~趣味の世界~
マルシンのガスガン、コルトS.A.A.45ピースメーカーHW 6mmBB Xカート仕様です。
リボルバー拳銃をいくつも買ってゆくとやはりどうしても行きつくのがピーメことシングルアクションアーミー。むしろこれから入る人もいるでしょう。西部劇で拳銃といったらこれです。今でいうスピードリロードなどの「カッコイイ銃の操作」の元祖といえるものがこの銃によるガンスピンやファストドロゥ、ファニングショットなどのガンアクションではないでしょうか。
さてそんな超メジャーなSAAもトイガンとなるとちょっと旬が遠く過ぎてしまった感があり、現在はエアガンモデルガンを合わせてもマルシン・タナカとあとはハートフォードくらい。ガンアクションを楽しむならハートフォードのモデルガンがネットでよく勧められていますが、弾の出るやつ、となるとカート式でリアルな操作が楽しめるが設計が古く実射性能が低いマルシン、非カート式で実射性能に振っていて外観も高級なタナカ、という感じになります。私はどちらかといえば実射性能重視なのでタナカも惹かれるのですが、先にそっち買っちゃうとカート式が魅力なマルシンのは縁がなくなりそうなのであまり高いモデルじゃないので手を打っておこうというわけで買ったのがこのヘビーウェイトモデル。もっと安いABSモデルは売って無かったので。
開封。マルシンでこのタイプのパッケージはM586/686もそうですが古めのタイプに使われていますね。新しいモデルだとダンボールに小さいラベルシールの箱ですから。
内容はカートを装填済みの銃本体と説明書、BB弾。
説明書は1枚紙を二つ折りにしたもの。
マルシンのヘビーウェイト樹脂モデルというと昔キットモデルガンのM586を持っていましたが、表面がなんだかセメント質だったあれに較べるとこちらの表面は普通のきめ細やかな印象のつや消し。持った感じはズシリとして雰囲気たっぷり。
マズルフェイスのアップ。2cmほど奥にインナーバレルの先端が見えます。設計の古さゆえか銃口部分の別パーツ感が強いです。Xカート仕様とするなど近代化はされていますが、実射性能部分ではホップアップ機構が搭載されず、ごく近距離の射的を楽しむ程度に留まります。そのかわりガンアクションにおいて銃を横にして撃ったりする時でもホップが悪さをする心配が無い、ともいえます。
銃身左面にはCOLT SINGLE ACTION ARMY.45と刻印があります。バレルの右斜め下にはバレルシュラウドがあり、今日のリボルバーとは形態の違うエジェクターがあります。
フレーム部。シリンダーはフルートのあるおなじみの形。別パーツとなってフレーム下にネジ留めされているトリガーガード内には、かなり細くて華奢な印象を受けるトリガーがやや左寄りに生えています。
グリップはアイボリー(象牙)を模した色の樹脂製グリップが標準で付きます。グリップの色はこの銃に対するイメージの個人差があるかもしれません。
グリップ後面。グリップの握り心地は少しクセがあり、ホルスターから素早く抜けてもそのまま射撃体勢に移ろうとするとちゃんと握れてなくて撃てなかったりするので少し練習が必要でしょう。
前後サイトは簡易なもので、特にリヤサイトはブローニングM1910のように上面に溝がある後端がちょっと狭まってるだけ。ここも素早くサイティングするには練習が要ります。
ハンマーをフルコックしたところ。名前の通りこの銃はシングルアクションのみなので射撃の際は毎回自分でハンマーを起こす必要があります。私はダブルアクションのリボルバーも結構ハンマーを起こしてシングルアクションで撃ってばかりいるのでこの辺はあまり抵抗がありません。
グリップ底部の中央にはやや後傾したガス注入口があり、その前方に小さくSTGAと刻印。
バレル右面には刻印はありません。
フレーム右面にはMFG.MARUSHINと刻印があります。
バレルシュラウドは別パーツで亜鉛合金製のようです。
倒れたハンマーが打撃する部分は真っ平ら。ハンマー側にある突起はスプリングで引っ込むようになっています。
シリンダーの右後方にあるゲートを開きます。この銃は今時のリボルバーのように左へスイングアウトなんてしないので、ここから1発ずつ入れたり出したりするようになっています。
そのままではフレームに引っ掛かってカートが取り出せないので、ハンマーをちょっとだけ起こしてハーフコック位置にします。するとシリンダーの下側に引っ掛かっているシリンダーストップがフレーム内に引っ込み、シリンダーを自由に回転させられるようになります。ハンマーが倒れた状態や、フルコック位置では再びシリンダーストップがせり上がってシリンダーを固定するので回せません。
シリンダーに入ったカートをゲートの位置に合わせるとカートは滑り落ちてきますが、バレル下のエジェクターを操作して取り出す事も出来ます。エジェクターはこの位置まで引く事ができます。
エジェクターを引くとカートがシリンダーから押し出されてきます。
シリンダーの回りが悪い・・・マルシンのガスリボルバーはバレル後端からシリンダーギャップからのガス漏れを塞ぐため、シリンダー前面と噛み合う可動パーツがあります。
マルシンのどのガスリボルバーでも、このスプリングのテンションでシリンダー前面の穴に噛み合っているパーツが回転のスムーズさを損なっているのですが、元々低い実射性能をちょっとでも上げるための仕組みなので暖かい目で見守りましょう。
おっとそうそう銃本体の重量は504g。
カート6個込みで605g。
カート1個は17g。計算合う?
カートは前面に6mmBB弾を入れるようになっていますが、後端にも入っちゃうので注意。特にカート後端に弾を詰めるクラウンのリボルバーに慣れている人は特に注意しましょう。
カート前面に弾を落とし、押し込んでやれば定位置に入ります。
次にガスを。グリップ底部に対しやや後ろに傾いた角度で注入する形になります。ガスが抜けきっている時にハンマーダウンしているとバルブが押されて放出状態になるらしく、ガスを入れる時はハンマーをハーフコックかフルコック状態にする必要があるそうです。またハンマーが倒れた状態で更にハンマーを後ろから押すとガスが銃口から放出されてしまうので、ファニングショットなどをしている時にミスってうっかり倒れたハンマーを押し込まないように注意が必要です。ホルスターのロックベルトをハンマーの後ろに掛けている状態でロックを外し忘れたまま銃を抜こうとした時にもガスを吹きやすいので注意しましょう。注意点多いな!
シリンダーは安全対策として穴同士が抜けています。
シリンダーを回しながらカートをゲートから1発1発詰めてゆきます。面倒ですがこれがロマン部分なので。こういうものなので。
詰め終わったらゲートを閉じます。閉じなくても撃てますが儀式としてちゃんと閉じましょう。
ハンマーをフルコックして発射準備完了。一応ハーフからフルコックした時はシリンダーストップが定位置に掛かっていない事があるので軽くシリンダーを回すように揺すってやります。
初速を計測。ミスが多く10発目くらいで51m/sほど、その後は40台前半くらい。やはり初速は低めになります。
ヒーターの風を当てて少し温めると50台に回復しますが、大体これが精一杯。ホップも無いので弾道は小便弾。飛距離は20mが最大で、真っ直ぐ狙って撃てるのは10m以内になります。
前後サイトの見晴らしはこんな感じ。5mくらいならこれでいけますが・・・
距離が離れるほど仰角をつけてやる必要があります。ウチの庭撃ち(15mくらい)だとこれくらいで狙ったところへ飛びます。左右へはそれほどブレませんでした。
カートを取り出さなくても次弾はシリンダー前面から行えます。
ただしシリンダーを回す時はシリンダーストップが掛かっていない事を確認して回すようにしましょう。ハーフコックでもたまにシリンダーストップが掛かったままの時があります。
マルシンの他のガスリボルバーと。似た大きさのM686とはグリップの大きさの違いのためにバランスがかなり違って見えます。
こういうもの、という割り切りをもってこの銃に向き合えば、「風情」で全てが許せると思います。マルシンには同じSAA進化系のスーパーブラックホークがありますが、あちらは実射性能がかなり近代的になっているそうです。でもスーパーブラックホークはでかくてゴツいのでウエスタンじゃないし。「地獄に落ちろ~~~~~‼‼(ドゴーーーン)」て感じだし・・・
「いんだよ細けぇ事ァ!」な人はあちらをオススメします。
さてさてウエスタンな空気に浸るにはホルスターも不可欠。でも気軽な導入にはとりあえず安いのでいいよね!というわけでイーストAのナイロンホルスター。リボルバー用です。
ウエスタンなら皮ベルトとホルスターだるォ!?というところですが、高いんだもの・・・
以前紹介した同じイーストAのオート用と較べると奥が細くなっています。
反対側。ロックベルトは裏側ではベルクロ、表側ではボタン留めになっています。ベルクロは長さ調整用。
SAAを収めたところ。4インチまで、とあったので4.75インチあるSAAはちょっぴり銃口がはみ出ます。エジェクターまではみ出ちゃうと引っ掛かって抜けなくなりますが、これはギリギリ大丈夫。ただこれより銃身の長いタナカのアーティラリーやキャバルリーには向かないかも。
ベルト通しは狭めで、4cm幅までが限度。こんな安いベルトとホルスターでもちゃんとファストドロゥの真似事くらいはできるようになります。でも、ステップアップが遠いな・・・
@@@
世の中、どんなに性能がヘナチョコでも代わりの効かないものがあります。これはそういうやつ。
リボルバー拳銃をいくつも買ってゆくとやはりどうしても行きつくのがピーメことシングルアクションアーミー。むしろこれから入る人もいるでしょう。西部劇で拳銃といったらこれです。今でいうスピードリロードなどの「カッコイイ銃の操作」の元祖といえるものがこの銃によるガンスピンやファストドロゥ、ファニングショットなどのガンアクションではないでしょうか。
さてそんな超メジャーなSAAもトイガンとなるとちょっと旬が遠く過ぎてしまった感があり、現在はエアガンモデルガンを合わせてもマルシン・タナカとあとはハートフォードくらい。ガンアクションを楽しむならハートフォードのモデルガンがネットでよく勧められていますが、弾の出るやつ、となるとカート式でリアルな操作が楽しめるが設計が古く実射性能が低いマルシン、非カート式で実射性能に振っていて外観も高級なタナカ、という感じになります。私はどちらかといえば実射性能重視なのでタナカも惹かれるのですが、先にそっち買っちゃうとカート式が魅力なマルシンのは縁がなくなりそうなのであまり高いモデルじゃないので手を打っておこうというわけで買ったのがこのヘビーウェイトモデル。もっと安いABSモデルは売って無かったので。
開封。マルシンでこのタイプのパッケージはM586/686もそうですが古めのタイプに使われていますね。新しいモデルだとダンボールに小さいラベルシールの箱ですから。
内容はカートを装填済みの銃本体と説明書、BB弾。
説明書は1枚紙を二つ折りにしたもの。
マルシンのヘビーウェイト樹脂モデルというと昔キットモデルガンのM586を持っていましたが、表面がなんだかセメント質だったあれに較べるとこちらの表面は普通のきめ細やかな印象のつや消し。持った感じはズシリとして雰囲気たっぷり。
マズルフェイスのアップ。2cmほど奥にインナーバレルの先端が見えます。設計の古さゆえか銃口部分の別パーツ感が強いです。Xカート仕様とするなど近代化はされていますが、実射性能部分ではホップアップ機構が搭載されず、ごく近距離の射的を楽しむ程度に留まります。そのかわりガンアクションにおいて銃を横にして撃ったりする時でもホップが悪さをする心配が無い、ともいえます。
銃身左面にはCOLT SINGLE ACTION ARMY.45と刻印があります。バレルの右斜め下にはバレルシュラウドがあり、今日のリボルバーとは形態の違うエジェクターがあります。
フレーム部。シリンダーはフルートのあるおなじみの形。別パーツとなってフレーム下にネジ留めされているトリガーガード内には、かなり細くて華奢な印象を受けるトリガーがやや左寄りに生えています。
グリップはアイボリー(象牙)を模した色の樹脂製グリップが標準で付きます。グリップの色はこの銃に対するイメージの個人差があるかもしれません。
グリップ後面。グリップの握り心地は少しクセがあり、ホルスターから素早く抜けてもそのまま射撃体勢に移ろうとするとちゃんと握れてなくて撃てなかったりするので少し練習が必要でしょう。
前後サイトは簡易なもので、特にリヤサイトはブローニングM1910のように上面に溝がある後端がちょっと狭まってるだけ。ここも素早くサイティングするには練習が要ります。
ハンマーをフルコックしたところ。名前の通りこの銃はシングルアクションのみなので射撃の際は毎回自分でハンマーを起こす必要があります。私はダブルアクションのリボルバーも結構ハンマーを起こしてシングルアクションで撃ってばかりいるのでこの辺はあまり抵抗がありません。
グリップ底部の中央にはやや後傾したガス注入口があり、その前方に小さくSTGAと刻印。
バレル右面には刻印はありません。
フレーム右面にはMFG.MARUSHINと刻印があります。
バレルシュラウドは別パーツで亜鉛合金製のようです。
倒れたハンマーが打撃する部分は真っ平ら。ハンマー側にある突起はスプリングで引っ込むようになっています。
シリンダーの右後方にあるゲートを開きます。この銃は今時のリボルバーのように左へスイングアウトなんてしないので、ここから1発ずつ入れたり出したりするようになっています。
そのままではフレームに引っ掛かってカートが取り出せないので、ハンマーをちょっとだけ起こしてハーフコック位置にします。するとシリンダーの下側に引っ掛かっているシリンダーストップがフレーム内に引っ込み、シリンダーを自由に回転させられるようになります。ハンマーが倒れた状態や、フルコック位置では再びシリンダーストップがせり上がってシリンダーを固定するので回せません。
シリンダーに入ったカートをゲートの位置に合わせるとカートは滑り落ちてきますが、バレル下のエジェクターを操作して取り出す事も出来ます。エジェクターはこの位置まで引く事ができます。
エジェクターを引くとカートがシリンダーから押し出されてきます。
シリンダーの回りが悪い・・・マルシンのガスリボルバーはバレル後端からシリンダーギャップからのガス漏れを塞ぐため、シリンダー前面と噛み合う可動パーツがあります。
マルシンのどのガスリボルバーでも、このスプリングのテンションでシリンダー前面の穴に噛み合っているパーツが回転のスムーズさを損なっているのですが、元々低い実射性能をちょっとでも上げるための仕組みなので暖かい目で見守りましょう。
おっとそうそう銃本体の重量は504g。
カート6個込みで605g。
カート1個は17g。計算合う?
カートは前面に6mmBB弾を入れるようになっていますが、後端にも入っちゃうので注意。特にカート後端に弾を詰めるクラウンのリボルバーに慣れている人は特に注意しましょう。
カート前面に弾を落とし、押し込んでやれば定位置に入ります。
次にガスを。グリップ底部に対しやや後ろに傾いた角度で注入する形になります。ガスが抜けきっている時にハンマーダウンしているとバルブが押されて放出状態になるらしく、ガスを入れる時はハンマーをハーフコックかフルコック状態にする必要があるそうです。またハンマーが倒れた状態で更にハンマーを後ろから押すとガスが銃口から放出されてしまうので、ファニングショットなどをしている時にミスってうっかり倒れたハンマーを押し込まないように注意が必要です。ホルスターのロックベルトをハンマーの後ろに掛けている状態でロックを外し忘れたまま銃を抜こうとした時にもガスを吹きやすいので注意しましょう。注意点多いな!
シリンダーは安全対策として穴同士が抜けています。
シリンダーを回しながらカートをゲートから1発1発詰めてゆきます。面倒ですがこれがロマン部分なので。こういうものなので。
詰め終わったらゲートを閉じます。閉じなくても撃てますが儀式としてちゃんと閉じましょう。
ハンマーをフルコックして発射準備完了。一応ハーフからフルコックした時はシリンダーストップが定位置に掛かっていない事があるので軽くシリンダーを回すように揺すってやります。
初速を計測。ミスが多く10発目くらいで51m/sほど、その後は40台前半くらい。やはり初速は低めになります。
ヒーターの風を当てて少し温めると50台に回復しますが、大体これが精一杯。ホップも無いので弾道は小便弾。飛距離は20mが最大で、真っ直ぐ狙って撃てるのは10m以内になります。
前後サイトの見晴らしはこんな感じ。5mくらいならこれでいけますが・・・
距離が離れるほど仰角をつけてやる必要があります。ウチの庭撃ち(15mくらい)だとこれくらいで狙ったところへ飛びます。左右へはそれほどブレませんでした。
カートを取り出さなくても次弾はシリンダー前面から行えます。
ただしシリンダーを回す時はシリンダーストップが掛かっていない事を確認して回すようにしましょう。ハーフコックでもたまにシリンダーストップが掛かったままの時があります。
マルシンの他のガスリボルバーと。似た大きさのM686とはグリップの大きさの違いのためにバランスがかなり違って見えます。
こういうもの、という割り切りをもってこの銃に向き合えば、「風情」で全てが許せると思います。マルシンには同じSAA進化系のスーパーブラックホークがありますが、あちらは実射性能がかなり近代的になっているそうです。でもスーパーブラックホークはでかくてゴツいのでウエスタンじゃないし。「地獄に落ちろ~~~~~‼‼(ドゴーーーン)」て感じだし・・・
「いんだよ細けぇ事ァ!」な人はあちらをオススメします。
さてさてウエスタンな空気に浸るにはホルスターも不可欠。でも気軽な導入にはとりあえず安いのでいいよね!というわけでイーストAのナイロンホルスター。リボルバー用です。
ウエスタンなら皮ベルトとホルスターだるォ!?というところですが、高いんだもの・・・
以前紹介した同じイーストAのオート用と較べると奥が細くなっています。
反対側。ロックベルトは裏側ではベルクロ、表側ではボタン留めになっています。ベルクロは長さ調整用。
SAAを収めたところ。4インチまで、とあったので4.75インチあるSAAはちょっぴり銃口がはみ出ます。エジェクターまではみ出ちゃうと引っ掛かって抜けなくなりますが、これはギリギリ大丈夫。ただこれより銃身の長いタナカのアーティラリーやキャバルリーには向かないかも。
ベルト通しは狭めで、4cm幅までが限度。こんな安いベルトとホルスターでもちゃんとファストドロゥの真似事くらいはできるようになります。でも、ステップアップが遠いな・・・
@@@
世の中、どんなに性能がヘナチョコでも代わりの効かないものがあります。これはそういうやつ。