~趣味の世界~
東京マルイ純正のPx4用マガジンです。
透明ブリスターと厚紙の組み合わせにウレタンの緩衝材という梱包。
定価は2980円で今回のものは値引かれて2850円。マルイ純正マグは安くてありがたいわ・・・
開封。中で袋に入っています。ガスブローバック用のマガジンは衝撃でガス漏れとか破損が割と出やすいので厳重に梱包されている印象。(メーカーによります。マルゼンなんかは厚紙の箱に緩衝も無しで入ってますが・・・)
マルイ純正マグはマルイの刻印が必ずあります。私はリアル刻印じゃなきゃヤダ!って方では無いので他と見分けられればこれでいいです。
ただ表面処理がちょっと汚くて黒いのが手に付きます・・・オイリーなのは店頭在庫のうちに白く錆びても面白くないので仕方ないところ。
さて使用する先はマルイのではなくWEの門牛犬BULLDOG。マルイコピーのメタスラPx4です。
左がマルイ純正、右がWE製。表面処理はマルイが染めでWEが塗装。染めとか塗装とかAKみたいやな・・・
右側面からは表面処理以外での差異はありません。
左側面。こちらも形状的にはほぼ同じ。刻印はWEのものが「CAL 9PARA」としか入っていないので見分けられます。
後面。バルブの仕様がマルイは一体型、WEはEリング留めになっている違いがあります。Eリング留めのバルブは昔ウェスタンアームズのM92FSの初期にあった欠陥バルブをイメージしてしまうので印象が良くない感じ・・・
前面。マガジンフォロワーの長さがマルイの方が少し長いので装弾数が少ない?かと思ったらマルイは25発、WEは25発だとギチギチすぎるので実用は24発。
上面。マガジンフォロワーの先端形状やガスルートパッキンの形状に微妙な差異がみられます。
下面。ガス注入口の位置が微妙に違うように見えます。
まず銃に刺さらないと買った意味がありません。さあどうだ。
少し強めにスカンと叩き込む感じでないとマガジンキャッチが掛からないのは標準マグでも同じ。ちゃんとロックできています。
スライドをいっぱいに引くとスライドストップがちゃんと掛かりました。2つ目クリア。
実際にガスを入れて動作させてチェックしませんと。マルイ純正マグは134a前提の日本仕様の注入バルブなので注入時はシューっと音がして入れている実感がわきやすい。
WEの標準マグはトップガス(プロパン)前提なのか注入時に音がしないタイプ。海外製のガスガンは放出バルブだけ日本仕様に替えてあって注入バルブは「まあ、入るし…」って事でそのままな事がほとんど。
BB弾を適当に数発込めます。
まずはWE標準マグから。ガス缶の中身が残り少なかったので圧が低めかもしれませんので参考程度。
マルイ純正マグはガス缶の残りギリギリだったせいかマガジンからプスプスガスが漏れていて2発ほど撃ったらガス切れしてしまったので新しいガス缶から注入。なので初速は比較がフェアでないので参考にはならないかも。
気温は26℃、初速は0.2gで70m/s前後。全弾撃ち尽くすとスライドストップもちゃんと掛かりました。
WE標準マグもガスを新しい缶から入れ直すとちゃんとスライドストップが掛かりました。標準マグの調子が悪いのでは?と疑ってたんだけれど、ガス缶が残り少なかっただけというオチ。ガスがちゃんと入っていればマルイ純正もWE標準も撃った感じはほぼ同じです。
@@@
総合的にはマルイ純正マグの方が装弾数が25発無理なく撃ててガスの注入もしやすく、何より互換がキッチリとれているので上々です。WEのハンドガンはマルイコピーが多いですがググって調べてみたところコピーのようで結構違う所がある銃もあり、今回問題無く使えたのはたまたまだったようでもあります。Px4に関してはほぼマルイ互換らしいのですが、グロックなどはあまり互換性が無いようす。
銃本体側の性能的にはHOPを強めると左斜め上に飛ぶクセ(この銃のHOPの構造上仕方無いかも?)とか、ブローバックの動作がガス残量に対しシビア(スライドストップが掛かりにくかったり、給弾位置まで後退しなくなったり)とか、少々コピー元に較べ劣るところはあるものの、メタルスライド特有のカチンカチンとした動作音くらいしかメリットはありません。ただダメな子ほど可愛いというか、そんな変な愛着がわきやすいのはあるかと思います。
箱にちょうどマガジン1個余分に入るスペースがあったわ・・・こいつは好都合。
透明ブリスターと厚紙の組み合わせにウレタンの緩衝材という梱包。
定価は2980円で今回のものは値引かれて2850円。マルイ純正マグは安くてありがたいわ・・・
開封。中で袋に入っています。ガスブローバック用のマガジンは衝撃でガス漏れとか破損が割と出やすいので厳重に梱包されている印象。(メーカーによります。マルゼンなんかは厚紙の箱に緩衝も無しで入ってますが・・・)
マルイ純正マグはマルイの刻印が必ずあります。私はリアル刻印じゃなきゃヤダ!って方では無いので他と見分けられればこれでいいです。
ただ表面処理がちょっと汚くて黒いのが手に付きます・・・オイリーなのは店頭在庫のうちに白く錆びても面白くないので仕方ないところ。
さて使用する先はマルイのではなくWEの門牛犬BULLDOG。マルイコピーのメタスラPx4です。
左がマルイ純正、右がWE製。表面処理はマルイが染めでWEが塗装。染めとか塗装とかAKみたいやな・・・
右側面からは表面処理以外での差異はありません。
左側面。こちらも形状的にはほぼ同じ。刻印はWEのものが「CAL 9PARA」としか入っていないので見分けられます。
後面。バルブの仕様がマルイは一体型、WEはEリング留めになっている違いがあります。Eリング留めのバルブは昔ウェスタンアームズのM92FSの初期にあった欠陥バルブをイメージしてしまうので印象が良くない感じ・・・
前面。マガジンフォロワーの長さがマルイの方が少し長いので装弾数が少ない?かと思ったらマルイは25発、WEは25発だとギチギチすぎるので実用は24発。
上面。マガジンフォロワーの先端形状やガスルートパッキンの形状に微妙な差異がみられます。
下面。ガス注入口の位置が微妙に違うように見えます。
まず銃に刺さらないと買った意味がありません。さあどうだ。
少し強めにスカンと叩き込む感じでないとマガジンキャッチが掛からないのは標準マグでも同じ。ちゃんとロックできています。
スライドをいっぱいに引くとスライドストップがちゃんと掛かりました。2つ目クリア。
実際にガスを入れて動作させてチェックしませんと。マルイ純正マグは134a前提の日本仕様の注入バルブなので注入時はシューっと音がして入れている実感がわきやすい。
WEの標準マグはトップガス(プロパン)前提なのか注入時に音がしないタイプ。海外製のガスガンは放出バルブだけ日本仕様に替えてあって注入バルブは「まあ、入るし…」って事でそのままな事がほとんど。
BB弾を適当に数発込めます。
まずはWE標準マグから。ガス缶の中身が残り少なかったので圧が低めかもしれませんので参考程度。
マルイ純正マグはガス缶の残りギリギリだったせいかマガジンからプスプスガスが漏れていて2発ほど撃ったらガス切れしてしまったので新しいガス缶から注入。なので初速は比較がフェアでないので参考にはならないかも。
気温は26℃、初速は0.2gで70m/s前後。全弾撃ち尽くすとスライドストップもちゃんと掛かりました。
WE標準マグもガスを新しい缶から入れ直すとちゃんとスライドストップが掛かりました。標準マグの調子が悪いのでは?と疑ってたんだけれど、ガス缶が残り少なかっただけというオチ。ガスがちゃんと入っていればマルイ純正もWE標準も撃った感じはほぼ同じです。
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総合的にはマルイ純正マグの方が装弾数が25発無理なく撃ててガスの注入もしやすく、何より互換がキッチリとれているので上々です。WEのハンドガンはマルイコピーが多いですがググって調べてみたところコピーのようで結構違う所がある銃もあり、今回問題無く使えたのはたまたまだったようでもあります。Px4に関してはほぼマルイ互換らしいのですが、グロックなどはあまり互換性が無いようす。
銃本体側の性能的にはHOPを強めると左斜め上に飛ぶクセ(この銃のHOPの構造上仕方無いかも?)とか、ブローバックの動作がガス残量に対しシビア(スライドストップが掛かりにくかったり、給弾位置まで後退しなくなったり)とか、少々コピー元に較べ劣るところはあるものの、メタルスライド特有のカチンカチンとした動作音くらいしかメリットはありません。ただダメな子ほど可愛いというか、そんな変な愛着がわきやすいのはあるかと思います。
箱にちょうどマガジン1個余分に入るスペースがあったわ・・・こいつは好都合。
クラウンのホップアップガスリボルバーNo.5 S&W M629 6インチステンレスタイプです。
クラウンのガスリボルバーは触った事がなく、やはり「クラウンだし・・・」という先入観でタカをくくっていたのですが、他所のレビュー動画などを見ると単にエア式をガスガン化したようなものではなく全然見た目も違うし、その割に値段が7千円程度とお安いので買ってみる事にしました。ラインナップはエア式同様にパイソン、M29/629、M19、M586/686。パイソンは定番すぎてパスするとして、M19はエア式を注文していたのでM29か。M686はマルシンのもってるし。でも黒いM29か銀色なM629か、という選択ではギラギラメッキ仕上げについ目がいってしまったのでM629。バレル長は4インチは扱いやすそうではあるもののM29には少し寸詰まり。8インチは長すぎるので6インチ。
外箱は窓があり中身が見えます。
開封。マズルキャップが抜けていますが多分元々挿してあったけど抜けたんだと思います。ちょっと緩め。カートの詰め方がちょっと意地悪くて紙製の窓枠が下の発泡スチロールと接着されていて、しかもその下に挟まってる透明窓がキッチリハマり過ぎてて中々取れません。更にはカートも上3本は縦に突っ込まれていて手では取り出せないのでマズルキャップを使って引っ掛け出してやっと取れます。
内容は銃本体とマズルキャップ。0.2gと思しきBB弾、金属製のカート6個。説明書は?
フタ側に挟まっていました。なんか・・・何かなぁ・・・
説明書。ガスリボルバーとしては標準的な構造なので使い方も大体マルシンあたりの常識が身に付いていれば同じように扱えますが、あちらも個々により特有のクセがあるようにこちらもちゃんと目を通しておきましょう。
銃本体左右。何と言っても目をひくのはこのテラッテラに輝く光沢メッキ仕上げ。油断してると顔が映りこんで写真に入ってしまうので撮影にも気を遣います。また照明の光も強く映りこむのでカメラの補正で写真が暗くなりがち。
各部を観察。銃口はすぐ奥に段差があってちょっと迫力不足。真鍮製のインナーバレルが更にその奥に見えます。
6インチの長いバレルは.44口径(11.2mm)のバレル内径を内に持つため太いですが、バレル下にバレルシュラウドを持たず、エジェクターロッドを覆う分だけのため案外スマートに感じます。M586/686のようにバレル下のシュラウドが銃口まで伸びている「M629クラシック」も迫力がありますが、こちらとて負けていません。
フロントサイトは一緒にメッキされているのでちょっと見づらいデメリットがありますが、赤いインサートが入っており、何も無いよりは余程サイティングの助けになります。
フレーム部。M29は.44マグナム弾を発射するために大型のNフレームを熱処理により強化した専用フレームを持つマグナム・リボルバーとして1955年に登場しました。登場後は割とマイナーに甘んじていましたが、1971年の映画「ダーティ・ハリー」に登場し、超強力なリボルバー拳銃として一躍有名となります。M629は材質をステンレススチールとしてメンテナンス性を向上させ、外観的にも銀色に輝く美しいモデルです。
パーティングラインはよ~く見ると多少残ってはいるのですが、目立たないレベル。カメラと手指が頻繁に映っていますが気にしないで頂きたい。
グリップは・・・何ていうんだろこのタイプ。M29の標準的なグリップです。「ダーティハリータイプ」というやつは側面のチェッカリングがもう少し前後に広がってるタイプのようです。樹脂製で木目を模した模様と特殊ラミネート加工によるテカテカ仕上げになっています。
グリップ底面中央にガス注入口があります。
グリップ後面にはフレーム後面が露出しています。昔マルイの造るモデルガンシリーズのM29の4インチと6インチを持っていて6インチの方にこれと同様の黒いグリップが付属していたのですが、印象としては当時と同じく「ぶっとい」と感じます。でもぶっといけど丸いので握りやすい方でしょうか。前後方向は太いというよりもトリガーが遠い方が気になりますが、左右はダブルカ―ラムのオートくらいに感じます。
ハンマーは金属製で、裏にMADE IN TAIWANのシールが貼られています。(剥がれて斜めになってたので貼り直してあります)
リヤサイトは金属製でフルアジャスタブル。ただし上下はほとんど動かずにネジだけが持ち上がり、左右は中央から右にしか動きません。工夫すればこれでもやりようはあるかと思います。(上下は一旦外して曲げながら調整、左右は・・・どうしたものか)
メダリオン。色が均一すぎるのでスミ入れしてやりたい感じ。
フレーム右側。パネルの分割は本来の位置ではなくアレンジされています。刻印がメッキ層の厚みでダルンダルンになっているのが惜しい。
バレル右面。シュラウドに刺さってるピンも別パーツ。ただしシュラウドの前からエジェクターロッドの前まで貫通してるパーツはグレーの樹脂製でここはちょっと安っぽい感じ。
サイトピクチャー。赤いインサートのおかげで見やすくはあるのですが、白いターゲットに対してはフロントサイトが少しクッキリしないかもしれません。
フレーム左のサムピースを押しながらシリンダーを右から押してスイングアウト。シリンダーの穴に筒が入っていてちょっと独特です。
筒はシリンダー前端にツライチの長さがあります。構造的にはカートの後端に込めたBB弾がカート内面ではなくこの筒を通るので、カートの品質に左右されにくいメリットがあるかと思います。
エジェクターロッドを前から押すとエジェクターは5mmほど可動します。ここはエア式と同様。ただしエジェクターロッドとエジェクターは金属化されています。欲を言えばヨークも金属にして欲しかったところ。シリンダーを収めた時ヨークが柔らかいのでエジェクターロッド前端が一発でハマらず、手で押し込むのを要される事が多いです。確実に一発で収めるにはシリンダーではなくヨークを押して収めると良いかと思います。
本体重量は718g。実銃は1.4kgあるので半分ほどですが、これでも軽くはありません。
カートは真鍮製ですが弾頭部が無い独特な形状。.44マグナムというにはちょっと小さくてカートの外径は10.3mm、一段太くなっている部分の外周10.8mm、リム部の外周11.8mm、内径8mm、カート全長29mm。サイズ的には9mm×29R=.38spに近いサイズ。
重量は6個で53g。
シリンダー内に筒があるのでカートの挿入はやや引っ掛かり気味ですが、一旦入れたらそう出す事も無いかと思います。
フレーム側のシリンダー後面と面する部分。上にガス噴出口があります。エジェクター中央に出ているピンは樹脂製なのでこれが幸いにしてフレーム側のメッキを削り落とすのを防いでいます。
シリンダー前面と接するフレーム側。フォーシングコーン部は前後に可動してシリンダーギャップからのガス漏れを防ぎますが、エア式ほど大きくは動かずストロークは1mmほど。トリガーを引くと後方のガス噴出口が前に可動してカートを押すのでその時以外はフォーシングコーンはシリンダー前面とは微妙に触れておらず、ダブルアクショントリガーの引き始めやハンマーの起こし始めなどで抵抗を生むようにはなっていません。
銃口からインナーバレル内をのぞいたところ。フォーシングコーンの後端から中に1cmほどの上面にHOP突起があります。
カート装填状態の重量は771g。
ハンマーが倒れた状態。ハンマーは少し浮いた状態がデフォルトで、その先にガスタンクのバルブを押す分のストロークがあります。この位置から先へはトリガーを引き切った時のみ移動できるようになっているのでトリガーを引いていない状態でハンマーを後ろから押してもガスが噴出したりはしません。
ハンマーを起こしたところ。ハンマーの操作力は軽め。トリガーはシングルアクション位置に後退しますが、位置はイメージより随分前寄りに感じます。トリガープルはちょっとリボルバーらしからぬ感じで、2mmほどクニュッとストロークがあってからパツンン(倒れた後少し跳ね返る感じ)という音を立ててハンマーが倒れます。プルは軽くもなく重くもなくといったところ。
ハンマーを起こすと中に透明チューブが見えます。
それでは発射の準備を。グリップ底部のガス注入口からガスを注入します。缶を傾けたりだとか、ハンマーを起こしてからとか、そういう注意事項は特にありません。
BB弾をカート後面に込めます。
初速をチェック。気温は27℃、弾は0.2g。シングルアクションでは80m/s台前半ほど。発射音(ブツンンという感じ)はおとなしいですが弾はかなり勢いがあります。
ダブルアクションでも大体同じくらいの初速。ダブルアクションのトリガープルはさほど重くなく、引き切り寸前でクッと重くなるので引き切りが分かりやすい。リボルバーらしくそれなりに散りますが、リヤサイトのノッチに対しフロントサイトをちょっと上めくらいの狙い越しで大体狙点に飛ぶ印象。
タナカのM327M&P R8と。同じNフレームですがかなり個性の違う2挺。
値段が3倍も違うのでさすがにカッチリ感はかなり差がありますが、遠目には7千円の割には頑張った方ではないでしょうか。
マルシンのスーパーレッドホークと。
同じ.44マグナム、大きさも同じくらい。
@@@
言ってしまえば値段なりにショボいところも所々あるのですが、値段の割の頑張りは称えたい。そんな1挺。気軽にマグナムリボルバーを始めるならエアリボもありますが、そこからのステップアップとして丁度良いでしょう。外観や実射性能で細かいところが気になっちゃう方は奮発してマルシンかタナカのを買いましょう。
クラウンのガスリボルバーは触った事がなく、やはり「クラウンだし・・・」という先入観でタカをくくっていたのですが、他所のレビュー動画などを見ると単にエア式をガスガン化したようなものではなく全然見た目も違うし、その割に値段が7千円程度とお安いので買ってみる事にしました。ラインナップはエア式同様にパイソン、M29/629、M19、M586/686。パイソンは定番すぎてパスするとして、M19はエア式を注文していたのでM29か。M686はマルシンのもってるし。でも黒いM29か銀色なM629か、という選択ではギラギラメッキ仕上げについ目がいってしまったのでM629。バレル長は4インチは扱いやすそうではあるもののM29には少し寸詰まり。8インチは長すぎるので6インチ。
外箱は窓があり中身が見えます。
開封。マズルキャップが抜けていますが多分元々挿してあったけど抜けたんだと思います。ちょっと緩め。カートの詰め方がちょっと意地悪くて紙製の窓枠が下の発泡スチロールと接着されていて、しかもその下に挟まってる透明窓がキッチリハマり過ぎてて中々取れません。更にはカートも上3本は縦に突っ込まれていて手では取り出せないのでマズルキャップを使って引っ掛け出してやっと取れます。
内容は銃本体とマズルキャップ。0.2gと思しきBB弾、金属製のカート6個。説明書は?
フタ側に挟まっていました。なんか・・・何かなぁ・・・
説明書。ガスリボルバーとしては標準的な構造なので使い方も大体マルシンあたりの常識が身に付いていれば同じように扱えますが、あちらも個々により特有のクセがあるようにこちらもちゃんと目を通しておきましょう。
銃本体左右。何と言っても目をひくのはこのテラッテラに輝く光沢メッキ仕上げ。油断してると顔が映りこんで写真に入ってしまうので撮影にも気を遣います。また照明の光も強く映りこむのでカメラの補正で写真が暗くなりがち。
各部を観察。銃口はすぐ奥に段差があってちょっと迫力不足。真鍮製のインナーバレルが更にその奥に見えます。
6インチの長いバレルは.44口径(11.2mm)のバレル内径を内に持つため太いですが、バレル下にバレルシュラウドを持たず、エジェクターロッドを覆う分だけのため案外スマートに感じます。M586/686のようにバレル下のシュラウドが銃口まで伸びている「M629クラシック」も迫力がありますが、こちらとて負けていません。
フロントサイトは一緒にメッキされているのでちょっと見づらいデメリットがありますが、赤いインサートが入っており、何も無いよりは余程サイティングの助けになります。
フレーム部。M29は.44マグナム弾を発射するために大型のNフレームを熱処理により強化した専用フレームを持つマグナム・リボルバーとして1955年に登場しました。登場後は割とマイナーに甘んじていましたが、1971年の映画「ダーティ・ハリー」に登場し、超強力なリボルバー拳銃として一躍有名となります。M629は材質をステンレススチールとしてメンテナンス性を向上させ、外観的にも銀色に輝く美しいモデルです。
パーティングラインはよ~く見ると多少残ってはいるのですが、目立たないレベル。カメラと手指が頻繁に映っていますが気にしないで頂きたい。
グリップは・・・何ていうんだろこのタイプ。M29の標準的なグリップです。「ダーティハリータイプ」というやつは側面のチェッカリングがもう少し前後に広がってるタイプのようです。樹脂製で木目を模した模様と特殊ラミネート加工によるテカテカ仕上げになっています。
グリップ底面中央にガス注入口があります。
グリップ後面にはフレーム後面が露出しています。昔マルイの造るモデルガンシリーズのM29の4インチと6インチを持っていて6インチの方にこれと同様の黒いグリップが付属していたのですが、印象としては当時と同じく「ぶっとい」と感じます。でもぶっといけど丸いので握りやすい方でしょうか。前後方向は太いというよりもトリガーが遠い方が気になりますが、左右はダブルカ―ラムのオートくらいに感じます。
ハンマーは金属製で、裏にMADE IN TAIWANのシールが貼られています。(剥がれて斜めになってたので貼り直してあります)
リヤサイトは金属製でフルアジャスタブル。ただし上下はほとんど動かずにネジだけが持ち上がり、左右は中央から右にしか動きません。工夫すればこれでもやりようはあるかと思います。(上下は一旦外して曲げながら調整、左右は・・・どうしたものか)
メダリオン。色が均一すぎるのでスミ入れしてやりたい感じ。
フレーム右側。パネルの分割は本来の位置ではなくアレンジされています。刻印がメッキ層の厚みでダルンダルンになっているのが惜しい。
バレル右面。シュラウドに刺さってるピンも別パーツ。ただしシュラウドの前からエジェクターロッドの前まで貫通してるパーツはグレーの樹脂製でここはちょっと安っぽい感じ。
サイトピクチャー。赤いインサートのおかげで見やすくはあるのですが、白いターゲットに対してはフロントサイトが少しクッキリしないかもしれません。
フレーム左のサムピースを押しながらシリンダーを右から押してスイングアウト。シリンダーの穴に筒が入っていてちょっと独特です。
筒はシリンダー前端にツライチの長さがあります。構造的にはカートの後端に込めたBB弾がカート内面ではなくこの筒を通るので、カートの品質に左右されにくいメリットがあるかと思います。
エジェクターロッドを前から押すとエジェクターは5mmほど可動します。ここはエア式と同様。ただしエジェクターロッドとエジェクターは金属化されています。欲を言えばヨークも金属にして欲しかったところ。シリンダーを収めた時ヨークが柔らかいのでエジェクターロッド前端が一発でハマらず、手で押し込むのを要される事が多いです。確実に一発で収めるにはシリンダーではなくヨークを押して収めると良いかと思います。
本体重量は718g。実銃は1.4kgあるので半分ほどですが、これでも軽くはありません。
カートは真鍮製ですが弾頭部が無い独特な形状。.44マグナムというにはちょっと小さくてカートの外径は10.3mm、一段太くなっている部分の外周10.8mm、リム部の外周11.8mm、内径8mm、カート全長29mm。サイズ的には9mm×29R=.38spに近いサイズ。
重量は6個で53g。
シリンダー内に筒があるのでカートの挿入はやや引っ掛かり気味ですが、一旦入れたらそう出す事も無いかと思います。
フレーム側のシリンダー後面と面する部分。上にガス噴出口があります。エジェクター中央に出ているピンは樹脂製なのでこれが幸いにしてフレーム側のメッキを削り落とすのを防いでいます。
シリンダー前面と接するフレーム側。フォーシングコーン部は前後に可動してシリンダーギャップからのガス漏れを防ぎますが、エア式ほど大きくは動かずストロークは1mmほど。トリガーを引くと後方のガス噴出口が前に可動してカートを押すのでその時以外はフォーシングコーンはシリンダー前面とは微妙に触れておらず、ダブルアクショントリガーの引き始めやハンマーの起こし始めなどで抵抗を生むようにはなっていません。
銃口からインナーバレル内をのぞいたところ。フォーシングコーンの後端から中に1cmほどの上面にHOP突起があります。
カート装填状態の重量は771g。
ハンマーが倒れた状態。ハンマーは少し浮いた状態がデフォルトで、その先にガスタンクのバルブを押す分のストロークがあります。この位置から先へはトリガーを引き切った時のみ移動できるようになっているのでトリガーを引いていない状態でハンマーを後ろから押してもガスが噴出したりはしません。
ハンマーを起こしたところ。ハンマーの操作力は軽め。トリガーはシングルアクション位置に後退しますが、位置はイメージより随分前寄りに感じます。トリガープルはちょっとリボルバーらしからぬ感じで、2mmほどクニュッとストロークがあってからパツンン(倒れた後少し跳ね返る感じ)という音を立ててハンマーが倒れます。プルは軽くもなく重くもなくといったところ。
ハンマーを起こすと中に透明チューブが見えます。
それでは発射の準備を。グリップ底部のガス注入口からガスを注入します。缶を傾けたりだとか、ハンマーを起こしてからとか、そういう注意事項は特にありません。
BB弾をカート後面に込めます。
初速をチェック。気温は27℃、弾は0.2g。シングルアクションでは80m/s台前半ほど。発射音(ブツンンという感じ)はおとなしいですが弾はかなり勢いがあります。
ダブルアクションでも大体同じくらいの初速。ダブルアクションのトリガープルはさほど重くなく、引き切り寸前でクッと重くなるので引き切りが分かりやすい。リボルバーらしくそれなりに散りますが、リヤサイトのノッチに対しフロントサイトをちょっと上めくらいの狙い越しで大体狙点に飛ぶ印象。
タナカのM327M&P R8と。同じNフレームですがかなり個性の違う2挺。
値段が3倍も違うのでさすがにカッチリ感はかなり差がありますが、遠目には7千円の割には頑張った方ではないでしょうか。
マルシンのスーパーレッドホークと。
同じ.44マグナム、大きさも同じくらい。
@@@
言ってしまえば値段なりにショボいところも所々あるのですが、値段の割の頑張りは称えたい。そんな1挺。気軽にマグナムリボルバーを始めるならエアリボもありますが、そこからのステップアップとして丁度良いでしょう。外観や実射性能で細かいところが気になっちゃう方は奮発してマルシンかタナカのを買いましょう。
クラウンのホップアップエアリボルバーNo.6 S&W M19 4インチブラック(10歳以上用)です。
クラウンのリボルバーは四半世紀近く前にキット物のパイソンを2種類ほど買ったきりだったのですが、最近のものはかつての「いかにも安物」からは脱却していて、安い割に中々のものらしいので買ってみる事に。
クラウンのリボルバーはエア式が10歳以上用と18歳以上用、ガス式の18歳以上用があります。ラインナップとしては定番のパイソンのほか、S&WのM29/629、M19、M586/686。何故かM19のシルバーモデルであるM66はありません。とりあえず買ったことが無いM19、気軽にエア式の10歳以上用をチョイス。バレル長はやっぱりルパン三世のルパンの相棒である次元の愛銃4インチ。
箱は横開きで下面には説明書的な記述が。
開封。梱包は発泡スチロールで、ちょっとカスが銃本体にチラチラしがちなので吹き飛ばしてやりましょう。
内容はマズルキャップ装着状態の銃本体、プラ製のカート6個、黄色い軽量BB弾、説明書袋詰め。
説明書。対象年齢が低いので子供向けな記述。
銃本体左右。表面処理こそ昔ながらのプラ地肌でパーティングラインもバッチリ残りますが、大まかな形については中々のもの。
各部を観察。銃口はライフリング表現などはありませんがパーツ合わせの隙間がだらしなく開いたりはせず、案外カッチリしています。5mmほど奥にインナーバレル先端がのぞいていますが、材質は・・・アルミのようでもあり、樹脂製のようでもありちょっとハッキリわかりません。
バレル左側。M29同様の特徴的なエジェクターロッド・シュラウドがバレル下にあります。刻印は浅めで、いかにも後から掘った感じを再現しています。
フロントサイトは後面の斜め面の上方に赤いインサートが入っており、サイティングの助けとなります。
フレーム部。M19コンバットマグナムはM10ミリタリー&ポリス(.38sp弾仕様)のKフレームをベースに多少の拡張と強化をして.357マグナム弾を使用できる6連発のリボルバーとして1955年に登場しました。しかし絶対的な強度は結局.357マグナム弾を多数撃つには不足しており、安心して.357マグナム弾をバカスカ撃つには大型のNフレームを持つM27が向いていました。後にKフレームと遜色無い携帯性を持ちながら若干大型かつ強化されたLフレームを持つM586/M686に発展しています。
グリップは樹脂製ですがホーグのものを模した形状で、前面にフィンガーチャンネルがあります。握り心地は人にもよりますが良好な方でしょうか。私はこの形状のグリップは中指の握りが細くなってイマイチ握りにくいと感じる事が多くあまり好みでは無かったのですが、この個体については勘弁ならない、というほどの違和感は感じませんでした。
グリップ後面はフレーム後面が露出しています。
その上にハンマー、更にその上にリヤサイト。手動による別体のセーフティスイッチはありません。リヤサイトは樹脂主体の廉価なモデルにも関わらずフルアジャスタブル。
グリップ右面。グリップは左右非対称で、右側の上の方はフレームを覆う形をしています。
フレーム部右側。パネルの分割は本来の位置ではなくアレンジされていますが、特に雰囲気を崩したりはしていません。
バレル右面。浅い刻印があり、雰囲気は悪くありません。
ハンマーの裏側にはMADE IN TAIWANのシールが貼られています。マルイのエアリボも台湾製ですが、台湾のトイガンメーカーの活況は正直うらやましい。
フレーム左にあるサムピースを前方へ押しながらシリンダーを右から押してスイングアウト。パーツ構成がほぼ樹脂製なので動作はちょっと安っぽい軽さですが、固かったりはせずスムーズにスイングアウトできます。
エジェクターロッドを前から押すとエジェクターがスライドしますが、ストロークは5mm程度。まあ機能的にはこれで十分か。
シリンダー内はシリンダー穴同士が繋がっておらず、普通に開口しています。ヨークから先は全部樹脂製なのでこれでOKなんでしょう。機能的には繋がっていても気にはなりませんが、見た目的にはやはり独立した穴になっていた方が良し。
実銃ではファイアリングピンが出る位置はシリンダーからのエアーをカート後面に吹き付けるノズルの役割をする部分があります。
その対称となるフォーシングコーンはシリンダーギャップからのエア漏れを防ぐためスプリングの力で前後に可動するようになっています。ここはそこそこシリンダーの回転に引っ掛かりを付加しますが、ハンマーを起こす時にはどのみち強い力を掛けているのでここの引っ掛かりが特に気になる事はありません。
銃口からインナーバレル内をのぞいたところ。フォーシングコーンから中へ1cmほどの上面にHOP突起があります。
銃本体の重量は347g。軽いですが代わりに取り回しに優れます。
カートは黄土色の樹脂製で後面にゴムパッキンが取り付けられており、他社のカート式リボルバーとは違いBB弾をカート後部に込めるタイプになっています。クラウンのリボルバーは昔からこう。
カートは軽く、6個で10g。
カートをシリンダーに込めます。
シリンダーを仕舞います。エジェクターロッドがたわんで前端がキチンと定位置に入らない事があるのでしっかり丁寧に閉じましょう。一応は手首のスナップで格納できる程度に軽い力で格納できます。
トリガーはダブルアクションで動作しますがシリンダーだけが回転し、ハンマーは倒れたまま動作しません。フォーシングコーンがシリンダー前面に刺さって引っ掛かっている分トリガーの引き始めだけちょっと重めですがカッションカッションとしっかり動作します。
ハンマーを手で起こすとトリガーはシングルアクション位置へ移動し、シリンダーも回転し定位置につきます。ハンマーの重さは10歳以上用とはいえあまり軽くはありませんが、ハンマーの親指を掛ける面は広めにとられているので片手で足りない場合は両手(右手の親指をハンマーに掛け、その上に左手の親指を掛けます:説明書参照)で起こすとよいでしょう。シングルアクションのトリガープルは遊びがほとんどなく即切れるもので、軽くはないのですがマルイのエアリボよりは良好なトリガープル。発射音はバシィィンとちょっと響く感じ。
それではいよいよ実射。カート後面にBB弾を込めます。0.12g推奨ですがとりあえず0.2g弾で。
BB弾を込めたカートをシリンダーに込めます。カートが込められていればBB弾はスイングアウトして後面に込めるだけでOK。
他社製のようにスイングアウトせずシリンダー前面からBB弾を込める事はできません。そのためBB弾を込める際はかならずスイングアウトする必要がありますが、こちらの方が「弾を込めている」実感があるかと思います。まあBBローダーでカート後面にプチプチ弾を置いてる姿はイマイチロマンに欠けますが・・・
初速をチェック。大体27~30m/sほどで、稀に16くらいのが出る事もあります。カート式リボルバーでは仕方ないのですが、狙点に対し左右はあまりブレませんが上下のブレが大きめでHOPの掛かりがマチマチな印象。
前後サイトの位置関係はこのくらいが適正位置ですが、
他社のリボルバー同様にやはりこれくらいのサイトピクチャーで狙点に飛ぶ感じ。ただし0.12gだとHOPはもう少し強めに効くでしょうから、弾の軽重と狙点までの距離に合わせて補正する必要があります。
さて一緒に金属カートも買ったのですが、間違えてパイソン用を買ってしまいました。クラウンのエアリボ用金属カートは3種類あって、M29/629用、パイソン用、それ以外用(M19・M586/686)があるので、この銃の場合はM19・M586/686用を買わなければなりません。
パイソン用金属カートとM19付属のカート。全長が違い、M19用はリムに近い所に段差があって太くなっています。
でも普通に入るし、このまま使えるんじゃねえの・・・と思ったものの。
パイソン用は全長が短いのでフォーシングコーンに届いていない印象。
BB弾を込めて撃ってみると、「ブッシュ・・・」という音がしてハンマーがゆっくり倒れ、弾は発射されませんでした。しかもその後スイングアウトしようとすると引っ掛かって出てこない・・・色々ガチャガチャやってるうちにどうにかスイングアウトする有様なので、適応外のカートは絶対に使用しない方が良いでしょう。安いとはいえ、こんなつまらん事で壊しても面白くありませんし。
ハンマーを起こすと中に透明なチューブが見えます。これはグリップ内にあるシリンダーからカート後面までのエアの通路となるもの。前述の「ブッシュ・・・」で一番怖いのはこのチューブの前後の接着が外れてチューブが抜けてしまう事で、そうなってしまうと全く発射ができなくなってしまいます。
マルイのエアリボパイソンと。4インチのシルバーモデル。
このパイソンはちょっとヘナチョコというか、カートへの弾の込め方で弾が飛んだり飛ばなかったり、命中精度的にもバラつきが多かったりと、ちょっとマルイらしくない製品。じゃあクラウンのが良いか?と言われると、・・・大体同レベルというか。・・・昔のクラウンのリボルバーは見た目は値段なりよりはちょっと上、実射性能は時代と値段なりだったのを見ていると、「クラウンにしては上々」となるので少々評価は甘くなるかも?
KフレームのM19に対し若干大型化されたLフレームのマルシンM686と。
並べて較べてみるとKフレームとLフレーム、あんまり違いがわからない・・・
タナカM327M&P R8と。44マグナムにも対応するNフレームと比較するとさすがに・・・と思ったけど若干大きい程度。
グリップは元ネタが同じだと思うのですが結構違いがあります。握り心地はパイソンは前後にぶっといしM686は露骨に中指の握りが細く、M327のは悪くないけどゴムのグリップに慣れていないこちらの責任。M19のが消去法で一番握りやすく感じます。
S&W左からJ・K・L・Nフレーム。あと何だ、50口径のゲテモノXフレームか。
@@@
クラウンのトイガンなんてアリイやイマイアオシマあたりと同レベルだったのにいつの間にか侮れないレベルまできてるのに年月の流れを感じました。とはいえ所詮3千円ほどの製品ですから安っぽさは否めません。ですが「気軽に始めてみる」気を起こすのに廉価でそこそこ出来が良い製品というのは大変重要な位置に居て、欲しい銃のトイガンが高いものしか無いと憧れるだけで結局買わずに終わってしまいがちだし、安いけど粗悪な場合元の銃の評価まで落とし折角入ってきたのに幻滅して抜けてっちゃう事にもなりかねません。トイガン趣味を始める人にいきなりリボルバーは勧められません(同じ金額出すならマルイのエアコキオートのが絶対的に性能は遥か上です…)が、リボルバーを始める人に気軽に薦めるには丁度良い1挺でしょう。
クラウンのリボルバーは四半世紀近く前にキット物のパイソンを2種類ほど買ったきりだったのですが、最近のものはかつての「いかにも安物」からは脱却していて、安い割に中々のものらしいので買ってみる事に。
クラウンのリボルバーはエア式が10歳以上用と18歳以上用、ガス式の18歳以上用があります。ラインナップとしては定番のパイソンのほか、S&WのM29/629、M19、M586/686。何故かM19のシルバーモデルであるM66はありません。とりあえず買ったことが無いM19、気軽にエア式の10歳以上用をチョイス。バレル長はやっぱりルパン三世のルパンの相棒である次元の愛銃4インチ。
箱は横開きで下面には説明書的な記述が。
開封。梱包は発泡スチロールで、ちょっとカスが銃本体にチラチラしがちなので吹き飛ばしてやりましょう。
内容はマズルキャップ装着状態の銃本体、プラ製のカート6個、黄色い軽量BB弾、説明書袋詰め。
説明書。対象年齢が低いので子供向けな記述。
銃本体左右。表面処理こそ昔ながらのプラ地肌でパーティングラインもバッチリ残りますが、大まかな形については中々のもの。
各部を観察。銃口はライフリング表現などはありませんがパーツ合わせの隙間がだらしなく開いたりはせず、案外カッチリしています。5mmほど奥にインナーバレル先端がのぞいていますが、材質は・・・アルミのようでもあり、樹脂製のようでもありちょっとハッキリわかりません。
バレル左側。M29同様の特徴的なエジェクターロッド・シュラウドがバレル下にあります。刻印は浅めで、いかにも後から掘った感じを再現しています。
フロントサイトは後面の斜め面の上方に赤いインサートが入っており、サイティングの助けとなります。
フレーム部。M19コンバットマグナムはM10ミリタリー&ポリス(.38sp弾仕様)のKフレームをベースに多少の拡張と強化をして.357マグナム弾を使用できる6連発のリボルバーとして1955年に登場しました。しかし絶対的な強度は結局.357マグナム弾を多数撃つには不足しており、安心して.357マグナム弾をバカスカ撃つには大型のNフレームを持つM27が向いていました。後にKフレームと遜色無い携帯性を持ちながら若干大型かつ強化されたLフレームを持つM586/M686に発展しています。
グリップは樹脂製ですがホーグのものを模した形状で、前面にフィンガーチャンネルがあります。握り心地は人にもよりますが良好な方でしょうか。私はこの形状のグリップは中指の握りが細くなってイマイチ握りにくいと感じる事が多くあまり好みでは無かったのですが、この個体については勘弁ならない、というほどの違和感は感じませんでした。
グリップ後面はフレーム後面が露出しています。
その上にハンマー、更にその上にリヤサイト。手動による別体のセーフティスイッチはありません。リヤサイトは樹脂主体の廉価なモデルにも関わらずフルアジャスタブル。
グリップ右面。グリップは左右非対称で、右側の上の方はフレームを覆う形をしています。
フレーム部右側。パネルの分割は本来の位置ではなくアレンジされていますが、特に雰囲気を崩したりはしていません。
バレル右面。浅い刻印があり、雰囲気は悪くありません。
ハンマーの裏側にはMADE IN TAIWANのシールが貼られています。マルイのエアリボも台湾製ですが、台湾のトイガンメーカーの活況は正直うらやましい。
フレーム左にあるサムピースを前方へ押しながらシリンダーを右から押してスイングアウト。パーツ構成がほぼ樹脂製なので動作はちょっと安っぽい軽さですが、固かったりはせずスムーズにスイングアウトできます。
エジェクターロッドを前から押すとエジェクターがスライドしますが、ストロークは5mm程度。まあ機能的にはこれで十分か。
シリンダー内はシリンダー穴同士が繋がっておらず、普通に開口しています。ヨークから先は全部樹脂製なのでこれでOKなんでしょう。機能的には繋がっていても気にはなりませんが、見た目的にはやはり独立した穴になっていた方が良し。
実銃ではファイアリングピンが出る位置はシリンダーからのエアーをカート後面に吹き付けるノズルの役割をする部分があります。
その対称となるフォーシングコーンはシリンダーギャップからのエア漏れを防ぐためスプリングの力で前後に可動するようになっています。ここはそこそこシリンダーの回転に引っ掛かりを付加しますが、ハンマーを起こす時にはどのみち強い力を掛けているのでここの引っ掛かりが特に気になる事はありません。
銃口からインナーバレル内をのぞいたところ。フォーシングコーンから中へ1cmほどの上面にHOP突起があります。
銃本体の重量は347g。軽いですが代わりに取り回しに優れます。
カートは黄土色の樹脂製で後面にゴムパッキンが取り付けられており、他社のカート式リボルバーとは違いBB弾をカート後部に込めるタイプになっています。クラウンのリボルバーは昔からこう。
カートは軽く、6個で10g。
カートをシリンダーに込めます。
シリンダーを仕舞います。エジェクターロッドがたわんで前端がキチンと定位置に入らない事があるのでしっかり丁寧に閉じましょう。一応は手首のスナップで格納できる程度に軽い力で格納できます。
トリガーはダブルアクションで動作しますがシリンダーだけが回転し、ハンマーは倒れたまま動作しません。フォーシングコーンがシリンダー前面に刺さって引っ掛かっている分トリガーの引き始めだけちょっと重めですがカッションカッションとしっかり動作します。
ハンマーを手で起こすとトリガーはシングルアクション位置へ移動し、シリンダーも回転し定位置につきます。ハンマーの重さは10歳以上用とはいえあまり軽くはありませんが、ハンマーの親指を掛ける面は広めにとられているので片手で足りない場合は両手(右手の親指をハンマーに掛け、その上に左手の親指を掛けます:説明書参照)で起こすとよいでしょう。シングルアクションのトリガープルは遊びがほとんどなく即切れるもので、軽くはないのですがマルイのエアリボよりは良好なトリガープル。発射音はバシィィンとちょっと響く感じ。
それではいよいよ実射。カート後面にBB弾を込めます。0.12g推奨ですがとりあえず0.2g弾で。
BB弾を込めたカートをシリンダーに込めます。カートが込められていればBB弾はスイングアウトして後面に込めるだけでOK。
他社製のようにスイングアウトせずシリンダー前面からBB弾を込める事はできません。そのためBB弾を込める際はかならずスイングアウトする必要がありますが、こちらの方が「弾を込めている」実感があるかと思います。まあBBローダーでカート後面にプチプチ弾を置いてる姿はイマイチロマンに欠けますが・・・
初速をチェック。大体27~30m/sほどで、稀に16くらいのが出る事もあります。カート式リボルバーでは仕方ないのですが、狙点に対し左右はあまりブレませんが上下のブレが大きめでHOPの掛かりがマチマチな印象。
前後サイトの位置関係はこのくらいが適正位置ですが、
他社のリボルバー同様にやはりこれくらいのサイトピクチャーで狙点に飛ぶ感じ。ただし0.12gだとHOPはもう少し強めに効くでしょうから、弾の軽重と狙点までの距離に合わせて補正する必要があります。
さて一緒に金属カートも買ったのですが、間違えてパイソン用を買ってしまいました。クラウンのエアリボ用金属カートは3種類あって、M29/629用、パイソン用、それ以外用(M19・M586/686)があるので、この銃の場合はM19・M586/686用を買わなければなりません。
パイソン用金属カートとM19付属のカート。全長が違い、M19用はリムに近い所に段差があって太くなっています。
でも普通に入るし、このまま使えるんじゃねえの・・・と思ったものの。
パイソン用は全長が短いのでフォーシングコーンに届いていない印象。
BB弾を込めて撃ってみると、「ブッシュ・・・」という音がしてハンマーがゆっくり倒れ、弾は発射されませんでした。しかもその後スイングアウトしようとすると引っ掛かって出てこない・・・色々ガチャガチャやってるうちにどうにかスイングアウトする有様なので、適応外のカートは絶対に使用しない方が良いでしょう。安いとはいえ、こんなつまらん事で壊しても面白くありませんし。
ハンマーを起こすと中に透明なチューブが見えます。これはグリップ内にあるシリンダーからカート後面までのエアの通路となるもの。前述の「ブッシュ・・・」で一番怖いのはこのチューブの前後の接着が外れてチューブが抜けてしまう事で、そうなってしまうと全く発射ができなくなってしまいます。
マルイのエアリボパイソンと。4インチのシルバーモデル。
このパイソンはちょっとヘナチョコというか、カートへの弾の込め方で弾が飛んだり飛ばなかったり、命中精度的にもバラつきが多かったりと、ちょっとマルイらしくない製品。じゃあクラウンのが良いか?と言われると、・・・大体同レベルというか。・・・昔のクラウンのリボルバーは見た目は値段なりよりはちょっと上、実射性能は時代と値段なりだったのを見ていると、「クラウンにしては上々」となるので少々評価は甘くなるかも?
KフレームのM19に対し若干大型化されたLフレームのマルシンM686と。
並べて較べてみるとKフレームとLフレーム、あんまり違いがわからない・・・
タナカM327M&P R8と。44マグナムにも対応するNフレームと比較するとさすがに・・・と思ったけど若干大きい程度。
グリップは元ネタが同じだと思うのですが結構違いがあります。握り心地はパイソンは前後にぶっといしM686は露骨に中指の握りが細く、M327のは悪くないけどゴムのグリップに慣れていないこちらの責任。M19のが消去法で一番握りやすく感じます。
S&W左からJ・K・L・Nフレーム。あと何だ、50口径のゲテモノXフレームか。
@@@
クラウンのトイガンなんてアリイやイマイアオシマあたりと同レベルだったのにいつの間にか侮れないレベルまできてるのに年月の流れを感じました。とはいえ所詮3千円ほどの製品ですから安っぽさは否めません。ですが「気軽に始めてみる」気を起こすのに廉価でそこそこ出来が良い製品というのは大変重要な位置に居て、欲しい銃のトイガンが高いものしか無いと憧れるだけで結局買わずに終わってしまいがちだし、安いけど粗悪な場合元の銃の評価まで落とし折角入ってきたのに幻滅して抜けてっちゃう事にもなりかねません。トイガン趣味を始める人にいきなりリボルバーは勧められません(同じ金額出すならマルイのエアコキオートのが絶対的に性能は遥か上です…)が、リボルバーを始める人に気軽に薦めるには丁度良い1挺でしょう。
前回に引き続きICSの電動ガン、L86A2です。
前回に「個人的にこの銃にはこれは外せない」と申したものがこちら。
OPT-Crew L85/SAと書かれたもの。お値段はそれなりに。
開封。説明書ではなく購入に際しての簡単な注意書き一枚と、ブツは袋が二重に被せられ更に布の帽子?が被せられています。
そう、SUSAT L9A1のレプリカです。こいつは市場にあったりなかったりするタイミングがあって、銃本体と同時に揃えてしまいたいと思っても、こいつが無い!銃側が無い!という事があります。正直これが同時に買えなかったら銃の方も買わなかったかも。それくらい重要。
対物レンズ側が斜めに切られたショートスコープというとACOGがあり、L85もSUSATからACOGに代替わりしています。しかしACOGはL85に載せる際は変にオフセットした取り付け方をするので違和感バリバリだし、何よりSUSATに較べて台座部分がスマートすぎます。この無骨で無駄の多いSUSATでなければならない場所がL85/L86のレシーバー上にあります。
スコープとしての機能は4倍固定のショートスコープで、レティクルの調整は台座に対しスコープのチューブをピッチング/ヨーイングさせて調整します。その調整のために台座部分がこのようにゴッツくなっています。
ACOGの一部のモデルにあるような、チューブ上に簡易的なアイアンサイトを備えています。
レティクルは「オベリスク」と呼ばれるタイプ。何か下から突起が生えていて、その先端が狙点となります。実物ではトリチウムによる発光機能がありますが、このレプリカには発光機能はありません。アイレリーフはおよそ5cm前後?狙い越しはACOGのレプリカと似ている印象。
早速取り付けに掛かりましょう。まずは邪魔になるフロントサイトをマイナスネジを緩めてスライドさせて外します。
次にキャリハンを外します。左にある2つのマイナスネジを緩めますが、動きません。あとどこだ?
ここか!しかもここはプラスネジ。面倒臭ぇ…
プラスネジを緩めると前後に動くようになったので外…うん?
おりょ?前後とも塞がってて外れないんだけど。
ハンドガード上面を開くのか!これで外れました。キャリハンを外した銃側には専用の幅のレイルがあります。
SUSATの取り付けはACOGやM4キャリハンと同じく挟んで前後のネジで締めるだけなので簡単です。
ただしSUSATの下面には丸い突起があり、ここをレイルに3つある穴に合わせる必要があります。この丸い突起は横にあるベロ状の金具で引っ込ませられるので、前後位置を調整する時は取り付けネジを緩めてこのベロ状金具を操作し突起を引っ込ませて前後にスライドさせます。(メンド…無駄な機能…)
とりあえず3つある穴のうち中央の穴に突起を合わせて取り付けました。
そうそうこれこれ。この姿。
あー、
もー!
格好良いに全振りしやがって…
次回はいよいよ実射。
前回に「個人的にこの銃にはこれは外せない」と申したものがこちら。
OPT-Crew L85/SAと書かれたもの。お値段はそれなりに。
開封。説明書ではなく購入に際しての簡単な注意書き一枚と、ブツは袋が二重に被せられ更に布の帽子?が被せられています。
そう、SUSAT L9A1のレプリカです。こいつは市場にあったりなかったりするタイミングがあって、銃本体と同時に揃えてしまいたいと思っても、こいつが無い!銃側が無い!という事があります。正直これが同時に買えなかったら銃の方も買わなかったかも。それくらい重要。
対物レンズ側が斜めに切られたショートスコープというとACOGがあり、L85もSUSATからACOGに代替わりしています。しかしACOGはL85に載せる際は変にオフセットした取り付け方をするので違和感バリバリだし、何よりSUSATに較べて台座部分がスマートすぎます。この無骨で無駄の多いSUSATでなければならない場所がL85/L86のレシーバー上にあります。
スコープとしての機能は4倍固定のショートスコープで、レティクルの調整は台座に対しスコープのチューブをピッチング/ヨーイングさせて調整します。その調整のために台座部分がこのようにゴッツくなっています。
ACOGの一部のモデルにあるような、チューブ上に簡易的なアイアンサイトを備えています。
レティクルは「オベリスク」と呼ばれるタイプ。何か下から突起が生えていて、その先端が狙点となります。実物ではトリチウムによる発光機能がありますが、このレプリカには発光機能はありません。アイレリーフはおよそ5cm前後?狙い越しはACOGのレプリカと似ている印象。
早速取り付けに掛かりましょう。まずは邪魔になるフロントサイトをマイナスネジを緩めてスライドさせて外します。
次にキャリハンを外します。左にある2つのマイナスネジを緩めますが、動きません。あとどこだ?
ここか!しかもここはプラスネジ。面倒臭ぇ…
プラスネジを緩めると前後に動くようになったので外…うん?
おりょ?前後とも塞がってて外れないんだけど。
ハンドガード上面を開くのか!これで外れました。キャリハンを外した銃側には専用の幅のレイルがあります。
SUSATの取り付けはACOGやM4キャリハンと同じく挟んで前後のネジで締めるだけなので簡単です。
ただしSUSATの下面には丸い突起があり、ここをレイルに3つある穴に合わせる必要があります。この丸い突起は横にあるベロ状の金具で引っ込ませられるので、前後位置を調整する時は取り付けネジを緩めてこのベロ状金具を操作し突起を引っ込ませて前後にスライドさせます。(メンド…無駄な機能…)
とりあえず3つある穴のうち中央の穴に突起を合わせて取り付けました。
そうそうこれこれ。この姿。
あー、
もー!
格好良いに全振りしやがって…
次回はいよいよ実射。
ICS AIRSOFTの電動ガン、L86A2です。
前回チラッと漏らした9万円のブツがこちら。
L86A2はイギリス軍の制式小銃であるL85A2の軽機関銃仕様であり、L86 LSWとも呼ばれます。位置づけとしてはAK47に対するRPKのようなもので、L85に対し長い銃身とバイポッドを持ちます。私がこの銃の存在を知ったのは昔トイガンにハマっていた頃に雑誌の広告で見たKSKのガスガンでした。それから10年ほどしてガンプラを多く組んでた時にマスターグレードのジム改だったかに付属したジムライフルの長いやつがこれにそっくりだった記憶があります。かつてはL85系列をラインナップしたメーカーは潰れる、なんて事もいわれていましたが海外メーカーではG&GやARES、ICSなどがラインナップしていて別にメーカーが傾いたりはしていません。
ただL86の方となると流通があるのはICSだけになります。ICSは台湾のトイガンメーカーですが、品質は高めなれど相応にお値段が高いので如何せん「高嶺の花」という感覚だったのでこのまま単に憧れるだけの存在で終わるのか…と思っていました。
絵を描いてる方面の事でちょっとクソ面白くない事が続き、ムシャクシャしてやった。とも言えますが、財布の紐がつい全開になっちゃったというか…どうせ買うんならこの銃には個人的に外せないものもう一点も付け、調整で苦労もしたくないのでやってもらえる事も全部やってもらおうという事で9万円まで膨らんだ、という次第。なのでAIRSOFT97さんから届いたお荷物となります。GW直前に注文してしまったのでちょっと時間が掛かりました。
箱はかなり大きいものの、思ったほど重さは無い印象。
開封。台湾メーカーは緩衝材が発泡スチロールじゃなくブリスターな事が多いですね。
付属品は説明書と製品カタログ、マガジン2個、クリーニングロッド、替えのヒューズ、そして装着済みのマズルキャップ。
見てくれよこの格好良さに全振りしやがった英国面。
説明書は一枚紙を2つ折りにしてA4サイズとなる4ページ構成。英文と繁体文でちょっとチンプンカンプン。解らなくはないけど。
各部を観察。銃口から覗いたところ。インナーバレル先端はちょっと奥の方にあるようです。
L86の特徴的なバレル周り。バレル下に構造物を介して先端にバイポッドが装着されています。
バイポッドは脚2本を束ねてバレル下の構造物の下にはめ込まれて畳まれますが、構造物側に前後にスライドするパーツで固定されるようになっています。ただしやや操作性が悪くて、両手を使わないとバイポッドの格納/展開を行えません。
バイポッドを展開したところ。手を離せばスプリングのテンションで両足が左右に開き、基部でロックされます。畳む時は脚左右を束ねると基部のロックが外れて後方へ倒せるようになります。
脚は更に伸ばす事ができます。5段階に伸縮できベルサタイプのバイポッドと似ていますが、スプリングで引っ込む方にテンションが掛かっています。操作が重くてあまり積極的に伸縮はさせたくならない感じ…
ロール方向へは基部にハイダーが当たるまで、180度以上の可動範囲があります。
左右のスイングは片側30度くらい。結構自由度が高いですがフリクションが全然無いので座りが悪い感じ。フリクションの調整はできないので銃を3点支持させるには銃を横に寝かせるか、マガジンの底で少し不安定気味に立てるしかありません。
ハンドガード周辺。通常のL85とは別のタイプで、フロントサイトより先の部分がありません。カービンタイプもこれと同じタイプのハンドガードが使われています。色はオリーブドラブ。写真だと彩度が低くなっててフォリッジグリーンみたいに見えますが、実際はもう少し鮮やかな色です。
フロントサイト。固定ではなく銃側の基部にマイナスネジによるマウントで挟み込まれています。
左右に見えるダイヤルを回す事で上下調整ができますが、後ろ側にある固定ピンを押しながらでないと回せず、またこのピンを押すのに工具を要するのであまり使いやすくはありません。フロントサイトはM16/M4のようなピンではなく板状になっています。
ハンドガード上部は右側にヒンジがあり、左側から上に開きます。
ガスピストンの再現やバレルがあり配線とコネクターもありますが下のバッテリースペースと思しき空間へはアクセスできません。
と思ったらハンドガード下面に開閉スイッチが。
上写真では銃が逆さになっていますが、ハンドガード上を開いた状態でハンドガード下面のスイッチを開くとハンドガード右半分が前ヒンジで開きます。バッテリースペースへはこうしてアクセスします。
レシーバー。ブルパップ銃なので機関部はグリップよりも後方のストック内にあり、マガジンはグリップより後ろに刺さります。
板バネのようなトリガーガード内には特徴的な形状のトリガーがあります。トリガーのストロークはやや長めで、ストロークの中間付近に「カチン」とした手応えがあります。トリガープルは少し重め。
トリガー上方、ロワレシーバー前端に出ているピンはセーフティスイッチ。左側に出っ張った状態がセーフティOFF、逆に右側に出っ張った状態がセーフティONで、ON状態ではトリガーがロックされます。右側から押し込むのはグリップを握った右手の人差し指で行えますが、左側から押し込むには左手で操作する必要があります。また操作力はそれなりに要するので人差し指では重くて押し込めない事も多々。
グリップ。モーターが入ってたりはしないので細めに感じますが、やや角ばっていて四角い握り心地。
マグウェル付近。マガジンキャッチは左面にのみあります。前側のギザギザのある方を押してマガジンをリリースしますが、押し込みのストロークが2mm程度しかなく、またマガジンはフリクションがあって自重で落下しないのでやや操作に違和感があります。トイスターのL85はもっと操作しやすかったのだけれど…実銃L85A1ではマガジンキャッチのテンションが弱くて構えた時に胸とかにマガジンキャッチが当たって押されてしまいマガジンが勝手に落ちるトラブルがあったため、A2ではマガジンキャッチの周辺にガードが追加されたのですが、このガードが邪魔なのと、感覚的にマガジンキャッチが半分くらい押し込まれた状態がデフォルトになってる印象。
マグウェル下から覗くと奥にはチャンバーとメカボックスの一部が見えます。
レシーバーの上面にはリヤサイトを兼ねたキャリーハンドルが装着されています。
リヤサイトはピープタイプで、M16/M4のキャリハンのリヤサイト同様にピープの大小を切り替えられるようになっています。
リヤサイトの造りとしてはM16A1に近く、右にあるダイヤルで左右のみ調整可能。ただしフロントサイト同様に下側に固定ピンが出ていて、ここを押し込みながらでないと回せません。非常に操作しづらい…
大きい方のピープによるサイトピクチャー。
小さい方。ピープサイトに慣れていれば特にサイティングしにくかったりはしないはず。
レシーバー右側。
コッキングレバーはA1では形状が悪く排莢された薬莢がエジェクションポート内に跳ね返ってジャムを起こすトラブルがあったためA2ではケースディフレクターとして機能する形状にあらためられました。この銃では前面にインサートが入っています。比較的引きやすいA1タイプに較べA2タイプのレバーは引っ掛かりが無くて滑りやすくあまり操作はしやすくありません。エアコキと違い電動ガンではあまり気にする必要はありませんが…
エジェクションポート後半にはポートカバーがあります。その更に後方、やや下にあるレバーはボルトキャッチレバーですが、この電動ガンでは可動はしますが機能は持たされていない様子。
コッキングレバーを引くとポートカバーは後方に押されてスライドし、上側で挟まっていた部分が解放されてポートカバーが開きます。レバーは上写真の位置まで引く事ができ、開いたエジェクションポート内前方にHOP調整ダイヤルが現れます。残念ながら後退位置で止められたりはしません。
レシーバー左側に戻ってセレクター。ここではセミオートとフルオートの切り替えのみ行われます。上画像のようにセレクターが上になっているとセミオート。
下になっているとフルオートポジション。シャキシャキしたタッチで重くはありませんが軽くもありません。銃を構えた状態ではかなり窮屈な位置にあるので操作性は良くありません。本当、どこもかしこも操作性の悪さに辟易してしまいますが、これがL85/L86という銃。そういう部分こそがこの銃のロマン部分。
セレクターの下、レシーバー後方下面にはフォアグリップが装着されています。これはL86特有のものですが、バイポッドを地に付けてそこを軸にストック部分を左右に振って銃口を標的に向けるため、右手でメインのグリップを握っている時はここを左手で保持して銃尾を左右に操作します。
バットプレート付近。左右にスリングスイベルがあるのはL85と同様ですが、L86ではショルダーバットストラップが追加されています。バットプレート周囲にある鉄棒。
ショルダーバットストラップを展開したところ。基部の溝に対して締まる方にテンションが掛かっているだけなので引っ張り起こせば定位置で止まります。M249ミニミや64式小銃などにも同様の機能のものが装備されています。
マガジンは黒い多弾タイプのものが2つ付属。
一般的なゼンマイ巻き上げタイプのものですが、450連でマルイの300連のものより若干長いタイプ。
マガジンを銃に装着。カチリと装着され、ガタはほとんどありません。
スタンダード電動M4系互換なので他社のものも使えそうです。とりあえず手近にあったマグプルP-MAGを。近年では実銃もマグプルE-MAG(ツルリとした外観で残弾確認用の小窓の付いたタイプ)が使われているとか。
軽機関銃はバイポッドで据え置いてナンボ。
重量は...ヘルスメーターだと大雑把すぎて…4kgくらい?
説明書によると4411gとなっています。L85に較べ前が長いので重量バランスはブルパップ銃としてはそう悪くもありません。
次回は「個人的にこの銃には外せないもの」を。
前回チラッと漏らした9万円のブツがこちら。
L86A2はイギリス軍の制式小銃であるL85A2の軽機関銃仕様であり、L86 LSWとも呼ばれます。位置づけとしてはAK47に対するRPKのようなもので、L85に対し長い銃身とバイポッドを持ちます。私がこの銃の存在を知ったのは昔トイガンにハマっていた頃に雑誌の広告で見たKSKのガスガンでした。それから10年ほどしてガンプラを多く組んでた時にマスターグレードのジム改だったかに付属したジムライフルの長いやつがこれにそっくりだった記憶があります。かつてはL85系列をラインナップしたメーカーは潰れる、なんて事もいわれていましたが海外メーカーではG&GやARES、ICSなどがラインナップしていて別にメーカーが傾いたりはしていません。
ただL86の方となると流通があるのはICSだけになります。ICSは台湾のトイガンメーカーですが、品質は高めなれど相応にお値段が高いので如何せん「高嶺の花」という感覚だったのでこのまま単に憧れるだけの存在で終わるのか…と思っていました。
絵を描いてる方面の事でちょっとクソ面白くない事が続き、ムシャクシャしてやった。とも言えますが、財布の紐がつい全開になっちゃったというか…どうせ買うんならこの銃には個人的に外せないものもう一点も付け、調整で苦労もしたくないのでやってもらえる事も全部やってもらおうという事で9万円まで膨らんだ、という次第。なのでAIRSOFT97さんから届いたお荷物となります。GW直前に注文してしまったのでちょっと時間が掛かりました。
箱はかなり大きいものの、思ったほど重さは無い印象。
開封。台湾メーカーは緩衝材が発泡スチロールじゃなくブリスターな事が多いですね。
付属品は説明書と製品カタログ、マガジン2個、クリーニングロッド、替えのヒューズ、そして装着済みのマズルキャップ。
見てくれよこの格好良さに全振りしやがった英国面。
説明書は一枚紙を2つ折りにしてA4サイズとなる4ページ構成。英文と繁体文でちょっとチンプンカンプン。解らなくはないけど。
各部を観察。銃口から覗いたところ。インナーバレル先端はちょっと奥の方にあるようです。
L86の特徴的なバレル周り。バレル下に構造物を介して先端にバイポッドが装着されています。
バイポッドは脚2本を束ねてバレル下の構造物の下にはめ込まれて畳まれますが、構造物側に前後にスライドするパーツで固定されるようになっています。ただしやや操作性が悪くて、両手を使わないとバイポッドの格納/展開を行えません。
バイポッドを展開したところ。手を離せばスプリングのテンションで両足が左右に開き、基部でロックされます。畳む時は脚左右を束ねると基部のロックが外れて後方へ倒せるようになります。
脚は更に伸ばす事ができます。5段階に伸縮できベルサタイプのバイポッドと似ていますが、スプリングで引っ込む方にテンションが掛かっています。操作が重くてあまり積極的に伸縮はさせたくならない感じ…
ロール方向へは基部にハイダーが当たるまで、180度以上の可動範囲があります。
左右のスイングは片側30度くらい。結構自由度が高いですがフリクションが全然無いので座りが悪い感じ。フリクションの調整はできないので銃を3点支持させるには銃を横に寝かせるか、マガジンの底で少し不安定気味に立てるしかありません。
ハンドガード周辺。通常のL85とは別のタイプで、フロントサイトより先の部分がありません。カービンタイプもこれと同じタイプのハンドガードが使われています。色はオリーブドラブ。写真だと彩度が低くなっててフォリッジグリーンみたいに見えますが、実際はもう少し鮮やかな色です。
フロントサイト。固定ではなく銃側の基部にマイナスネジによるマウントで挟み込まれています。
左右に見えるダイヤルを回す事で上下調整ができますが、後ろ側にある固定ピンを押しながらでないと回せず、またこのピンを押すのに工具を要するのであまり使いやすくはありません。フロントサイトはM16/M4のようなピンではなく板状になっています。
ハンドガード上部は右側にヒンジがあり、左側から上に開きます。
ガスピストンの再現やバレルがあり配線とコネクターもありますが下のバッテリースペースと思しき空間へはアクセスできません。
と思ったらハンドガード下面に開閉スイッチが。
上写真では銃が逆さになっていますが、ハンドガード上を開いた状態でハンドガード下面のスイッチを開くとハンドガード右半分が前ヒンジで開きます。バッテリースペースへはこうしてアクセスします。
レシーバー。ブルパップ銃なので機関部はグリップよりも後方のストック内にあり、マガジンはグリップより後ろに刺さります。
板バネのようなトリガーガード内には特徴的な形状のトリガーがあります。トリガーのストロークはやや長めで、ストロークの中間付近に「カチン」とした手応えがあります。トリガープルは少し重め。
トリガー上方、ロワレシーバー前端に出ているピンはセーフティスイッチ。左側に出っ張った状態がセーフティOFF、逆に右側に出っ張った状態がセーフティONで、ON状態ではトリガーがロックされます。右側から押し込むのはグリップを握った右手の人差し指で行えますが、左側から押し込むには左手で操作する必要があります。また操作力はそれなりに要するので人差し指では重くて押し込めない事も多々。
グリップ。モーターが入ってたりはしないので細めに感じますが、やや角ばっていて四角い握り心地。
マグウェル付近。マガジンキャッチは左面にのみあります。前側のギザギザのある方を押してマガジンをリリースしますが、押し込みのストロークが2mm程度しかなく、またマガジンはフリクションがあって自重で落下しないのでやや操作に違和感があります。トイスターのL85はもっと操作しやすかったのだけれど…実銃L85A1ではマガジンキャッチのテンションが弱くて構えた時に胸とかにマガジンキャッチが当たって押されてしまいマガジンが勝手に落ちるトラブルがあったため、A2ではマガジンキャッチの周辺にガードが追加されたのですが、このガードが邪魔なのと、感覚的にマガジンキャッチが半分くらい押し込まれた状態がデフォルトになってる印象。
マグウェル下から覗くと奥にはチャンバーとメカボックスの一部が見えます。
レシーバーの上面にはリヤサイトを兼ねたキャリーハンドルが装着されています。
リヤサイトはピープタイプで、M16/M4のキャリハンのリヤサイト同様にピープの大小を切り替えられるようになっています。
リヤサイトの造りとしてはM16A1に近く、右にあるダイヤルで左右のみ調整可能。ただしフロントサイト同様に下側に固定ピンが出ていて、ここを押し込みながらでないと回せません。非常に操作しづらい…
大きい方のピープによるサイトピクチャー。
小さい方。ピープサイトに慣れていれば特にサイティングしにくかったりはしないはず。
レシーバー右側。
コッキングレバーはA1では形状が悪く排莢された薬莢がエジェクションポート内に跳ね返ってジャムを起こすトラブルがあったためA2ではケースディフレクターとして機能する形状にあらためられました。この銃では前面にインサートが入っています。比較的引きやすいA1タイプに較べA2タイプのレバーは引っ掛かりが無くて滑りやすくあまり操作はしやすくありません。エアコキと違い電動ガンではあまり気にする必要はありませんが…
エジェクションポート後半にはポートカバーがあります。その更に後方、やや下にあるレバーはボルトキャッチレバーですが、この電動ガンでは可動はしますが機能は持たされていない様子。
コッキングレバーを引くとポートカバーは後方に押されてスライドし、上側で挟まっていた部分が解放されてポートカバーが開きます。レバーは上写真の位置まで引く事ができ、開いたエジェクションポート内前方にHOP調整ダイヤルが現れます。残念ながら後退位置で止められたりはしません。
レシーバー左側に戻ってセレクター。ここではセミオートとフルオートの切り替えのみ行われます。上画像のようにセレクターが上になっているとセミオート。
下になっているとフルオートポジション。シャキシャキしたタッチで重くはありませんが軽くもありません。銃を構えた状態ではかなり窮屈な位置にあるので操作性は良くありません。本当、どこもかしこも操作性の悪さに辟易してしまいますが、これがL85/L86という銃。そういう部分こそがこの銃のロマン部分。
セレクターの下、レシーバー後方下面にはフォアグリップが装着されています。これはL86特有のものですが、バイポッドを地に付けてそこを軸にストック部分を左右に振って銃口を標的に向けるため、右手でメインのグリップを握っている時はここを左手で保持して銃尾を左右に操作します。
バットプレート付近。左右にスリングスイベルがあるのはL85と同様ですが、L86ではショルダーバットストラップが追加されています。バットプレート周囲にある鉄棒。
ショルダーバットストラップを展開したところ。基部の溝に対して締まる方にテンションが掛かっているだけなので引っ張り起こせば定位置で止まります。M249ミニミや64式小銃などにも同様の機能のものが装備されています。
マガジンは黒い多弾タイプのものが2つ付属。
一般的なゼンマイ巻き上げタイプのものですが、450連でマルイの300連のものより若干長いタイプ。
マガジンを銃に装着。カチリと装着され、ガタはほとんどありません。
スタンダード電動M4系互換なので他社のものも使えそうです。とりあえず手近にあったマグプルP-MAGを。近年では実銃もマグプルE-MAG(ツルリとした外観で残弾確認用の小窓の付いたタイプ)が使われているとか。
軽機関銃はバイポッドで据え置いてナンボ。
重量は...ヘルスメーターだと大雑把すぎて…4kgくらい?
説明書によると4411gとなっています。L85に較べ前が長いので重量バランスはブルパップ銃としてはそう悪くもありません。
次回は「個人的にこの銃には外せないもの」を。