~趣味の世界~
フジミ1/700シーウェイモデルシリーズの軽巡洋艦那珂です。フジミシーウェイモデルシリーズは1970年代初頭から他社と共同で発売していたウォーターラインシリーズから90年代に入りフジミが抜けて単独で開始したシリーズです。そのため他社が既に発売している艦もラインナップされているので選択肢がある事、また商品化に恵まれなかった艦(この那珂の他、鳳翔など)もあり、ウォーターラインシリーズの方でもフジミ担当分は他社がリメイクする等、買う側としてはメリットが多かったように感じます。
ただ店頭ではウォーターラインシリーズと混ぜて置かれがちなので、普通にウォーターラインシリーズだと思って買ってきた後でそんな事情があったのをググって知ったくらい、作る側としては割りとどうでもいい話。まあ外箱のデザインが全然違うのですが、同じサイズの艦船プラモであり、一緒くたに揃えても全然問題無いでしょう。
この那珂はエッチングパーツ付きの限定版ですが、幸運にも投売りコーナーで発見し1300円程度でした。定価は2500円のようです。
開封。エッチングパーツは甲板周囲の柵が半分を占めており、軽巡洋艦くらいだとそのままプラパーツだけで組むとあっさりしているのでありがたいボリューム増量パーツです。
説明書。パーツ構成は細かいながらもそう難しくはなっておらず、エッチングパーツ無しなら割とサックリ作れるでしょう。駆逐艦よりは大きくパーツ数も多いですが、大幅に増えたりはせず、ステップアップにも最適。
塗料はMr.カラーで1ホワイト、33つや消し黒、29艦底色、32軍艦色(2)、43ウッドブラウンを用意。ウッドブラウンは甲板上のリノリウム色として使用しますが、説明書に記述が無いので注意。
では製作開始。デカールは無く、旗は紙シールなので今回はオミットします(マストに二つ折りにして取り付けるのですが、時間が経つと粘着が剥がれて開いちゃうのよねコレ)。プラパーツはほどほどにバリが残っていますが、フジミのキットとしては無いに等しい部類。70年代製のウォーターラインシリーズ(特にアオシマ製)を知っていれば、何の苦労もせず組む事ができます。
先に艦底を貼ってしまいたいところですが、連装魚雷の出口である横穴から中が見える構造なので、この周辺を塗ってからにした方が良いでしょう。特に銀色のバラストが中で輝いてしまいますので。
ランナー上でとっとと軍艦色に塗ってしまいます。ガンプラなんかだと組んだ上で合わせ目消しをする関係上、今時これをやるのはアホという風潮がある場もありますがキットの性質によりけりです。全部のキットに当てはめて言っていたらむしろそいつがアホです。やり方は自由だって何度でも言ってやるぞ!
艦体も軍艦色で塗り、甲板を構造物や台座などをよけるようにリノリウム色で塗ります。リノリウムとは電車やビルなどの床材として使われるビニールっぽいツヤのある素材で、白やグレーの方がよく目にするでしょう(難燃性のビニール製に対し、施工に時間が掛かる・燃えるといったデメリットがあるものの天然素材ゆえにシックハウス症候群対策になる等のメリットがあります)。旧日本軍の海軍艦艇では軽巡洋艦以上の艦の甲板にはリノリウムが貼られ、真鍮製の棒で押さえられていた(横方向に走る線状のモールドがそれ)そうです。軽巡洋艦以上の艦艇はこの茶色甲板じゃないと雰囲気が出ません。
前述のように連装魚雷の穴は両側にあり光が差し込みやすいので、すぐ下のバラストの銀色が輝いてしまいます。
穴から見える範囲の裏側とバラストをつや消し黒で塗っておきましょう。バラストは何もしなくても艦底を艦体に接着した時に押さえられますが、クリアランスがあってカタカタする事も多いのでアルミテープなどを使って動かないようにしておきます。(キットの性格上、手に持って振る事も無いのであまり神経質にやる必要はありません)
艦底を接着。艦底の側面と艦体の側面をツライチにしたい人は艦体を削るよりは艦艇の側面にプラ板を貼って削った方がよいでしょう。
煙突や艦橋を組み上げてゆきます。煙突の上面はエッチングパーツもありますが、椀状ではなく真っ平らなのでプラパーツのまま。艦橋の窓はエッチングパーツだと見違えます。
エッチングパーツは折り曲げて箱状にしますが、ダイソーで買った毛抜きを使って曲げました。接着には普通のアロンアルフア(ドバッと流し込まないように注意)を使い、塗装前にメタルプライマーを塗るのを忘れずに。艦橋の窓部分は上にかぶせる屋根パーツの接着部分がエッチングパーツのフチになってしまうので、中央に残っているプラ部分の上にプラ板を重ねて屋根パーツとの接着部分を確保すると安心です。内側は後で丸見えになるのでつや消し黒で塗ってから屋根パーツをとりつけます。
その他エッチングパーツ。右の4つは機銃台座。左の2本は爆雷投下レールで、プラパーツの上面の突モールドを削った上に貼ります。中央の2本は太い方がカタパルト、細い方がクレーン。こういうトラス状のパーツはエッチングパーツの真価を発揮しますね。残る中央の四角いザルみたいなのは21式対空電探のアンテナ。網状のパーツもエッチングパーツの効果の高いパーツ。
パーツをチマチマと組んで載せてゆきます。連装砲を見慣れていると14cm単装砲はちょっとショボく見えます…
キットは1941年の改装前(前側の魚雷周辺の一段下がっている「ウェルデッキ」の存在等)ですが、箱絵は改装後なので箱絵を参考にする場合は注意。
後部甲板周辺。カタパルト(呉式二号三型改一射出機)取り付けの軸はエッチングパーツだと穴しかないのでプラパーツの方から切って台座に刺しておくと安定性などの面で安心。マスト上部のパーツは前側も後ろ側も作業中に邪魔になるので一番最後に付けた方がよさそう。
細かいパーツを更に載せてゆき、柵を装着。内火艇やカッターを吊るすアームは細かいので飛ばさないように注意!一個亡くしかけました…柵はよーく目を凝らすと折り目がある親切設計なので丁寧にやれば難しくはありません。前後マストの細いエッチングパーツは傾かないように。
水上機(95式1号水上偵察機)も組みます。説明書だと銀色ボディに赤い尾翼というカラー指定ですが、配置すると浮きそうなので箱絵のように緑とグレーで。適当にそこらにあった色で。
複葉の上側の翼の取り付け基部が元々無いのでランナー片などで基部を作ってやる必要があります。ググって出てくる95式水上偵察機の画像を見ると細かい桁などが大量にあるので頑張って再現しても面白いでしょう。
タミヤエナメルXF-63ジャーマングレーでウォッシングしつつ搭載。艦の側のウォッシングも済んでいます。カタパルトやクレーンのトラス内部が銀色に輝いていたので塗料を大目に付けて中に流し込みました。
完成。軽巡くらいじゃまだ物足りないかなーとか思ったらエッチングパーツのおかげで中々楽しめました。
撮影が難しい…巨大感を出したくてめっちゃ寄ると向こうがボケるし。
@@@
小さいのから買うとどんどん大きいのが欲しくなるんだ…怖い艦船模型怖い
次は重巡洋艦だなー!
ただ店頭ではウォーターラインシリーズと混ぜて置かれがちなので、普通にウォーターラインシリーズだと思って買ってきた後でそんな事情があったのをググって知ったくらい、作る側としては割りとどうでもいい話。まあ外箱のデザインが全然違うのですが、同じサイズの艦船プラモであり、一緒くたに揃えても全然問題無いでしょう。
この那珂はエッチングパーツ付きの限定版ですが、幸運にも投売りコーナーで発見し1300円程度でした。定価は2500円のようです。
開封。エッチングパーツは甲板周囲の柵が半分を占めており、軽巡洋艦くらいだとそのままプラパーツだけで組むとあっさりしているのでありがたいボリューム増量パーツです。
説明書。パーツ構成は細かいながらもそう難しくはなっておらず、エッチングパーツ無しなら割とサックリ作れるでしょう。駆逐艦よりは大きくパーツ数も多いですが、大幅に増えたりはせず、ステップアップにも最適。
塗料はMr.カラーで1ホワイト、33つや消し黒、29艦底色、32軍艦色(2)、43ウッドブラウンを用意。ウッドブラウンは甲板上のリノリウム色として使用しますが、説明書に記述が無いので注意。
では製作開始。デカールは無く、旗は紙シールなので今回はオミットします(マストに二つ折りにして取り付けるのですが、時間が経つと粘着が剥がれて開いちゃうのよねコレ)。プラパーツはほどほどにバリが残っていますが、フジミのキットとしては無いに等しい部類。70年代製のウォーターラインシリーズ(特にアオシマ製)を知っていれば、何の苦労もせず組む事ができます。
先に艦底を貼ってしまいたいところですが、連装魚雷の出口である横穴から中が見える構造なので、この周辺を塗ってからにした方が良いでしょう。特に銀色のバラストが中で輝いてしまいますので。
ランナー上でとっとと軍艦色に塗ってしまいます。ガンプラなんかだと組んだ上で合わせ目消しをする関係上、今時これをやるのはアホという風潮がある場もありますがキットの性質によりけりです。全部のキットに当てはめて言っていたらむしろそいつがアホです。やり方は自由だって何度でも言ってやるぞ!
艦体も軍艦色で塗り、甲板を構造物や台座などをよけるようにリノリウム色で塗ります。リノリウムとは電車やビルなどの床材として使われるビニールっぽいツヤのある素材で、白やグレーの方がよく目にするでしょう(難燃性のビニール製に対し、施工に時間が掛かる・燃えるといったデメリットがあるものの天然素材ゆえにシックハウス症候群対策になる等のメリットがあります)。旧日本軍の海軍艦艇では軽巡洋艦以上の艦の甲板にはリノリウムが貼られ、真鍮製の棒で押さえられていた(横方向に走る線状のモールドがそれ)そうです。軽巡洋艦以上の艦艇はこの茶色甲板じゃないと雰囲気が出ません。
前述のように連装魚雷の穴は両側にあり光が差し込みやすいので、すぐ下のバラストの銀色が輝いてしまいます。
穴から見える範囲の裏側とバラストをつや消し黒で塗っておきましょう。バラストは何もしなくても艦底を艦体に接着した時に押さえられますが、クリアランスがあってカタカタする事も多いのでアルミテープなどを使って動かないようにしておきます。(キットの性格上、手に持って振る事も無いのであまり神経質にやる必要はありません)
艦底を接着。艦底の側面と艦体の側面をツライチにしたい人は艦体を削るよりは艦艇の側面にプラ板を貼って削った方がよいでしょう。
煙突や艦橋を組み上げてゆきます。煙突の上面はエッチングパーツもありますが、椀状ではなく真っ平らなのでプラパーツのまま。艦橋の窓はエッチングパーツだと見違えます。
エッチングパーツは折り曲げて箱状にしますが、ダイソーで買った毛抜きを使って曲げました。接着には普通のアロンアルフア(ドバッと流し込まないように注意)を使い、塗装前にメタルプライマーを塗るのを忘れずに。艦橋の窓部分は上にかぶせる屋根パーツの接着部分がエッチングパーツのフチになってしまうので、中央に残っているプラ部分の上にプラ板を重ねて屋根パーツとの接着部分を確保すると安心です。内側は後で丸見えになるのでつや消し黒で塗ってから屋根パーツをとりつけます。
その他エッチングパーツ。右の4つは機銃台座。左の2本は爆雷投下レールで、プラパーツの上面の突モールドを削った上に貼ります。中央の2本は太い方がカタパルト、細い方がクレーン。こういうトラス状のパーツはエッチングパーツの真価を発揮しますね。残る中央の四角いザルみたいなのは21式対空電探のアンテナ。網状のパーツもエッチングパーツの効果の高いパーツ。
パーツをチマチマと組んで載せてゆきます。連装砲を見慣れていると14cm単装砲はちょっとショボく見えます…
キットは1941年の改装前(前側の魚雷周辺の一段下がっている「ウェルデッキ」の存在等)ですが、箱絵は改装後なので箱絵を参考にする場合は注意。
後部甲板周辺。カタパルト(呉式二号三型改一射出機)取り付けの軸はエッチングパーツだと穴しかないのでプラパーツの方から切って台座に刺しておくと安定性などの面で安心。マスト上部のパーツは前側も後ろ側も作業中に邪魔になるので一番最後に付けた方がよさそう。
細かいパーツを更に載せてゆき、柵を装着。内火艇やカッターを吊るすアームは細かいので飛ばさないように注意!一個亡くしかけました…柵はよーく目を凝らすと折り目がある親切設計なので丁寧にやれば難しくはありません。前後マストの細いエッチングパーツは傾かないように。
水上機(95式1号水上偵察機)も組みます。説明書だと銀色ボディに赤い尾翼というカラー指定ですが、配置すると浮きそうなので箱絵のように緑とグレーで。適当にそこらにあった色で。
複葉の上側の翼の取り付け基部が元々無いのでランナー片などで基部を作ってやる必要があります。ググって出てくる95式水上偵察機の画像を見ると細かい桁などが大量にあるので頑張って再現しても面白いでしょう。
タミヤエナメルXF-63ジャーマングレーでウォッシングしつつ搭載。艦の側のウォッシングも済んでいます。カタパルトやクレーンのトラス内部が銀色に輝いていたので塗料を大目に付けて中に流し込みました。
完成。軽巡くらいじゃまだ物足りないかなーとか思ったらエッチングパーツのおかげで中々楽しめました。
撮影が難しい…巨大感を出したくてめっちゃ寄ると向こうがボケるし。
@@@
小さいのから買うとどんどん大きいのが欲しくなるんだ…怖い艦船模型怖い
次は重巡洋艦だなー!
1/700ウォーラーラインシリーズの駆逐艦 吹雪です。
ウォーターラインシリーズはタミヤ、アオシマ、ハセガワの3社(かつてはフジミも出していましたが、現在は独自にシリーズ展開しています)が大量にある種類を分割担当して発売しており、この吹雪はタミヤのもの。
現在ブレイク中のブラウザゲーム「艦隊これくしょん-艦これ-」をやっていて、そうなるとやはりWW2旧日本軍の艦船プラモが欲しくなってくるもの。何となく買ってきて暇な時(正規空母や戦艦の入渠中とか、遠征中とか、そのくせ資材が無い時とか)にちょちょいと手をつけてみましょう。しかし、私が小学生の頃はこのシリーズは駆逐艦なら子供の小遣いで大量建造できたくらい安かった(300円くらい)ものなのですが、今買うと1000円くらいします。
開封。高くなったとはいっても、当時のクオリティなままではないのでそこは納得しましょう。昔のはバリが強烈でしたが、少なくともこのキットは無くはないですが全然許容範囲。
本体の他にディテールアップパーツが入っています。手前のランナー一枚一式がそうですが、このパーツは本体を組む上では必要ではないので使うかどうかは個人の好みで。3~4連装魚雷や、12.7cm連装砲塔、25mm連装機銃、零式水上偵察機等、ゲームにも登場するものも結構入っています。
説明書。細かいものの密度はそこそこあり、値段のわりにスカスカなんて事はありません。
塗料はタミヤ製だとタミヤカラー指示になっていますが、Mr.カラーの専用色が便利。本体の32軍艦色(2)と艦底の29艦底色につや消し黒とつや消し白さえあれば大体十分。フラットベースはお好みで。接着剤はタミヤセメント(流し込みタイプ)を使いましたが作業性は普通のタミヤセメントの方が良いかもしれません。
では作業開始。私は常々申しておりますが、模型の組み方に決まりなんてものはありません。こうじゃなきゃダメ、なんて未だに言ってる模型誌があったらそんなものは破り捨てて自由に組んで下さい。私も自分がやりたいように組みますので。
柵とか線とか作りこむのもいいですが、とりあえず手軽に形にするなら短時間で出来るでしょう。案の定細かいパーツに苦戦させられるので思いのほか作り応えがあります。接着剤がパーツを溶着させるまでパーツが取り付けたい位置でじっとしててくれなくて指についてきたり。
デカールも貼りましょう。シルバリングしちゃってますがこれはどうも苦手。艦尾につける旗は相変わらず無茶。ポストに合わせてデカールを二つ折り。破けるって!(破けました)
スミ入れもやっちゃいましょう。タミヤエナメルジャーマングレーを溶剤で薄めて面相筆で適当に。ウォッシングに近い感じで。
出来上がり。もう少し凝っても良かったかな?艦船プラモは20年ぶりなのでこれで勘弁。
20年前・・・PC-98のコーエー初代提督の決断だったか、あの会議で陸軍が無茶ばかり言ってくるゲーム。よもや20年後にまたゲームがきっかけでプラモ組んでるとは。
暇つぶしのお供に。昔の値段を知っているとちょっと高く感じてしまいますが、ちゃんとクオリティアップされています。昔は昔でアオシマ製がひどい地雷だったりしたものの、現在のものはかなり改善されているそうです。
ウォーターラインシリーズはタミヤ、アオシマ、ハセガワの3社(かつてはフジミも出していましたが、現在は独自にシリーズ展開しています)が大量にある種類を分割担当して発売しており、この吹雪はタミヤのもの。
現在ブレイク中のブラウザゲーム「艦隊これくしょん-艦これ-」をやっていて、そうなるとやはりWW2旧日本軍の艦船プラモが欲しくなってくるもの。何となく買ってきて暇な時(正規空母や戦艦の入渠中とか、遠征中とか、そのくせ資材が無い時とか)にちょちょいと手をつけてみましょう。しかし、私が小学生の頃はこのシリーズは駆逐艦なら子供の小遣いで大量建造できたくらい安かった(300円くらい)ものなのですが、今買うと1000円くらいします。
開封。高くなったとはいっても、当時のクオリティなままではないのでそこは納得しましょう。昔のはバリが強烈でしたが、少なくともこのキットは無くはないですが全然許容範囲。
本体の他にディテールアップパーツが入っています。手前のランナー一枚一式がそうですが、このパーツは本体を組む上では必要ではないので使うかどうかは個人の好みで。3~4連装魚雷や、12.7cm連装砲塔、25mm連装機銃、零式水上偵察機等、ゲームにも登場するものも結構入っています。
説明書。細かいものの密度はそこそこあり、値段のわりにスカスカなんて事はありません。
塗料はタミヤ製だとタミヤカラー指示になっていますが、Mr.カラーの専用色が便利。本体の32軍艦色(2)と艦底の29艦底色につや消し黒とつや消し白さえあれば大体十分。フラットベースはお好みで。接着剤はタミヤセメント(流し込みタイプ)を使いましたが作業性は普通のタミヤセメントの方が良いかもしれません。
では作業開始。私は常々申しておりますが、模型の組み方に決まりなんてものはありません。こうじゃなきゃダメ、なんて未だに言ってる模型誌があったらそんなものは破り捨てて自由に組んで下さい。私も自分がやりたいように組みますので。
柵とか線とか作りこむのもいいですが、とりあえず手軽に形にするなら短時間で出来るでしょう。案の定細かいパーツに苦戦させられるので思いのほか作り応えがあります。接着剤がパーツを溶着させるまでパーツが取り付けたい位置でじっとしててくれなくて指についてきたり。
デカールも貼りましょう。シルバリングしちゃってますがこれはどうも苦手。艦尾につける旗は相変わらず無茶。ポストに合わせてデカールを二つ折り。破けるって!(破けました)
スミ入れもやっちゃいましょう。タミヤエナメルジャーマングレーを溶剤で薄めて面相筆で適当に。ウォッシングに近い感じで。
出来上がり。もう少し凝っても良かったかな?艦船プラモは20年ぶりなのでこれで勘弁。
20年前・・・PC-98のコーエー初代提督の決断だったか、あの会議で陸軍が無茶ばかり言ってくるゲーム。よもや20年後にまたゲームがきっかけでプラモ組んでるとは。
暇つぶしのお供に。昔の値段を知っているとちょっと高く感じてしまいますが、ちゃんとクオリティアップされています。昔は昔でアオシマ製がひどい地雷だったりしたものの、現在のものはかなり改善されているそうです。
アサヒペンのメッキ調スプレー クロムです。
ネットで検索してみると「全然メッキじゃない」とイマイチ評判が良くないのですが、出てくる画像自体はそこそこ悪く無いんじゃねえの?という気がするので試してみようと思います。大体どこのホームセンターにも売っていて、値段も1200円程度。高いか安いかは人によりますが、それも仕上がり次第。
失敗してもあまり痛くない&簡単に用意できるという点で、ドナーはマルイ電動ブローバックG18Cのスライド。中性洗剤で洗ったものの裏側にガムテープが貼り付かなかったのでちょっと持ち手を作るのに手間どりましたが、こんな感じで。
塗装作業はかなりやりやすい部類。色の乗りが良く、ちょっと薄く吹くだけでギラリとした銀色を形成します。塗膜を薄くできるのでモールドも潰れず、吹きすぎて塗料が垂れるほど吹かなくても綺麗に塗料が乗ります。吹いてすぐは塗料スプレーのフタに偽り無い印象です。
まあ確かにメッキ、と言われればちょっと違うかな・・・という感じではあるのですが。今まで使った事のあるシルバー系塗料の中ではかなり理想に対して上位にあるかも。
乾燥はあまり速くないと聞いていたので6時間ほど置いてみました。指触乾燥はどのくらいかわかりませんが、塗料の性質的にはすぐに触らない方が良いでしょう。メッキにつや消しクリアーを吹いた印象に近く、表面は半光沢といったところ。反射はさすがに鏡面という感じではありません。
組み付け。マルイ電動ブローバックのスライド着脱は引っぺがす&ハメるだけなので簡単。
ただ乾燥後でもシルバーの粒子が何かと手に付きやすく、擦れる部分に色移りしがち。全部シルバーなら気になりませんが、ハーフシルバーだと黒い部分に付着するシルバー粒子が気になるかもしれません。
右がキャロムのステンレスシルバーカラースーパーハードタフで塗装したP99DAOのスライド。比較すると色味は似ており、人によっては白すぎると評価するかもしれません。ただシルバー粒子はメッキ調スプレーの方が遥かに細かく、いかにも塗装した、という感じは薄い印象。
右は電動ブローバックのセンチメーターマスター。工場出荷時の塗装のままですが、このくらいに自家塗装できたらな・・・
右はマルゼンPPK/S。これはメッキなので比べるのは可哀相。
ティッシュで強く擦ってみたところ、さすがに薄くなって下地が透けてきました。指紋が付きやすく、それを拭くと塗装が薄くなる傾向にあるのであまり触る部分に使う用途には向かない様子。塗膜強度はキャロムに遠く及びません・・・
あまり触らない部分で、モールドが細かい造形に対して塗装するのには向いています。平面の大きい造形には反射が物足りない。トイガン用塗料としては安いですがあまり触れないというデメリットがあり、模型用塗料としてならそこそこ使い道はあるでしょう。車プラモのホイールとか・・・
塗ってすぐはそこそこ印象が良いものの乾燥後使用し始めてみると急にガッカリ度が増す、というのが正直な感想。使い捨てるものにハッタリ塗装を、という用途にはこれ以上無い適正があるので、やはり用途次第という事になります。
ネットで検索してみると「全然メッキじゃない」とイマイチ評判が良くないのですが、出てくる画像自体はそこそこ悪く無いんじゃねえの?という気がするので試してみようと思います。大体どこのホームセンターにも売っていて、値段も1200円程度。高いか安いかは人によりますが、それも仕上がり次第。
失敗してもあまり痛くない&簡単に用意できるという点で、ドナーはマルイ電動ブローバックG18Cのスライド。中性洗剤で洗ったものの裏側にガムテープが貼り付かなかったのでちょっと持ち手を作るのに手間どりましたが、こんな感じで。
塗装作業はかなりやりやすい部類。色の乗りが良く、ちょっと薄く吹くだけでギラリとした銀色を形成します。塗膜を薄くできるのでモールドも潰れず、吹きすぎて塗料が垂れるほど吹かなくても綺麗に塗料が乗ります。吹いてすぐは塗料スプレーのフタに偽り無い印象です。
まあ確かにメッキ、と言われればちょっと違うかな・・・という感じではあるのですが。今まで使った事のあるシルバー系塗料の中ではかなり理想に対して上位にあるかも。
乾燥はあまり速くないと聞いていたので6時間ほど置いてみました。指触乾燥はどのくらいかわかりませんが、塗料の性質的にはすぐに触らない方が良いでしょう。メッキにつや消しクリアーを吹いた印象に近く、表面は半光沢といったところ。反射はさすがに鏡面という感じではありません。
組み付け。マルイ電動ブローバックのスライド着脱は引っぺがす&ハメるだけなので簡単。
ただ乾燥後でもシルバーの粒子が何かと手に付きやすく、擦れる部分に色移りしがち。全部シルバーなら気になりませんが、ハーフシルバーだと黒い部分に付着するシルバー粒子が気になるかもしれません。
右がキャロムのステンレスシルバーカラースーパーハードタフで塗装したP99DAOのスライド。比較すると色味は似ており、人によっては白すぎると評価するかもしれません。ただシルバー粒子はメッキ調スプレーの方が遥かに細かく、いかにも塗装した、という感じは薄い印象。
右は電動ブローバックのセンチメーターマスター。工場出荷時の塗装のままですが、このくらいに自家塗装できたらな・・・
右はマルゼンPPK/S。これはメッキなので比べるのは可哀相。
ティッシュで強く擦ってみたところ、さすがに薄くなって下地が透けてきました。指紋が付きやすく、それを拭くと塗装が薄くなる傾向にあるのであまり触る部分に使う用途には向かない様子。塗膜強度はキャロムに遠く及びません・・・
あまり触らない部分で、モールドが細かい造形に対して塗装するのには向いています。平面の大きい造形には反射が物足りない。トイガン用塗料としては安いですがあまり触れないというデメリットがあり、模型用塗料としてならそこそこ使い道はあるでしょう。車プラモのホイールとか・・・
塗ってすぐはそこそこ印象が良いものの乾燥後使用し始めてみると急にガッカリ度が増す、というのが正直な感想。使い捨てるものにハッタリ塗装を、という用途にはこれ以上無い適正があるので、やはり用途次第という事になります。
東京マルイの電動ブローバックMac11(マックイレブン)です。
マルゼンイングラムM11を持っているので別にいらないんじゃね・・・というわけでずっとスルーしていたのですが、何となく買ってきました。衝動買い。
開封。ハンドガンといってもSMG由来なので他の電ブロと同じ箱サイズだとギリギリです。でもギリギリ収まっています。
付属品は0.12gBB弾と説明書、発泡スチロールから銃を取り出すとその下に説明書補足として2枚とクリーニングロッド。銃口にも赤いキャップが差し込まれています。
銃本体はまあ値段なりにプラスチッキーなのですが、雰囲気は十分。
ストックは可動しますが、横のボタンを押して起こすのではなくナイロンっぽい素材のワイヤーストックを左右からグニャッと押し縮めてロック解除してから起こします。あまりロックはガッチリしていませんが、そもそも伸縮がオミットされていて使い物にならないのでただの飾りです。実用に振るなら根元からちょん切ってしまうと良いでしょう。
銃口にはライフリング表現はなく、アルミ製インナーバレルが少し奥まった位置に見えます。アウターバレルとレシーバーの間にあるストラップを掛けるスイベルリングはプラ製ですがマルゼンのもののようにブラブラカチャカチャしたりはせず、適度なフリクションで定位置に止まってくれます。
マガジンはグリップ下の出っ張りを引っこ抜くと、他の電ブロと同様のバナナマガジンになっています。これは仕方ないところ。抜き差し自体は電ブロシリーズの中ではかなりしやすい方になります。
電ブロのマガジンてリップが後面にあるので前後を間違えて挿しやすい印象。前後を間違えると途中までしか刺さらないのですぐ間違いだと気づくものだとは思いますが、あまり堅牢にはできていないので慌てて無理やりブッ挿して破壊しないように。
電動ガンなので電池を入れない事には動作しません。電池ボックスはトリガーガード前にあります。まずスイベルが邪魔なので横に回します。
台湾製だったんだ・・・マルイ製品は安い中国製に押されて焦ったのか一時期やたら「日本製」を強調していましたが、現在は純正BB弾や電動ガンライトプロシリーズなど、台湾製が増えています。
話を戻しまして、トリガーガード前のパネルを前にスライドさせます。
一杯に前方へスライドさせてから下へ起こすと電池ボックスが開きます。このあたりは若干ややこしい作りなので無理に動かして破壊しないように注意が必要です。
単四電池4本仕様です。推奨はアルカリ乾電池ですが、用意してないのでニッケル水素充電池を流用。
ただしこの銃は補足説明書にもあるように、端子がちょっと嫌らしい仕様になっています。そのままニッケル水素充電池をいれても、スプリング端子の中央に電池のプラス端子が入りこみ、プラス端子の周りにある絶縁部分にスプリング端子が接するようになるために接触不良を起こし動作しません。
電池のプラス端子が接するスプリング端子の先端をラジオペンチなどで潰してやると、接触できるようになります。ただしこの加工をするとマルイに送っても修理してくれないかもしれません。
電池をセット。1本ずつ確実にセットしましょう。
フタを閉める時は前側からちょっと電池を押してやります。
そうそう説明を忘れていましたが可動部分はコッキングハンドルとエジェクションポート、SEMI/FULLセレクター、トリガー、グリップセーフティ。トリガーの右上にあるセーフティスイッチはダミーです。左側面にあるSEMI/FULLセレクターはプラ製ですがマルゼンのものとタッチが似ています。360度どちらにも回せ、レバーを後方にするとSEMI、前方にするとFULL。表示があるので間違う事は無いでしょう。
コッキングハンドルは全体の5分の2ほどが可動域。エジェクションポートも開くのですが、システム的には他の電ブロと同じなので当然クローズドボルトになっています。Mac11は本来オープンボルトですが、その動作を電動ブローバックでどう表現するの・・・というのはあるのでまあ、ここは仕方ないでしょう。幸いというか、一応Mac11にはクローズドボルト仕様もあるそうです。
では発射のためにマガジンに弾を込めます。装弾数は22発。手で一発一発込めると頻繁に弾かれる傾向にあるのでBBローダーでギャリギャリッとやるのが楽。
発射音はあまり反動も迫力も無くポコココ・・・という感じ。0.2gBB弾でサイクルは秒間5.65発、初速は30~32m/sほど。ホップアップがあるので15m程度は直進しますが、20m以上の距離を狙うには曲射になります。サイクルは数字ほど遅くは感じませんが、乾電池ならもう少し元気に動作するでしょう。電ブロシリーズはお手軽改造で電圧アップさせても簡単にハイサイクル化、というわけにはいかず、動作がメタメタになるだけなのでやめておいた方が良いです。
重量は本体と空マガジンで212g、電池込みだと電池にもよりますが約320g。軽さを安っぽいととるか取り回し性に優れるととるかは使う側次第。
マルゼンのイングラムM11と。ベーシック仕様なのでストックが無く、CQBマウントが付いているのでちょっと印象が変わってしまっていますが、本体の前後と上下の寸法はほぼ同じ。
ただグリップやトリガーガードはマルイのが若干幅広になっています。どちらもグリップの握り心地は実銃がそうなので仕方無いのですが非常に収まりが悪く、マルイのが太い分多少マシな印象。
マシンピストルのトイガンとしては今となっては他にG18Cがあるので操作性やサイズ的にこれが至高というものではなくなりましたが、手軽にイングラムの形をしたトイガンを手にするならかなり平均が高い時代といえるでしょう。他はみんなガスブローバックだし、18歳未満ならコレしかありません。銃ってトイなら実用も重要だけどなによりカッコでしょ?2挺イングラムするのもお安いし。
マルゼンイングラムM11を持っているので別にいらないんじゃね・・・というわけでずっとスルーしていたのですが、何となく買ってきました。衝動買い。
開封。ハンドガンといってもSMG由来なので他の電ブロと同じ箱サイズだとギリギリです。でもギリギリ収まっています。
付属品は0.12gBB弾と説明書、発泡スチロールから銃を取り出すとその下に説明書補足として2枚とクリーニングロッド。銃口にも赤いキャップが差し込まれています。
銃本体はまあ値段なりにプラスチッキーなのですが、雰囲気は十分。
ストックは可動しますが、横のボタンを押して起こすのではなくナイロンっぽい素材のワイヤーストックを左右からグニャッと押し縮めてロック解除してから起こします。あまりロックはガッチリしていませんが、そもそも伸縮がオミットされていて使い物にならないのでただの飾りです。実用に振るなら根元からちょん切ってしまうと良いでしょう。
銃口にはライフリング表現はなく、アルミ製インナーバレルが少し奥まった位置に見えます。アウターバレルとレシーバーの間にあるストラップを掛けるスイベルリングはプラ製ですがマルゼンのもののようにブラブラカチャカチャしたりはせず、適度なフリクションで定位置に止まってくれます。
マガジンはグリップ下の出っ張りを引っこ抜くと、他の電ブロと同様のバナナマガジンになっています。これは仕方ないところ。抜き差し自体は電ブロシリーズの中ではかなりしやすい方になります。
電ブロのマガジンてリップが後面にあるので前後を間違えて挿しやすい印象。前後を間違えると途中までしか刺さらないのですぐ間違いだと気づくものだとは思いますが、あまり堅牢にはできていないので慌てて無理やりブッ挿して破壊しないように。
電動ガンなので電池を入れない事には動作しません。電池ボックスはトリガーガード前にあります。まずスイベルが邪魔なので横に回します。
台湾製だったんだ・・・マルイ製品は安い中国製に押されて焦ったのか一時期やたら「日本製」を強調していましたが、現在は純正BB弾や電動ガンライトプロシリーズなど、台湾製が増えています。
話を戻しまして、トリガーガード前のパネルを前にスライドさせます。
一杯に前方へスライドさせてから下へ起こすと電池ボックスが開きます。このあたりは若干ややこしい作りなので無理に動かして破壊しないように注意が必要です。
単四電池4本仕様です。推奨はアルカリ乾電池ですが、用意してないのでニッケル水素充電池を流用。
ただしこの銃は補足説明書にもあるように、端子がちょっと嫌らしい仕様になっています。そのままニッケル水素充電池をいれても、スプリング端子の中央に電池のプラス端子が入りこみ、プラス端子の周りにある絶縁部分にスプリング端子が接するようになるために接触不良を起こし動作しません。
電池のプラス端子が接するスプリング端子の先端をラジオペンチなどで潰してやると、接触できるようになります。ただしこの加工をするとマルイに送っても修理してくれないかもしれません。
電池をセット。1本ずつ確実にセットしましょう。
フタを閉める時は前側からちょっと電池を押してやります。
そうそう説明を忘れていましたが可動部分はコッキングハンドルとエジェクションポート、SEMI/FULLセレクター、トリガー、グリップセーフティ。トリガーの右上にあるセーフティスイッチはダミーです。左側面にあるSEMI/FULLセレクターはプラ製ですがマルゼンのものとタッチが似ています。360度どちらにも回せ、レバーを後方にするとSEMI、前方にするとFULL。表示があるので間違う事は無いでしょう。
コッキングハンドルは全体の5分の2ほどが可動域。エジェクションポートも開くのですが、システム的には他の電ブロと同じなので当然クローズドボルトになっています。Mac11は本来オープンボルトですが、その動作を電動ブローバックでどう表現するの・・・というのはあるのでまあ、ここは仕方ないでしょう。幸いというか、一応Mac11にはクローズドボルト仕様もあるそうです。
では発射のためにマガジンに弾を込めます。装弾数は22発。手で一発一発込めると頻繁に弾かれる傾向にあるのでBBローダーでギャリギャリッとやるのが楽。
発射音はあまり反動も迫力も無くポコココ・・・という感じ。0.2gBB弾でサイクルは秒間5.65発、初速は30~32m/sほど。ホップアップがあるので15m程度は直進しますが、20m以上の距離を狙うには曲射になります。サイクルは数字ほど遅くは感じませんが、乾電池ならもう少し元気に動作するでしょう。電ブロシリーズはお手軽改造で電圧アップさせても簡単にハイサイクル化、というわけにはいかず、動作がメタメタになるだけなのでやめておいた方が良いです。
重量は本体と空マガジンで212g、電池込みだと電池にもよりますが約320g。軽さを安っぽいととるか取り回し性に優れるととるかは使う側次第。
マルゼンのイングラムM11と。ベーシック仕様なのでストックが無く、CQBマウントが付いているのでちょっと印象が変わってしまっていますが、本体の前後と上下の寸法はほぼ同じ。
ただグリップやトリガーガードはマルイのが若干幅広になっています。どちらもグリップの握り心地は実銃がそうなので仕方無いのですが非常に収まりが悪く、マルイのが太い分多少マシな印象。
マシンピストルのトイガンとしては今となっては他にG18Cがあるので操作性やサイズ的にこれが至高というものではなくなりましたが、手軽にイングラムの形をしたトイガンを手にするならかなり平均が高い時代といえるでしょう。他はみんなガスブローバックだし、18歳未満ならコレしかありません。銃ってトイなら実用も重要だけどなによりカッコでしょ?2挺イングラムするのもお安いし。
ライラクスの電動ガン用スプリングMS80とMS90です。
正確にはプロメテウス ノンライナースプリングMS80とMS90ですね。
ウチにある電動ガンの内マルイのものはいいとして、他は中華電動ガンなので初速調整のためにスプリングがカットされています。CYMAのAK47タクティカルだけはお勉強としてMS90に交換しましたが他のS&Tタボール、G&G CM16、UMAREX G36CVは買った時のスプリングのまま。ぶっちゃけた話私の使い方(所謂お座敷シューター)だとスプリングによる不具合なんてほぼ無いのでそのままでも別に良かったのですが、やはり巷で「買ったらまずスプリングとチャンバーパッキン交換」と喧伝されている中華ガン。不具合無くともなんとなくでもやっておきたいもの。あと今月車検なんで高いもの買えないんでお安くネタ提供。
CM16はちょっとメンドイんで今回はパスして、スプリング交換だけなら簡単にできるタボールとG36CV。バッテリーは充電して1ヶ月くらい経った50~100発程度撃ってる状態のマルイの8.4Vニッケル水素ミニSバッテリー。
まずはS&Tタボール(ODカラー・樹脂メカボックス)のノーマル初速。モーターだけ買ってすぐにマルイEG1000Sに交換しています。13.74rps、91.56mps。
単位はrps=発/毎秒、mps=m/sになります。
それではスプリング交換に入りましょう。まずはマガジンを抜いてフルオートで数発撃ってチャンバー内を空にし、セレクターをSAFEにし、バッテリーを外すのを忘れてはいけません。特にこのタボールとG36CVはマガジンを抜いた後に弾ポロさせてもチャンバーパッキンが1発必ず咥えてる事を忘れなきよう。
それらが済んだら、ストック下にあるボルトリリースレバー(上画像の黒い三角状大きなの突起)を押して逆転防止ラッチをリリース、スプリングをフリーにします。ピストンが後退していた場合ボルトリリースレバーを押すと必ず「ジョリリ・・・」みたいな音の手応えがあります。
前準備というか保管する時の手順を踏んだら、目指せスプリング。ストック後端の上側に左右に貫通して刺さっているピンを抜くと、バットプレートが下を軸にハッチオープンします。
中を覗くと、すぐ奥に大きなマイナスネジが見えます。
マイナスネジを外すと、スプリングガイド後端が露出するので、ここを押してから90度回転(時計周り、半時計周りどちらでもOK)させます。上画像だとマイナスドライバーでやっていますが、形状の合う六角レンチを使った方が確実。
スプリングのテンションに押されてスプリングガイドがズルルッと出てきます。M4系やAK系だとレシーバーの形状上こう簡単にはいきませんから、あまり拡張性の無いマイナー銃といえどこういった辺りはあちらには無い利点といえるでしょう。
取り出されたスプリングとスプリングガイド。スプリングのピストン側にはちょん切った形跡があります。まずはMS80から試してみましょう。
スプリングを触った感じではやや油気が薄かったので軽くシリコンオイルを吹いておきましょうか。このスプリングは不等ピッチスプリング(スプリングの巻き間隔に広いところと狭いところがあるもの)で、中間と片側に巻き間隔が狭い部分があり、片側が狭くなっている方をスプリングガイドに挿します。不等ピッチスプリングの理屈は、間隔が狭い部分が緩いのでその部分だけがまず高速で縮み、加速をつけてから間隔の広い部分を一気に押し縮め、伸びる時は間隔の狭い部分が延びきった時の衝撃を吸収するとか、そんな感じだったかと思います。なので理屈の上では等ピッチより不等ピッチの方が全体で同じプリロードでもマイルドでスムーズになります。
ただし不等ピッチにもデメリット部分はあり、スプリングを縮める速度が間隔の狭いところと広いところとで変化するため高速で動作させると振動が発生します。縮める力も一定ではないので動作させるギヤにも負担が掛かります。とはいえ、強度ギリギリ構造でもなければそうシビアでもありません。後は・・・コストと品質。不等ピッチにするには手間が多少掛かるので基本コストは等ピッチより掛かりますが、安く作られた不等ピッチスプリングは安いなりに等ピッチと変わらなかったり、変わるけど精度がガタガタだったりするものです。
まあ理屈ではどうあれ定番パーツだから気にせず突っ込んどけ!というわけで元通りスプリングを差し込みます。
元のスプリングより長さがあるのでギュギューッと押し込んで90度回転。ちゃんと定位置にくるとメカボックスとスプリングガイドの後端がツライチになります。何で作業した時頑なに六角レンチ使わなかったんだろう俺・・・
大きいマイナスネジを締めます。
バットプレートを閉め、ピンを刺して換装完了。
早速初速チェック。16.2rps、74.81mps。
サイクルアップと初速低下という当たり前の結果になります。部屋撃ちならこの方が都合良いハズなのですが、何か、こう・・・直感的にナンカチガウというか・・・
MS90に換えてみましょうか。楽な作業だわ・・・
14.94rps、90.58mpsと出ました。ノーマル比で初速はほとんど変わらず、サイクルはアップ。どうもスプリング以外でもバランスがあって、MS80だと崩れてしまうようですね。部屋撃ちにはややキツい初速ですが、撃ってる時の直感的にはコレダ!って感じがする・・・
次はUMAREX G36CVのスプリング交換。タボールと同様にマガジンを抜きチャンバー内に弾が無いのを確認してSAFEにし、バッテリーを外してボルトリリースレバーを押します。そしたらレシーバー後ろ側のピンを抜き、ストックを畳んで中の黒い金属ブロックを外します。
すると現れる大きなマイナスネジ。タボールと一緒です。それもそのはずUMAREXのG36シリーズはS&Tが製造してUMAREXが売っているのですから。そしてタボールもG36シリーズもSTAR/ARESのコピー。あっちはあっちで大変だな・・・とか思っちゃうところ。
話がそれましたが大きなマイナスを外してスプリングガイドを押して90度回して抜くのもタボールと同じ。
ただ、こちらはスプリングを抜いてみると長さは短いものの端には切った形跡がありません。輸入する際、切らずに適合するスプリングに換えているのか、元々こうなのかはわかりません。
とにかくMS80を入れて初速チェック。(組むのは簡単すぎるので割愛)
12.92rps、72.95mps。初速はともかく、サイクル遅くね・・・
セミで撃つとボルトが半端な位置で止まるので撃ってて気持ち悪い・・・何か動作もシャキッとしないし。MS80スプリングってノーマルより初速下げたい意図で使うもんじゃなく、他の部分で上がりすぎた初速を適正に戻すためのスプリングなのでは。
並べるとどっちがどっちのだっけ・・・となりそうなタボールとG36CVのスプリングガイド。でも微妙~に寸法が違います。上がG36CV、下がタボール。スプリングはMS80が黒くてMS90は銀色。
ではMS90ではどうか。12.18rps、86.31mps。確かノーマルってもっと初速あったよね・・・
ノーマルに戻しました。12.1rps、89.41mps。ブローバックの抵抗があるのでタボールと比べたらサイクルはあまりスプリングレートで変動しないけど、ノーマルのままの方が遅いなりにキレイに動作します。
@@@
大抵の中華電動ガンはMS90スプリングで調子良く動くんでは?ってくらいの定番パーツ。MS80スプリングは多分、超ロングバレルでもなきゃあまり使いどころが無く、ノーマルにポン付けしてもバランスが悪い印象。
タボールの他、CYMAのAK47タクティカルもそうですが買ってみたらスプリングが切ってあった中華電動ガンにはMS90入れとけばいいです。G36CVはマジ中身いじるところありません。
正確にはプロメテウス ノンライナースプリングMS80とMS90ですね。
ウチにある電動ガンの内マルイのものはいいとして、他は中華電動ガンなので初速調整のためにスプリングがカットされています。CYMAのAK47タクティカルだけはお勉強としてMS90に交換しましたが他のS&Tタボール、G&G CM16、UMAREX G36CVは買った時のスプリングのまま。ぶっちゃけた話私の使い方(所謂お座敷シューター)だとスプリングによる不具合なんてほぼ無いのでそのままでも別に良かったのですが、やはり巷で「買ったらまずスプリングとチャンバーパッキン交換」と喧伝されている中華ガン。不具合無くともなんとなくでもやっておきたいもの。あと今月車検なんで高いもの買えないんでお安くネタ提供。
CM16はちょっとメンドイんで今回はパスして、スプリング交換だけなら簡単にできるタボールとG36CV。バッテリーは充電して1ヶ月くらい経った50~100発程度撃ってる状態のマルイの8.4Vニッケル水素ミニSバッテリー。
まずはS&Tタボール(ODカラー・樹脂メカボックス)のノーマル初速。モーターだけ買ってすぐにマルイEG1000Sに交換しています。13.74rps、91.56mps。
単位はrps=発/毎秒、mps=m/sになります。
それではスプリング交換に入りましょう。まずはマガジンを抜いてフルオートで数発撃ってチャンバー内を空にし、セレクターをSAFEにし、バッテリーを外すのを忘れてはいけません。特にこのタボールとG36CVはマガジンを抜いた後に弾ポロさせてもチャンバーパッキンが1発必ず咥えてる事を忘れなきよう。
それらが済んだら、ストック下にあるボルトリリースレバー(上画像の黒い三角状大きなの突起)を押して逆転防止ラッチをリリース、スプリングをフリーにします。ピストンが後退していた場合ボルトリリースレバーを押すと必ず「ジョリリ・・・」みたいな音の手応えがあります。
前準備というか保管する時の手順を踏んだら、目指せスプリング。ストック後端の上側に左右に貫通して刺さっているピンを抜くと、バットプレートが下を軸にハッチオープンします。
中を覗くと、すぐ奥に大きなマイナスネジが見えます。
マイナスネジを外すと、スプリングガイド後端が露出するので、ここを押してから90度回転(時計周り、半時計周りどちらでもOK)させます。上画像だとマイナスドライバーでやっていますが、形状の合う六角レンチを使った方が確実。
スプリングのテンションに押されてスプリングガイドがズルルッと出てきます。M4系やAK系だとレシーバーの形状上こう簡単にはいきませんから、あまり拡張性の無いマイナー銃といえどこういった辺りはあちらには無い利点といえるでしょう。
取り出されたスプリングとスプリングガイド。スプリングのピストン側にはちょん切った形跡があります。まずはMS80から試してみましょう。
スプリングを触った感じではやや油気が薄かったので軽くシリコンオイルを吹いておきましょうか。このスプリングは不等ピッチスプリング(スプリングの巻き間隔に広いところと狭いところがあるもの)で、中間と片側に巻き間隔が狭い部分があり、片側が狭くなっている方をスプリングガイドに挿します。不等ピッチスプリングの理屈は、間隔が狭い部分が緩いのでその部分だけがまず高速で縮み、加速をつけてから間隔の広い部分を一気に押し縮め、伸びる時は間隔の狭い部分が延びきった時の衝撃を吸収するとか、そんな感じだったかと思います。なので理屈の上では等ピッチより不等ピッチの方が全体で同じプリロードでもマイルドでスムーズになります。
ただし不等ピッチにもデメリット部分はあり、スプリングを縮める速度が間隔の狭いところと広いところとで変化するため高速で動作させると振動が発生します。縮める力も一定ではないので動作させるギヤにも負担が掛かります。とはいえ、強度ギリギリ構造でもなければそうシビアでもありません。後は・・・コストと品質。不等ピッチにするには手間が多少掛かるので基本コストは等ピッチより掛かりますが、安く作られた不等ピッチスプリングは安いなりに等ピッチと変わらなかったり、変わるけど精度がガタガタだったりするものです。
まあ理屈ではどうあれ定番パーツだから気にせず突っ込んどけ!というわけで元通りスプリングを差し込みます。
元のスプリングより長さがあるのでギュギューッと押し込んで90度回転。ちゃんと定位置にくるとメカボックスとスプリングガイドの後端がツライチになります。何で作業した時頑なに六角レンチ使わなかったんだろう俺・・・
大きいマイナスネジを締めます。
バットプレートを閉め、ピンを刺して換装完了。
早速初速チェック。16.2rps、74.81mps。
サイクルアップと初速低下という当たり前の結果になります。部屋撃ちならこの方が都合良いハズなのですが、何か、こう・・・直感的にナンカチガウというか・・・
MS90に換えてみましょうか。楽な作業だわ・・・
14.94rps、90.58mpsと出ました。ノーマル比で初速はほとんど変わらず、サイクルはアップ。どうもスプリング以外でもバランスがあって、MS80だと崩れてしまうようですね。部屋撃ちにはややキツい初速ですが、撃ってる時の直感的にはコレダ!って感じがする・・・
次はUMAREX G36CVのスプリング交換。タボールと同様にマガジンを抜きチャンバー内に弾が無いのを確認してSAFEにし、バッテリーを外してボルトリリースレバーを押します。そしたらレシーバー後ろ側のピンを抜き、ストックを畳んで中の黒い金属ブロックを外します。
すると現れる大きなマイナスネジ。タボールと一緒です。それもそのはずUMAREXのG36シリーズはS&Tが製造してUMAREXが売っているのですから。そしてタボールもG36シリーズもSTAR/ARESのコピー。あっちはあっちで大変だな・・・とか思っちゃうところ。
話がそれましたが大きなマイナスを外してスプリングガイドを押して90度回して抜くのもタボールと同じ。
ただ、こちらはスプリングを抜いてみると長さは短いものの端には切った形跡がありません。輸入する際、切らずに適合するスプリングに換えているのか、元々こうなのかはわかりません。
とにかくMS80を入れて初速チェック。(組むのは簡単すぎるので割愛)
12.92rps、72.95mps。初速はともかく、サイクル遅くね・・・
セミで撃つとボルトが半端な位置で止まるので撃ってて気持ち悪い・・・何か動作もシャキッとしないし。MS80スプリングってノーマルより初速下げたい意図で使うもんじゃなく、他の部分で上がりすぎた初速を適正に戻すためのスプリングなのでは。
並べるとどっちがどっちのだっけ・・・となりそうなタボールとG36CVのスプリングガイド。でも微妙~に寸法が違います。上がG36CV、下がタボール。スプリングはMS80が黒くてMS90は銀色。
ではMS90ではどうか。12.18rps、86.31mps。確かノーマルってもっと初速あったよね・・・
ノーマルに戻しました。12.1rps、89.41mps。ブローバックの抵抗があるのでタボールと比べたらサイクルはあまりスプリングレートで変動しないけど、ノーマルのままの方が遅いなりにキレイに動作します。
@@@
大抵の中華電動ガンはMS90スプリングで調子良く動くんでは?ってくらいの定番パーツ。MS80スプリングは多分、超ロングバレルでもなきゃあまり使いどころが無く、ノーマルにポン付けしてもバランスが悪い印象。
タボールの他、CYMAのAK47タクティカルもそうですが買ってみたらスプリングが切ってあった中華電動ガンにはMS90入れとけばいいです。G36CVはマジ中身いじるところありません。