~趣味の世界~
フジミ1/700特シリーズの空母鳳翔1939です。
特シリーズはフジミのシーウェイモデルシリーズの上位版のようなもののようで、鳳翔はシーウェイモデルシリーズのSW-35にもありますがあちらはアイランド型艦橋のある初期型であり、パーツ構成も少し違います。これは特-51でアイランドの撤去・甲板形状の改修・機関の換装などが進んだ時期の型。フジミの鳳翔はこの1939の他に1942と1944があり、搭載機とデカールの変更(1942)飛行甲板の延長(1944)等の違いがあります。
開封すると、大量のパーツ群。空母って甲板上は真っ平らなのでパーツ少ないと思いがちですが、全然そんな事はありません。甲板と船体の間にギッチリと挟まる大量のパーツがあるのです。
説明書。さすがに大きく、1ページがB5版サイズで8ページ。
それでは製作開始。しかし、多いな・・・
まずは艦底パーツに駆逐艦用みたいな小さめのバラストを固定し、船体に貼り付けます。が、船体パーツの下面フチより内側に入り込む構成で、上から流し込みタイプ接着剤を流していたら下にだだ漏れになっていました・・・艦底色の指定も無く、艦底パーツが側面に出ない分高さが1段低くなる印象。
飛行甲板より下の段の甲板を接着した段階。何か船体中央の接地面が浮いています・・・
接着剤が乾く前に重しを乗せて矯正しているところ。ウォーターラインモデルの接地面が浮いたままではあまりに興醒め。ここはしっかりと接地させておきたいところです。
甲板上は説明書通りに43ウッドブラウンで塗りますが、何か違くね・・・
空母の甲板は巡洋艦などのリノリウム張りとは違い、木の板張りです。なので上写真の右にあるカッターや内火艇の甲板のように44タンの方が正しいように思え、箱横の作例も甲板の色はタンに近い色になっています。
そうそう、こんな感じ。木目っぽくしたかったのでわざとムラのある塗りにしておきました。惜しいのは塗膜が厚くなってモールドがやや浅くなってしまった事。
甲板上の構造物を載せてゆきます。空母は一つの街のよう、と形容されますが、上部の見える部分だけを見てもまるで建造物というか、施設というか・・・
壁沿いの細かいパーツは殆どが別パーツで、非常に手間隙かけて取り付けてゆかねばなりません。車プラモだとエンスージアストモデルに近い、実にフジミらしい部分。
飛行甲板の裏と船体側の甲板上をウォッシング。飛行甲板を接着すると殆ど見えなくなる部分も多いです。結構な容積の格納庫も閉ざされた空間になります。
飛行甲板を接着し、圧着のため重しを乗せているところ。挟まる部分のパーツの処理や合わせの都合上、どうしても一発でピッタリとは取り付きそうにありません。
甲板上のデカールを貼ります。資料が少なく、1939の甲板上のデカールは1933年頃とされる資料を元に作成したと、箱横に注釈があります。空母プラモの甲板にデカールを貼ったのは初めてなので何か新鮮。シルバリング(つや消し塗装の上にデカールを貼るとデカールと塗装面の間に細かい空間ができ、曇ったような反射が起きている状態)しまくりなのでマークセッターでしっかりと貼り付けました。シルバリングしている部分の上に塗布し、カッターの先などでデカールの上をツンツンしてやると微細な穴からデカールと塗装面の間にマークセッターが入り込んでしっとりとしてくるので上からティッシュなどで押さえて密着させてやります。デカール面は穴だらけになり脆くなって割れやすくなるのでできれば上からクリアコートしてやるのが理想だそうです。
残った甲板周辺のパーツを取り付けてゆきます。ハリネズミのように細い棒状のパーツを周囲に取り付けるので、完成後はうっかり引っ掛けないように注意しましょう。
付属の艦載機も作ります。2種4機しか付属せず、機種も複葉の95式艦上戦闘機と92式艦上攻撃機という旧式機。結構詳細な作りですが、細かすぎて組むのが大変。大量に付いてきても作りきれなそうではあります・・・
仕上げにウォッシングをして完成。旗もちゃんとつけました。
スマートでカッコイイ・・・
目線を下ろして観察。秘密基地的立体感というか。1/700になって中を歩いてみたくなります。
飛行甲板を俯瞰したところ。フライトシミュレーターはジェット戦闘機のものしかやった事はありませんが、速度域が違うとはいえこれほど細長い甲板に着艦するのは大変だったでしょうね。
周囲からまじまじと観察。
後部格納庫の左右には蜀の桟道みたいな通路があります。
左舷。小船が2列に渡って置かれたり吊るされたりしていて、非常に凝縮されています。階段など、細かいパーツをチマチマと付けていった甲斐があります。
左舷前方。一段上がってここには艦橋設備があり立体的。
艦橋前。無数の柱の奥に艦橋があり、前見えるのかな・・・上は見えないよね。
右舷側に回ったところ。クレーンの基部があります。
煙突。元々は可動式の煙突でしたが、意味が無いので改装により固定化されました。
右舷後半。後部格納庫前の左右が貫通している部分の両舷に14cm単装砲がありますが、後の改装で撤去されます。侘び錆びよね~
飛行甲板。探照灯がおもっくそ甲板上にあり、発着艦する飛行機とぶつからないのだろうか?
後ろ端にある旗竿もしかり。着艦する時は外すか畳むかするんだろうか。
艦載機との対比。まあ空母がちっちゃけりゃ載せる飛行機も小さいと。
川内型軽巡洋艦の那珂と。幅は差が大きいですが全長は同じくらいです。
全艦並べたところ。
@@@
水上戦闘艦と較べると独特ですが、最小クラスの鳳翔でさえかなり作り応えがあります。昔色々作った時はもっと大きい信濃や雲龍も作ったのですが、ここまで詳細な作りじゃなかったような気がします。やはり時代は進んでいるのです・・・
特シリーズはフジミのシーウェイモデルシリーズの上位版のようなもののようで、鳳翔はシーウェイモデルシリーズのSW-35にもありますがあちらはアイランド型艦橋のある初期型であり、パーツ構成も少し違います。これは特-51でアイランドの撤去・甲板形状の改修・機関の換装などが進んだ時期の型。フジミの鳳翔はこの1939の他に1942と1944があり、搭載機とデカールの変更(1942)飛行甲板の延長(1944)等の違いがあります。
開封すると、大量のパーツ群。空母って甲板上は真っ平らなのでパーツ少ないと思いがちですが、全然そんな事はありません。甲板と船体の間にギッチリと挟まる大量のパーツがあるのです。
説明書。さすがに大きく、1ページがB5版サイズで8ページ。
それでは製作開始。しかし、多いな・・・
まずは艦底パーツに駆逐艦用みたいな小さめのバラストを固定し、船体に貼り付けます。が、船体パーツの下面フチより内側に入り込む構成で、上から流し込みタイプ接着剤を流していたら下にだだ漏れになっていました・・・艦底色の指定も無く、艦底パーツが側面に出ない分高さが1段低くなる印象。
飛行甲板より下の段の甲板を接着した段階。何か船体中央の接地面が浮いています・・・
接着剤が乾く前に重しを乗せて矯正しているところ。ウォーターラインモデルの接地面が浮いたままではあまりに興醒め。ここはしっかりと接地させておきたいところです。
甲板上は説明書通りに43ウッドブラウンで塗りますが、何か違くね・・・
空母の甲板は巡洋艦などのリノリウム張りとは違い、木の板張りです。なので上写真の右にあるカッターや内火艇の甲板のように44タンの方が正しいように思え、箱横の作例も甲板の色はタンに近い色になっています。
そうそう、こんな感じ。木目っぽくしたかったのでわざとムラのある塗りにしておきました。惜しいのは塗膜が厚くなってモールドがやや浅くなってしまった事。
甲板上の構造物を載せてゆきます。空母は一つの街のよう、と形容されますが、上部の見える部分だけを見てもまるで建造物というか、施設というか・・・
壁沿いの細かいパーツは殆どが別パーツで、非常に手間隙かけて取り付けてゆかねばなりません。車プラモだとエンスージアストモデルに近い、実にフジミらしい部分。
飛行甲板の裏と船体側の甲板上をウォッシング。飛行甲板を接着すると殆ど見えなくなる部分も多いです。結構な容積の格納庫も閉ざされた空間になります。
飛行甲板を接着し、圧着のため重しを乗せているところ。挟まる部分のパーツの処理や合わせの都合上、どうしても一発でピッタリとは取り付きそうにありません。
甲板上のデカールを貼ります。資料が少なく、1939の甲板上のデカールは1933年頃とされる資料を元に作成したと、箱横に注釈があります。空母プラモの甲板にデカールを貼ったのは初めてなので何か新鮮。シルバリング(つや消し塗装の上にデカールを貼るとデカールと塗装面の間に細かい空間ができ、曇ったような反射が起きている状態)しまくりなのでマークセッターでしっかりと貼り付けました。シルバリングしている部分の上に塗布し、カッターの先などでデカールの上をツンツンしてやると微細な穴からデカールと塗装面の間にマークセッターが入り込んでしっとりとしてくるので上からティッシュなどで押さえて密着させてやります。デカール面は穴だらけになり脆くなって割れやすくなるのでできれば上からクリアコートしてやるのが理想だそうです。
残った甲板周辺のパーツを取り付けてゆきます。ハリネズミのように細い棒状のパーツを周囲に取り付けるので、完成後はうっかり引っ掛けないように注意しましょう。
付属の艦載機も作ります。2種4機しか付属せず、機種も複葉の95式艦上戦闘機と92式艦上攻撃機という旧式機。結構詳細な作りですが、細かすぎて組むのが大変。大量に付いてきても作りきれなそうではあります・・・
仕上げにウォッシングをして完成。旗もちゃんとつけました。
スマートでカッコイイ・・・
目線を下ろして観察。秘密基地的立体感というか。1/700になって中を歩いてみたくなります。
飛行甲板を俯瞰したところ。フライトシミュレーターはジェット戦闘機のものしかやった事はありませんが、速度域が違うとはいえこれほど細長い甲板に着艦するのは大変だったでしょうね。
周囲からまじまじと観察。
後部格納庫の左右には蜀の桟道みたいな通路があります。
左舷。小船が2列に渡って置かれたり吊るされたりしていて、非常に凝縮されています。階段など、細かいパーツをチマチマと付けていった甲斐があります。
左舷前方。一段上がってここには艦橋設備があり立体的。
艦橋前。無数の柱の奥に艦橋があり、前見えるのかな・・・上は見えないよね。
右舷側に回ったところ。クレーンの基部があります。
煙突。元々は可動式の煙突でしたが、意味が無いので改装により固定化されました。
右舷後半。後部格納庫前の左右が貫通している部分の両舷に14cm単装砲がありますが、後の改装で撤去されます。侘び錆びよね~
飛行甲板。探照灯がおもっくそ甲板上にあり、発着艦する飛行機とぶつからないのだろうか?
後ろ端にある旗竿もしかり。着艦する時は外すか畳むかするんだろうか。
艦載機との対比。まあ空母がちっちゃけりゃ載せる飛行機も小さいと。
川内型軽巡洋艦の那珂と。幅は差が大きいですが全長は同じくらいです。
全艦並べたところ。
@@@
水上戦闘艦と較べると独特ですが、最小クラスの鳳翔でさえかなり作り応えがあります。昔色々作った時はもっと大きい信濃や雲龍も作ったのですが、ここまで詳細な作りじゃなかったような気がします。やはり時代は進んでいるのです・・・
ピットロード1/700スカイウェーブシリーズの駆逐艦長月です。
ウォーターラインシリーズとは別に独自に同サイズの艦船模型を1970年代にラインナップしていたグリーンマックス(現在は鉄道模型の方で有名でしょう)からピットロードが販売権を継承して継続しているシリーズがスカイウェーブシリーズです。
ラインナップは元々ウォーターラインシリーズを回避したものだったため外国艦や現用艦が多く、90年代以降はメジャーな艦もラインナップに加わりますがやや地味というか、渋いラインナップとなっています。
開封。箱は結構大きい(他社の軽巡~軽空母並み)ですが中身はちんまりしています。説明書は大きめ。
説明書。コピー用紙然としていますが見づらい程ではなく、必要十分。
読む要素は別にしたためられていました。
パーツ全図。バラストは付属していません。
モールドが非常に緻密でカッチリしています。昔からコレが持ち味でもありました。
塗装図は箱下面に表記。同じ睦月型駆逐艦の三日月の表記もあり、装備の違い(電波探信儀や対空寄りの兵装などの違いがあります)の他、デカールも望月を含めた3種類。
それでは製作開始。バラストが無く、甲板も船体パーツの上面にモールドされているので艦底のパーツはとっとと接着してしまいます。
実験的にリノリウム色を41レッドブラウンに変えてみました。ちょっと色が暗く、色味もやや紫寄りすぎる印象。ウッドブラウンと混ぜたくらいが丁度いいのかも。艦首上面のパーツは後端の下が奥まっているので接着する前に塗装をする必要があります。
32軍艦色(2)を塗装。成型色が明灰白色なのでランナーに付いているパーツの方も全体的に。
船体下を艦底色で塗装。
甲板上にはみつしりとパーツが乗るので先にエナメルジャーマングレーで甲板上のみウォッシングしておきました。リノリウム色が暗いのでやや白っぽくなる傾向。
甲板上にパーツを載せてゆきます。パーツの左右合わせ面にはダボの類が無く、印はあれど穴は開いていない面にパーツを接着で乗せる取り付けが多いので接着剤の性能も重要になります。正直他社のものほど親切ではありません・・・
もうちょっとで完成。内火艇とカッターは随分小さく、ホントに1/700?と思ってしまうところ。
デカールを貼り、エナメルジャーマングレーでウォッシングして完成。船体側面の白文字はフォントが普通のゴシック体でちょっと違和感があります。
デカールはマークソフターで割れる傾向にあり、丁寧に扱う必要があります。モールドの緻密さのおかげでストレート組みでも見栄えが良いですが、相応にパーツも細かく華奢なので丁寧に。完成後に触る際も丁寧に。
敢えて難癖をつけるとしたら、船体側面が抜きの方向の関係でモールドが浅い事くらい。
駆逐艦3隻。手前からピットロード長月、アオシマ子日、タミヤ吹雪。
並びを逆に。元々の艦のサイズ差もありますがタミヤ吹雪は較べてしまうとかなり大きいというか大味というか・・・スケールサイズが違うのかと思うレベル。
ただ、各艦に個性があってこれはこれで良し。
後ろから。
軽巡と並ぶとかなりのサイズ差に感じます。
現在の全艦。駆逐艦は小さくてパッと見が似たり寄ったりに思えて興味を持ちづらいかもしれませんが、意識して見るとかなり各々に個性があり、小さくともどれも多くのエピソードを持っています。今はネットで検索すれば情報が山ほど出るので本当に便利になったものです・・・
ウォーターラインシリーズとは別に独自に同サイズの艦船模型を1970年代にラインナップしていたグリーンマックス(現在は鉄道模型の方で有名でしょう)からピットロードが販売権を継承して継続しているシリーズがスカイウェーブシリーズです。
ラインナップは元々ウォーターラインシリーズを回避したものだったため外国艦や現用艦が多く、90年代以降はメジャーな艦もラインナップに加わりますがやや地味というか、渋いラインナップとなっています。
開封。箱は結構大きい(他社の軽巡~軽空母並み)ですが中身はちんまりしています。説明書は大きめ。
説明書。コピー用紙然としていますが見づらい程ではなく、必要十分。
読む要素は別にしたためられていました。
パーツ全図。バラストは付属していません。
モールドが非常に緻密でカッチリしています。昔からコレが持ち味でもありました。
塗装図は箱下面に表記。同じ睦月型駆逐艦の三日月の表記もあり、装備の違い(電波探信儀や対空寄りの兵装などの違いがあります)の他、デカールも望月を含めた3種類。
それでは製作開始。バラストが無く、甲板も船体パーツの上面にモールドされているので艦底のパーツはとっとと接着してしまいます。
実験的にリノリウム色を41レッドブラウンに変えてみました。ちょっと色が暗く、色味もやや紫寄りすぎる印象。ウッドブラウンと混ぜたくらいが丁度いいのかも。艦首上面のパーツは後端の下が奥まっているので接着する前に塗装をする必要があります。
32軍艦色(2)を塗装。成型色が明灰白色なのでランナーに付いているパーツの方も全体的に。
船体下を艦底色で塗装。
甲板上にはみつしりとパーツが乗るので先にエナメルジャーマングレーで甲板上のみウォッシングしておきました。リノリウム色が暗いのでやや白っぽくなる傾向。
甲板上にパーツを載せてゆきます。パーツの左右合わせ面にはダボの類が無く、印はあれど穴は開いていない面にパーツを接着で乗せる取り付けが多いので接着剤の性能も重要になります。正直他社のものほど親切ではありません・・・
もうちょっとで完成。内火艇とカッターは随分小さく、ホントに1/700?と思ってしまうところ。
デカールを貼り、エナメルジャーマングレーでウォッシングして完成。船体側面の白文字はフォントが普通のゴシック体でちょっと違和感があります。
デカールはマークソフターで割れる傾向にあり、丁寧に扱う必要があります。モールドの緻密さのおかげでストレート組みでも見栄えが良いですが、相応にパーツも細かく華奢なので丁寧に。完成後に触る際も丁寧に。
敢えて難癖をつけるとしたら、船体側面が抜きの方向の関係でモールドが浅い事くらい。
駆逐艦3隻。手前からピットロード長月、アオシマ子日、タミヤ吹雪。
並びを逆に。元々の艦のサイズ差もありますがタミヤ吹雪は較べてしまうとかなり大きいというか大味というか・・・スケールサイズが違うのかと思うレベル。
ただ、各艦に個性があってこれはこれで良し。
後ろから。
軽巡と並ぶとかなりのサイズ差に感じます。
現在の全艦。駆逐艦は小さくてパッと見が似たり寄ったりに思えて興味を持ちづらいかもしれませんが、意識して見るとかなり各々に個性があり、小さくともどれも多くのエピソードを持っています。今はネットで検索すれば情報が山ほど出るので本当に便利になったものです・・・
東京マルイの電動ガンBOYSタボールです。
発売されたばかりのものを買うのは久しぶりだわ・・・
開封。銃本体より箱は大きく感じます。
開けて一番に目に付いたのはコッキングレバーが上へ倒れるようになっている事。ハイダーはプラ製で、根元から接着されています。
もう一点気づくのがアッパーレイルの下が空いていてプラ製のアウターバレルが見えている事。S&Tタボールだとここは塞がっているのでちょっと?な感じ。上写真手前にあるツマミみたいなのはスリングスイベルで回転可動しますが、後ろ側にはスイベルが付いていません。S&Tのと同じく横穴だけです。
グリップ付近。質感は同じBOYSのG36Cと似たような表面のシボで、光の反射の具合によりややグレー掛かったように見えます。ハンドガードなど表面が平滑な部分の黒とでツートンカラーに見えてカッコイイです。
コッキングレバーのある反対側、右側面にはレイルがありますが、正直ここにレイルがあってもあまり使い道が無い印象。レイルはBOYSなので18mmレイルです。ハンドガード下にもレイルがありますがシルエット的に好みが分かれるところ。
エジェクションポート左側のパネルはガンメタ塗装。マガジンキャッチはマガジンポートの前側にあり、レバーを後方へ押すとその後方左側面にあるパーツが可動してマガジンの左側面に掛かっているマガジンキャッチが浮き上がってリリースされます。マガジンポート後方下面にあるボルトリリースレバー?は可動はしますが機能はしているか不明。S&Tタボールだと逆転防止ラッチのリリースを行う昨日がありますが、このBOYSタボールではセレクターをSAFEにした時に逆転防止ラッチのリリースを行うようになっています。
バットプレートはプラ製で別パーツですがピンを抜いて下を軸に回転・・・とまではなっておらず、ネジ止めです。エジェクションポート右側にはホップ調整スイッチがあります。
マガジンはプラ製のゼンマイ式多段タイプ。同じBOYSのM4A1やSCARと同じもののハズです。下面のゼンマイの突起が低くて回転も固いのでやや回しづらい印象。
フロントサイトはフリップアップタイプで、45度くらいまで起こすと勝手に起き上がってクリックで止まるもの。操作性は良いですが何かに引っ掛けて倒れやすいです。調整機能は無し。
リヤサイトもフリップアップタイプですが右側からスイングして起こすもの。立てたところにクリックがあります。照門の穴の奥が下に向かって傾斜しているので覗きこむとやや違和感があります。
サイティング。サイト自体は狙いやすいのですが、位置がやや低く頬骨をストックにグッと当てる感じでやや窮屈。
縮小サイズとはいえシルエットは良好です。フルサイズのタボールはバットプレートからグリップまでがやや長めでストック部やグリップがデカい印象があるのですが、こちらはコンパクトながら構え心地は良好。
BOYSはG36Cなんかだとグリップが細くて短いので握り心地が悪いのですが、こちらは良好。トリガーの近さがやや気になる程度。中指に当たるグリップセーフティはテンションが軽くてあまり邪魔にはなりませんが、軽すぎてボタンがややグラついてるのが質感面で微妙に気になるかな?
フルサイズのタボールはこの通り、やや持て余し気味。
本体の重量は1kg弱。重量バランスはやや後ろ寄りなのでかなり軽く感じます。
射撃を行うには電動ガンなのでまず電池を入れる必要があります。ハンドガード前端左側に2つある丸いモールドの内、前側がロックボタンに成っています。
ボタンを押しながらハンドガードを前方へスライドさせるとハンドガードが外れ、電池ボックスが現れます。ボタンはちょっと押すと押し込まれた状態で止まるのですが、もう更に1mmほど押し込みながらでないとハンドガードのロックが解除されません。ガシャッ!と勢いよくスライドされがちなので力を入れすぎないよう注意。
ハンドガードを外したところ。ハンドガードをはめ込む時はボタンを押さなくてもそのまま差し込むだけでOK。
電池は左右と下から各2本ずつセットします。左右はプラス端子が前側、下はプラス端子が後ろ側になるようにセットします。表示シールがあるので間違えないでしょうが、下側の電池ボックスの側面のモールドを見て下側の電池を+-逆に入れてしまいがちかもしれません。
電池は上写真だとニッケル水素充電池をセットしていますが、アルカリ乾電池推奨です。特にこのパナソニックの古い充電地は自然放電が激しく、この銃が届いた日には全部空になっていて撃てませんでした・・・
弾をマガジンに流し込み、ゼンマイを巻きます。0.2gを使っていますが、ホップを最強にしてもやや効きが弱めだったので0.12gの方がマッチングが良さそうです。
初速とサイクルのチェック。ノーマルのBOYS G36Cとの差はほとんどありません。アルカリ乾電池ならもっとサイクルは速いでしょう。多分15RPS程度にはなるはず。
電池と弾フルロード状態での重量。電池が前なので重量バランスはほぼグリップの位置に来るため、かなりバランスの良い持ち味になります。片手撃ちも楽々。
BOYSの専用オプション、ACOGタイプ望遠鏡。カッコは良いのですが、実用度は△。リヤサイトを畳んだ状態の上に被さるので固定サイトは更に上にあるものを使用する事になります。
リヤサイトを立てられる位置まで装着位置を前進させてみました。ちょうど高さも同じになります。
ただし視界がメチャクチャ狭いので殆ど実用にはなりません。前述のようにサイト軸が元々低いので望遠鏡の上にある固定サイトを利用した方がマシかも。
フォアグリップは差し込もうとするとハンドガード前端の部分に引っかかって止まってしまいます。
ハンドガード前端にちょびっとキズがつきますが、エイヤッとスライドさせると一応は刺さって使用できるようになります。ただ、あまりカッコ良くない・・・グリップガードをフォアグリップ代わりに持った方が安定します。
ハンドガード下のレイルはハンドガードとは別パーツで、外側からネジ留めされています。
となれば外してみたくなるのが人情というもの。しかしこのようにネジ受けが突き出しており、これを切り飛ばすとレイルを戻せなくなります。こんなレイル要らん、戻せなくても良いという人は切り飛ばしてしまいましょう。
S&Tタボール(右)と。
縮小サイズのBOYSではありますが、元のタボールが薄らデカイおかげで大人でも違和感無く構えられる点はかなり評価できます。触った事は無いのですが、マグプルPDRってこんな感じだろうか?とか構えながらふと考えます。
発売されたばかりのものを買うのは久しぶりだわ・・・
開封。銃本体より箱は大きく感じます。
開けて一番に目に付いたのはコッキングレバーが上へ倒れるようになっている事。ハイダーはプラ製で、根元から接着されています。
もう一点気づくのがアッパーレイルの下が空いていてプラ製のアウターバレルが見えている事。S&Tタボールだとここは塞がっているのでちょっと?な感じ。上写真手前にあるツマミみたいなのはスリングスイベルで回転可動しますが、後ろ側にはスイベルが付いていません。S&Tのと同じく横穴だけです。
グリップ付近。質感は同じBOYSのG36Cと似たような表面のシボで、光の反射の具合によりややグレー掛かったように見えます。ハンドガードなど表面が平滑な部分の黒とでツートンカラーに見えてカッコイイです。
コッキングレバーのある反対側、右側面にはレイルがありますが、正直ここにレイルがあってもあまり使い道が無い印象。レイルはBOYSなので18mmレイルです。ハンドガード下にもレイルがありますがシルエット的に好みが分かれるところ。
エジェクションポート左側のパネルはガンメタ塗装。マガジンキャッチはマガジンポートの前側にあり、レバーを後方へ押すとその後方左側面にあるパーツが可動してマガジンの左側面に掛かっているマガジンキャッチが浮き上がってリリースされます。マガジンポート後方下面にあるボルトリリースレバー?は可動はしますが機能はしているか不明。S&Tタボールだと逆転防止ラッチのリリースを行う昨日がありますが、このBOYSタボールではセレクターをSAFEにした時に逆転防止ラッチのリリースを行うようになっています。
バットプレートはプラ製で別パーツですがピンを抜いて下を軸に回転・・・とまではなっておらず、ネジ止めです。エジェクションポート右側にはホップ調整スイッチがあります。
マガジンはプラ製のゼンマイ式多段タイプ。同じBOYSのM4A1やSCARと同じもののハズです。下面のゼンマイの突起が低くて回転も固いのでやや回しづらい印象。
フロントサイトはフリップアップタイプで、45度くらいまで起こすと勝手に起き上がってクリックで止まるもの。操作性は良いですが何かに引っ掛けて倒れやすいです。調整機能は無し。
リヤサイトもフリップアップタイプですが右側からスイングして起こすもの。立てたところにクリックがあります。照門の穴の奥が下に向かって傾斜しているので覗きこむとやや違和感があります。
サイティング。サイト自体は狙いやすいのですが、位置がやや低く頬骨をストックにグッと当てる感じでやや窮屈。
縮小サイズとはいえシルエットは良好です。フルサイズのタボールはバットプレートからグリップまでがやや長めでストック部やグリップがデカい印象があるのですが、こちらはコンパクトながら構え心地は良好。
BOYSはG36Cなんかだとグリップが細くて短いので握り心地が悪いのですが、こちらは良好。トリガーの近さがやや気になる程度。中指に当たるグリップセーフティはテンションが軽くてあまり邪魔にはなりませんが、軽すぎてボタンがややグラついてるのが質感面で微妙に気になるかな?
フルサイズのタボールはこの通り、やや持て余し気味。
本体の重量は1kg弱。重量バランスはやや後ろ寄りなのでかなり軽く感じます。
射撃を行うには電動ガンなのでまず電池を入れる必要があります。ハンドガード前端左側に2つある丸いモールドの内、前側がロックボタンに成っています。
ボタンを押しながらハンドガードを前方へスライドさせるとハンドガードが外れ、電池ボックスが現れます。ボタンはちょっと押すと押し込まれた状態で止まるのですが、もう更に1mmほど押し込みながらでないとハンドガードのロックが解除されません。ガシャッ!と勢いよくスライドされがちなので力を入れすぎないよう注意。
ハンドガードを外したところ。ハンドガードをはめ込む時はボタンを押さなくてもそのまま差し込むだけでOK。
電池は左右と下から各2本ずつセットします。左右はプラス端子が前側、下はプラス端子が後ろ側になるようにセットします。表示シールがあるので間違えないでしょうが、下側の電池ボックスの側面のモールドを見て下側の電池を+-逆に入れてしまいがちかもしれません。
電池は上写真だとニッケル水素充電池をセットしていますが、アルカリ乾電池推奨です。特にこのパナソニックの古い充電地は自然放電が激しく、この銃が届いた日には全部空になっていて撃てませんでした・・・
弾をマガジンに流し込み、ゼンマイを巻きます。0.2gを使っていますが、ホップを最強にしてもやや効きが弱めだったので0.12gの方がマッチングが良さそうです。
初速とサイクルのチェック。ノーマルのBOYS G36Cとの差はほとんどありません。アルカリ乾電池ならもっとサイクルは速いでしょう。多分15RPS程度にはなるはず。
電池と弾フルロード状態での重量。電池が前なので重量バランスはほぼグリップの位置に来るため、かなりバランスの良い持ち味になります。片手撃ちも楽々。
BOYSの専用オプション、ACOGタイプ望遠鏡。カッコは良いのですが、実用度は△。リヤサイトを畳んだ状態の上に被さるので固定サイトは更に上にあるものを使用する事になります。
リヤサイトを立てられる位置まで装着位置を前進させてみました。ちょうど高さも同じになります。
ただし視界がメチャクチャ狭いので殆ど実用にはなりません。前述のようにサイト軸が元々低いので望遠鏡の上にある固定サイトを利用した方がマシかも。
フォアグリップは差し込もうとするとハンドガード前端の部分に引っかかって止まってしまいます。
ハンドガード前端にちょびっとキズがつきますが、エイヤッとスライドさせると一応は刺さって使用できるようになります。ただ、あまりカッコ良くない・・・グリップガードをフォアグリップ代わりに持った方が安定します。
ハンドガード下のレイルはハンドガードとは別パーツで、外側からネジ留めされています。
となれば外してみたくなるのが人情というもの。しかしこのようにネジ受けが突き出しており、これを切り飛ばすとレイルを戻せなくなります。こんなレイル要らん、戻せなくても良いという人は切り飛ばしてしまいましょう。
S&Tタボール(右)と。
縮小サイズのBOYSではありますが、元のタボールが薄らデカイおかげで大人でも違和感無く構えられる点はかなり評価できます。触った事は無いのですが、マグプルPDRってこんな感じだろうか?とか構えながらふと考えます。
アオシマ1/700ウォーターラインシリーズの駆逐艦子日(ねのひ)です。
駆逐艦にも色々あって特型駆逐艦の吹雪がスタンダードな駆逐艦とすると、この初春型駆逐艦・子日は一回り小さな船体に特型と同等の武装を載せたようなコンセプトの艦。しかしやはり無理があったのか上部兵装の重量が嵩みバランスが悪く、同時期に同様のコンセプトで作られた更に小型の千鳥型水雷艇「友鶴(ともづる)」が演習中に転覆する「友鶴事件」が発生、結局上部兵装を少し減らしたり艦橋の高さを低くする等の重心を低める改修が行われました。子日の竣工が1933年、友鶴事件が1934年なのでこの子日1933は改修前のようです。
開封。よく知られるようにウォーターラインシリーズの中でもアオシマ製はかつて非常に評判が悪く、私も昔何隻かまとめて買った内のアオシマ製の印象は「離れて見ればそれっぽい形を成してはいる」「近くで見ると何じゃコレ、ディテールが全然無い」という感じでした。しかし近年のアオシマの勢いには目を見張るものがあり、製品の質は他社を凌駕するようになってきました。この子日もリニューアルされており、他社製に較べても並ぶどころか超えるクオリティに仕上がっています。
説明書。大きくて見やすいのですが、製作中邪魔に感じるかも。製作環境と好みによるところ。
パーツ全図。Xナンバーのランナーからは一部のパーツのみ(カッターと内火艇と錨くらい?)使用し余るのですが、付いている水上機は足柄に付属のもの(94偵・95偵・零式偵・零式観)より新型の二式水上戦闘機・零式小型水上偵察機・水上戦闘機強風・特殊攻撃機晴嵐となっています。
個々のパーツに彫られたモールドはさすがに今時のプラモという雰囲気。スミ入れのし甲斐がありそうです。
それでは製作開始。船体周囲のパーツに艦底と甲板のパーツを貼り合わせますが、若干合いが悪かったのはご愛嬌。
リノリウム色として43ウッドブラウンを。タミヤ吹雪の時には軍艦色(2)一色で、那珂の時に軽巡以上の甲板にはリノリウムが~と書きましたが、もう少しよく調べると駆逐艦の甲板もリノリウム張りだったようです。一部の小型駆逐艦は確かにリノリウムが張られていないものもあったようなのですが、張られていたものを戦時に耐火目的で剥がしたという情報も、艦によって全部剥がした・艦内だけ剥がした・そのままだった等々、あまりはっきりしていないようです。タミヤの吹雪は単に塗装指示が省略されているだけのようで、他のメーカーのものではリノリウム色の塗装指示がある模様。
32軍艦色(2)でランナーごと塗装。パーツを切り離して取り付けた後に、ランナーから切り離した時のゲート跡をレタッチしてゆく手順。勿論これが正解ではありませんよ?各々やりやすいように考えて作業し、自分に合ったやり方を模索してみて下さい。脳みそは考えるために付いています。
パーツをチマチマと乗せてゆきます。ところどころやや削りを入れないとパーツの合わせがイマイチ良くない部分があったり、小パーツを取り付ける位置に印も何もなかったりしますが艦船キットはまあ、こんなもんです・・・
あらかたパーツを載せ終えたところ。前後煙突間の魚雷管が前を向かないので斜め向きになるとか、砲塔と砲身パーツの合わせがギリギリ過ぎて塗装すると塗膜の分合わせがキツイとか、艦橋の右隣のカッターの懸架アームが甲板上ではなく側面に取り付ける点が説明書からだとわかりにくかった等、微妙にやりづらい点がチラホラ。
デカールを貼り、旗は紙シールなのがちょっと嫌なのでコンビニ袋の切れ端ででっち上げます。
無理だった!次はもう少しちゃんとやろう・・・艦底を塗り(もっと前の段階で塗るべき)後はウォッシングのみ。
いつも通り薄めたエナメルジャーマングレーで大雑把に。色調を落ち着かせる目的もあるので、明暗のハッキリした鮮やかな感じにしたい場合は細かいスミ入れに留めた方が良いでしょう。
完成。これはこれで。
小さいのにストレート組みでも中々のもの。アオシマ進化したなぁ・・・
タミヤ吹雪と。タミヤの方はリニューアルと言うほどの事はされていないようで、昔の水準だとすごいキットだったのは確かなのですが今の水準だとややアッサリ気味。舷も高くて現用艦みたいに見えます。
軽巡那珂と並ぶと大分小さく見えます。
@@@
素人目には似たり寄ったりで見分けが付きにくい駆逐艦ですが、開発目的や経緯などを踏まえておくとその微妙な差異の意味がだんだん見えてくるかも。もうオッサンに分類される生物の老いた脳には暗記も大変ですが、そういうのも趣味の醍醐味なのでは。ですからキットもまとめて買ってきて大量生産的に作るよりは、一個一個をスルメを噛むように味わった方が覚えもよくなるかも。
駆逐艦にも色々あって特型駆逐艦の吹雪がスタンダードな駆逐艦とすると、この初春型駆逐艦・子日は一回り小さな船体に特型と同等の武装を載せたようなコンセプトの艦。しかしやはり無理があったのか上部兵装の重量が嵩みバランスが悪く、同時期に同様のコンセプトで作られた更に小型の千鳥型水雷艇「友鶴(ともづる)」が演習中に転覆する「友鶴事件」が発生、結局上部兵装を少し減らしたり艦橋の高さを低くする等の重心を低める改修が行われました。子日の竣工が1933年、友鶴事件が1934年なのでこの子日1933は改修前のようです。
開封。よく知られるようにウォーターラインシリーズの中でもアオシマ製はかつて非常に評判が悪く、私も昔何隻かまとめて買った内のアオシマ製の印象は「離れて見ればそれっぽい形を成してはいる」「近くで見ると何じゃコレ、ディテールが全然無い」という感じでした。しかし近年のアオシマの勢いには目を見張るものがあり、製品の質は他社を凌駕するようになってきました。この子日もリニューアルされており、他社製に較べても並ぶどころか超えるクオリティに仕上がっています。
説明書。大きくて見やすいのですが、製作中邪魔に感じるかも。製作環境と好みによるところ。
パーツ全図。Xナンバーのランナーからは一部のパーツのみ(カッターと内火艇と錨くらい?)使用し余るのですが、付いている水上機は足柄に付属のもの(94偵・95偵・零式偵・零式観)より新型の二式水上戦闘機・零式小型水上偵察機・水上戦闘機強風・特殊攻撃機晴嵐となっています。
個々のパーツに彫られたモールドはさすがに今時のプラモという雰囲気。スミ入れのし甲斐がありそうです。
それでは製作開始。船体周囲のパーツに艦底と甲板のパーツを貼り合わせますが、若干合いが悪かったのはご愛嬌。
リノリウム色として43ウッドブラウンを。タミヤ吹雪の時には軍艦色(2)一色で、那珂の時に軽巡以上の甲板にはリノリウムが~と書きましたが、もう少しよく調べると駆逐艦の甲板もリノリウム張りだったようです。一部の小型駆逐艦は確かにリノリウムが張られていないものもあったようなのですが、張られていたものを戦時に耐火目的で剥がしたという情報も、艦によって全部剥がした・艦内だけ剥がした・そのままだった等々、あまりはっきりしていないようです。タミヤの吹雪は単に塗装指示が省略されているだけのようで、他のメーカーのものではリノリウム色の塗装指示がある模様。
32軍艦色(2)でランナーごと塗装。パーツを切り離して取り付けた後に、ランナーから切り離した時のゲート跡をレタッチしてゆく手順。勿論これが正解ではありませんよ?各々やりやすいように考えて作業し、自分に合ったやり方を模索してみて下さい。脳みそは考えるために付いています。
パーツをチマチマと乗せてゆきます。ところどころやや削りを入れないとパーツの合わせがイマイチ良くない部分があったり、小パーツを取り付ける位置に印も何もなかったりしますが艦船キットはまあ、こんなもんです・・・
あらかたパーツを載せ終えたところ。前後煙突間の魚雷管が前を向かないので斜め向きになるとか、砲塔と砲身パーツの合わせがギリギリ過ぎて塗装すると塗膜の分合わせがキツイとか、艦橋の右隣のカッターの懸架アームが甲板上ではなく側面に取り付ける点が説明書からだとわかりにくかった等、微妙にやりづらい点がチラホラ。
デカールを貼り、旗は紙シールなのがちょっと嫌なのでコンビニ袋の切れ端ででっち上げます。
無理だった!次はもう少しちゃんとやろう・・・艦底を塗り(もっと前の段階で塗るべき)後はウォッシングのみ。
いつも通り薄めたエナメルジャーマングレーで大雑把に。色調を落ち着かせる目的もあるので、明暗のハッキリした鮮やかな感じにしたい場合は細かいスミ入れに留めた方が良いでしょう。
完成。これはこれで。
小さいのにストレート組みでも中々のもの。アオシマ進化したなぁ・・・
タミヤ吹雪と。タミヤの方はリニューアルと言うほどの事はされていないようで、昔の水準だとすごいキットだったのは確かなのですが今の水準だとややアッサリ気味。舷も高くて現用艦みたいに見えます。
軽巡那珂と並ぶと大分小さく見えます。
@@@
素人目には似たり寄ったりで見分けが付きにくい駆逐艦ですが、開発目的や経緯などを踏まえておくとその微妙な差異の意味がだんだん見えてくるかも。もうオッサンに分類される生物の老いた脳には暗記も大変ですが、そういうのも趣味の醍醐味なのでは。ですからキットもまとめて買ってきて大量生産的に作るよりは、一個一個をスルメを噛むように味わった方が覚えもよくなるかも。
ハセガワ1/700ウォーターラインシリーズの重巡洋艦足柄です。前回「次は重巡だなー!」と言った通りに。
ハセガワはウォーターラインシリーズにはタミヤ、アオシマともに継続して参加しているのですが、特に他2社に比べるとやや地味な印象。初期モノでは出来は中間的で良くも悪くもない、という感じだったのですが現在はどうでしょう?
amazonで1427円と、価格的には駆逐艦や軽巡とそれほど差がありません。ですがボリューム的にはさすがに大きいだけあってそこそこあるのでお買い得かも。
説明書。面白いのはクレオスの塗料の他にXF-○○といったタミヤカラーの指示も書かれている点。ただし「タミヤカラー」の単語は頑なに記述されていません・・・
他社に比べインスト(組み立て説明書)の見た目がカッチリしていますが、読みやすいか、と言うとそうでもなく、大事な注釈が小さく目立たなく書かれていたりしてやや不親切な印象。
ランナー展開。ハセガワのキットは主に航空機キットを多く作ってきましたが、パッと見の印象で何となく「ハセガワらしい」という印象を受けます。オール単色成型色でパーツの端の薄いエッジの透け具合だとか、詳細なパーツだけどやたら細かく小さいパーツがあったりだとか、バリの具合とか・・・
右下の袋詰めはタミヤの吹雪にあったようなディテールアップパーツかと思ったら、これも必須パーツになります。
それでは製作開始。キットは「第二次改装後」と「最終形態」の選択型になっています。とりあえず最終形態で進める事にしました。どちらにしても穴開けや切り取りが必要になります。ピンバイスも用意しておくと便利。昔だと「キリ」の使用指示になっていたものです・・・
説明書だと艤装から組むように指示されていますが、船体から始めてゆきます。船体は上下と左右に分割されており、左右分割の合わせ目は艦首のみちょっとズラされていてここもちょっとハセガワらしいクセというか。
こういう大きいパーツの貼り合わせには流し込みタイプの接着剤を使うのがベターです。普通のだと塗ってる間に乾いてしまい面倒臭いのです。左右を合わせたものを艦底パーツに載せるのが順序的にやりやすいかな?艦底パーツの上にバラストを乗せますが、固定のための両面テープがキットに付属するのでこれを用いてもいいし、経年で粘着が剥がれて中でガラガラするのも何だしとアルミテープで貼ってもよし。バラストを上から押さえるパーツ割になっていないので置くだけだと固定されません。
甲板を接着する前に、横穴から魚雷がチラ見えするようになっているので横穴から見える範囲を塗装しておきます。3本ある横桁の内側を全部塗っておけば安心ですが、そこまで神経質にやらなくても可。
ここは現物も左右貫通しているのかどうか知らないので向こうが見えるのが正解なのかどうかわかりません。貫通していないとしても中に光が差さないようにするのは少々面倒ですが・・・
艦首の左面にかなり目立つ合わせ目が残るのでパテ埋めしておきます。塗装を厚塗りして埋めるのではラッカーパテと同じで必ずヒケてくるのでヒケないパテで。エポキシパテでもポリエステルパテでもいいのですが、作業速度的には光硬化パテが便利。1本1000円程と若干お高いのですが、特性上厚盛り出来ないので合わせ目を生める用途だと量的には十分。
盛り付けたら光を照射。ホームセンターなどで1000~2000円くらいで売ってるクリップライトを電球型蛍光灯に差し替えたものでOK。白熱電球のままだとパーツが熱で溶けます。LED電球はまだ高いし・・・
光硬化パテはこのくらいライトを近づけて照射すれば10分程で硬化しますが、艦首と艦尾と離れた位置にパテを盛ったのでその間に出来る事を。前回は先に軍艦色を塗ってから甲板上面にリノリウム色(私は43ウッドブラウンですが、ここは好みで)を塗りましたが、ググってみると順序的にはみんなリノリウム色を先に塗っています。細かい甲板上の構造物の隙間を塗るのが面倒臭いと思いながら塗ってたものでしたが、確かに先にリノリウム色を塗ってから甲板上の構造物を軍艦色で塗る方が楽だったわ・・・
甲板を船体に接着。やや端に隙間が開き気味なので接着してここを処理してからリノリウム色を塗った方が無難だったかも。
32軍艦色(2)を塗装。リノリウム色は最近は「リノリウム色」というのが別に売られているみたいですね。
何となく綺麗すぎるので先に甲板だけタミヤエナメルXF-63ジャーマングレーでウォッシング。
艦橋その他を組みます。非常に微細なパーツがやけに多く、じゅうたんの上などにうっかり落とすと発見が困難です。箱の上で作業をする等、パーツ落下対策をしておく事を強く推奨します・・・
組んだパーツを甲板に載せてゆきますが、順序があり先に艦橋を載せたりすると煙突が取り付かなくて引っぺがすハメになります(なりました)。説明書には小さく書かれていて見落としやすいので注意。具体的には上画像に赤で示した順序に載せます。
甲板上の構造物を次々と載せていきますが、順序が決まっている箇所が結構あり説明書上で構造物から先に組んでいるのに納得させられます・・・
上画像は艦底色を塗ったのでカタパルトや艦首の突起で浮かせているところ。カタパルトは接着せず可動するようにしても保持力がありますが、砲塔はやや緩めで逆さにするとポロポロ落ちるので注意。砲塔は裏から焼きゴテでカシメると抜け止めにできますが、順序的に砲塔を載せる段階ですでに裏側にアクセスできなくなっています。
艦載機は4種2個ずつありますが、載せられるのは2機まででしょうか。フジミの那珂に付いていた95水偵に比べ大分組みやすく、形状もマシになっています。94式水上偵察機、95式水上偵察機、零式水上偵察機、零式水上観測機の4種。色は適当ですが、基本的には上面が緑、下面がライトグレー、機首のエンジンカバーが黒、プロペラ基部が銀、赤丸とフロートの前寄り上面のラインを赤、零式~の翼前縁内側半分を黄色で塗れば大体それっぽくなるでしょうか。この辺は名前でググれば参考になる画像がいくらでも出てくるのでそちらを参考に。便利な世の中だわ・・・(昔はこうしたちょっとの情報でも高~いミリタリー誌を買い集めなければならなかったのです・・・)
艦と艦載機をジャーマングレーでウォッシング。船体側面は箱絵などでは結構錆色が多いのでXF-10フラットブラウンなどで表現しても面白いでしょう。
完成。パーツが細かくて苦戦する点もあれどエッチングパーツまでは使っていないので1日で完成できる程度のお手軽さでもそこそこ密度のある仕上がりになります。
いかにも軍艦らしいフォルム、戦艦は大きいし・・・という人に。
旗はデカールが付属しますが、面倒なので省略してしまいました。
素組みでも密度感はそこそこありますが、もうちょっと凝っても良かったかも。エッチングパーツを使えば仕上がりは更に満足度が高まるでしょう。
大きさ比較。手前から駆逐艦吹雪、軽巡洋艦那珂、重巡洋艦足柄。
逆順に。
@@@
ハセガワらしい微妙にクセのある、あまり楽はさせてくれないキットですが、スキルを磨くにも良好な教材ともいえます。サッと組んでもそこそこ見栄えがするし、更に手を入れる余地がかなり残されているので奥行きがあるといえるでしょう。
ハセガワはウォーターラインシリーズにはタミヤ、アオシマともに継続して参加しているのですが、特に他2社に比べるとやや地味な印象。初期モノでは出来は中間的で良くも悪くもない、という感じだったのですが現在はどうでしょう?
amazonで1427円と、価格的には駆逐艦や軽巡とそれほど差がありません。ですがボリューム的にはさすがに大きいだけあってそこそこあるのでお買い得かも。
説明書。面白いのはクレオスの塗料の他にXF-○○といったタミヤカラーの指示も書かれている点。ただし「タミヤカラー」の単語は頑なに記述されていません・・・
他社に比べインスト(組み立て説明書)の見た目がカッチリしていますが、読みやすいか、と言うとそうでもなく、大事な注釈が小さく目立たなく書かれていたりしてやや不親切な印象。
ランナー展開。ハセガワのキットは主に航空機キットを多く作ってきましたが、パッと見の印象で何となく「ハセガワらしい」という印象を受けます。オール単色成型色でパーツの端の薄いエッジの透け具合だとか、詳細なパーツだけどやたら細かく小さいパーツがあったりだとか、バリの具合とか・・・
右下の袋詰めはタミヤの吹雪にあったようなディテールアップパーツかと思ったら、これも必須パーツになります。
それでは製作開始。キットは「第二次改装後」と「最終形態」の選択型になっています。とりあえず最終形態で進める事にしました。どちらにしても穴開けや切り取りが必要になります。ピンバイスも用意しておくと便利。昔だと「キリ」の使用指示になっていたものです・・・
説明書だと艤装から組むように指示されていますが、船体から始めてゆきます。船体は上下と左右に分割されており、左右分割の合わせ目は艦首のみちょっとズラされていてここもちょっとハセガワらしいクセというか。
こういう大きいパーツの貼り合わせには流し込みタイプの接着剤を使うのがベターです。普通のだと塗ってる間に乾いてしまい面倒臭いのです。左右を合わせたものを艦底パーツに載せるのが順序的にやりやすいかな?艦底パーツの上にバラストを乗せますが、固定のための両面テープがキットに付属するのでこれを用いてもいいし、経年で粘着が剥がれて中でガラガラするのも何だしとアルミテープで貼ってもよし。バラストを上から押さえるパーツ割になっていないので置くだけだと固定されません。
甲板を接着する前に、横穴から魚雷がチラ見えするようになっているので横穴から見える範囲を塗装しておきます。3本ある横桁の内側を全部塗っておけば安心ですが、そこまで神経質にやらなくても可。
ここは現物も左右貫通しているのかどうか知らないので向こうが見えるのが正解なのかどうかわかりません。貫通していないとしても中に光が差さないようにするのは少々面倒ですが・・・
艦首の左面にかなり目立つ合わせ目が残るのでパテ埋めしておきます。塗装を厚塗りして埋めるのではラッカーパテと同じで必ずヒケてくるのでヒケないパテで。エポキシパテでもポリエステルパテでもいいのですが、作業速度的には光硬化パテが便利。1本1000円程と若干お高いのですが、特性上厚盛り出来ないので合わせ目を生める用途だと量的には十分。
盛り付けたら光を照射。ホームセンターなどで1000~2000円くらいで売ってるクリップライトを電球型蛍光灯に差し替えたものでOK。白熱電球のままだとパーツが熱で溶けます。LED電球はまだ高いし・・・
光硬化パテはこのくらいライトを近づけて照射すれば10分程で硬化しますが、艦首と艦尾と離れた位置にパテを盛ったのでその間に出来る事を。前回は先に軍艦色を塗ってから甲板上面にリノリウム色(私は43ウッドブラウンですが、ここは好みで)を塗りましたが、ググってみると順序的にはみんなリノリウム色を先に塗っています。細かい甲板上の構造物の隙間を塗るのが面倒臭いと思いながら塗ってたものでしたが、確かに先にリノリウム色を塗ってから甲板上の構造物を軍艦色で塗る方が楽だったわ・・・
甲板を船体に接着。やや端に隙間が開き気味なので接着してここを処理してからリノリウム色を塗った方が無難だったかも。
32軍艦色(2)を塗装。リノリウム色は最近は「リノリウム色」というのが別に売られているみたいですね。
何となく綺麗すぎるので先に甲板だけタミヤエナメルXF-63ジャーマングレーでウォッシング。
艦橋その他を組みます。非常に微細なパーツがやけに多く、じゅうたんの上などにうっかり落とすと発見が困難です。箱の上で作業をする等、パーツ落下対策をしておく事を強く推奨します・・・
組んだパーツを甲板に載せてゆきますが、順序があり先に艦橋を載せたりすると煙突が取り付かなくて引っぺがすハメになります(なりました)。説明書には小さく書かれていて見落としやすいので注意。具体的には上画像に赤で示した順序に載せます。
甲板上の構造物を次々と載せていきますが、順序が決まっている箇所が結構あり説明書上で構造物から先に組んでいるのに納得させられます・・・
上画像は艦底色を塗ったのでカタパルトや艦首の突起で浮かせているところ。カタパルトは接着せず可動するようにしても保持力がありますが、砲塔はやや緩めで逆さにするとポロポロ落ちるので注意。砲塔は裏から焼きゴテでカシメると抜け止めにできますが、順序的に砲塔を載せる段階ですでに裏側にアクセスできなくなっています。
艦載機は4種2個ずつありますが、載せられるのは2機まででしょうか。フジミの那珂に付いていた95水偵に比べ大分組みやすく、形状もマシになっています。94式水上偵察機、95式水上偵察機、零式水上偵察機、零式水上観測機の4種。色は適当ですが、基本的には上面が緑、下面がライトグレー、機首のエンジンカバーが黒、プロペラ基部が銀、赤丸とフロートの前寄り上面のラインを赤、零式~の翼前縁内側半分を黄色で塗れば大体それっぽくなるでしょうか。この辺は名前でググれば参考になる画像がいくらでも出てくるのでそちらを参考に。便利な世の中だわ・・・(昔はこうしたちょっとの情報でも高~いミリタリー誌を買い集めなければならなかったのです・・・)
艦と艦載機をジャーマングレーでウォッシング。船体側面は箱絵などでは結構錆色が多いのでXF-10フラットブラウンなどで表現しても面白いでしょう。
完成。パーツが細かくて苦戦する点もあれどエッチングパーツまでは使っていないので1日で完成できる程度のお手軽さでもそこそこ密度のある仕上がりになります。
いかにも軍艦らしいフォルム、戦艦は大きいし・・・という人に。
旗はデカールが付属しますが、面倒なので省略してしまいました。
素組みでも密度感はそこそこありますが、もうちょっと凝っても良かったかも。エッチングパーツを使えば仕上がりは更に満足度が高まるでしょう。
大きさ比較。手前から駆逐艦吹雪、軽巡洋艦那珂、重巡洋艦足柄。
逆順に。
@@@
ハセガワらしい微妙にクセのある、あまり楽はさせてくれないキットですが、スキルを磨くにも良好な教材ともいえます。サッと組んでもそこそこ見栄えがするし、更に手を入れる余地がかなり残されているので奥行きがあるといえるでしょう。