~趣味の世界~
タナカのガスリボルバー、コルトS.A.R. 1st Gen 5-1/2インチ「レンジャー」ニッケルフィニッシュです。
ちょっと後回し気味になってしまいましたが前々から欲しかったタナカのピースメーカー。タナカのピースメーカーといっても種類がたくさんあり、正直どれも魅力的なのでどれを選ぶかは非常に迷いました。ただ先にマルシンのを買っているので黒いシビリアンは除外すると、変化を持たせる意図でアーティラリーの銀色かなぁ…となり、黒いグリップでデタッチャブルシリンダーな2nd Genとこれで迷い、見た目がいかにもな感じのこちらに決定しました。
S.A.R.はシングルアクションリボルバーの略となっており、SAA(シングルアクションアーミー)ではありません。「レンジャーモデル」の黄色いラベルがあります。「レンジャーモデル」はタナカワークスのサイトの製品カタログによると「2丁拳銃で巨悪に立ち向かうマスク姿のヒーローが持つ、光輝くピースメーカーをイメージしたモデル。」とあります。マスク姿のヒーロー?西部劇はあまり詳しくないので元が何かはわかりませんが、まあそんな感じなのでしょう。
開封。発泡スチロールに収められた本体と添付品。梱包は平凡ですが銃本体が主役。
内容は銃本体と説明書、赤いマズルキャップ、ガス注入用のアダプターとOリング、BB弾。
説明書は一枚紙を三つ折りにされた6ページ構成。
銃本体左右。ABS樹脂にシルバーメッキを施したもの、といえばよくあるタイプなのですが、これは一般的な実用度優先のクロームメッキではなく装飾用であるニッケルメッキで、表面強度はクロームには劣りますが色が黄色味掛かった「ステンレス色」となっています。
各部を観察。銃口には1cmほど奥までライフリング表現があり、その奥で狭まって真鍮のインナーバレルが見えます。
「アーティラリー(砲兵)」と呼ばれる5-1/2インチ(5.5in)のバレル。標準的なピースメーカーである4-3/4インチ(4.75in)バレルを持つ「シビリアン」よりも少し長いため全体の印象も違って見えます。バレル右斜め下のエジェクターチューブから左に突き出ているエジェクターヘッドは丸型で、ここが外見での1st Genの特徴となっています(2nd Genでは三日月型)。エジェクターはシリンダー穴が前後に貫通していないため前端から1cmほどしか可動しません。
フレーム部。シリンダー外装やトリガーガードなど金属製の部分が多く、ABS樹脂の部分もメッキが適度にツヤを抑えた仕上げになっているのであまり質感の違いが目立たなくなっています。
グリップ。茶色の木製グリップが標準装着となっています。
グリップ下面。刻印があります。
グリップ後面。グリップ後面に露出したフレーム(バックストラップ)も金属製。
ハンマーも金属製。リヤサイトは小さなVノッチでやや見づらい感じ。ツヤは抑えられてはいるのですがそれなりに映り込むので油断していると撮影している私の姿が映り込んでしまいがち。
フレーム右面。こちら側には刻印はありません。トリガーは右側に少しオフセットしているのでトリガー自体の細さも含めピースメーカーという銃に慣れないうちは少し違和感を感じる部分かもしれません。
バレル右面。バレルに刻印が全然無いなぁ…
と思ったらバレル上面に刻印がありました。
ハンマーを少し起こすとまずカチッと手応えがあり、もうちょっと起こすと更にカチッと手応えがあってここがハーフコック位置。ハーフコック位置ではシリンダーストップが解除されてシリンダーを手で回す事ができるようになります。ガスを注入する時やBB弾を込める時はハーフコック位置で行います。
フレーム右側にあるゲートを開くとシリンダー後面が見えます。「レンジャーモデル」ではシリンダー後面のカート後面モールドはシルバーとなっています。(カートレスモデルなのでカートは取り出せません)
ハーフコックにしてシリンダーを後ろから見て時計回りに回し、カート後面に「GAS」と書かれたところをゲートに合わせると、カート後面に開いた穴からガス注入口にアクセスできるようになります。
ゲートは狭いのでガス缶から直では注入できないので付属のアダプターを使用します。
付属のOリングはガス缶のノズルにはめてガス漏れを防ぐためのものですが、マルイのガンパワーだと特に無くても問題ありません。というか、面倒臭い。
ガスを注入する時は銃口を下に向けて上方向からガスを注入します。説明書によると注入は3秒ほどで十分なようです(入れ過ぎるとシリンダー内にあるガスタンク内で気化スペースが足りなくなって生ガスを吹きます)。ガスを入れたらゲートを閉めます。ゲートの開閉やシリンダー後面へのアクセスはガス注入時のみ行います。
ガスを入れたら次はBB弾を。タナカのガスリボルバーは独自の「ペガサス」でシリンダー内にガスタンクと弾倉を内蔵しているのですが、ピースメーカーでは弾倉がなく、BB弾はシリンダー前面にのみ装填されます。そのため装弾数は6発のみ。BB弾の装填はシリンダー前面の穴にBB弾を1発ずつ置き、プチッと押し込んでやればOK。
ガスとBB弾を装填したらハンマーをフルコックにしてトリガーを引けば発射となります。シングルアクションなので1発1発ハンマーを起こす必要がありますが、この銃のハンマー操作はシリンダーの回転に抵抗が少ないので操作力が軽いのも特徴でしょう。
ハンマーを倒す時はハンマーを押さえながらトリガーを引いてハンマーをゆっくり倒すしかありません。トリガーを引いてさえいればハンマーが勢いよく倒れると発射となるので、トリガーを引きながら左手のチョップでハンマーを起こす方向へ弾いて連射を行う「ファニングショット」も行えます。マルシンのSAAはシリンダーの回り始めに抵抗があるせいでハンマーの引き始めが固くファニングショットは少し厳しいものがありましたが、こちらは普通に行えます。
ガスとBB弾装填状態での重量は791g。結構重いのでガンスピンなどでは失敗して落としたり飛ばしたりすると甚大な被害となりますので注意しましょう。
初速をチェック。気温は29℃、弾はマルイの0.2gベアリング研磨。
65~68m/sほど。
サイトピクチャーは・・・おっとハンマーダウン時はサイトが見えないのでした。
リヤサイトのVノッチが小さくてちょっと狙いづらい感じ。
やはり他のリボルバータイプのエアガン同様にVノッチにフロントサイトの先端を合わせて撃つと下めに飛ぶ傾向なので、フロントサイト上下の中間くらいが狙ったところへ飛ぶ位置に感じます。狙い所が同じならやはり実射性能に振った構成の銃だけあり割と素直に狙ったところへ飛ぶ集弾性能があります。
※18/08/23追記※
もう少しじっくり撃ってみたところ少し左に飛んでいるのでリヤサイトのVノッチの右辺りにフロントサイトの上下の中央辺りを合わせて狙点にすると丁度良いくらいになりました。
こんな感じ。
イーストAのナイロンホルスターに収めたところ。
銃口から先の余り具合は1cm程度。アーティラリーにはピッタリです。キャバルリー(7.5in)だとやはり少し銃口が突き出すでしょうか。
マルシンのSAA(上写真下)と。HW樹脂製ですが持ち比べてみるとタナカの方が重い…
マルシンの方はカート式なので実銃さながらの操作も楽しめるというメリットはありますが、今時HOP無し、シリンダーの回り始めに引っ掛かりが強くてハンマーの操作が固い事や、外観的にも本来無いネジが所々にあったりとやや陳腐化も見られます。ただしマルシンのはボチボチリニューアルされるとも聞くし、ちょっと外観や大きさはアレだけど性能は悪くないスーパーブラックホークという選択もあります。
@@@
ピースメーカーのトイガンはどれも一長一短でそれぞれに役割があって要求全てを満たす製品はありません。この製品は実射性能が欲しい、弾の出るやつでガンプレイがしたい方向けでしょうか。あとそこそこ外観の質感が欲しい方に。タナカのどれを選んだらいいか?そこは各々で精一杯悩んで迷っていただきたい。迷ってる間も買い物の醍醐味なのですから。
ちょっと後回し気味になってしまいましたが前々から欲しかったタナカのピースメーカー。タナカのピースメーカーといっても種類がたくさんあり、正直どれも魅力的なのでどれを選ぶかは非常に迷いました。ただ先にマルシンのを買っているので黒いシビリアンは除外すると、変化を持たせる意図でアーティラリーの銀色かなぁ…となり、黒いグリップでデタッチャブルシリンダーな2nd Genとこれで迷い、見た目がいかにもな感じのこちらに決定しました。
S.A.R.はシングルアクションリボルバーの略となっており、SAA(シングルアクションアーミー)ではありません。「レンジャーモデル」の黄色いラベルがあります。「レンジャーモデル」はタナカワークスのサイトの製品カタログによると「2丁拳銃で巨悪に立ち向かうマスク姿のヒーローが持つ、光輝くピースメーカーをイメージしたモデル。」とあります。マスク姿のヒーロー?西部劇はあまり詳しくないので元が何かはわかりませんが、まあそんな感じなのでしょう。
開封。発泡スチロールに収められた本体と添付品。梱包は平凡ですが銃本体が主役。
内容は銃本体と説明書、赤いマズルキャップ、ガス注入用のアダプターとOリング、BB弾。
説明書は一枚紙を三つ折りにされた6ページ構成。
銃本体左右。ABS樹脂にシルバーメッキを施したもの、といえばよくあるタイプなのですが、これは一般的な実用度優先のクロームメッキではなく装飾用であるニッケルメッキで、表面強度はクロームには劣りますが色が黄色味掛かった「ステンレス色」となっています。
各部を観察。銃口には1cmほど奥までライフリング表現があり、その奥で狭まって真鍮のインナーバレルが見えます。
「アーティラリー(砲兵)」と呼ばれる5-1/2インチ(5.5in)のバレル。標準的なピースメーカーである4-3/4インチ(4.75in)バレルを持つ「シビリアン」よりも少し長いため全体の印象も違って見えます。バレル右斜め下のエジェクターチューブから左に突き出ているエジェクターヘッドは丸型で、ここが外見での1st Genの特徴となっています(2nd Genでは三日月型)。エジェクターはシリンダー穴が前後に貫通していないため前端から1cmほどしか可動しません。
フレーム部。シリンダー外装やトリガーガードなど金属製の部分が多く、ABS樹脂の部分もメッキが適度にツヤを抑えた仕上げになっているのであまり質感の違いが目立たなくなっています。
グリップ。茶色の木製グリップが標準装着となっています。
グリップ下面。刻印があります。
グリップ後面。グリップ後面に露出したフレーム(バックストラップ)も金属製。
ハンマーも金属製。リヤサイトは小さなVノッチでやや見づらい感じ。ツヤは抑えられてはいるのですがそれなりに映り込むので油断していると撮影している私の姿が映り込んでしまいがち。
フレーム右面。こちら側には刻印はありません。トリガーは右側に少しオフセットしているのでトリガー自体の細さも含めピースメーカーという銃に慣れないうちは少し違和感を感じる部分かもしれません。
バレル右面。バレルに刻印が全然無いなぁ…
と思ったらバレル上面に刻印がありました。
ハンマーを少し起こすとまずカチッと手応えがあり、もうちょっと起こすと更にカチッと手応えがあってここがハーフコック位置。ハーフコック位置ではシリンダーストップが解除されてシリンダーを手で回す事ができるようになります。ガスを注入する時やBB弾を込める時はハーフコック位置で行います。
フレーム右側にあるゲートを開くとシリンダー後面が見えます。「レンジャーモデル」ではシリンダー後面のカート後面モールドはシルバーとなっています。(カートレスモデルなのでカートは取り出せません)
ハーフコックにしてシリンダーを後ろから見て時計回りに回し、カート後面に「GAS」と書かれたところをゲートに合わせると、カート後面に開いた穴からガス注入口にアクセスできるようになります。
ゲートは狭いのでガス缶から直では注入できないので付属のアダプターを使用します。
付属のOリングはガス缶のノズルにはめてガス漏れを防ぐためのものですが、マルイのガンパワーだと特に無くても問題ありません。というか、面倒臭い。
ガスを注入する時は銃口を下に向けて上方向からガスを注入します。説明書によると注入は3秒ほどで十分なようです(入れ過ぎるとシリンダー内にあるガスタンク内で気化スペースが足りなくなって生ガスを吹きます)。ガスを入れたらゲートを閉めます。ゲートの開閉やシリンダー後面へのアクセスはガス注入時のみ行います。
ガスを入れたら次はBB弾を。タナカのガスリボルバーは独自の「ペガサス」でシリンダー内にガスタンクと弾倉を内蔵しているのですが、ピースメーカーでは弾倉がなく、BB弾はシリンダー前面にのみ装填されます。そのため装弾数は6発のみ。BB弾の装填はシリンダー前面の穴にBB弾を1発ずつ置き、プチッと押し込んでやればOK。
ガスとBB弾を装填したらハンマーをフルコックにしてトリガーを引けば発射となります。シングルアクションなので1発1発ハンマーを起こす必要がありますが、この銃のハンマー操作はシリンダーの回転に抵抗が少ないので操作力が軽いのも特徴でしょう。
ハンマーを倒す時はハンマーを押さえながらトリガーを引いてハンマーをゆっくり倒すしかありません。トリガーを引いてさえいればハンマーが勢いよく倒れると発射となるので、トリガーを引きながら左手のチョップでハンマーを起こす方向へ弾いて連射を行う「ファニングショット」も行えます。マルシンのSAAはシリンダーの回り始めに抵抗があるせいでハンマーの引き始めが固くファニングショットは少し厳しいものがありましたが、こちらは普通に行えます。
ガスとBB弾装填状態での重量は791g。結構重いのでガンスピンなどでは失敗して落としたり飛ばしたりすると甚大な被害となりますので注意しましょう。
初速をチェック。気温は29℃、弾はマルイの0.2gベアリング研磨。
65~68m/sほど。
サイトピクチャーは・・・おっとハンマーダウン時はサイトが見えないのでした。
リヤサイトのVノッチが小さくてちょっと狙いづらい感じ。
やはり他のリボルバータイプのエアガン同様にVノッチにフロントサイトの先端を合わせて撃つと下めに飛ぶ傾向なので、フロントサイト上下の中間くらいが狙ったところへ飛ぶ位置に感じます。狙い所が同じならやはり実射性能に振った構成の銃だけあり割と素直に狙ったところへ飛ぶ集弾性能があります。
※18/08/23追記※
もう少しじっくり撃ってみたところ少し左に飛んでいるのでリヤサイトのVノッチの右辺りにフロントサイトの上下の中央辺りを合わせて狙点にすると丁度良いくらいになりました。
こんな感じ。
イーストAのナイロンホルスターに収めたところ。
銃口から先の余り具合は1cm程度。アーティラリーにはピッタリです。キャバルリー(7.5in)だとやはり少し銃口が突き出すでしょうか。
マルシンのSAA(上写真下)と。HW樹脂製ですが持ち比べてみるとタナカの方が重い…
マルシンの方はカート式なので実銃さながらの操作も楽しめるというメリットはありますが、今時HOP無し、シリンダーの回り始めに引っ掛かりが強くてハンマーの操作が固い事や、外観的にも本来無いネジが所々にあったりとやや陳腐化も見られます。ただしマルシンのはボチボチリニューアルされるとも聞くし、ちょっと外観や大きさはアレだけど性能は悪くないスーパーブラックホークという選択もあります。
@@@
ピースメーカーのトイガンはどれも一長一短でそれぞれに役割があって要求全てを満たす製品はありません。この製品は実射性能が欲しい、弾の出るやつでガンプレイがしたい方向けでしょうか。あとそこそこ外観の質感が欲しい方に。タナカのどれを選んだらいいか?そこは各々で精一杯悩んで迷っていただきたい。迷ってる間も買い物の醍醐味なのですから。