~趣味の世界~
クラウンのホップアップエアリボルバーNo.6 S&W M19 4インチブラック(10歳以上用)です。
クラウンのリボルバーは四半世紀近く前にキット物のパイソンを2種類ほど買ったきりだったのですが、最近のものはかつての「いかにも安物」からは脱却していて、安い割に中々のものらしいので買ってみる事に。
クラウンのリボルバーはエア式が10歳以上用と18歳以上用、ガス式の18歳以上用があります。ラインナップとしては定番のパイソンのほか、S&WのM29/629、M19、M586/686。何故かM19のシルバーモデルであるM66はありません。とりあえず買ったことが無いM19、気軽にエア式の10歳以上用をチョイス。バレル長はやっぱりルパン三世のルパンの相棒である次元の愛銃4インチ。
箱は横開きで下面には説明書的な記述が。
開封。梱包は発泡スチロールで、ちょっとカスが銃本体にチラチラしがちなので吹き飛ばしてやりましょう。
内容はマズルキャップ装着状態の銃本体、プラ製のカート6個、黄色い軽量BB弾、説明書袋詰め。
説明書。対象年齢が低いので子供向けな記述。
銃本体左右。表面処理こそ昔ながらのプラ地肌でパーティングラインもバッチリ残りますが、大まかな形については中々のもの。
各部を観察。銃口はライフリング表現などはありませんがパーツ合わせの隙間がだらしなく開いたりはせず、案外カッチリしています。5mmほど奥にインナーバレル先端がのぞいていますが、材質は・・・アルミのようでもあり、樹脂製のようでもありちょっとハッキリわかりません。
バレル左側。M29同様の特徴的なエジェクターロッド・シュラウドがバレル下にあります。刻印は浅めで、いかにも後から掘った感じを再現しています。
フロントサイトは後面の斜め面の上方に赤いインサートが入っており、サイティングの助けとなります。
フレーム部。M19コンバットマグナムはM10ミリタリー&ポリス(.38sp弾仕様)のKフレームをベースに多少の拡張と強化をして.357マグナム弾を使用できる6連発のリボルバーとして1955年に登場しました。しかし絶対的な強度は結局.357マグナム弾を多数撃つには不足しており、安心して.357マグナム弾をバカスカ撃つには大型のNフレームを持つM27が向いていました。後にKフレームと遜色無い携帯性を持ちながら若干大型かつ強化されたLフレームを持つM586/M686に発展しています。
グリップは樹脂製ですがホーグのものを模した形状で、前面にフィンガーチャンネルがあります。握り心地は人にもよりますが良好な方でしょうか。私はこの形状のグリップは中指の握りが細くなってイマイチ握りにくいと感じる事が多くあまり好みでは無かったのですが、この個体については勘弁ならない、というほどの違和感は感じませんでした。
グリップ後面はフレーム後面が露出しています。
その上にハンマー、更にその上にリヤサイト。手動による別体のセーフティスイッチはありません。リヤサイトは樹脂主体の廉価なモデルにも関わらずフルアジャスタブル。
グリップ右面。グリップは左右非対称で、右側の上の方はフレームを覆う形をしています。
フレーム部右側。パネルの分割は本来の位置ではなくアレンジされていますが、特に雰囲気を崩したりはしていません。
バレル右面。浅い刻印があり、雰囲気は悪くありません。
ハンマーの裏側にはMADE IN TAIWANのシールが貼られています。マルイのエアリボも台湾製ですが、台湾のトイガンメーカーの活況は正直うらやましい。
フレーム左にあるサムピースを前方へ押しながらシリンダーを右から押してスイングアウト。パーツ構成がほぼ樹脂製なので動作はちょっと安っぽい軽さですが、固かったりはせずスムーズにスイングアウトできます。
エジェクターロッドを前から押すとエジェクターがスライドしますが、ストロークは5mm程度。まあ機能的にはこれで十分か。
シリンダー内はシリンダー穴同士が繋がっておらず、普通に開口しています。ヨークから先は全部樹脂製なのでこれでOKなんでしょう。機能的には繋がっていても気にはなりませんが、見た目的にはやはり独立した穴になっていた方が良し。
実銃ではファイアリングピンが出る位置はシリンダーからのエアーをカート後面に吹き付けるノズルの役割をする部分があります。
その対称となるフォーシングコーンはシリンダーギャップからのエア漏れを防ぐためスプリングの力で前後に可動するようになっています。ここはそこそこシリンダーの回転に引っ掛かりを付加しますが、ハンマーを起こす時にはどのみち強い力を掛けているのでここの引っ掛かりが特に気になる事はありません。
銃口からインナーバレル内をのぞいたところ。フォーシングコーンから中へ1cmほどの上面にHOP突起があります。
銃本体の重量は347g。軽いですが代わりに取り回しに優れます。
カートは黄土色の樹脂製で後面にゴムパッキンが取り付けられており、他社のカート式リボルバーとは違いBB弾をカート後部に込めるタイプになっています。クラウンのリボルバーは昔からこう。
カートは軽く、6個で10g。
カートをシリンダーに込めます。
シリンダーを仕舞います。エジェクターロッドがたわんで前端がキチンと定位置に入らない事があるのでしっかり丁寧に閉じましょう。一応は手首のスナップで格納できる程度に軽い力で格納できます。
トリガーはダブルアクションで動作しますがシリンダーだけが回転し、ハンマーは倒れたまま動作しません。フォーシングコーンがシリンダー前面に刺さって引っ掛かっている分トリガーの引き始めだけちょっと重めですがカッションカッションとしっかり動作します。
ハンマーを手で起こすとトリガーはシングルアクション位置へ移動し、シリンダーも回転し定位置につきます。ハンマーの重さは10歳以上用とはいえあまり軽くはありませんが、ハンマーの親指を掛ける面は広めにとられているので片手で足りない場合は両手(右手の親指をハンマーに掛け、その上に左手の親指を掛けます:説明書参照)で起こすとよいでしょう。シングルアクションのトリガープルは遊びがほとんどなく即切れるもので、軽くはないのですがマルイのエアリボよりは良好なトリガープル。発射音はバシィィンとちょっと響く感じ。
それではいよいよ実射。カート後面にBB弾を込めます。0.12g推奨ですがとりあえず0.2g弾で。
BB弾を込めたカートをシリンダーに込めます。カートが込められていればBB弾はスイングアウトして後面に込めるだけでOK。
他社製のようにスイングアウトせずシリンダー前面からBB弾を込める事はできません。そのためBB弾を込める際はかならずスイングアウトする必要がありますが、こちらの方が「弾を込めている」実感があるかと思います。まあBBローダーでカート後面にプチプチ弾を置いてる姿はイマイチロマンに欠けますが・・・
初速をチェック。大体27~30m/sほどで、稀に16くらいのが出る事もあります。カート式リボルバーでは仕方ないのですが、狙点に対し左右はあまりブレませんが上下のブレが大きめでHOPの掛かりがマチマチな印象。
前後サイトの位置関係はこのくらいが適正位置ですが、
他社のリボルバー同様にやはりこれくらいのサイトピクチャーで狙点に飛ぶ感じ。ただし0.12gだとHOPはもう少し強めに効くでしょうから、弾の軽重と狙点までの距離に合わせて補正する必要があります。
さて一緒に金属カートも買ったのですが、間違えてパイソン用を買ってしまいました。クラウンのエアリボ用金属カートは3種類あって、M29/629用、パイソン用、それ以外用(M19・M586/686)があるので、この銃の場合はM19・M586/686用を買わなければなりません。
パイソン用金属カートとM19付属のカート。全長が違い、M19用はリムに近い所に段差があって太くなっています。
でも普通に入るし、このまま使えるんじゃねえの・・・と思ったものの。
パイソン用は全長が短いのでフォーシングコーンに届いていない印象。
BB弾を込めて撃ってみると、「ブッシュ・・・」という音がしてハンマーがゆっくり倒れ、弾は発射されませんでした。しかもその後スイングアウトしようとすると引っ掛かって出てこない・・・色々ガチャガチャやってるうちにどうにかスイングアウトする有様なので、適応外のカートは絶対に使用しない方が良いでしょう。安いとはいえ、こんなつまらん事で壊しても面白くありませんし。
ハンマーを起こすと中に透明なチューブが見えます。これはグリップ内にあるシリンダーからカート後面までのエアの通路となるもの。前述の「ブッシュ・・・」で一番怖いのはこのチューブの前後の接着が外れてチューブが抜けてしまう事で、そうなってしまうと全く発射ができなくなってしまいます。
マルイのエアリボパイソンと。4インチのシルバーモデル。
このパイソンはちょっとヘナチョコというか、カートへの弾の込め方で弾が飛んだり飛ばなかったり、命中精度的にもバラつきが多かったりと、ちょっとマルイらしくない製品。じゃあクラウンのが良いか?と言われると、・・・大体同レベルというか。・・・昔のクラウンのリボルバーは見た目は値段なりよりはちょっと上、実射性能は時代と値段なりだったのを見ていると、「クラウンにしては上々」となるので少々評価は甘くなるかも?
KフレームのM19に対し若干大型化されたLフレームのマルシンM686と。
並べて較べてみるとKフレームとLフレーム、あんまり違いがわからない・・・
タナカM327M&P R8と。44マグナムにも対応するNフレームと比較するとさすがに・・・と思ったけど若干大きい程度。
グリップは元ネタが同じだと思うのですが結構違いがあります。握り心地はパイソンは前後にぶっといしM686は露骨に中指の握りが細く、M327のは悪くないけどゴムのグリップに慣れていないこちらの責任。M19のが消去法で一番握りやすく感じます。
S&W左からJ・K・L・Nフレーム。あと何だ、50口径のゲテモノXフレームか。
@@@
クラウンのトイガンなんてアリイやイマイアオシマあたりと同レベルだったのにいつの間にか侮れないレベルまできてるのに年月の流れを感じました。とはいえ所詮3千円ほどの製品ですから安っぽさは否めません。ですが「気軽に始めてみる」気を起こすのに廉価でそこそこ出来が良い製品というのは大変重要な位置に居て、欲しい銃のトイガンが高いものしか無いと憧れるだけで結局買わずに終わってしまいがちだし、安いけど粗悪な場合元の銃の評価まで落とし折角入ってきたのに幻滅して抜けてっちゃう事にもなりかねません。トイガン趣味を始める人にいきなりリボルバーは勧められません(同じ金額出すならマルイのエアコキオートのが絶対的に性能は遥か上です…)が、リボルバーを始める人に気軽に薦めるには丁度良い1挺でしょう。
クラウンのリボルバーは四半世紀近く前にキット物のパイソンを2種類ほど買ったきりだったのですが、最近のものはかつての「いかにも安物」からは脱却していて、安い割に中々のものらしいので買ってみる事に。
クラウンのリボルバーはエア式が10歳以上用と18歳以上用、ガス式の18歳以上用があります。ラインナップとしては定番のパイソンのほか、S&WのM29/629、M19、M586/686。何故かM19のシルバーモデルであるM66はありません。とりあえず買ったことが無いM19、気軽にエア式の10歳以上用をチョイス。バレル長はやっぱりルパン三世のルパンの相棒である次元の愛銃4インチ。
箱は横開きで下面には説明書的な記述が。
開封。梱包は発泡スチロールで、ちょっとカスが銃本体にチラチラしがちなので吹き飛ばしてやりましょう。
内容はマズルキャップ装着状態の銃本体、プラ製のカート6個、黄色い軽量BB弾、説明書袋詰め。
説明書。対象年齢が低いので子供向けな記述。
銃本体左右。表面処理こそ昔ながらのプラ地肌でパーティングラインもバッチリ残りますが、大まかな形については中々のもの。
各部を観察。銃口はライフリング表現などはありませんがパーツ合わせの隙間がだらしなく開いたりはせず、案外カッチリしています。5mmほど奥にインナーバレル先端がのぞいていますが、材質は・・・アルミのようでもあり、樹脂製のようでもありちょっとハッキリわかりません。
バレル左側。M29同様の特徴的なエジェクターロッド・シュラウドがバレル下にあります。刻印は浅めで、いかにも後から掘った感じを再現しています。
フロントサイトは後面の斜め面の上方に赤いインサートが入っており、サイティングの助けとなります。
フレーム部。M19コンバットマグナムはM10ミリタリー&ポリス(.38sp弾仕様)のKフレームをベースに多少の拡張と強化をして.357マグナム弾を使用できる6連発のリボルバーとして1955年に登場しました。しかし絶対的な強度は結局.357マグナム弾を多数撃つには不足しており、安心して.357マグナム弾をバカスカ撃つには大型のNフレームを持つM27が向いていました。後にKフレームと遜色無い携帯性を持ちながら若干大型かつ強化されたLフレームを持つM586/M686に発展しています。
グリップは樹脂製ですがホーグのものを模した形状で、前面にフィンガーチャンネルがあります。握り心地は人にもよりますが良好な方でしょうか。私はこの形状のグリップは中指の握りが細くなってイマイチ握りにくいと感じる事が多くあまり好みでは無かったのですが、この個体については勘弁ならない、というほどの違和感は感じませんでした。
グリップ後面はフレーム後面が露出しています。
その上にハンマー、更にその上にリヤサイト。手動による別体のセーフティスイッチはありません。リヤサイトは樹脂主体の廉価なモデルにも関わらずフルアジャスタブル。
グリップ右面。グリップは左右非対称で、右側の上の方はフレームを覆う形をしています。
フレーム部右側。パネルの分割は本来の位置ではなくアレンジされていますが、特に雰囲気を崩したりはしていません。
バレル右面。浅い刻印があり、雰囲気は悪くありません。
ハンマーの裏側にはMADE IN TAIWANのシールが貼られています。マルイのエアリボも台湾製ですが、台湾のトイガンメーカーの活況は正直うらやましい。
フレーム左にあるサムピースを前方へ押しながらシリンダーを右から押してスイングアウト。パーツ構成がほぼ樹脂製なので動作はちょっと安っぽい軽さですが、固かったりはせずスムーズにスイングアウトできます。
エジェクターロッドを前から押すとエジェクターがスライドしますが、ストロークは5mm程度。まあ機能的にはこれで十分か。
シリンダー内はシリンダー穴同士が繋がっておらず、普通に開口しています。ヨークから先は全部樹脂製なのでこれでOKなんでしょう。機能的には繋がっていても気にはなりませんが、見た目的にはやはり独立した穴になっていた方が良し。
実銃ではファイアリングピンが出る位置はシリンダーからのエアーをカート後面に吹き付けるノズルの役割をする部分があります。
その対称となるフォーシングコーンはシリンダーギャップからのエア漏れを防ぐためスプリングの力で前後に可動するようになっています。ここはそこそこシリンダーの回転に引っ掛かりを付加しますが、ハンマーを起こす時にはどのみち強い力を掛けているのでここの引っ掛かりが特に気になる事はありません。
銃口からインナーバレル内をのぞいたところ。フォーシングコーンから中へ1cmほどの上面にHOP突起があります。
銃本体の重量は347g。軽いですが代わりに取り回しに優れます。
カートは黄土色の樹脂製で後面にゴムパッキンが取り付けられており、他社のカート式リボルバーとは違いBB弾をカート後部に込めるタイプになっています。クラウンのリボルバーは昔からこう。
カートは軽く、6個で10g。
カートをシリンダーに込めます。
シリンダーを仕舞います。エジェクターロッドがたわんで前端がキチンと定位置に入らない事があるのでしっかり丁寧に閉じましょう。一応は手首のスナップで格納できる程度に軽い力で格納できます。
トリガーはダブルアクションで動作しますがシリンダーだけが回転し、ハンマーは倒れたまま動作しません。フォーシングコーンがシリンダー前面に刺さって引っ掛かっている分トリガーの引き始めだけちょっと重めですがカッションカッションとしっかり動作します。
ハンマーを手で起こすとトリガーはシングルアクション位置へ移動し、シリンダーも回転し定位置につきます。ハンマーの重さは10歳以上用とはいえあまり軽くはありませんが、ハンマーの親指を掛ける面は広めにとられているので片手で足りない場合は両手(右手の親指をハンマーに掛け、その上に左手の親指を掛けます:説明書参照)で起こすとよいでしょう。シングルアクションのトリガープルは遊びがほとんどなく即切れるもので、軽くはないのですがマルイのエアリボよりは良好なトリガープル。発射音はバシィィンとちょっと響く感じ。
それではいよいよ実射。カート後面にBB弾を込めます。0.12g推奨ですがとりあえず0.2g弾で。
BB弾を込めたカートをシリンダーに込めます。カートが込められていればBB弾はスイングアウトして後面に込めるだけでOK。
他社製のようにスイングアウトせずシリンダー前面からBB弾を込める事はできません。そのためBB弾を込める際はかならずスイングアウトする必要がありますが、こちらの方が「弾を込めている」実感があるかと思います。まあBBローダーでカート後面にプチプチ弾を置いてる姿はイマイチロマンに欠けますが・・・
初速をチェック。大体27~30m/sほどで、稀に16くらいのが出る事もあります。カート式リボルバーでは仕方ないのですが、狙点に対し左右はあまりブレませんが上下のブレが大きめでHOPの掛かりがマチマチな印象。
前後サイトの位置関係はこのくらいが適正位置ですが、
他社のリボルバー同様にやはりこれくらいのサイトピクチャーで狙点に飛ぶ感じ。ただし0.12gだとHOPはもう少し強めに効くでしょうから、弾の軽重と狙点までの距離に合わせて補正する必要があります。
さて一緒に金属カートも買ったのですが、間違えてパイソン用を買ってしまいました。クラウンのエアリボ用金属カートは3種類あって、M29/629用、パイソン用、それ以外用(M19・M586/686)があるので、この銃の場合はM19・M586/686用を買わなければなりません。
パイソン用金属カートとM19付属のカート。全長が違い、M19用はリムに近い所に段差があって太くなっています。
でも普通に入るし、このまま使えるんじゃねえの・・・と思ったものの。
パイソン用は全長が短いのでフォーシングコーンに届いていない印象。
BB弾を込めて撃ってみると、「ブッシュ・・・」という音がしてハンマーがゆっくり倒れ、弾は発射されませんでした。しかもその後スイングアウトしようとすると引っ掛かって出てこない・・・色々ガチャガチャやってるうちにどうにかスイングアウトする有様なので、適応外のカートは絶対に使用しない方が良いでしょう。安いとはいえ、こんなつまらん事で壊しても面白くありませんし。
ハンマーを起こすと中に透明なチューブが見えます。これはグリップ内にあるシリンダーからカート後面までのエアの通路となるもの。前述の「ブッシュ・・・」で一番怖いのはこのチューブの前後の接着が外れてチューブが抜けてしまう事で、そうなってしまうと全く発射ができなくなってしまいます。
マルイのエアリボパイソンと。4インチのシルバーモデル。
このパイソンはちょっとヘナチョコというか、カートへの弾の込め方で弾が飛んだり飛ばなかったり、命中精度的にもバラつきが多かったりと、ちょっとマルイらしくない製品。じゃあクラウンのが良いか?と言われると、・・・大体同レベルというか。・・・昔のクラウンのリボルバーは見た目は値段なりよりはちょっと上、実射性能は時代と値段なりだったのを見ていると、「クラウンにしては上々」となるので少々評価は甘くなるかも?
KフレームのM19に対し若干大型化されたLフレームのマルシンM686と。
並べて較べてみるとKフレームとLフレーム、あんまり違いがわからない・・・
タナカM327M&P R8と。44マグナムにも対応するNフレームと比較するとさすがに・・・と思ったけど若干大きい程度。
グリップは元ネタが同じだと思うのですが結構違いがあります。握り心地はパイソンは前後にぶっといしM686は露骨に中指の握りが細く、M327のは悪くないけどゴムのグリップに慣れていないこちらの責任。M19のが消去法で一番握りやすく感じます。
S&W左からJ・K・L・Nフレーム。あと何だ、50口径のゲテモノXフレームか。
@@@
クラウンのトイガンなんてアリイやイマイアオシマあたりと同レベルだったのにいつの間にか侮れないレベルまできてるのに年月の流れを感じました。とはいえ所詮3千円ほどの製品ですから安っぽさは否めません。ですが「気軽に始めてみる」気を起こすのに廉価でそこそこ出来が良い製品というのは大変重要な位置に居て、欲しい銃のトイガンが高いものしか無いと憧れるだけで結局買わずに終わってしまいがちだし、安いけど粗悪な場合元の銃の評価まで落とし折角入ってきたのに幻滅して抜けてっちゃう事にもなりかねません。トイガン趣味を始める人にいきなりリボルバーは勧められません(同じ金額出すならマルイのエアコキオートのが絶対的に性能は遥か上です…)が、リボルバーを始める人に気軽に薦めるには丁度良い1挺でしょう。