防止ラッチが掛かるノッチは4枚。


パーツを下したところ。グリスは拭き取って後で盛り直します。


セクターギヤとべベルギヤの軸受けは普通の形状で径は6mm。


セクターギヤの左の軸受けはカットオフレバーに挟まれていて外れません。


カットオフレバーはメカボックスの外側からネジ留めされているのでこれを外します。


ノズルは前述のように透明な樹脂製。ノズル長は20.3mmかな?


ノズル外径は7.3mm。


シリンダーヘッドのパイプ外径は5.4mm。


シリンダーには加速穴があり、後端から3cmほどが加速部分。


シリンダー内径は約23.7mm。


ピストンはヘッド・ボディ共に樹脂製で歯数は15枚。前(上写真だと右)から1枚目が金属歯で15枚目が短くなっています。


まずはモーターを交換すべくモーターホルダーを開けましょう。残っているネジ1本を抜きます。


モーターホルダー左右は上下の突起で噛み合っているので前後方向にスライドさせて結合を解いてから左右に開きます。


モーターはマルイのEG30000のラベル無しみたいな外観。ていうかロングモーターだこれ!調べたらVer.6はロングモーターだこれ!ロングモーターなんてVer.2だけだと思ってたわこれ!軽く調べてはあったんだけれど、メカボックスの見た目がタボールとかSVD-Sみたいだったからショートモーターだと思い込んでたわこれ!なので買ったモーターはショートモーターです!やったぜ!


戻します…
組む時は後ろから見てプラス端子が右上になるようにして、モーターホルダー左右同士を少し前後にずらした状態でモーターを挟み込んで合わせ、モーター後部の丸い小さなプレートを押し込んでピニオン下のスプリングを押し込みながらモーターホルダーの左右の噛み合いを合わせます。うん・・・モーターはまた今度。


ギヤはUFCの13:1ギヤ。


何でコレかというと、他のパーツと一緒に買う都合上コレになったってだけ。値段も税込み2800円くらいなので他とあまり変わりません。


べベルギヤの逆転防止ラッチが掛かるノッチは8枚。


軸受けを挿してみると残った油分を挟んでフッと乗り、ガタも無し。中々相性が良さげ。


メカボックス内を綺麗にしました。中性洗剤で洗って完全脱脂とかそこまではせず単に拭き取っただけなのでほんのちょっぴりグリス溜まりに残ってはいますが、ほんのちょっぴりくらい混ざってもどうってこたないでしょ…


シム調整をしますが、面倒臭いので元の設定コピーでキツかったら抜く方向で。元と同じ設定(各ギヤの左右に1枚ずつになっていました)だとスパーギヤだけキツかったので右側1枚抜いただけ。べベルの右がやや緩めに感じたけどスパー右から抜いたシムを入れたらキツかったのでシム一枚未満程度なら問題なしとしてしまいます。メカボックスを閉じても全部のギヤに触れるのでシム調整をキッチリやるにしてもかなりやりやすいかと思います。


シム調整が決まったらあとは組み上げるだけ。カットオフレバーを取り付けます。


元々はシリンダー内がシリコンオイル、それ以外が青いグリスという感じでしたが全部タミヤのセラグリスにしてしまいます。セラグリスは緩めなのでギヤ周りは遠心力で飛びやすいですが割とトイガンの潤滑全部コレでもどうにかなります。


パーツを乗せ直します。改めてみるとべベルの右にグリス付いてない気が…


初速は自分の使い方だと射距離15m以上を撃つ事がほとんどないので70m/s程度あれば十分なんですけど、そんな柔い電動ガン用スプリングは無いので一番柔いやつで、かなり前に買ったライラクスのMS80スプリングを引っ張り出してきて使用します。


セッティングが決まったらメカボックスを閉じます。スプリングが柔いので苦労は少ないですがライラのスプリングやっぱ長すぎ。メカボックスを閉じる時に楕円の軸受けがポロリしたり角度がずれてて引っ掛かったりするので軸受けはメカボックスに接着してしまう方が無駄な苦労をしなくて済むでしょう。


メカボックスを閉じたら速やかに前側のネジを締め、モーターホルダーを取り付けてモーターホルダーの前と上のネジを締めて固定します。


これで安心。上のプレートはこの時点で挿してもいいかもしれません。


スイッチを取り付けます。スイッチとヒューズの間の配線はメカボックスとモーターホルダーの間に挟まってた気がするけれど、別に外に出てても問題無いかと思います。


上のプレートを挿してメカボックスは出来上がり。


メカボックスをレシーバーに収めます。適当に放り込んだらそれで位置決め完了、というくらい簡単。えっこんなんでいいの?って感じ。


メカボックスを固定するパネルの穴に配線を通し、ネジ2本を締めて固定。ヒューズは奥に押し込んでおいた方が邪魔にならないでしょうか。


サイトレシーバーを前から差し込み、ボタンを押しながらグイッと押し込んで固定出来たら完了。さあ試し撃ちを…


バッテリ―は前回初速を測った時とは違いますが、まあここもパフォーマンスアップ分として。ミニSタイプ互換サイズの7.4Vリポバッテリ―。


マガジンにBB弾を込めて発射準備完了。


サイクルは秒16弱、初速は91m/s前後。サイクルはこんなもんでしょうが、初速はほぼ据え置き。もっと低くてもいいんだけどなぁ…



@@@




サイクルは大分マシになったけどまだ少し物足りない印象。サイクルカチ上げて初速低めるならDSGという手もありますが、Ver.6のタペットプレートがあまり売っていないのが問題。スプリングカットやセクターカットは失敗するとパーツをダメにするのであまりやりたくない…


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