~趣味の世界~
CYMAの電動ガン、M14 EBR Mod.0(CM.032G)です。
しばらく欲しい銃が無く、既に持っている銃をいじるにしてもネタが無いし、何より寒いので動きたくなかった…しかし冬は終わりを告げ暖かくなり花粉という邪魔こそあれようやく行動意欲が出てくると、フツフツと欲しいものも出て来ます。M14EBRは以前からカッコイイなぁ…とは思っていたもののバカ高いものしか無くて高嶺の花でした。CYMAが数年前にEBRを出したのですが、それはM4ストックが付く「Mod.1」でした。カッコイイと思っていたのはEBRの初期型でメカメカしいスライドストックが付く「Mod.0」の方。Mod.1は改良進化型ではあるのですが、格好的には何か…こう…コレジャナイんだよなぁ…と思ってスルーしていました。しかし数か月ほど前にふとショップのページを見るといつの間にやら発売されてるじゃないですかMod.0!でも黒い方しか残っておらず、本命の銀色の方は売り切れていました。まあ、今は何か動きたくないし…そのうちに…と待っていたところようやく時が来ました。
さてEBRとは何ぞや?という事で説明いたしますと、まずスプリングフィールドM14は米軍が第二次世界大戦後にそれまで制式小銃であったM1ガーランドの後継として、M1ガーランドを基礎として使用弾薬を30-06弾から7.62mm×51(7.62mmNATO弾、.308win)に変更、フルオート機能を追加し、8発クリップ給弾(全弾発射後にチーンと弾け飛ぶので有名)から20発ボックスマガジン給弾に変更した正常進化的な銃として1954年に開発され1961年から米軍に配備が開始されます。しかし直後に勃発したベトナム戦争に於いてはジャングルでの近接戦闘が主となり、全長が長く射程が長いM14は戦況に全く向いておらず、急遽小口径で軽量コンパクトなM16が配備、M14は置き換えられて早期に大半が処分ないし放出されてしまいます。
数十年が経ちイラクなど砂漠の開けた戦域に於いてはM16、その改良型であるM4は今度は射程不足・威力不足となり、長射程高威力なM14が再び脚光を浴びる事になりました。M14はベトナム戦の頃に置き換えられる直前に木製ストックから樹脂製ストックに置き換えが始まっていましたが、曲銃床は狙撃用途にはともかくフルオートの制御などにおいては不利であったためピストルグリップと直銃床を備えるM14DMRが海兵隊で使用される一方、この銃床をさらに時代の趨勢ともいえるピカティニーレイルを備えたアルミ製のシャーシに進化させたものが2004年から米海軍に配備されたMk.14EBR(Enhanced Battle Rifle)です。Mod.0はその初期タイプでM14としては短銃身である18インチバレルを持ち、特徴的なスライドストックを備えています。
このCYMAのM14EBR Mod.0はマルイM14コピー系であるCM.032のバリエーションになります。色は黒と銀があり、今回のものは銀色の方。
初速証明。大体0.2gで90m/s前後のようです。
開封。中身はウレタンで緩衝されています。
内容は銃本体、サポート申し込み用紙、説明書、クリーニングロッド、ゼンマイ式の多弾数マガジン、そのゼンマイ巻き上げ用レンチと六角レンチ1個ずつ、BB弾、バッテリーボックス。
説明書は英語と中国語による小冊子。
付属の多弾数マガジンは左側面に穴があり、ここへ付属のレンチを挿してゼンマイを巻く事ができます。
マガジン下面にもゼンマイ巻き上げ用の歯車が出ており、手で巻き上げる事もできます。
マガジン上面にはフタがあり、ここを開けてBB弾を流し込み、ゼンマイを巻く事でマガジンが使用可能となります。装弾数は400発。
普通のM14やEBR Mod.1ではストック内にバッテリーを収めていましたがMod.0では収める場所が銃本体に無いので外付けのバッテリーボックスを使用する事になります。
いわゆるPEQタイプ。20mmレイルに取り付けて使用します。
PEQタイプは容積がバッテリ―形状に対して無駄が多い事がありますがこのバッテリーケースはミニバッテリーに対して一回りほど大きい程度なのでバッテリ―と配線を収めるのに調度良いサイズになっています。フタのロックはプラのテンションによるもので開け閉めはしやすいですがラフな使用においては勝手に外れる可能性が無くはありません。しかし実用上は問題無いかと思います。
銃本体左右。銀と黒のメリハリのある色彩、無骨でメカメカしい外観…
各部をチェック。フラッシュハイダーは捻じれるようなスリットの「ボルテックスハイダー」。材質は鉄では無いですが(亜鉛合金?)小突くとキンキンといい音がします。インナーバレル先端はスリットの付け根から1cmほどのところまで来ています。
ハンドガードから前に露出したアウターバレル。ハイダーは下にイモネジが刺さっている部分までで、14mm逆ネジタイプ。細いアウターバレル先端に数センチ被さるように取り付いています。
フロントサイトやその後方には特に可動部分は無く、ネジなどもダミー。
ハンドガード右下。銀色に塗装されており、上下左右にレイルがあります。上のレイルはハンドガードに固定ですが左右と下のレイルは別体でネジ留めされています。ハンドガード後半左右には樹脂製のカバーがネジ留めされており、4面レイルのハンドガードとしては握りやすく考慮されています。バッテリー配線はハンドガード上半分と下半分の間、コッキングレバーの前端が当たる位置から外に出ています(コッキングレバーには当たらないようになっています)。ヒューズボックスとタミヤコネクタが少し大きく目立つので飾る派の人はちょっと気になるかもしれません。
ハンドガード左上。左上前方にはスリングスイベルがあります。レイルオプションではなく別に付いているのはちょっとうれしい。
レシーバー付近右側。レシーバー(上部の黒い部分)右にはコッキングレバーがあり、その後方にセミ/フル切り替えのセレクターが生えています。シャーシ右側面には刻印があります。開発したSAGE社の名などが刻まれています。
左側。レシーバー左側にはボルトストップがあり、レシーバーとストック基部の間に挟まる形でスリングスイベルがあります。
下面。前方からホップ調整ダイヤル、マガジン挿入口(先端差し込み口、チャンバー、メカボックス下面)、マガジンキャッチレバー、セーフティ、トリガーガード、トリガー、グリップ。
ブローバックはしませんがコッキングレバーはただ前後に可動するだけではなく、ボルトカバーが回転しながらカチャカチャと金属音を立てつつ可動します。
いっぱいに引いたところ。ガチャリッと引いてカッシャーンとリリースするだけでもニンマリできます。
左にあるボルトストップ下半分を押し込みながらをコッキングレバーをいっぱいに引くとホールドオープンできます。リリースはボルトストップ上半分を押すか、コッキングレバーを更に引いて手を離すとリリース。
リヤサイトはピープタイプで右のダイヤルで左右調整(台座ごと左右にスライドします)、左のダイヤルで上下調整(カキカキとクリック音を立ててピープサイトが伸びたり縮んだりします)。
右に生えているセレクター。上画像の状態でセミオート。
セミオートポジションから時計回りに180度回すとフルオート。形状でどっちがセミかフルかを覚える必要があり、操作力も固めで素早く操作するのは少し大変。(マルイ製ではフルの時に後面になる側にAの刻印があるのですがこちらにはありません)
マガジン挿入口。ホップダイヤルが内側にありますがマガジンを挿してもこの部分は隙間に露出しているのでマガジンを挿したままでもホップ調整は可能。ダイヤルはクリックがありますが最弱⇔最強に回すにはかなりグルグル回す必要があります。
トリガー付近。トリガーガード内のトリガー前に出っ張っている部分はセーフティ。トリガーガード内にある状態ではセーフティONでトリガーがロックされます。
トリガーガード内から押し出すとセーフティOFF。ON→OFFは一瞬ですがOFF→ONはトリガーガードから指を出すだけでは届かないのでグリップを握る手を少しずらさなくてはならず、あまり操作性はよくありません。ON→OFFも普段からトリガーに指を掛けっぱなし前提になってしまうので安全上あまり良いレイアウトではないように思えます。ここは親指で操作するセレクターやセーフティと較べてしまうとツライところ。
グリップ。フィンガーチャンネルが無くM16A1のものと似ていますが、電動ガンのM16/M4系の太丸いグリップに慣れているとかなり細身に感じます。
グリップ下面。モーターが通っていないので中は空洞です。
グリップからストックにかけて。Mod.0ではメカメカしいストックですがMod.1になるとグリップはタンゴダウンタイプに、ストックはM4のようなストックチューブにクレーンストックの組み合わせに変わります。操作性や利便性ではそちらの方が優れていますが、比較してしまうと格好良くないのが残念。
このストックは前後に伸縮する機能の他、可動式のチークパッドも備わっています。バットプレートはゴム製。
ストックを伸縮させるにはグリップ後方のレバーを下に下げながらストックを引き出します。上に操作するなら良かったんだけれど、下に下げながらストックを引き出すのは片手ではやりにくい…
一番伸ばしたところではややロックが掛かりにくい…
2番目の位置に掛けたところ。カチンと小気味よく掛かります。
真っ直ぐ引き出さないと一番伸ばした所でのロックはきちんと掛からない事が多いです。中々これが難しい…
チークパッドの調整はストック右のバットプレート前にあるレバーを操作します。
レバーを起こして…
チークパッドを上下させ任意の位置に合わせます。チークパッドの後ろ寄りを持って上下させないとスムーズに動きません。
位置を合わせたらレバーを倒して固定。チークパッドはスコープを載せた時に利用しますが調整幅が大きすぎる気がします。ストックを伸ばした状態でチークパッドを一番下まで下げてしまうとストックを縮めた時にストック基部上面のレイルにぶつかって縮めきれなくなるのでちょっとだけ浮かした状態のところまでで留める必要があります。縮めきらない前提なら下げきってもOK。
ストックを伸ばした状態の銃の全長は…
このくらい。スペック上は1015mm。
ストックを縮めた状態では…
スペック上は890mmとなっています。
いよいよ実射に入りましょう。バッテリーボックスはハンドガード下のレイルの前半に取り付ければ持つ手の邪魔になりにくいでしょう。左右どちらかに取り付けるとバランスが悪い。M4と違い上に取り付けるとサイトが見えなくなります。
バッテリ―はミニS互換サイズのリポバッテリー。容積的には余裕があります。
配線の出ている側を奥側にして配線もある程度バッテリーボックス内に収めてしまうとスマートでしょう。でもハンドガード右面ならヒューズボックスも一緒に収まったかも。
マガジンにBB弾を装填します。フタを開けて流し込みゼンマイを巻きます。
マガジンはAKのように前を引っ掛けてから後ろに引いてロックするタイプですが、AKよりはG3の方に近いかも?
AKとはちょっと違う感じ。コツが要ります。
AKの場合はマガジン前端の突起をマガジンポートの前端内側に引っ掛ける感じですが、M14はマガジンポートの前奥にマガジン上面先端を突っ込むとスイッチが入ったような手応えがある感じ。
前側を挿したらあとはマガジンを後方に引くようにして後ろ側をマガジンキャッチに掛けます。
初速とサイクルのチェック。
弾は0.2gで88m/sほど、秒10発くらい。数字的にはいつものCYMAって感じ。トリガーは軽く引き心地は良いし、変な音もしていないのでサイクル遅いなりにこれは中々良い感触。
ただどうも弾の飛びがおかしい…左に大幅にずれて飛んでるのでリヤサイトを右にいっぱいまで寄せてみますが…
リヤサイトの前に見える銃が斜めってるのがすごい違和感あるし、それでもまだ左に飛んでいます。これはバレルが曲がってる可能性…
マガジンは抜く時に少し引っ掛かりがあります。機構上仕方ない感じ。AKなんかと違い給弾口が前端にあるのでその間とマガジン前端のロックとの間で引っ掛かってしまいます。こういうもんだと思うようにしましょう。弾が出なくなるまで撃った後でも給弾ルートに4発ほど残るので注意しましょう。
しかし…このカッコイイ全振りな銃もかつては高値の花だったのに今や3万円台前半。良い時代だわ…
「昨日より今日、今日より明日。時代をリードする…」って朝っぱらにやってた地元のローカルCMがありました。歳をとるとどうしても過去にすがりがちになりますが、あまり良い過去が無い身なので将来はもっと良いと考えるタイプ。
@@@
とはいえ外装は細かく見ていくと亜鉛合金ばっかりで大味な部分もあり、昔のCYMA製品と較べたら随分品質は良くなったとはいえ完璧にはまだまだ程遠い「値段なり」なところはあります。でも完璧を求める人はそもそも相応の金額を出すハズですから、これはそこまではいかないライトユーザー向け。私もどちらかといえばあまり細かいところは気にしないライトユーザー寄りなのでこれは大喜びで手を出すタイプの商品。完璧を求めるなら他人に対してではなく自分に無言で求めるものです。なので次回は左に飛ぶ弾道なんとかしますね…
しばらく欲しい銃が無く、既に持っている銃をいじるにしてもネタが無いし、何より寒いので動きたくなかった…しかし冬は終わりを告げ暖かくなり花粉という邪魔こそあれようやく行動意欲が出てくると、フツフツと欲しいものも出て来ます。M14EBRは以前からカッコイイなぁ…とは思っていたもののバカ高いものしか無くて高嶺の花でした。CYMAが数年前にEBRを出したのですが、それはM4ストックが付く「Mod.1」でした。カッコイイと思っていたのはEBRの初期型でメカメカしいスライドストックが付く「Mod.0」の方。Mod.1は改良進化型ではあるのですが、格好的には何か…こう…コレジャナイんだよなぁ…と思ってスルーしていました。しかし数か月ほど前にふとショップのページを見るといつの間にやら発売されてるじゃないですかMod.0!でも黒い方しか残っておらず、本命の銀色の方は売り切れていました。まあ、今は何か動きたくないし…そのうちに…と待っていたところようやく時が来ました。
さてEBRとは何ぞや?という事で説明いたしますと、まずスプリングフィールドM14は米軍が第二次世界大戦後にそれまで制式小銃であったM1ガーランドの後継として、M1ガーランドを基礎として使用弾薬を30-06弾から7.62mm×51(7.62mmNATO弾、.308win)に変更、フルオート機能を追加し、8発クリップ給弾(全弾発射後にチーンと弾け飛ぶので有名)から20発ボックスマガジン給弾に変更した正常進化的な銃として1954年に開発され1961年から米軍に配備が開始されます。しかし直後に勃発したベトナム戦争に於いてはジャングルでの近接戦闘が主となり、全長が長く射程が長いM14は戦況に全く向いておらず、急遽小口径で軽量コンパクトなM16が配備、M14は置き換えられて早期に大半が処分ないし放出されてしまいます。
数十年が経ちイラクなど砂漠の開けた戦域に於いてはM16、その改良型であるM4は今度は射程不足・威力不足となり、長射程高威力なM14が再び脚光を浴びる事になりました。M14はベトナム戦の頃に置き換えられる直前に木製ストックから樹脂製ストックに置き換えが始まっていましたが、曲銃床は狙撃用途にはともかくフルオートの制御などにおいては不利であったためピストルグリップと直銃床を備えるM14DMRが海兵隊で使用される一方、この銃床をさらに時代の趨勢ともいえるピカティニーレイルを備えたアルミ製のシャーシに進化させたものが2004年から米海軍に配備されたMk.14EBR(Enhanced Battle Rifle)です。Mod.0はその初期タイプでM14としては短銃身である18インチバレルを持ち、特徴的なスライドストックを備えています。
このCYMAのM14EBR Mod.0はマルイM14コピー系であるCM.032のバリエーションになります。色は黒と銀があり、今回のものは銀色の方。
初速証明。大体0.2gで90m/s前後のようです。
開封。中身はウレタンで緩衝されています。
内容は銃本体、サポート申し込み用紙、説明書、クリーニングロッド、ゼンマイ式の多弾数マガジン、そのゼンマイ巻き上げ用レンチと六角レンチ1個ずつ、BB弾、バッテリーボックス。
説明書は英語と中国語による小冊子。
付属の多弾数マガジンは左側面に穴があり、ここへ付属のレンチを挿してゼンマイを巻く事ができます。
マガジン下面にもゼンマイ巻き上げ用の歯車が出ており、手で巻き上げる事もできます。
マガジン上面にはフタがあり、ここを開けてBB弾を流し込み、ゼンマイを巻く事でマガジンが使用可能となります。装弾数は400発。
普通のM14やEBR Mod.1ではストック内にバッテリーを収めていましたがMod.0では収める場所が銃本体に無いので外付けのバッテリーボックスを使用する事になります。
いわゆるPEQタイプ。20mmレイルに取り付けて使用します。
PEQタイプは容積がバッテリ―形状に対して無駄が多い事がありますがこのバッテリーケースはミニバッテリーに対して一回りほど大きい程度なのでバッテリ―と配線を収めるのに調度良いサイズになっています。フタのロックはプラのテンションによるもので開け閉めはしやすいですがラフな使用においては勝手に外れる可能性が無くはありません。しかし実用上は問題無いかと思います。
銃本体左右。銀と黒のメリハリのある色彩、無骨でメカメカしい外観…
各部をチェック。フラッシュハイダーは捻じれるようなスリットの「ボルテックスハイダー」。材質は鉄では無いですが(亜鉛合金?)小突くとキンキンといい音がします。インナーバレル先端はスリットの付け根から1cmほどのところまで来ています。
ハンドガードから前に露出したアウターバレル。ハイダーは下にイモネジが刺さっている部分までで、14mm逆ネジタイプ。細いアウターバレル先端に数センチ被さるように取り付いています。
フロントサイトやその後方には特に可動部分は無く、ネジなどもダミー。
ハンドガード右下。銀色に塗装されており、上下左右にレイルがあります。上のレイルはハンドガードに固定ですが左右と下のレイルは別体でネジ留めされています。ハンドガード後半左右には樹脂製のカバーがネジ留めされており、4面レイルのハンドガードとしては握りやすく考慮されています。バッテリー配線はハンドガード上半分と下半分の間、コッキングレバーの前端が当たる位置から外に出ています(コッキングレバーには当たらないようになっています)。ヒューズボックスとタミヤコネクタが少し大きく目立つので飾る派の人はちょっと気になるかもしれません。
ハンドガード左上。左上前方にはスリングスイベルがあります。レイルオプションではなく別に付いているのはちょっとうれしい。
レシーバー付近右側。レシーバー(上部の黒い部分)右にはコッキングレバーがあり、その後方にセミ/フル切り替えのセレクターが生えています。シャーシ右側面には刻印があります。開発したSAGE社の名などが刻まれています。
左側。レシーバー左側にはボルトストップがあり、レシーバーとストック基部の間に挟まる形でスリングスイベルがあります。
下面。前方からホップ調整ダイヤル、マガジン挿入口(先端差し込み口、チャンバー、メカボックス下面)、マガジンキャッチレバー、セーフティ、トリガーガード、トリガー、グリップ。
ブローバックはしませんがコッキングレバーはただ前後に可動するだけではなく、ボルトカバーが回転しながらカチャカチャと金属音を立てつつ可動します。
いっぱいに引いたところ。ガチャリッと引いてカッシャーンとリリースするだけでもニンマリできます。
左にあるボルトストップ下半分を押し込みながらをコッキングレバーをいっぱいに引くとホールドオープンできます。リリースはボルトストップ上半分を押すか、コッキングレバーを更に引いて手を離すとリリース。
リヤサイトはピープタイプで右のダイヤルで左右調整(台座ごと左右にスライドします)、左のダイヤルで上下調整(カキカキとクリック音を立ててピープサイトが伸びたり縮んだりします)。
右に生えているセレクター。上画像の状態でセミオート。
セミオートポジションから時計回りに180度回すとフルオート。形状でどっちがセミかフルかを覚える必要があり、操作力も固めで素早く操作するのは少し大変。(マルイ製ではフルの時に後面になる側にAの刻印があるのですがこちらにはありません)
マガジン挿入口。ホップダイヤルが内側にありますがマガジンを挿してもこの部分は隙間に露出しているのでマガジンを挿したままでもホップ調整は可能。ダイヤルはクリックがありますが最弱⇔最強に回すにはかなりグルグル回す必要があります。
トリガー付近。トリガーガード内のトリガー前に出っ張っている部分はセーフティ。トリガーガード内にある状態ではセーフティONでトリガーがロックされます。
トリガーガード内から押し出すとセーフティOFF。ON→OFFは一瞬ですがOFF→ONはトリガーガードから指を出すだけでは届かないのでグリップを握る手を少しずらさなくてはならず、あまり操作性はよくありません。ON→OFFも普段からトリガーに指を掛けっぱなし前提になってしまうので安全上あまり良いレイアウトではないように思えます。ここは親指で操作するセレクターやセーフティと較べてしまうとツライところ。
グリップ。フィンガーチャンネルが無くM16A1のものと似ていますが、電動ガンのM16/M4系の太丸いグリップに慣れているとかなり細身に感じます。
グリップ下面。モーターが通っていないので中は空洞です。
グリップからストックにかけて。Mod.0ではメカメカしいストックですがMod.1になるとグリップはタンゴダウンタイプに、ストックはM4のようなストックチューブにクレーンストックの組み合わせに変わります。操作性や利便性ではそちらの方が優れていますが、比較してしまうと格好良くないのが残念。
このストックは前後に伸縮する機能の他、可動式のチークパッドも備わっています。バットプレートはゴム製。
ストックを伸縮させるにはグリップ後方のレバーを下に下げながらストックを引き出します。上に操作するなら良かったんだけれど、下に下げながらストックを引き出すのは片手ではやりにくい…
一番伸ばしたところではややロックが掛かりにくい…
2番目の位置に掛けたところ。カチンと小気味よく掛かります。
真っ直ぐ引き出さないと一番伸ばした所でのロックはきちんと掛からない事が多いです。中々これが難しい…
チークパッドの調整はストック右のバットプレート前にあるレバーを操作します。
レバーを起こして…
チークパッドを上下させ任意の位置に合わせます。チークパッドの後ろ寄りを持って上下させないとスムーズに動きません。
位置を合わせたらレバーを倒して固定。チークパッドはスコープを載せた時に利用しますが調整幅が大きすぎる気がします。ストックを伸ばした状態でチークパッドを一番下まで下げてしまうとストックを縮めた時にストック基部上面のレイルにぶつかって縮めきれなくなるのでちょっとだけ浮かした状態のところまでで留める必要があります。縮めきらない前提なら下げきってもOK。
ストックを伸ばした状態の銃の全長は…
このくらい。スペック上は1015mm。
ストックを縮めた状態では…
スペック上は890mmとなっています。
いよいよ実射に入りましょう。バッテリーボックスはハンドガード下のレイルの前半に取り付ければ持つ手の邪魔になりにくいでしょう。左右どちらかに取り付けるとバランスが悪い。M4と違い上に取り付けるとサイトが見えなくなります。
バッテリ―はミニS互換サイズのリポバッテリー。容積的には余裕があります。
配線の出ている側を奥側にして配線もある程度バッテリーボックス内に収めてしまうとスマートでしょう。でもハンドガード右面ならヒューズボックスも一緒に収まったかも。
マガジンにBB弾を装填します。フタを開けて流し込みゼンマイを巻きます。
マガジンはAKのように前を引っ掛けてから後ろに引いてロックするタイプですが、AKよりはG3の方に近いかも?
AKとはちょっと違う感じ。コツが要ります。
AKの場合はマガジン前端の突起をマガジンポートの前端内側に引っ掛ける感じですが、M14はマガジンポートの前奥にマガジン上面先端を突っ込むとスイッチが入ったような手応えがある感じ。
前側を挿したらあとはマガジンを後方に引くようにして後ろ側をマガジンキャッチに掛けます。
初速とサイクルのチェック。
弾は0.2gで88m/sほど、秒10発くらい。数字的にはいつものCYMAって感じ。トリガーは軽く引き心地は良いし、変な音もしていないのでサイクル遅いなりにこれは中々良い感触。
ただどうも弾の飛びがおかしい…左に大幅にずれて飛んでるのでリヤサイトを右にいっぱいまで寄せてみますが…
リヤサイトの前に見える銃が斜めってるのがすごい違和感あるし、それでもまだ左に飛んでいます。これはバレルが曲がってる可能性…
マガジンは抜く時に少し引っ掛かりがあります。機構上仕方ない感じ。AKなんかと違い給弾口が前端にあるのでその間とマガジン前端のロックとの間で引っ掛かってしまいます。こういうもんだと思うようにしましょう。弾が出なくなるまで撃った後でも給弾ルートに4発ほど残るので注意しましょう。
しかし…このカッコイイ全振りな銃もかつては高値の花だったのに今や3万円台前半。良い時代だわ…
「昨日より今日、今日より明日。時代をリードする…」って朝っぱらにやってた地元のローカルCMがありました。歳をとるとどうしても過去にすがりがちになりますが、あまり良い過去が無い身なので将来はもっと良いと考えるタイプ。
@@@
とはいえ外装は細かく見ていくと亜鉛合金ばっかりで大味な部分もあり、昔のCYMA製品と較べたら随分品質は良くなったとはいえ完璧にはまだまだ程遠い「値段なり」なところはあります。でも完璧を求める人はそもそも相応の金額を出すハズですから、これはそこまではいかないライトユーザー向け。私もどちらかといえばあまり細かいところは気にしないライトユーザー寄りなのでこれは大喜びで手を出すタイプの商品。完璧を求めるなら他人に対してではなく自分に無言で求めるものです。なので次回は左に飛ぶ弾道なんとかしますね…