~趣味の世界~
中華エアコキバレットM82A1に手を入れてみました。

中華エアコキバレットM82A1分解
まずはレイルアクセサリーやバイポッド、スリング、マガジンを外しておき、分解にかかります。まずはレシーバーとハンドガード部の間の分割点で前後に分けるため、ハンドガード部後端の上下2つずつ計4個のネジを抜き、ハンドガード部を引っこ抜きます。インナーバレル短けぇ・・・

中華エアコキバレットM82A1分解
グリップ側面に見えるネジ3本を抜き、隙間に精密ドライバーのマイナスを差し込んでコリコリ拡げて左右に分けて外します。中には錆鉄棒。グリップ基部はもうちょっと気の利いた形だとフルサイズM4グリップをつけるとか出来たのですが、ちょっと面倒な形。不可能では無いのですが・・・

中華エアコキバレットM82A1分解
レシーバー部の左側に見えるネジを全て外します。コッキングレバーのネジ以外は全部同じネジです。

中華エアコキバレットM82A1分解
丁寧に左右にモナカを開きます。ストック後方にあるスリングスイベルが引っかかりますが、モナカ片側を回して知恵の輪のようにして外す必要があり、ここだけはちょっと面倒臭いです。

中華エアコキバレットM82A1分解
買った当初からストック内でチャリチャリ言っていた原因。BB弾が1個入り込んでいました。マガジンに残弾がある状態でマガジンを抜くとマガジンポートの前側、マガジンキャッチが収まっているあたりが小部屋になっていてここに弾が噴出す事があるので、このあたりからコッキングレバーの上を通って後ろへ流れ込んだものと推測されます。

中華エアコキバレットM82A1分解
内部機構は至ってオーソドックスな構成。特に凝った部分もありません。ただ、耐久面を考えるとリコイルスプリングガイドの付け根(本体モナカにはめ込まれている部分が1mm程度と細く、衝撃で後端と本体が千切れて分離する可能性が多少・・・)やコッキングレバーが金属パーツで補強されていないなど、若干の不安があります。

中華エアコキバレットM82A1分解
発射に関わる基幹パーツ。シリンダー容量は銃の大きさほどには大きくなく、バネレートで初速を稼いでいる印象。電動ガン用のスプリングより僅かに径の広いスプリングなので流用は出来なさそう。レートもMS90なんかよりずっと強烈に強いものです。チャンバーにはホップアップ機構はなく、インナーバレルはプラ製の同形状のものが銃口までに8本繋ぎ合わせてある強引な作り。もしも銃口までの長さのある一本モノのインナーバレルを用意するとしたら、600mmくらい必要です。シリンダー容量を考えるとその半分もあれば十分ですが、アウターバレルにも魔物が潜んでいます・・・(後述)

中華エアコキバレットM82A1
モナカに載せた状態のチャンバーとインナーバレル。インナーバレルとチャンバーの間の細くなっている部分がちょっと加工しやすそうですね。

中華エアコキバレットM82A1分解
ていうかインナーバレル付け根が割れてるじゃねえか!拡げる方へテンションが掛かる部分に浸透潤滑剤の類が入ると微細なヒビに潤滑剤が入り込んでヒビを拡げてしまうので、本来油分はノーサンキューですがこの銃はややチャンバー付近に油分が染みています。ベトベトというほどでは無いのですが、ベトベトでも平気な構造もあればちょっとでも染みていると困る構造もあります。この銃は残念ながら後者。チャンバー直後のパーツにインナーバレル後端を差し込む構造が気密をとるためにややキツめになっているためです。

中華エアコキバレットM82A1分解
まあプラ製インナーバレルを複数本繋ぎ合わせている構成の銃はみんなここが割れる傾向にあります。シリンダー内に油分が必要な以上、ノズルからエアと一緒に噴出す油がここに付くのは仕方ありません。ABS用の接着剤を最近買ったので早速使ってみました。が、ちょっとこの接着剤、粘りが強くてちょっと筆に付けたつもりがボドボドと垂れたり付けすぎたりして中々慣れが必要です。マルイの作るモデルガンシリーズに付いていた接着剤と乾燥後の雰囲気は似ています。ビニール皮膜っぽいというか・・・

中華エアコキバレットM82A1分解
ホップアップの機能を後付けすべく、チャンバー直後のパーツのこの部分にノコギリで切り込みを入れます。

中華エアコキバレットM82A1分解
いつものように輪ゴム巻きなら切込みは前後に1mm、左右に3~4mmほどで良いのですが、今回はホームセンターで買ってきた水道用の4.8mmのOリングを使ってみます。輪ゴムに較べたら経年劣化にはてきめんに強いハズ。

中華エアコキバレットM82A1分解
リューターで削ってきれいに収まるようにフィッティングをします。現物合わせなので寸法は細かく言えませんが・・・

中華エアコキバレットM82A1分解
フィッティングにより大体このようになりました。先に結論を述べてしまうと、輪ゴムで十分だった・・・


中華エアコキバレットM82A1分解
次に、ハンドガード部の右側に見えるネジを全て外してハンドガードを左右に分けます。アウターバレルは予想通りハンドガードの前端に挟まっている部分から前にしかありません。

中華エアコキバレットM82A1分解
アウターバレルとマズルブレーキは左右モナカが接着されているので引っぺがして分解。見たまんまですがアウターバレルは左右に、マズルブレーキは上下に分割しますが、アウター後端から案外パキパキと剥がせてゆけました。マズルブレーキは左右に開いている穴にラジオペンチを突っ込んで開いて引っぺがしましたが、片方が割れて真っ二つに・・・

中華エアコキバレットM82A1分解
銃口がBB弾ギリギリの径しか開いていないので拡げようとしたらこんな構造。もし内径8mmくらいの薄板な金属パイプがあったらインナーバレルを3~4本分に減らしアウターバレル内側を削って入れてしまえれば、アウターバレルの強化と無駄なバレル抵抗の低減、シリンダー容量との兼ね合いの適正化が図れるでしょう。銃口も大きく開口できればなお良し。

中華エアコキバレットM82A1分解
が、ウチにはそんな気の利いた材料は無いのでインナーバレルのつなぎ目を接着し、アウターバレルへも接着して多少の強化をはかります。ぶっちゃけてしまうと実用面のみを考えればハンドガードから突き出したアウター自体ぶった切ってしまうのがいいのですが、ここが無くなると雰囲気が台無しです・・・でもこの銃に飽きて魔改造したくなった時、そんな手もあるでしょう。

中華エアコキバレットM82A1分解
ついでに付属のグニャグニャしなるバイポッドも2mm角棒を収めて接着し強化を試みてみますが、あんまり、いやほとんど強化されませんでした。

中華エアコキバレットM82A1分解
レシーバーのエジェクションポート部分とバットプレート、その下につながるグリップをマスキングして、ハンドガード部といっしょにインディのパーカーシールで塗装。何か今回は良~い色に塗れました。

中華エアコキバレットM82A1分解
後はパーツを元通り組みたてるだけですが、その前に銃内部に弾が入り込まないよう対策としてマガジンポート内側の前の面の開口している部分をプラ板で塞ぎます。ちゃんとマガジンキャッチの可動を妨げること無く、またBB弾が通れないように。

中華エアコキバレットM82A1分解
きっちり塞げました。マガジンポート内側には後ろ側にもBB弾が通ってしまいそうな穴があるのですが、そちらへは弾はあまり行かないだろうという事で何か問題が出るまでは放置。

中華エアコキバレットM82A1分解
元通りに組み上げます。面倒な部分は特にハンドガード部前端に付くスリングスイベル。知恵の輪すぎます・・・コツとしてはスイベルを片側に差し込んで、どの方向へなら動けるのかを把握しながら、片側のモナカを前へ回したりなどしてこねくり回す事です。どうしてもうまくいかない場合はスイベルの刺さる穴を若干拡げてみるしかないでしょう。

中華エアコキバレットM82A1分解
中華エアコキバレットM82A1分解
バイポッドもパーカーシールで塗装して、ドットサイトも載せて出来上がり。アウターバレルとマズルブレーキはキャロムのブラックスチール+インディのクリアパーカーでレシーバー部との色調を変えていますが、パーカーシール一色でも良かったかも。

中華エアコキバレットM82A1にHYUGA Konieオープンドットサイト
ドットサイトはHYUGAのkonieオープンドットサイト。銃のレイルがマルイのBOYSみたいな18mmくらいのレイルなのでマウントの金具を上下逆にしていたのですが、付け直す際に片側のみを上下逆にしてみました。両側を上下逆にすると片側の金具が斜めになって無理してる感がすごかったのでこうしたのですが、右にオフセットしています。実用上は何の問題もありません。

中華エアコキバレットM82A1
撃ってみるとドットサイトは十分役には立つのですが、ホップ改造がどうもうまくいかなかったのか、芯の出ていたインナーバレルが分解する事でズレてしまったのかめっちゃバラけてしまうようになりました。ホップがきれいに掛かって真っ直ぐ飛ぶ事もあれば、インナーバレルの継ぎ目の段差につまづくのか小便弾のようになって飛距離も出ず狙点と全然違う方へ飛んだり。
ホップアップとはチャンバー直後の上面にゴム突起をつけ、そこを通るBB弾にバックスピンを掛ける。というのが基本概念です。無回転で進むBB弾がチャンバー直後の上面のゴム突起につまずいて回転が掛かる理屈ですが、このゴム突起にも適切な形状と動きがあります。おそらく理想的な形はマルイの電動ガン用のチャンバーパッキンに付いている突起のように、BB弾が当たるとしなやかにプルンとしている事。輪ゴムだと生ゴムゆえに抵抗も大きく、1mm幅のヒモ状、しかも断面は角です。プルンと弾に抵抗を掛けている分、一応は理想に近い形状だったのかもしれません。一方Oリングは輪ゴムに較べると固いし幅も広く、断面は丸です。また表面もあまり抵抗を掛けるには適しておらず、どちらかといえばツルリとしているのでBB弾が当たっても減速するばかりで回転を十分に掛けていないのかもしれません。ただ、輪ゴムは1年ほどでしなやかさが失われ伸びに極端に弱くなって千切れやすくなってしまいます。どうしても付着しがちな油分に対しても耐性が低いです。なので輪ゴムによるホップ改造は割りとしょっちゅう輪ゴムを張り直してやる必要がありますが、その手間を惜しんで十分な性能が出せないよりは手間をかけてやった方がマシというのが今回の教訓でしょうか。

中華エアコキバレットM82A1
結論としては、色塗っただけでもまあ満足。ただパーカーシールは頬付けした時顔の脂の跡がとれません・・・






さて前回昔話を交えながらオートマグⅢを塗装しましたがそれとまたちょっと関連した話。

90年代中頃の弾けたバブルも少し落ち着いた頃、ちょっとスゴイ塗料が発売されました。メディコムのスーパーブライトというステンレスの粒子を吹き付ける事によりリアルなステンレス調の表面仕上げに出来る上、研磨する事でメッキのような鏡面にできるというものでした。当時アームズマガジンの記事を見ながらスゲーマジ欲しいと思っていたのですが地元ではあまり出回らず、また値段も3千円以上と結構高かったのでその後興味が引けた頃にチラッと店頭で見た気はするのですが結局買わずじまいに終わり、年月が経ってみるといつの間にか市場から消えていました。

そして10数年の時が流れ、いざトイガン熱が再燃してみた頃にはどこにも売ってないという有様。シルバー塗装としてはトイガン用として売られているキャロムのチタニウムシルバーやステンレスシルバーカラースーパーハードタフなどを使って塗装してみるものの、あまり求めていた風合いに出来たとはいえませんでした。いやあれはあれで塗膜も強靭で良い事は良いのですが・・・

メディコム スーパーブライトプラス
でも結局よーーーく探せばあるところにはあるのですよ!後年改良されたバージョンであるメディコム・スーパーブライトプラスです。3780円もしました。キャロムやインディの塗料スプレーが2500~3000円するのに慣れた今でも更に高い、しかも200mlと量もそんな多いわけではありません・・・

マルイ44オートマグ分解
でも折角手に入ったのですから早速試してみなければ。というわけでこないだ買ったばかりのマルイのエアコキ44オートマグに本来あるべき姿になってもらうべくバラけていただきます。やっぱ黒いオートマグなんて邪道だよな!
まずは右側のグリップパネルを外し、銃右側に見えるネジのうちボルトアセンブリ以外の部分のネジを抜きます。長短ややこしいので上写真でおおよそどこにどのネジが刺さっていたかを示しておきます。ネジは長1中4短3で、リヤサイト右に長、エジェクションポートの上とトリガーガード前とグリップの下の方前後が中、バレル前後とグリップ後端上が短。モナカを左右に分ける時はボルトを少し引いて左右に分けます。金属のダボが刺さっているので折れにくくなっているのがありがたいところ。

マルイ44オートマグ分解
次にボルトアセンブリの右に刺さっているネジ3本を抜いてボルト右側を外します。上の短いネジ2本と下の長いネジ1本だけで十分。ツマミの横のネジはツマミを留めているネジなので今は抜かなくても可。

マルイ44オートマグ分解
ハンマーのパーツはスプリングガイドを兼ねています。このパーツを抜き、スプリングを抜いてシリンダー一式とインナーバレル・チャンバー一式を外します。

マルイ44オートマグ分解
左グリップパネルは上側のボルトストップのモールドに引っかかっているので下側を開きつつ前へスライドさせて抜き、その下になっているリコイルスプリングとセーフティレバーを外します。最後に残ったボルト左側を後ろへスライドさせてから斜めに抜くようにして取り外します。一部知恵の輪のように面倒な部分がありますがブチ折ったりしないよう丁寧に。
組む時はおおよそ逆の手順になりますが、トリガーとトリガーバー、シアーはチョロチョロとズレやすいのでハンマーパーツの下を貫通するセーフティレバーの軸に取り付けるセーフティシアー?をトリガーバーに掛けてセーフ位置にしておくとズレにくいです。あとはモナカを閉じる時に鉛のウェイトの端が引っかかって変形して閉まらなくなるのに注意するくらい。ちょっと面倒臭いところがありあまり頻繁に開けたり閉めたりしたくない感じ。

マルイ44オートマグ分解
塗装するパーツは銃本体の左右モナカ、ボルトの左右モナカ、ハンマーパーツ、トリガー、セーフティレバー。中性洗剤で洗ってグリスなど油脂分を落とし脱脂します。あとの祭りですが、面出しまではやらずともせめて表面の足付けくらいはした方が良かったかな・・・

マルイ44オートマグにメディコムスーパーブライトプラス
スーパーブライトプラスを吹き付けます。いつも通りフワッフワッという感じで吹いてみると壮絶にザラザラになります。キャロムのステンレスシルバカラースーパーハードタフと同様に少し近めに吹いてやや濡れた感じになるまでジワ~ッと吹いた方が良さそうですが、油断すると刻印が消えそうなくらい塗膜が厚くなったりタレかけたりするので加減が難しい・・・一旦薄めに吹いてから1時間ほど乾燥させ、もう一度吹きます。出来れば薄く薄く3~4回に分けて吹きつけと乾燥を繰り返すのが正しい手順でしょう。というかそうしないとシボの谷部分の塗膜が薄すぎて後で鏡面にしようとしてもうまくいきません。

マルイ44オートマグとメディコムスーパーブライトプラス
一回吹いた段階では壮絶にザラついており、シボの奥に下地が透けています。色はステンレス色といえばそうなのですが、シャンパンゴールドというか、立体駐車場の壁の色というか・・・

マルイ44オートマグとメディコムスーパーブライトプラス
本体モナカは厚めに吹いたのでこってりしてて刻印も消えそうな勢い。前回のストーン調スプレーと似たところがありますが、あちらよりも目の細かいシボが形成されています。吹きっぱなしではこのようにマットな風合いですが広い面を均一に吹くのは難しい塗料です。

キャロムステンレスシルバーカラースーパーハードタフとチタニウムシルバーとメディコムスーパーブライトプラス
左からキャロムのステンレスシルバーカラースーパーハードタフ、同チタニウムシルバー、メディコムスーパーブライトプラス。ステンレス色は色温度が低いモニターをしばらく凝視したような色の錯覚を起こします。しばらく見つめていると他の銀色がやけに青く見えます。

マルイ44オートマグとメディコムスーパーブライトプラス
1日半ほど乾燥させましたがウズウズするので磨きに入ってしまいましょう。表面はアルミテープみたいな感じで、固いもので強く押し付けるとギラッとした金属光沢が出ます。

マルイ44オートマグとメディコムスーパーブライトプラス
400番のポリッシャーで軽く撫でてからコンパウンドで磨いてみます。何かこう、シボの表面が磨かれた感じはまるで鋳造部品のよう。水道管というかなんというかこう、レトロで昭和な感じがします。

マルイ44オートマグとメディコムスーパーブライトプラス
刻印部分を磨いてみたところ。ちょっと磨いたくらいでは全然シボ状態を均せません・・・全体を鏡面にしようとおもったらとんでもない労力がいります・・・

マルイ44オートマグとメディコムスーパーブライトプラス
グリップパネルのネジ受け部分が鏡面になりました。ちょっとは希望が持ててきます。表面を当て木で軽く擦ってみると多少近道ですが、塗膜を引っ掻き落とすリスクが高いです。ところどころ剥がしてしまいました・・・当時の雑誌記事では爪で引っ掻いたくらいでは傷も付かないほど塗膜が強いとあったのですが、実際は付きまくりです。塗膜の硬度は2~3H程度だそうで、4~6Hあるキャロムのシルバー系よりは幾分弱い印象。

マルイ44オートマグとメディコムスーパーブライトプラス
マルイ44オートマグとメディコムスーパーブライトプラス
様子見に一旦組み上げてみました。強烈な金属感にはため息さえ出ますが、現状非常に汚い外観。

マルイ44オートマグとメディコムスーパーブライトプラス
摺り合せも渋々でボルトが手で押さないと戻りません・・・油脂分も飛んだままだしおいおいやってゆきます。

マルイオートマグ2種
とてもじゃないがいっぺんに処理をしきれなかったので中途半端な状態になっていますが、この先ちょっとずつ手を入れていく事にします。噂通り難易度の高い塗料です・・・


@4/9追記

マルイ44オートマグとメディコムスーパーブライトプラス
マルイ44オートマグとメディコムスーパーブライトプラス
上半分の側面を中心に頑張って1200番でペーパー掛けしてコンパウンドで磨いてみました。肉眼では30年くらい経ったメッキが曇りまくりのトイガンみたいですが、写真うつりは多少良くなったように思えます。



オートマグⅢのスライド側面以外の部分やフレームなどのグレーのシボの部分の表現をドーシヨッカナーと思いつつもう20年近く経ってしまいました。こういう憧れ的なものはあると思います。しかし、どうにか実現できないものだろうか・・・

マルイオートマグⅢ
この本は20年ほど前から大事に・・・大分黄ばんでヤレてますが、持っている「最新ピストル図鑑(著:床井雅美)」の中の1ページ。このスライド側面がポリッシュでそれ以外がザラザラしているツートーンの表面仕上げ。

マルイオートマグⅢ
20年近く前から持っているホップ無し時代のマルイオートマグⅢ。
すでに90年代中頃の時点で塗装とアルミテープによっておおよその色とスライド側面のポリッシュ部分は雰囲気だけそれっぽくしてあります。しかしシボ加工というのはそもそもサンドブラストや化学処理によって掛けられるもので素人がお手軽に出来るわけもなく・・・

アサヒペン ストーン調スプレーグレーグラナイト
なんて思いつつ適当にググっていたらこんなものがいつのまにか発売されていました。アサヒペンのストーン調スプレーです。本来の目的は例えばプラ製の植木鉢の外側を石やレンガのような見た目にするべく表面をゴツゴツしたコンクリートのような表面にしてしまうというもの。ホームセンターには売ってなかったので通販使って買ってみました。色はグレーグラナイト、1本1300円くらい。

マルイオートマグⅢ
まずは分解。といっても全バラにする必要はないのでグリップパネルを外し、スライドを左右に分け、バレルを外します。

マルイオートマグⅢ
シボにする部分以外をマスキング。塗膜が分厚くデコボコになるので摺動部もマスキングしますが、まあ不都合な部分は後で落とせばいいやくらいのノリ。当然スライド側面のポリッシュ面はキチンとマスキングします。スライド側面後半の滑り止め部分は山がポリッシュで谷がシボなので細切りマスキングテープで丁寧に。

マルイオートマグⅢとストーン調スプレー
軽く1回吹いてみたところ。思ったより目が粗い・・・この塗料、サフェーサーに砂を混ぜたようなもののようで、小屋の中で吹いたらプシュッ・・・サラサラ・・・と床に砂を撒いている音が聞こえます・・・

マルイオートマグとストーン調スプレー
吹き重ねてゆくとシボがそれっぽくなってきます。ただ砂を付着させている分塗膜も強烈に分厚くなるので覚悟がいります。乾燥速度や表面の硬さは正に粗めのサフェーサーそのもの。指触乾燥は1時間も掛かりませんが、強く触ると指紋が付くくらいにはまだ柔らかいので出来れば2~3時間は待ちたいところ。

マルイオートマグⅢとストーン調スプレー
完全乾燥する前にマスキングを剥がします。完全乾燥後にマスキングを剥がしたのでは境目が割れたりザクザクになったりするのである程度乾いた段階で剥がします。色がやや明るかったかな・・・クレオスのビン入りサフェーサー500番と似たような色です。

マルイオートマグⅢとストーン調スプレー
せっかちな性分ですので乾燥3時間くらいでさっさと組んでしまいます。塗装面の砂は触っているとバラバラ取れてくるのである程度は撫でて落としておくと良いですが、残したいし後からバラバラ落ちるのは不快だ、という人は触らないようにして1日ほど置いて完全乾燥後にクリアパーカーなどでコートすると良いでしょう。

マルイオートマグⅢとストーン調スプレー
マガジンキャッチの押し心地やマガジンの抜き差し、スライドの引きなどでジャリジャリしていますが不快という程ではなく、操作しているウチに慣れてきます。表面の触感もマグプルなどのデュポンポリマーに「そんな遠くない」という感じなので滑り止め用途でも使えそうです。

マルイオートマグⅢとストーン調スプレー
フレーム左側面の「iAi」のマークは割りと雰囲気なのですがそれ以外の文字などの刻印はほとんど潰れてしまいます。がシボ加工を素人がお手軽に行う、という点ではほぼ目的を達せたかと思います。

色はあまり選べませんが、使えるものもあるかと思います。(メーカーページへ
ブラックストーン、ブラックグラナイトは黒のシボに使えそうだし、サンドストーン、マッドストーンあたりはDE(ダークアース)と相性が良さそう。もちろん本来の用途である石やセメント、レンガっぽい感じにしたい向きにも。





もう一つ買って来てました、東京マルイのミニ電動ガン・ステアーミニです。

マルイ ステアーミニ
2499円。以前買ったUZIミニは中々遊べていますが他のラインナップはディフォルメがきつくてちょっと食指が動かなかったものの、展示されてる現物見たら案外悪くない気がしてきたので引っつかんでレジへGOという流れ。シリーズはM16A1、XM177E2、G3A3、AK47、MP5A5、SG550、UZIとこのステアーAUG。SG550は無かったので他にあった中ではフルサイズに馴染みが無いステアーAUGを選んでみました。

マルイステアーミニ
開封。まず目に飛び込んできたそのカワイラシー姿の、レシーバーのシボ加工にちょっとうっとり。中華トイガンだったらもっと大雑把なシボしてるハズ・・・

マルイステアーミニ
銃本体の他、付属品は説明書袋入り一式、補足説明2枚、バレルに突っ込んで詰まった弾をつつく棒、赤いマズルキャップ、箱入りの0.12gBB弾。

マルイステアーミニ
大まかな形状は元のステアーAUGをグリップ周りだけ縮小率を変えて縮めたような形。トリガーガードがグリップ下とつながる特徴的な形状でこのためグリップは窮屈ですが、何とかガード内に指を4本とも入れられる程度。指が太い人は入らないかもしれませんが、その時小指だけを外に出すよりはガードごと握って人差し指だけトリガーに掛ける方がマシかも。

マルイステアーミニ
ステアーAUGの中でも固定の1.5倍スコープを持つA1ではなく、標準スコープをなくして代わりにレイルになっているA2がモデル。レイルにマウントリングを介してスコープを載せた姿になっていますが、このトイガンではスコープ内が弾倉になっているので銃本体と一体化しています。スコープの対物側外面の赤やマガジンの茶色が全体のアクセントになっています。マガジンはダミーであり外れません。

マルイステアーミニ
ハイダーは引っこ抜くと抜けます。インナーバレルはアルミ製のものがアウターバレルの中間くらいの位置くらいまで伸びています。インナーバレル長は10cmくらいだろうか。

マルイステアーミニ
バットプレート部分には電池ボックスのフタがあり、スイッチを下げてから手前にちょっと揺すってやるとハッチが開きます。単三電池4本仕様。単四じゃなく単三なのが良い・・・

マルイステアーミニ
バレル下のフォアグリップは可動しますが、ロックはされないので親指が挟まって窮屈だと思ったら少し前に傾けて保持しても良し。ただしくれぐれも銃口前に手をやらないように注意しましょう。

マルイステアーミニ
スコープの接眼側を後ろ側へ引っ張ると開口するのでここへBB弾を流し込みます。

マルイステアーミニ
装弾数はおよそ170発。BBローダーで入れていくとやたら入る印象があります。一杯かな?と思って銃を前傾させるとジャラジャラと流れていってまだ入ったりします。

マルイステアーミニ
電池4本と弾満載状態で546g。重量バランスはかなり後ろ寄りなので持ってみると独特な感じ。

マルイステアーミニとニッケル水素充電池
それでは撃ってみましょう。まずは充電池で。パナソニックのニッケル水素充電池です。

マルイステアーミニとニッケル水素充電池
発射はグリップ付け根左側にあるセレクターをグリップを握った右手の親指で押し下げながらトリガーを引いて発射します。初速は0.2gBB弾で29mps前後、サイクルは7rps程度。一分間に420発くらい。

マルイステアーミニと乾電池
次に電池をアルカリ単三乾電池に換えて計測。電池はUZIミニに入れっぱなしだったものなので新品ではない上にやや消耗していますがそれでも充電池よりは明らかにハイサイクル。8.74rps(一分間に500発ちょい)と出ました。

マルイステアーミニ
サイトはスコープの上に申し訳程度に付けられた前後サイトなので若干狙いがつけにくいです。片手保持でハンドガンのように腕を伸ばさないとサイティングできませんが、大雑把なサイティングでも良ければストック後端あたりに頬付けして構える事もできます。フルオート射撃しながら射線を目標に向けてゆく方が向いているでしょう。
外撃ちしてみるとホップの効きが弱く、0.2gBB弾だと15m先まででもかなりドロップしてしまうので真っ直ぐ狙えるのは10m以内ですが、曲射で20m先の相手の頭上にBB弾を降らせる等工夫を凝らすのも面白いでしょう。付属の0.12gBB弾ならもう少し真っ直ぐ狙える距離は伸びるかと思います。

マルイステアーミニとUZIミニ
先に買ったUZIミニと。折りたたみストックが邪魔なので外して代わりにパラコードを通しています。計測上は今回のステアーミニの方がUZIミニより初速もサイクルも上回りましたが、個体差どころじゃない差なので実性能差なのでしょう。装弾数も大幅に多いです。勝っているところはどこだ、ディフォルメ少な目な格好かな?

S&Tタボールとマルイステアーミニ
標準状態に限るならミニ電動ガンの中では装弾数のおかげで最強といえるステアーミニ。好みにもよりますが、どれにしようか迷ったらコレにしておくと間違いがありません。多分・・・



東京マルイのエアコキ44オートマグ(10歳以上用)です。

4月になったし晴れてるし休日で特に用事も無いという事でお買い物に行って来たのですが、欲しかったもの2点(とある塗料と、流し込みタイプの接着剤)が無かったので何となく気分を害してヤケクソ気味に衝動買いしてきました。1659円。

東京マルイ44オートマグ
今のマルイのエアコキハンドガンは10歳以上用だけ外箱に窓があり中身が見えるようになっています。18歳以上用もおもちゃ屋の店頭に普通に積んであった時代なら箱を開ければ良かったのですが、今は時代が違います。ヒモやテープで留めてあり店頭では中身を伺えない商品ばかりで、買って家で開けたらとんでもない地雷!というプラモもたまに遭遇するのでこういう窓付きパッケージはありがたい配慮。

東京マルイ44オートマグ
箱裏面。取っておきたくなる箱って素敵。箱裏面のオートマグは実銃の写真なので中身のブツのレベル的にちょっと酷かもしれません・・・

東京マルイ44オートマグ
44オートマグ概要。私が子供の頃でも「オートマグ」は有名な銃で、漫画だとドーベルマン刑事の関西弁を喋る相棒役が持っていた気がします。ただ「オートジャム」と呼ばれるほど動作性が悪い銃だと知ったのは90年代に入ってから。更に何故失敗だったのか?まで知ったのはwikipediaの記事を読む比較的最近の事になります。

東京マルイ44オートマグ
開封。箱の窓から見えない部分には0.12gBB弾だけ。この弾も箱が省略されていますが、そもそもマルイのオマケで付いてくる弾を入れてる箱、必要だろうか?

東京マルイ44オートマグ
銃以外の付属品は説明書袋入り一式と0.12gBB弾。銃口には赤いキャップが差し込まれています。

東京マルイ44オートマグ
銃本体右側面にはコーションステッカーと「対象年齢10歳以上」ステッカーが貼られています。外装はそもそもこのトイガンは80年代からあるものなのでクオリティもそれなり。特にマルイのものは当時の濃ゆいマニアからもプラスチッキーとバカにされていたもの。

東京マルイ44オートマグ
色はツヤのあるABS地肌の黒。グリップパネルはガンメタリックの成型色。全体的にツヤテカしておりこれが安っぽいと云われた所以でもありますが、上写真のようなアングルから見るとイメージとしてはS&W M29のようなマグナムリボルバーと似た雰囲気もあるので黒ならば同様にツヤテカしてた方が断然似合います。本来オートマグには売りであるステンレス色(微妙に茶色味掛かった銀色)のみで黒いモデルは無いのですが、これはこれで・・・

東京マルイ44オートマグ
左側面のアップ。マガジンキャッチやボルトストップ、テイクダウンラッチなどはただのモールドで可動しません。刻印はMARUIの記述などが混じっていますが雰囲気は悪くありません。グリップがAMで本体がTDEのマークをアレンジした「TMC」マークになっています。

東京マルイ44オートマグ
古いマルイのエアコキといえばこれ、割り箸マガジン。マガジンを銃から抜く時はマガジン底部前端に爪を掛けて引っこ抜きますが、これが案外固い・・・要領としては人差し指をマガジン底部前端に、グリップ後端に親指を掛けて人差し指から下と後ろへ半々くらいの力を掛けて押すと抜きやすいでしょうか。ちょっとコツがいります。

東京マルイ44オートマグ
マガジン左側面にあるフォロワーを一番下まで下げるとカチッとロックされるので上から弾を流し込みます。装弾数15発。プラモと同じで古くからあるプラスチック製品は金型のチリが合わなくなってきてバリが多めになるものですが、このマガジンもややバリが立っていてリップ付近に弾の通りが悪い位置があります。しかも左右モナカを接着剤で貼りあわせているので分解不可能ときた・・・
オートマグは割り箸マガジンの中でも更に初期の面子なのでマガジンリップにはストッパーが無く、そもそも予備マガジンを懐に・・・という発想がそもそもありません。なので弾をフルロードしたら弾をこぼさないように速やかに銃へ収めるようにします。銃のグリップ底から差し込み、一気にいっぱいまで差し込みきります。差し込みきる直前にマガジン背面にあるフォロワーのロックを解除するスイッチが押されて弾が上方向に押されます。

東京マルイ44オートマグ
当然マガジンリップにストッパーが無いため、残弾がある状態でマガジンを抜くと弾がこぼれ出ます。残弾がある状態でマガジンを抜く時はこうなるのは諦めて、マガジンを少し抜いて銃内部にジャーッと出しておいて空になったマガジンを抜き、グリップ底面を下に向けて振りながら残弾を落とします。銃内部でチャラチャラ音がしなくなるまで確実に振り落とさないと、中に弾が詰まってコッキングピースの前に挟まったりなどして不具合が出ます。

東京マルイ44オートマグ
銃尾部分。ゴチャゴチャしていますがこのうち可動するのはグリップ側の左側面にあるセーフティレバーと、ハンマーの左右を囲むように付いているコッキングピースのみ。セーフティレバーは比較的操作性が良く、上画像のように上げた状態がセーフティON、下げて解除でM1911A1などと同じですがハンマーが非可動なのでいつでも操作できます。セーフティONでトリガーがロックされます。トリガーはプラ製の昔ながらのグニャグニャトリガーなのでロックされた状態で無理に引くと千切れる事があるので注意。いや千切った事無いですけども。

東京マルイ44オートマグ
銃尾の左右にあるギザギザをつまむようにして引くとコッキング。引きしろは3.5cmほどであまりストロークはありませんがスライド式とはちょっと違って独特な印象。(上画像は見えない側に爪楊枝でつっかえ棒してるだけなので引いた状態でロックは出来ません)
コッキングは10歳以上用なのでちょっと重めなガスブローバックのボルト操作といった感じで引けますが18歳以上用は左手の親指と人差し指の力だけで引かなければならないので大変でしょう・・・

東京マルイ44オートマグ
前後サイトはオーソドックスな照星と照門で狙いのつけやすいもの。ただリヤサイトがちょっと後ろすぎてコッキングの際に人差し指側に引っかかりやすい印象。コッキングピースをつまむ時は慌ててリヤサイトごとつままないようにしましょう。

東京マルイ44オートマグ
発射音はパキンという音とビョ~ンというバネの音が合わさった感じ。初速は0.2gBB弾で28mps前後。外で撃つとホップアップの効いたフラットな弾道でゆっくりと飛び、まるでロケット弾みたいで結構楽しいです。10~15mくらいでもかなり正確な射撃が楽しめるのはさすがにマルイクオリティ。

東京マルイ44オートマグ
付属の0.12gBB弾では40mps前後と大幅に初速アップしますが、外で撃ってみると10mほど先から猛烈に上へ曲がる弾道を示します。ホップアップの仕様が18歳以上用と同じままスプリング交換だけで初速を落としているのかもしれません・・・付属のBB弾だと5m以内の部屋撃ちくらいにしか使えないので注意が必要です。

東京マルイ44オートマグ
重量はウェイトが省かれた軽量仕様なので軽めで393g。大きい銃ですが取り回しの良い重さではあります。

東京マルイオートマグ3と44オートマグ
同マルイのオートマグⅢと。44オートマグ。やはり大きさは近いですがバレル周りの印象は大きく異なります。

東京マルイオートマグⅢと44オートマグ
グリップは44オートマグの方が前後に若干短く握りやすいですが、ここは人によるでしょう。オートマグⅢはトリガーに人差し指がやっと届くといったレベルで大きいですが、44オートマグは普通にグリップを握ると丁度いい位置にトリガーがあります。

東京マルイMk23と44オートマグ
Mk23と較べると大きさの方向が違う感じ。

東京マルイ44オートマグ
比較じゃないんだ!唯一無二という言葉こそが44オートマグ。10歳以上用のトイガンを買うとしてわざわざこの銃を選ぶ意味はほぼありませんが、オートマグの形をしたトイガンを手軽に買える気軽さは他にありません。





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