~趣味の世界~
引き続き押し入れから発掘した古いトイガンのマニュアル。

今回はウェスタンアームズのガスブローバックガン、ベレッタM92FSセンチュリオンのマニュアルです。センチュリオンの付属マニュアルですが普通のM92FSと共用のようです。WAのセンチュリオンはヘビーウェイト樹脂で仕上げも美しいものが最近のものでありますが、これは90年代中頃の初期のもの。四半世紀も前のものとはいえモデルガンさながらの通常分解ができて固定ではあるもののHOPUP搭載、ブローバックエンジンがスライド側にあるプレシュートと機構はほぼ完成されており、この銃の登場で実銃同様の分解ができず着弾も大幅に下寄りだったアフターシュートのブローバックガスガンを一気に陳腐化させました。
銃自体は90年代後半に友人に譲渡。








A5サイズに折られた横長の光沢紙一枚紙で、操作方法の書かれた画像2枚目と3枚目の間で上の文が切れてしまっていますがご容赦を。



前回に引き続き押し入れから発掘したトイガンのマニュアル。

今回はマルシンのモデルガン、S&W M586のマニュアル。持っていたのは4インチヘビーウェイトモデルのキットで、銃自体は90年代後半に友人に譲渡。








前回のM92FSのものと同様にA4サイズに折られた横長の光沢紙一枚紙。組み立て図が書かれた面が折り目と違う位置で区切られているため繋いで1枚の画像にしてあるので3枚目の画像が巨大なのはご容赦下さい(4951×1733サイズ3.24MB)。それ以外の画像はスキャナで150dpiで取り込んだまま一切加工していません。
長年ため込んだ部屋の物品の整理をしていたら押し入れから昔持っていたトイガンのマニュアルが出てきました。20年以上前に今の家に引っ越してきた時に押し入れに詰めて、そのまま長い年月が流れ忘れ去られていたもの。この部屋の押し入れは1畳くらいの奥に長いスペースで、入口上に戸棚があり、その下の扉はすでになく、普通の押し入れのように上下2段の更に上(戸棚の後ろ側に当たる位置)にも1段スペースがある構成。本棚2つで入口が狭くなってるうえ入口付近に長物トイガンが大量に立て掛けてあるので数年手つかずになっていました。詰めていたものは雑誌や組んで飾って飽きた大量のガンプラ等が多く、要らないものばかりなためせっせと処分中。



まずはマルシンのモデルガン、ベレッタM92FSのマニュアル。組み立てキットのもので、これは現在も銃本体は現存。









サイズはA4サイズに畳まれた横長の1枚紙でツヤのある光沢紙の8ページ構成。経年で褐色に変色しています。


2019年の11月に買ったものの寒い時期のために満足に撃てなかったマルシンM1ガーランド。
暖かい時期を待って再レビューをしようと時を待ったのですが、コロナ禍により特に新しい銃を仕入れる事もなく、たまにM1ガーランドを取り出してはガシャガシャとアタリをつけるべく動かす日々が続きました。
相変わらずクリップを突っ込んでもボルトがロックしたまま前進しなかったりすんなり前進したりでコツを掴めたようでまだ掴めておらず、特にブログの更新ネタも無いまま半年以上が過ぎてしまいました。


8月に入ってようやく長い梅雨が明け、ようやく暑い時期がきました。


ガスを10秒ほど注入し、クリップに8発込めて、ボルトオープン!
クリップをセット!ボルトクローズ…(ガッ)

萎える…

気を取り直してボルトクローズ!(ガッシャ!)
準備完了!!


やった8発発射、クリップ排出。完璧だ!
初速は80m/s前後で安定しています。これが本来の性能なのでしょう…
ガスはこのあと空撃ちで20発くらい動作しました。


@@@



きかん坊が完璧動作した時の感動は、無難な製品ばかりになった今日では中々味わえず、私も久しぶりのこの感触には思わず顔がニッカニカになりました。BB弾を発射する今時のエアガンとしては落第点ではありますが、モデルガン嗜好の人ならこの感覚が分かってもらえるでしょうか?

ああホップ性能?グルーピング?そんなもんこの銃で気にしてる余裕はありませんわ。
ちゃんと動いて、弾が出れば良し。こいつはそれでいいんです。


マルシン工業のガスブローバックガン、M1ガーランドです。

EBRのような近代化モデルとはいえM14を触っていると気になってくるのが先代モデルにあたるM1ガーランドという銃。アメリカ軍はこの銃をもって第二次大戦時に唯一「自動小銃」を全軍に近いレベルで配備していました(ソ連もSVT40などの自動小銃は配備していましたが一部に過ぎず、それどころかソ連兵は全員に小銃が行き渡ってすらいません…)。一見すればM1903などのボルトアクション小銃のような見た目ですが、セミオートでトリガーを引くだけで連射が可能な事は当時この銃を相手にした日本軍やドイツ軍の小銃が三八式やKar98Kなどのボルトアクション小銃と較べれば強力な火力となりました。まだ弾倉がマガジン式ではなくクリップに8発を込めて装填し、最終弾の発射後に「ピーン」と音を立てて排出されるのも特徴であり、この銃が愛される最大のポイントです。M1ガーランドのトイガンは電動ガンではICSやG&Gのものがありますが、普通のスタンダード電動ガンでありM1ガーランドの見た目をしているだけにすぎません。クリップが飛ばないガーランドなんて…という事で選択肢はおのずとガスブローバックになります。唯一マルシンが発売しているのですが、しばらく市場から消えていました。品切れとなるとやはり欲しくなってくるもので、再販を心待ちにしていたところ入荷!よし注文…うわっ高価っ・・・ええいこれしきの値段!(ポチリ)


というわけでやってきたのがこのデカイ黒い箱。黒というよりはダークグレーかな?


ラインナップには短小モデルの「タンカー」もありますがやはり標準サイズ、木製ストックはブナ材とウォールナット材があり、木ストにそこまでこだわらない方なので安いブナ材の方。税込みで6万5千円ほど。


開封。フタ側はダンボールで下側は発泡スチロール。


内容は銃本体と説明書、クリップ型マガジン2個、Lレンチ4種、BB弾少々。






説明書はA5版の冊子で8ページ。2019.10とあり最新のようです。



銃本体左右。色はダーク2ブラウンとありますが見本だともっと明るい茶色だったので、第一印象は「黒っ」こんな黒い木製パーツの銃は初めて。


各部を観察。銃口は時代的にフラッシュハイダーなどは無く、銃本体の大柄な印象からすると小さく感じます。2cmほど奥に真鍮製のインナーバレルが見えます。


フロントサイト。レールに横から差し込んでネジで固定されています。左右調整の他、傾き調整も出来るようです。上写真の左端下端辺りに着剣ラグがあります。


ハンドガード前半部分。短小モデルの「タンカー」ではここが半分以上縮められていますが、これは標準モデルなのでスラリと長いです。下側は覆われておらずアウターバレルが露出しています。ここの前端と後端にそれぞれスリングスイベルが付いています。


「木製ストックの温かみ~」と言われてもピンと来なかったのですが、この銃の木製ストックは確かに温かみを感じる気がします。表面をニスでテカテカに固めていたり家具調になるまで仕上げたりはしていないからでしょうか。


レシーバー前半部。M14とよく似たボルトハンドルが右側にあります。


レシーバー後半部。マガジン式ではないのでトリガー前の部分は特に開閉などはしません。


レシーバー上部。M14のレシーバーから右後方のセレクターを無くしたような印象。M14自体はこのM1ガーランドをマガジン式にして使用弾を30-06から.308に変えてフルオート可能にしたようなもの。


レシーバー左側。


左側には「クリップラッチ」というものがあります。M14だとここにボルトリリースがありますが、クリップラッチは差し込まれたクリップのロックを解除するもの。


リヤサイト。M14と同様のもので上下左右の調整をダイヤルで行う事ができます。ダイヤルは引っ張って回し、離して固定という操作。右が左右、左が上下。


刻印。いつもながらマルシン製品の刻印はパリッとしてて好ましい。


レシーバー下側。前端にガス注入口があります。


トリガー周り。ここもM14とよく似ています。


ストック右側。曲銃床ですがバットプレートは断面が垂直で、現代的なアサルトライフルのストックに慣れていてもあまり違和感は感じません。トンプソンやAK47の方が斜めで構えにくく感じるくらい。


左側。下に固定式のスリングスイベルがあります。グリップの握り心地はVSRを少し太くしたような印象。滑らかで良好な握り心地。


バットプレートは金属製で扉が付いています。


木の削りカスがこんもり…ここにはクリーニングキットなどを収めますが、この製品には付属していません。


クリップ型マガジンは2個付属します。


空の状態の実物クリップを模した形状。材質はマグネシウム合金らしいですが、持つと樹脂製?と思うほど軽いです。


重量は27g。ひんやりしているので金属製であるのは確か。デコピンするとキンキンとした音が響きますが、鉄製のようなキ~ンとした響きではなく軽合金らしい収まりの早い響きかたをします。


ボルトハンドルを引いてボルトオープン。


後方にノズル、中央から前方にかけて給弾ルートがあります。その間の空間にクリップが入り、ボルトに固定されているノズルが前進するとともにクリップからBB弾が給弾ルートを1発ずつ通って前方のチャンバーに送られます。


前方の斜めになっている入口がチャンバーの入口で、その右側にガスルートパッキンがあります。ノズルの真横からガスが入って前方に噴出するようになっています。チャンバーの上にあるイモネジが可変HOPの調整ネジ。


ボルトハンドルを引いて開いた隙間から中身が見えます。リコイルスプリングが圧縮されている状態。分解しないと窺えませんが、ハンドガード内もメカメカしています。


セーフティはM14と同様にトリガー前にあります。上写真の状態がセーフティを解除している状態。


セーフティをトリガーガード内に引き込むとセーフティONとなりトリガーがロックされます。セーフティの動作はM14のものとは違い特にクリック感は無く←スッ→スッと動きます。
ただしセーフティはボルトハンドルを引いてハンマーが起きている状態でしか動作しません。


ボルトが閉鎖している時はボルトの右後方の隙間からハンマーの状態が窺えます。上写真はハンマーが倒れている状態で、ハンマーが見えています。


ハンマーが起きていると何も見えません。


それでは実射にとりかかるためガスを注入しますが、この銃ではハンマーが倒れている時はバルブを押しっぱなし状態になるらしく、ガスを注入した先から抜けていってしまいます。必ずボルトハンドルを引いてハンマーを起こした状態で注入します。ガスを入れ過ぎると気化スペースが足りず生ガスを吹くそうなので加減が難しい。またガスが入っている状態ではハンマーを倒す事ができないので仕舞う時はハンマーが起きた状態でセーフティON(ハンマースプリングがヘタるので非推奨)か、もしくはガスを使い切らなければなりません。


クリップに弾を込めます。フォロワーを押し下げてリップから弾を流し込む以外の方法は無く、ローダーでギャリギャリっとはいきません。装弾数はリアルカウント8発。


M1ガーランドのクリップ装填は実銃でもヘタにやるとケガをしますが、こちらも中々の難物。ボルトハンドルを引いて給弾ルートの右後方にある銀色のパーツを手で前方に押しながらボルトハンドルを適宜に操作してボルトストップを掛けます。


ボルトを一旦前方へグッと押して左にあるクリップラッチを2mmほど飛び出した状態にします。飛び出ていないとクリップがロック位置まで刺さりません。


クリップをリップを上にして差し込み、


ロックが掛かるまで押し込みます。上写真では律儀に実銃での作法としてチョップでボルトハンドルを止めながら押し込んでいますが、止めなくてもボルトの前進する力が弱いし、クリップが中々スムーズに入って行かないのでそんな余裕もありません。


クリップをロック位置まで押し込んで、ボルトが前進したら発射準備OK。
ボルトストップが掛かったままでボルトが前進しない事がよくあります。その時はボルトを一旦引くかクリップラッチを押してクリップを排出し、ボルトハンドルを前方へグッを押してからボルトハンドルをいっぱいに引いてリリースし、ボルトストップを解除して装填作業をやりなおします。ね?難物でしょ。本当、なんじゃコレ…


ちょうど今日になって気温が下がって冬っぽくなりました。昨日は20℃くらいあったのですが…この時は室温17℃、外気温は12℃くらい。


ダメだぁー!


何度やってもボルトが半分ほどまでしか後退せず、ガシャブシュ―みたいにガスをガンガン浪費してしまいます。その際弾は発射されますが初速は20~30m/sほどしか出ません。クリップを入れてない空撃ちだと休み休みならボルトは後退しきれるのですが、クリップを挿した状態で2連発以上ができません。マルシン製品は箱出しではろくすっぽ動かないのは承知の上ですが、これほどとは…


排出されたクリップは真上から前方にかけて飛ぶのでだいたいハンドガード上に着地します。なのでここに傷が付くのも承知しておきましょう。まああまり使用感の無いキレイなガーランドも何だかな…という事にしておきましょう。
動かないからとエジェクションポートを覗き込むようにしてクリップ排出をすると顔に向かって飛んでくるので注意しましょう。特にクリップ装填時にボルトが前進せずにやり直してアセってる時によくやります。


@@@




元々は8mmBB弾を使っていた頃の製品で、ハンドガンはともかく長物のガスブローバックはろくなものが無かった時代の設計なので最近の製品と動作性と較べてしまうのは酷でしょうし、マルシン製品は昔から大体こういうものです。箱出しではブン投げたくなるポンコツもアタリがついてくると良く動くようになってくるところもマルシン製品の魅力。育てゲーと機械いじりが好きな人なら調教されたマルシニストの素養があります。今時中華ガンですらこんなのは無いわとか言わず、みんなで幸せになろうよ(逃避)





とはいえこれから冬なのでまともに動作させられるのは大分先になります。それまではせいぜいガシャガシャ動かして操作を楽しみつつアタリをとっていく事にします。この記事を書いている最中もちょっとずつアタリが取れてきてる実感はあるので、暖かくなったらまた記事にしてみようと思います。





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