~趣味の世界~
マルシンのガスリボルバー、スーパーブラックホーク7.5インチプラグリップ仕様WディープブラックABSです。
コルトSAAの系譜にあるスーパーブラックホークはやはりSAAを触り始めると気になってくるものですが、この銃はウェスタンなSAAとは違いマグナムリボルバーというか、ハンドキャノンの風合いがあります。そのせいかどうにも「厨二臭い」ためにそれを嫌う「高二病」を拗らせたオッサンには少し忌避するところがあったのですが、割と高二病というやつは気分次第なもの。興味が出てくるとコロッと手のひらをかえしたりします。要するに急に何か欲しくなったんで買ったんです。衝動買い!
外箱は大きくてマルイのガスブロオートの箱に較べ長さ方向に1.5倍くらいあります。
さてスーパーブラックホークとは何かを説明しておきましょう。
第二次大戦後の1950年代に新興メーカーであったスターム・ルガーにより発売された、コルトSAAを元にして.357マグナム弾などの強力な弾薬を発射できるように強化された「ルガー・ブラックホーク」という銃。これを更に強化して.44マグナムに対応したものが「スーパーブラックホーク」です。そして更に更に自動セーフティ機構を内蔵し安全性を高め1973年に発売された近代化モデルが今回のものの元である「ニューモデル・スーパーブラックホーク」となります。
開封。シンプルな発泡スチロールの緩衝材に袋詰めで収められています。
内容はカートを装填済みの銃本体、説明書、ホップ調整用のLレンチ、BB弾。
説明書はA4サイズの1枚紙を二つ折りにした4p構成。
同じマルシンのSAAとは内部構成が全く違う製品なので操作も少し違うところがあります。
銃本体左右。バレル長は10.5インチと7.5インチがありますがこちらは7.5インチのモデル。表面仕上げはABS樹脂の表面に黒いメッキをかけた「Wディープブラック」。
各部を観察。銃口は大きく開口しておりライフリング表現もあります。1cmほど奥に真鍮製のインナーバレル前端が見えます。
フロントサイトはSAAのシンプルな半月状のものから大柄なランプ(傾斜)タイプのものに変わっており、SAAとの明確な識別点でもあります。ランプ面にはセレーション(ギザギザ)があり、光の反射を抑えます。この製品はWディープブラックの美しいメッキがかけられた樹脂パーツに対して、亜鉛合金製のパーツの仕上げがごく普通の黒染めなので統一感が無いのが少々惜しいところでしょうか。
バレル左面には刻印があります。刻印モールドの上にメッキされていて元のシャープな刻印が少しダレてはいますが、光沢面を荒らす事なく刻印の存在を主張しています。
バレルの右斜め下には金属製のエジェクターチューブがあります。
エジェクターヘッドは前後方向の円筒のような形状。ここは当然可動します。
フレーム左面。シリンダーの下に刻印があり、「ニューモデル」・スーパーブラックホークである事が示されています。シリンダーは.44マグナム弾を使用するための強化としてフルート(溝)が省略され、シリンダー自体が巨大な円筒状の異様さを醸しています。
トリガーガードは後部が角ばった形状になり、トリガーは幅広で上下方向に溝のある銀色のものになっており、SAAのように片側に寄った細いトリガーから大きく近代化しています。
リヤサイトはフルアジャスタブル。ネジもダミーではなくちゃんと上下左右の調整ができるものになっています。
ハンマーはトリガー同様に銀色。形状もS&WのM29などのように指を掛けるところの幅が広められており現代的。
グリップはプラグリップ仕様なので樹脂製のもの。こげ茶色で木目様の黒い模様がプリントされています。スタームルガーのメダリオンがグリップ上方にあります。
グリップ底面にはガス注入口があります。
グリップ後面はグルーブなどは無く、SAAと同様。
グリップ右側。こちらにもメダリオンがあり、形状は左右対称。
フレーム右側。こちら側には刻印はありません。突き出ているピンはモールドではなくちゃんと別パーツになっています。
シリンダーと、その後方にあるローディングゲート。カートを装填したり排出する際にここを開きます。
バレル右側。ここも特に刻印はありません。
グリップの握り心地はSAAとほぼ同じ。トリガーは幅広なのでここだけはSAAと明確に違い、S&WM29のものに似た印象。トリガープルは5mmほどの長めに感じるストロークがあります。軽くもなく重くもなく、スムーズな引き心地。
ハンマーを起こすとカッ、チッ、というタッチ。ハーフコックは無く、フルコックでのみ止まります。ニューモデル・スーパーブラックホークではシリンダーに装填されたカートの後面を直接ハンマーで叩くのをやめて間にプレートを介しここを自動セーフティとしているのでハンマーが倒れている状態でハンマー後部を叩いても撃発する事が無いように改められています。なのでSAAにはあったハンマーの前面の突起がありません。
SAAではシリンダーへカートを装填する際はハンマーをハーフコックにするとシリンダーのロックが解除されて時計回りにのみ手で回転させられるようになっていましたが、この銃にはハーフコックが無いのでシリンダーを手で回転させるにはどうすればいいか?
この銃ではローディングゲートの開閉に連動してシリンダーのロックと解除がなされています。ローディングゲートが閉じている状態では上写真のようにシリンダーの下にあるシリンダーストップが持ち上がっていてシリンダーの溝に掛かってロックされています。
ローディングゲートを開くと連動してシリンダーストップが下がり、シリンダーのロックが解除されます。これでシリンダーが手で回せるようになります。ただし時計回りにのみで、半時計回りには回せません。
ローディングゲートを開き、シリンダーを回してカートを取り出します。
後方に傾ければ滑り落ちてきますが、バレル右下のエジェクターチューブから左に生えているエジェクターヘッドを後方へ押すとその真後ろにあるカートが押し出されてきます。エジェクターはフルストロークで、カートを完全に排出するまで押し出す事ができます。
Xカートと呼ばれるカートは弾頭部がカッパー(赤銅色)、薬莢部が真鍮色になっておりリアルで迫力があります。同じマルシンのスーパーレッドホークのカートと全く同じもの。
カート後部はガス経路のためゴムパッキンがありますがBB弾を込めるのはカートの前面。後部にBB弾を込めるクラウンのリボルバーに慣れている人は間違えないように注意しましょう。
カートはズッシリしており1個で34g。
6個で203g。
シリンダーは安全対策として穴同士が繋がっています。
銃本体の重量は743g。
カートをフルロードした状態では946g。長さがあるせいか数字より重く感じます。
SAAの戦後生産型である2ndモデルと同様にシリンダーを外す機能があります。シリンダー前の左右に貫通しているピン状のパーツを左側から押しながら、その前方にある前後方向に貫通しているピン(ベースピン)の先端をつまんで引っこ抜きます。
ベースピンを抜いたらシリンダーを右側に押し出すとシリンダーが外れます。右側です。ダブルアクションリボルバーのスイングアウトみたいに左に押しても外れません。
フォーシングコーン(バレル再後端のシリンダーと接する部分)はマルシンのリボルバーのお約束として可動してシリンダーとの気密をとる機構となっています。
ここがシリンダー前面に噛み込んでシリンダーの動きを渋くする原因になっている部分ではあるのですが、新しいモデルほどここは動きが軽くされておりこの銃ではローディングゲートをあけてシリンダーを手で勢いよく回せばチャララーッと回る程度にまで軽くなっています。
ホップアップは可変タイプで、調整はバレル付け根最後端上部にあるイモネジを付属のLレンチで回して調整します。
シリンダー後面と接するフレーム側。ベースピンの後端が刺さる半月状の穴が中央にあり、その上にガス噴出口があります。ローディングゲートが開いた状態では連動して付け根下にあるピン状のパーツを押し下げているのも伺えます。
ハンマーを起こすと中央の半月穴の隣にシリンダーハンドがせり出してきてシリンダーを回転させます。(この個体ではハンマーコック時にシリンダーが僅かに動き足りないのか、ゆっくりハンマーをコックした後にシリンダーを動かすと僅かに動いてチッと音がしてロックします。ハンマーを勢いよく起こせばロックされるので射撃にはあまり影響はしていない様子…)
シリンダーを取り付けます。
シリンダーを右側から定位置にセットし…
ベースピンのここ、ここです。D断面の平らな部分を上、アウターバレルと接する面に合わせて差し込みます。
フレーム側の半月穴にベースピンの後端の形状を合わせる必要があるのですが、前方のD断面の部分がガイドになっています。
D断面の丸い面をアウターバレルの沿わせて差し込むとバレルと干渉して抜けなくなってしまい、力づくで抜くとバレルに傷が入ります…
位置が合っていれば左右に貫通しているピン状のパーツを押しながら差し込めばスルッと入り込んでゆきます。いっぱいに押し込んで完了。
それではいよいよ実射。
まずはガスをグリップ底部の注入口から注入します。注入口は少し後方に傾いています。
ガスが吹き返してきたら完了。750gになりました。銃本体は743gだったので7gかな?
カート前面にBB弾を置き、押し込むとスポッと定位置に収まります。ここ微調整が必要なのはマルイのエアリボだけかも。
ローディングゲートを開き、シリンダーにカートを込めます。ロマンあふれる時間です。
ローディングゲートを閉じたら準備完了。あとはハンマーを起こしてトリガーを引けば発射となります。
気温は28℃。今日は少し涼しめかな…真夏の30℃超えの期間にバンバンガスガン撃ちまくりたかったんだけどね、ウチの庭は蚊がめっちゃ出るので億劫がって中々ね…
初速は60m/s前後で安定。冴えない初速?15mくらいの距離なら十分ですよ。飛びは素直で大体サイト通り狙った所へ全弾飛んでゆきます。ハンマーを起こしてゆくとトリガーがググッと後退しますがコックしたところで前方へ戻ってしまい、5mmくらいの重くもなく軽くもない、リボルバーのシングルアクションとしては長めに感じるトリガー。ダブルアクションリボルバーのシングルアクションってストロークしたかな?と思ったら即落ちるくらいストロークが短いもの、という先入観があると少しこのトリガーは少し違和感があり、逆に92Fなどオートのトリガーに慣れているとしっくりくるのかもしれません。
BB弾をカート前面に装填する銃はカートを取り出さずともシリンダー前から装填できますが、この銃では少し注意点があります。
ローディングゲートを開けないとシリンダーを回せないので6発込めるにはローディングゲートを開けてシリンダーを回しながらBB弾をカート前面に込めてゆくという作業になるのでローディングゲートを開けたところからカートが落ちないように抑えていないといけません。こう、中指をゲートに添えながらシリンダーを回すとやりやすいでしょうか。
リロードが手間であまり多量には撃てないので相対的に燃費は良いように思えます。8回くらいリロードしたけどまだまだ撃てそう。
サイトの狙い越し。
無調整だとフロントサイトの上下の中間くらいをリヤサイト上面に合わせるくらいで真っ直ぐ狙ったところに飛ぶ印象。リヤサイトは調整できるので少し上げてやればピッタリになるでしょう。実射性能は中々良いレベルにあります。
左からマルシンSAA、マルシンスーパーブラックホーク、タナカSAR「レンジャー」。
デカイはデカイけど極端にデカイわけではありません。
バレル長は上から5.5インチ(アーティラリー)、7.5インチ、4.75インチ(シビリアン)。
7.5はキャバルリーの長さですね。
マルシンのスーパーレッドホークと。大きさはほぼ同じ、スーパーブラックホークの方が細身に見えます。
スーパーレッドホークはゴツくてカッコイイけれど少しやぼったい部分もあるにはあり、スーパーブラックホークは右手で握りその手首を左手で握って「ド外道が~~~~~!!」(ドゴ―――ン)する加納刑事のように細マッチョでシュッとした感じ。
Wディープブラックは何とも表現しがたい仕上げで、確かにメッキらしい油膜による虹色のきらめきはあるのですが金属光沢か?といわれるとあまりメタリック感は無く、ツヤはあるけどヌラヌラテカテカというほどではなく、ピアノブラックほど漆黒ではなく、青色感は無いからガンブルーとは違う。でも、これはこれで…
@@@
正直モノはすごく良いけど自分の好みとは少し違う感じがして、じゃあ何で買った、と言われればうまく説明できないが…でも、何か、これはこれで…
コルトSAAの系譜にあるスーパーブラックホークはやはりSAAを触り始めると気になってくるものですが、この銃はウェスタンなSAAとは違いマグナムリボルバーというか、ハンドキャノンの風合いがあります。そのせいかどうにも「厨二臭い」ためにそれを嫌う「高二病」を拗らせたオッサンには少し忌避するところがあったのですが、割と高二病というやつは気分次第なもの。興味が出てくるとコロッと手のひらをかえしたりします。要するに急に何か欲しくなったんで買ったんです。衝動買い!
外箱は大きくてマルイのガスブロオートの箱に較べ長さ方向に1.5倍くらいあります。
さてスーパーブラックホークとは何かを説明しておきましょう。
第二次大戦後の1950年代に新興メーカーであったスターム・ルガーにより発売された、コルトSAAを元にして.357マグナム弾などの強力な弾薬を発射できるように強化された「ルガー・ブラックホーク」という銃。これを更に強化して.44マグナムに対応したものが「スーパーブラックホーク」です。そして更に更に自動セーフティ機構を内蔵し安全性を高め1973年に発売された近代化モデルが今回のものの元である「ニューモデル・スーパーブラックホーク」となります。
開封。シンプルな発泡スチロールの緩衝材に袋詰めで収められています。
内容はカートを装填済みの銃本体、説明書、ホップ調整用のLレンチ、BB弾。
説明書はA4サイズの1枚紙を二つ折りにした4p構成。
同じマルシンのSAAとは内部構成が全く違う製品なので操作も少し違うところがあります。
銃本体左右。バレル長は10.5インチと7.5インチがありますがこちらは7.5インチのモデル。表面仕上げはABS樹脂の表面に黒いメッキをかけた「Wディープブラック」。
各部を観察。銃口は大きく開口しておりライフリング表現もあります。1cmほど奥に真鍮製のインナーバレル前端が見えます。
フロントサイトはSAAのシンプルな半月状のものから大柄なランプ(傾斜)タイプのものに変わっており、SAAとの明確な識別点でもあります。ランプ面にはセレーション(ギザギザ)があり、光の反射を抑えます。この製品はWディープブラックの美しいメッキがかけられた樹脂パーツに対して、亜鉛合金製のパーツの仕上げがごく普通の黒染めなので統一感が無いのが少々惜しいところでしょうか。
バレル左面には刻印があります。刻印モールドの上にメッキされていて元のシャープな刻印が少しダレてはいますが、光沢面を荒らす事なく刻印の存在を主張しています。
バレルの右斜め下には金属製のエジェクターチューブがあります。
エジェクターヘッドは前後方向の円筒のような形状。ここは当然可動します。
フレーム左面。シリンダーの下に刻印があり、「ニューモデル」・スーパーブラックホークである事が示されています。シリンダーは.44マグナム弾を使用するための強化としてフルート(溝)が省略され、シリンダー自体が巨大な円筒状の異様さを醸しています。
トリガーガードは後部が角ばった形状になり、トリガーは幅広で上下方向に溝のある銀色のものになっており、SAAのように片側に寄った細いトリガーから大きく近代化しています。
リヤサイトはフルアジャスタブル。ネジもダミーではなくちゃんと上下左右の調整ができるものになっています。
ハンマーはトリガー同様に銀色。形状もS&WのM29などのように指を掛けるところの幅が広められており現代的。
グリップはプラグリップ仕様なので樹脂製のもの。こげ茶色で木目様の黒い模様がプリントされています。スタームルガーのメダリオンがグリップ上方にあります。
グリップ底面にはガス注入口があります。
グリップ後面はグルーブなどは無く、SAAと同様。
グリップ右側。こちらにもメダリオンがあり、形状は左右対称。
フレーム右側。こちら側には刻印はありません。突き出ているピンはモールドではなくちゃんと別パーツになっています。
シリンダーと、その後方にあるローディングゲート。カートを装填したり排出する際にここを開きます。
バレル右側。ここも特に刻印はありません。
グリップの握り心地はSAAとほぼ同じ。トリガーは幅広なのでここだけはSAAと明確に違い、S&WM29のものに似た印象。トリガープルは5mmほどの長めに感じるストロークがあります。軽くもなく重くもなく、スムーズな引き心地。
ハンマーを起こすとカッ、チッ、というタッチ。ハーフコックは無く、フルコックでのみ止まります。ニューモデル・スーパーブラックホークではシリンダーに装填されたカートの後面を直接ハンマーで叩くのをやめて間にプレートを介しここを自動セーフティとしているのでハンマーが倒れている状態でハンマー後部を叩いても撃発する事が無いように改められています。なのでSAAにはあったハンマーの前面の突起がありません。
SAAではシリンダーへカートを装填する際はハンマーをハーフコックにするとシリンダーのロックが解除されて時計回りにのみ手で回転させられるようになっていましたが、この銃にはハーフコックが無いのでシリンダーを手で回転させるにはどうすればいいか?
この銃ではローディングゲートの開閉に連動してシリンダーのロックと解除がなされています。ローディングゲートが閉じている状態では上写真のようにシリンダーの下にあるシリンダーストップが持ち上がっていてシリンダーの溝に掛かってロックされています。
ローディングゲートを開くと連動してシリンダーストップが下がり、シリンダーのロックが解除されます。これでシリンダーが手で回せるようになります。ただし時計回りにのみで、半時計回りには回せません。
ローディングゲートを開き、シリンダーを回してカートを取り出します。
後方に傾ければ滑り落ちてきますが、バレル右下のエジェクターチューブから左に生えているエジェクターヘッドを後方へ押すとその真後ろにあるカートが押し出されてきます。エジェクターはフルストロークで、カートを完全に排出するまで押し出す事ができます。
Xカートと呼ばれるカートは弾頭部がカッパー(赤銅色)、薬莢部が真鍮色になっておりリアルで迫力があります。同じマルシンのスーパーレッドホークのカートと全く同じもの。
カート後部はガス経路のためゴムパッキンがありますがBB弾を込めるのはカートの前面。後部にBB弾を込めるクラウンのリボルバーに慣れている人は間違えないように注意しましょう。
カートはズッシリしており1個で34g。
6個で203g。
シリンダーは安全対策として穴同士が繋がっています。
銃本体の重量は743g。
カートをフルロードした状態では946g。長さがあるせいか数字より重く感じます。
SAAの戦後生産型である2ndモデルと同様にシリンダーを外す機能があります。シリンダー前の左右に貫通しているピン状のパーツを左側から押しながら、その前方にある前後方向に貫通しているピン(ベースピン)の先端をつまんで引っこ抜きます。
ベースピンを抜いたらシリンダーを右側に押し出すとシリンダーが外れます。右側です。ダブルアクションリボルバーのスイングアウトみたいに左に押しても外れません。
フォーシングコーン(バレル再後端のシリンダーと接する部分)はマルシンのリボルバーのお約束として可動してシリンダーとの気密をとる機構となっています。
ここがシリンダー前面に噛み込んでシリンダーの動きを渋くする原因になっている部分ではあるのですが、新しいモデルほどここは動きが軽くされておりこの銃ではローディングゲートをあけてシリンダーを手で勢いよく回せばチャララーッと回る程度にまで軽くなっています。
ホップアップは可変タイプで、調整はバレル付け根最後端上部にあるイモネジを付属のLレンチで回して調整します。
シリンダー後面と接するフレーム側。ベースピンの後端が刺さる半月状の穴が中央にあり、その上にガス噴出口があります。ローディングゲートが開いた状態では連動して付け根下にあるピン状のパーツを押し下げているのも伺えます。
ハンマーを起こすと中央の半月穴の隣にシリンダーハンドがせり出してきてシリンダーを回転させます。(この個体ではハンマーコック時にシリンダーが僅かに動き足りないのか、ゆっくりハンマーをコックした後にシリンダーを動かすと僅かに動いてチッと音がしてロックします。ハンマーを勢いよく起こせばロックされるので射撃にはあまり影響はしていない様子…)
シリンダーを取り付けます。
シリンダーを右側から定位置にセットし…
ベースピンのここ、ここです。D断面の平らな部分を上、アウターバレルと接する面に合わせて差し込みます。
フレーム側の半月穴にベースピンの後端の形状を合わせる必要があるのですが、前方のD断面の部分がガイドになっています。
D断面の丸い面をアウターバレルの沿わせて差し込むとバレルと干渉して抜けなくなってしまい、力づくで抜くとバレルに傷が入ります…
位置が合っていれば左右に貫通しているピン状のパーツを押しながら差し込めばスルッと入り込んでゆきます。いっぱいに押し込んで完了。
それではいよいよ実射。
まずはガスをグリップ底部の注入口から注入します。注入口は少し後方に傾いています。
ガスが吹き返してきたら完了。750gになりました。銃本体は743gだったので7gかな?
カート前面にBB弾を置き、押し込むとスポッと定位置に収まります。ここ微調整が必要なのはマルイのエアリボだけかも。
ローディングゲートを開き、シリンダーにカートを込めます。ロマンあふれる時間です。
ローディングゲートを閉じたら準備完了。あとはハンマーを起こしてトリガーを引けば発射となります。
気温は28℃。今日は少し涼しめかな…真夏の30℃超えの期間にバンバンガスガン撃ちまくりたかったんだけどね、ウチの庭は蚊がめっちゃ出るので億劫がって中々ね…
初速は60m/s前後で安定。冴えない初速?15mくらいの距離なら十分ですよ。飛びは素直で大体サイト通り狙った所へ全弾飛んでゆきます。ハンマーを起こしてゆくとトリガーがググッと後退しますがコックしたところで前方へ戻ってしまい、5mmくらいの重くもなく軽くもない、リボルバーのシングルアクションとしては長めに感じるトリガー。ダブルアクションリボルバーのシングルアクションってストロークしたかな?と思ったら即落ちるくらいストロークが短いもの、という先入観があると少しこのトリガーは少し違和感があり、逆に92Fなどオートのトリガーに慣れているとしっくりくるのかもしれません。
BB弾をカート前面に装填する銃はカートを取り出さずともシリンダー前から装填できますが、この銃では少し注意点があります。
ローディングゲートを開けないとシリンダーを回せないので6発込めるにはローディングゲートを開けてシリンダーを回しながらBB弾をカート前面に込めてゆくという作業になるのでローディングゲートを開けたところからカートが落ちないように抑えていないといけません。こう、中指をゲートに添えながらシリンダーを回すとやりやすいでしょうか。
リロードが手間であまり多量には撃てないので相対的に燃費は良いように思えます。8回くらいリロードしたけどまだまだ撃てそう。
サイトの狙い越し。
無調整だとフロントサイトの上下の中間くらいをリヤサイト上面に合わせるくらいで真っ直ぐ狙ったところに飛ぶ印象。リヤサイトは調整できるので少し上げてやればピッタリになるでしょう。実射性能は中々良いレベルにあります。
左からマルシンSAA、マルシンスーパーブラックホーク、タナカSAR「レンジャー」。
デカイはデカイけど極端にデカイわけではありません。
バレル長は上から5.5インチ(アーティラリー)、7.5インチ、4.75インチ(シビリアン)。
7.5はキャバルリーの長さですね。
マルシンのスーパーレッドホークと。大きさはほぼ同じ、スーパーブラックホークの方が細身に見えます。
スーパーレッドホークはゴツくてカッコイイけれど少しやぼったい部分もあるにはあり、スーパーブラックホークは右手で握りその手首を左手で握って「ド外道が~~~~~!!」(ドゴ―――ン)する加納刑事のように細マッチョでシュッとした感じ。
Wディープブラックは何とも表現しがたい仕上げで、確かにメッキらしい油膜による虹色のきらめきはあるのですが金属光沢か?といわれるとあまりメタリック感は無く、ツヤはあるけどヌラヌラテカテカというほどではなく、ピアノブラックほど漆黒ではなく、青色感は無いからガンブルーとは違う。でも、これはこれで…
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正直モノはすごく良いけど自分の好みとは少し違う感じがして、じゃあ何で買った、と言われればうまく説明できないが…でも、何か、これはこれで…