~趣味の世界~
今回はG&GのCM16をいじります。外装は大きく変わっていますがメカボックスは配線を後ろ配線に直した以外ドノーマル。
TOUT出まくりなのもイライラしますので電池を充電池からアルカリ乾電池に換えておきました。でも電池は電気屋で買うものですね。高い・・・
後ろ配線に直したためバッテリーはストックチューブ内に入ります。そのためワンタッチでバットプレートを開閉できるこのTROYタイプストックが便利です。マグプルのストックは軽いし使いやすいけどバットプレートがネジ留めされていて外すのが面倒だし、ブッシュマスタータイプみたいにストックチューブ後方が抜けているとバッテリーがこぼれてしまいます。ストック左右にセパレートバッテリーが入るものなどストックの収納スペースを利用するものだとストックチューブ内から後方での配線の伸縮に工夫が必要で、大抵は引っ掛かってストックを伸縮しにくくなったりします。
小型のリポバッテリーであってもストックチューブ内には収まりきらず後ろに少しはみ出す事が多いのですが、ストックを縮めきらないようにすれば良いだけの事なので十分に実用になります。
7.4Vリポバッテリーでサイクルは秒12ほど、初速は84~88程度がノーマル状態。
メカボックスを取り出します。M4系はメカボックスが取り出しやすいですね。
G&Gのメカボックスはネジが左面にあり、これを抜いてから右面を上にして作業をする事になります。
メカボックスを開けたところ。
ギヤや吸排気パーツを取り出します。
スイッチ類やカットオフレバーなどの小パーツも全て外します。
圧入されている軸受けをメカボックス外側から押して外し、メカボックス内やパーツに付いたグリスを一旦拭き取っておきます。
交換するパーツはまずスプリングガイド、ピストン、ピストンヘッド。この3つはZCレオパルドのもの。
SHSのベアリング軸受け。このメカボックスでは8mmのものを使用します。
そしてギヤは今回はSHSの13:1ではなく、DSG(Dual Sector Gear)を使用します。
Ver.2用とVer.3用があり、それぞれに適合したタペットプレートが付属します。ギヤはセクターギヤのみで、べベルギヤとスパーギヤは付属しません。
DSGはピストンを後退させるギヤ枚数が半分ほどになる代わりに2か所にあるため、一回の回転でピストンを2回引くので単純計算でサイクルが倍になるというもの。タペットプレートを動作させる突起も2つついており、これに対応したタペットプレートが専用に付属しています。
専用にタペットプレートはセクターギヤと接する部分が一部切り取られた形状になっている他は普通のタペットプレートと同じ形状です。
軸受けはDSGを使用する場合高負荷となるのでベアリング軸受けはあまり推奨されていないどころか禁忌と言う人もいるのですが、目指すサイクルが秒30程度であればベアリング軸受けでもサイズが大きいものであればダメというほどでもないようす。
ベアリング軸受けをメカボックスに圧入します。S&TやCYMAのもののようにスポッとは入らず、やや力を要します。その代りにポロポロとれたり軸受けごと回ったりはまずありません。
スパーギヤをコマのように回すといつまでも回り続けるほどスムーズ。私はトイガンに入る前にRCを触ってきているせいもあってどうしてもベアリング信者なのです・・・
ただこのベアリング軸受けは元の軸受けが内側に若干飛び出していたのに対し、メカボックス内側にツライチになるため代価としてメカボックス内でギヤが左右にガタガタになり、重力で下になる側ではメカボックス外側に1mmほど飛び出してしまいます。ここは多めのシム調整で対処するしかありません。
ZCレオパルドの強化ピストンフルスチールラック。14枚歯のハイサイクル対応のものです。本体もギヤも真っ黒で、ギヤも一見すると樹脂製に見えるくらいパリッとした外観をしています。
早速メカボックスで挟んでみると、引っ掛かっています・・・
ただこのピストンではSHSのものにようにレールの溝側が太いのではなく山側の処理が雑なせいで引っ掛かっているだけのように見えます。
山側谷側共に少し削っただけでスムーズにストンと落ちてきました。
ピストンヘッドもZCレオパルドですが、今回はアルミは選ばずに樹脂製のライトウェイトピストンヘッド。ヘッド本体は樹脂製ですがネジ受けは金属製であり、スラストベアリングも付属しています。ありがたい事にネジの緩み止めも付いています。
ピストンに組みつけたところ。色はちょっとダサいかもしれない。
シリンダーに対ししっかりと機密がとれています。
DSGの場合ピストンのストロークが半分になってしまうので、シリンダー穴の位置が適正であるかが少しシビアになります。まずDSGがピストンを引き始めたところ。
DSGがピストンを引ききり、解放した瞬間。シリンダー穴の前端がピストンヘッドより前になるためどうにか吸気できそうです。
ただしDSGは普通のセクターギヤよりも次の引き始めまでの時間が半分しかないのでピストンの前進速度が遅い(スプリングレートが低い)とピストンが前進している最中にDSGが当たってしまい、ギヤクラッシュになります。
参考としてこの銃のバレル長に適したシリンダーとしてライラクスのステンレスハードシリンダータイプDを買っておいたのですが・・・
このシリンダーだとDSGがピストンを引ききった位置でもピストンヘッドが吸気穴より前にあるため、吸気できません。DSGを使用する場合シリンダーは吸気穴がこれより前にあるタイプEかタイプFにする必要があるでしょう。
DSGは一回転でサイクルを2回行うためカットオフカムも卵型から雷マークのような形状になっています。
カットオフカムはカットオフレバーを押してセミオート動作をさせるためのもの。
このようにカットオフレバーを少し上に持ち上げます。ただしDSGのカットオフカムは複雑な形状なため逆回転をするとロックしてしまうため、逆転防止ラッチの破損などでサイクルが逆回転をするとカットオフカムが欠けたり、カットオフレバーを破壊する恐れがあります。
さてシム調整を、とDSGがスムーズに動くようにシムを一枚入れてみると軸がベアリング軸受けの外側に飛び出すため、ここにかかるセレクタープレートと干渉してしまいます。なのでシム調整の開始はまず左側は最小にするものですが、ベアリング軸受けの外側に軸がツライチになる位置を開始点にしてみました。
セレクタープレートを付けた状態だと飛び出した軸がメカボックス内側へ押されていてシムを何枚置けば良いか分かりません。必ずセレクタープレートを外した状態でシム調整を行う必要があります。
全てのギヤの軸が左外側にツライチになりました。
メカボックス内を覗き込むと、この状態でもまだ右内側にはかなり浮いていて、相当な量のシムを挟む必要がありそうです。
両側のシム調整を終えたところ、メカボックス両外側でツライチに近い状態になっています。大体平均して片側だけでも0.5mmを1枚と0.1~0.2mmを1枚挟むくらいにはなっています。
次は配線の引き直しを。後ろ配線に直した際に特にバッテリーのコネクターに近い所でつぎはぎにして配線の柔軟性がなくなってしまったので、これをシームレスにします。
配線は太いが柔軟性のある赤と黒のコードと、1.25sqと0.75sqのシルバーコートシリコンケーブルを買ってあります。性能でいえば全部シリコンケーブルにするのが良さそうなもののこれは針金のように柔軟性が無くて固いので、細い0.75sqのシリコンケーブルを黒線と置き換え、赤線を柔軟性のある赤コードに置き換えます。
タミヤコネクタは現在の目で見れば低性能ですが、バッテリー側が全部これなので仕方ありません。電工ペンチ?そんなものはない。
モーターコネクタは手に入れられなかったので外す配線からもいで再利用。頑固にカシメられててほどけなかったのでぶっちぎってやりましたが何とか使えるでしょう。
カシメてあってほどけなかった部分にははんだ付けしてしまいます。
熱収縮チューブを被せて出来上がり。スイッチ⇔モーターの赤配線は面倒臭かったので元のをそのまま使います・・・
バッテリーコネクター側もできました。線の太さが違うのが少しモヤモヤします。シリコンケーブルは固くてやや柔軟性に劣りますが赤コードはふにゃふにゃに柔らかいのでストックチューブなど狭い所を通す時に少し固い方が作業性が良いのです。
スイッチにはんだ付け。多めに。
配線が出来上がりました。
メカボックスにスイッチと配線を配置します。作業中にズレてうっとおしい場合はメカボックスに配線を軽く接着してしまうのも良いでしょう。
タペットプレートの動きを見てみましょう。赤矢印で示した突起がタペットプレートを動かす役割をもちます。
突起はピストンの引き始めよりわずかに前からタペットプレートを後退させ始め、ピストンを少し後退させた頃にはタペットプレートを引ききります。
タペットプレートのウイングの形状をなめるように突起は進み、タペットプレートを後退位置で維持。
タペットプレートのウイングが途切れると突起はタペットプレートをリリースし、タペットプレートは前進します。ピストンはその頃には引ききり寸前になっています。
そこからわずか後にピストンは引ききられ、セクターギヤはピストンを解放してピストンが前進します。DSGではもう次の突起がタペットプレートを引く寸前の位置にきています。
スプリングは元のままで試験します。DSGを入れる場合ピストンのストロークが半減する事、ピストンの前進速度が高い必要がある事からスプリングは強いものに換えなければなりませんが、どのくらい強くすればいいのかは下から試してみないとわかりません。スプリングガイドはZCレオパルドのステンレススプリングガイドに交換します。スラストベアリングが付いているのでこれでスプリングの前後でスプリングの回転方向の動きを相殺できます。またスラストベアリングの厚みの分スプリングスペーサーを入れてレートを高めるのと同じ効果もあります。
グリスはたっぷりと盛れという事なので多めに。アンチウェアグリスを使わず全部セラグリスなので定期的に盛り直す必要がありそうです。
メカボックスを閉じます。
メカボックスをロワレシーバーに収め、グリップを取り付けてモーターを差し込みます。モーター端子までに若干余る配線(ギリギリの長さにするとコネクタを挿すだけでウンザリするので多少長めくらいの方が楽です)をねじりつつ収めます。
バッテリーを繋いで試運転。音が何か高回転!これは期待できます。
配線がキレイになった分ストックチューブに収めやすくなりました。多少。
まずは7.4Vリポでチェック。音はスゴイんだけど、数字は大したことねぇ!
9.6Vでやっと秒24発。初速は50~60m/sほどまで低下しています。初速はともかく、秒30はいくと思ったんだけどなー・・・
@@@
こいつは他の銃に使うつもりだったんだけれど、仕方ないな・・・
マルイのハイサイクル用モーター、EG30000のロングタイプです。EG1000に対しより高回転高速タイプのモーターです。
外観は他のモーターと変わらず、ポン付け可能。撃ってみると音が明らかに代わり、キュパパパという音だったのがブロロロロ!という低い感じの音になります。
ただ計測すると初速は40~60m/sとバラつき、2発発射やセミオートのタイミングがガタガタになっていてサイクルが計測できないというつまらない結果に。まずはスプリング周りの見直しをしないといけませんね。
TOUT出まくりなのもイライラしますので電池を充電池からアルカリ乾電池に換えておきました。でも電池は電気屋で買うものですね。高い・・・
後ろ配線に直したためバッテリーはストックチューブ内に入ります。そのためワンタッチでバットプレートを開閉できるこのTROYタイプストックが便利です。マグプルのストックは軽いし使いやすいけどバットプレートがネジ留めされていて外すのが面倒だし、ブッシュマスタータイプみたいにストックチューブ後方が抜けているとバッテリーがこぼれてしまいます。ストック左右にセパレートバッテリーが入るものなどストックの収納スペースを利用するものだとストックチューブ内から後方での配線の伸縮に工夫が必要で、大抵は引っ掛かってストックを伸縮しにくくなったりします。
小型のリポバッテリーであってもストックチューブ内には収まりきらず後ろに少しはみ出す事が多いのですが、ストックを縮めきらないようにすれば良いだけの事なので十分に実用になります。
7.4Vリポバッテリーでサイクルは秒12ほど、初速は84~88程度がノーマル状態。
メカボックスを取り出します。M4系はメカボックスが取り出しやすいですね。
G&Gのメカボックスはネジが左面にあり、これを抜いてから右面を上にして作業をする事になります。
メカボックスを開けたところ。
ギヤや吸排気パーツを取り出します。
スイッチ類やカットオフレバーなどの小パーツも全て外します。
圧入されている軸受けをメカボックス外側から押して外し、メカボックス内やパーツに付いたグリスを一旦拭き取っておきます。
交換するパーツはまずスプリングガイド、ピストン、ピストンヘッド。この3つはZCレオパルドのもの。
SHSのベアリング軸受け。このメカボックスでは8mmのものを使用します。
そしてギヤは今回はSHSの13:1ではなく、DSG(Dual Sector Gear)を使用します。
Ver.2用とVer.3用があり、それぞれに適合したタペットプレートが付属します。ギヤはセクターギヤのみで、べベルギヤとスパーギヤは付属しません。
DSGはピストンを後退させるギヤ枚数が半分ほどになる代わりに2か所にあるため、一回の回転でピストンを2回引くので単純計算でサイクルが倍になるというもの。タペットプレートを動作させる突起も2つついており、これに対応したタペットプレートが専用に付属しています。
専用にタペットプレートはセクターギヤと接する部分が一部切り取られた形状になっている他は普通のタペットプレートと同じ形状です。
軸受けはDSGを使用する場合高負荷となるのでベアリング軸受けはあまり推奨されていないどころか禁忌と言う人もいるのですが、目指すサイクルが秒30程度であればベアリング軸受けでもサイズが大きいものであればダメというほどでもないようす。
ベアリング軸受けをメカボックスに圧入します。S&TやCYMAのもののようにスポッとは入らず、やや力を要します。その代りにポロポロとれたり軸受けごと回ったりはまずありません。
スパーギヤをコマのように回すといつまでも回り続けるほどスムーズ。私はトイガンに入る前にRCを触ってきているせいもあってどうしてもベアリング信者なのです・・・
ただこのベアリング軸受けは元の軸受けが内側に若干飛び出していたのに対し、メカボックス内側にツライチになるため代価としてメカボックス内でギヤが左右にガタガタになり、重力で下になる側ではメカボックス外側に1mmほど飛び出してしまいます。ここは多めのシム調整で対処するしかありません。
ZCレオパルドの強化ピストンフルスチールラック。14枚歯のハイサイクル対応のものです。本体もギヤも真っ黒で、ギヤも一見すると樹脂製に見えるくらいパリッとした外観をしています。
早速メカボックスで挟んでみると、引っ掛かっています・・・
ただこのピストンではSHSのものにようにレールの溝側が太いのではなく山側の処理が雑なせいで引っ掛かっているだけのように見えます。
山側谷側共に少し削っただけでスムーズにストンと落ちてきました。
ピストンヘッドもZCレオパルドですが、今回はアルミは選ばずに樹脂製のライトウェイトピストンヘッド。ヘッド本体は樹脂製ですがネジ受けは金属製であり、スラストベアリングも付属しています。ありがたい事にネジの緩み止めも付いています。
ピストンに組みつけたところ。色はちょっとダサいかもしれない。
シリンダーに対ししっかりと機密がとれています。
DSGの場合ピストンのストロークが半分になってしまうので、シリンダー穴の位置が適正であるかが少しシビアになります。まずDSGがピストンを引き始めたところ。
DSGがピストンを引ききり、解放した瞬間。シリンダー穴の前端がピストンヘッドより前になるためどうにか吸気できそうです。
ただしDSGは普通のセクターギヤよりも次の引き始めまでの時間が半分しかないのでピストンの前進速度が遅い(スプリングレートが低い)とピストンが前進している最中にDSGが当たってしまい、ギヤクラッシュになります。
参考としてこの銃のバレル長に適したシリンダーとしてライラクスのステンレスハードシリンダータイプDを買っておいたのですが・・・
このシリンダーだとDSGがピストンを引ききった位置でもピストンヘッドが吸気穴より前にあるため、吸気できません。DSGを使用する場合シリンダーは吸気穴がこれより前にあるタイプEかタイプFにする必要があるでしょう。
DSGは一回転でサイクルを2回行うためカットオフカムも卵型から雷マークのような形状になっています。
カットオフカムはカットオフレバーを押してセミオート動作をさせるためのもの。
このようにカットオフレバーを少し上に持ち上げます。ただしDSGのカットオフカムは複雑な形状なため逆回転をするとロックしてしまうため、逆転防止ラッチの破損などでサイクルが逆回転をするとカットオフカムが欠けたり、カットオフレバーを破壊する恐れがあります。
さてシム調整を、とDSGがスムーズに動くようにシムを一枚入れてみると軸がベアリング軸受けの外側に飛び出すため、ここにかかるセレクタープレートと干渉してしまいます。なのでシム調整の開始はまず左側は最小にするものですが、ベアリング軸受けの外側に軸がツライチになる位置を開始点にしてみました。
セレクタープレートを付けた状態だと飛び出した軸がメカボックス内側へ押されていてシムを何枚置けば良いか分かりません。必ずセレクタープレートを外した状態でシム調整を行う必要があります。
全てのギヤの軸が左外側にツライチになりました。
メカボックス内を覗き込むと、この状態でもまだ右内側にはかなり浮いていて、相当な量のシムを挟む必要がありそうです。
両側のシム調整を終えたところ、メカボックス両外側でツライチに近い状態になっています。大体平均して片側だけでも0.5mmを1枚と0.1~0.2mmを1枚挟むくらいにはなっています。
次は配線の引き直しを。後ろ配線に直した際に特にバッテリーのコネクターに近い所でつぎはぎにして配線の柔軟性がなくなってしまったので、これをシームレスにします。
配線は太いが柔軟性のある赤と黒のコードと、1.25sqと0.75sqのシルバーコートシリコンケーブルを買ってあります。性能でいえば全部シリコンケーブルにするのが良さそうなもののこれは針金のように柔軟性が無くて固いので、細い0.75sqのシリコンケーブルを黒線と置き換え、赤線を柔軟性のある赤コードに置き換えます。
タミヤコネクタは現在の目で見れば低性能ですが、バッテリー側が全部これなので仕方ありません。電工ペンチ?そんなものはない。
モーターコネクタは手に入れられなかったので外す配線からもいで再利用。頑固にカシメられててほどけなかったのでぶっちぎってやりましたが何とか使えるでしょう。
カシメてあってほどけなかった部分にははんだ付けしてしまいます。
熱収縮チューブを被せて出来上がり。スイッチ⇔モーターの赤配線は面倒臭かったので元のをそのまま使います・・・
バッテリーコネクター側もできました。線の太さが違うのが少しモヤモヤします。シリコンケーブルは固くてやや柔軟性に劣りますが赤コードはふにゃふにゃに柔らかいのでストックチューブなど狭い所を通す時に少し固い方が作業性が良いのです。
スイッチにはんだ付け。多めに。
配線が出来上がりました。
メカボックスにスイッチと配線を配置します。作業中にズレてうっとおしい場合はメカボックスに配線を軽く接着してしまうのも良いでしょう。
タペットプレートの動きを見てみましょう。赤矢印で示した突起がタペットプレートを動かす役割をもちます。
突起はピストンの引き始めよりわずかに前からタペットプレートを後退させ始め、ピストンを少し後退させた頃にはタペットプレートを引ききります。
タペットプレートのウイングの形状をなめるように突起は進み、タペットプレートを後退位置で維持。
タペットプレートのウイングが途切れると突起はタペットプレートをリリースし、タペットプレートは前進します。ピストンはその頃には引ききり寸前になっています。
そこからわずか後にピストンは引ききられ、セクターギヤはピストンを解放してピストンが前進します。DSGではもう次の突起がタペットプレートを引く寸前の位置にきています。
スプリングは元のままで試験します。DSGを入れる場合ピストンのストロークが半減する事、ピストンの前進速度が高い必要がある事からスプリングは強いものに換えなければなりませんが、どのくらい強くすればいいのかは下から試してみないとわかりません。スプリングガイドはZCレオパルドのステンレススプリングガイドに交換します。スラストベアリングが付いているのでこれでスプリングの前後でスプリングの回転方向の動きを相殺できます。またスラストベアリングの厚みの分スプリングスペーサーを入れてレートを高めるのと同じ効果もあります。
グリスはたっぷりと盛れという事なので多めに。アンチウェアグリスを使わず全部セラグリスなので定期的に盛り直す必要がありそうです。
メカボックスを閉じます。
メカボックスをロワレシーバーに収め、グリップを取り付けてモーターを差し込みます。モーター端子までに若干余る配線(ギリギリの長さにするとコネクタを挿すだけでウンザリするので多少長めくらいの方が楽です)をねじりつつ収めます。
バッテリーを繋いで試運転。音が何か高回転!これは期待できます。
配線がキレイになった分ストックチューブに収めやすくなりました。多少。
まずは7.4Vリポでチェック。音はスゴイんだけど、数字は大したことねぇ!
9.6Vでやっと秒24発。初速は50~60m/sほどまで低下しています。初速はともかく、秒30はいくと思ったんだけどなー・・・
@@@
こいつは他の銃に使うつもりだったんだけれど、仕方ないな・・・
マルイのハイサイクル用モーター、EG30000のロングタイプです。EG1000に対しより高回転高速タイプのモーターです。
外観は他のモーターと変わらず、ポン付け可能。撃ってみると音が明らかに代わり、キュパパパという音だったのがブロロロロ!という低い感じの音になります。
ただ計測すると初速は40~60m/sとバラつき、2発発射やセミオートのタイミングがガタガタになっていてサイクルが計測できないというつまらない結果に。まずはスプリング周りの見直しをしないといけませんね。
今回はS&T BABY M4のチェックを行います。
何をチェックするのかというと、前回のCYMA AK47タクティカルのメカボックスでSHSのピストンを入れたら幅が合わなくて動きが悪くなっていたように、こちらも何も考えずにポン付けしていたのでちゃんと合っているか?の確認。
まずはメカボックスを取り出します。海外製のM4系はグリップ回りが多少面倒臭い程度でAKに較べたらサクッと取り出せます。
メカボックスを開けます。こちらは後方配線に引き直している他、ギヤをSHSの13:1に交換しピストンとピストンヘッドを強化品に換えています。
元から付いていた黄色いグリスがちょっとあちこちに散っていて汚らしいので軽く清掃をするべく、スイッチ類も外してしまいましょうか。
スイッチ類やカットオフレバーなども外したところ。ベアリング軸受けは標準装備されていたものです。
まずピストンですが、自重でストンと落ちてきました。エレメントのフルスチールピストンですが、他のメカボックスにポン付けできるかはわかりません。少なくともこのメカボックスにはそのまま使えています。
ギヤは引き始めと解放時でちょっと削れています。傷ひとつ入らないSHSのものよりは柔らかいのかもしれませんが、セクターカットもしないで秒20以上で回しているので十分でしょう。
シリンダーは加速シリンダーですが穴は上写真で見えている1か所だけ。ピストンヘッドはスーパーシューターアルミピストンヘッドでシリンダーを支えられるくらいシリンダー内径にピッタリと接しています。
例の青いピストンヘッドも突っ込んでみましたがやっぱりスカスカでした。
折角全部外したのでシム調整でも・・・と思ったら以前開けた時にちゃんとやってあったのか、やるまでもありませんでした。
セクターギヤがピストンを引ききった時の位置関係。シリンダーの穴よりヘッドが結構後ろに来ているし、なによりメカボックス後端にぶつかりそうなくらい引いているのでやはり定番通り(引き1解放2)くらいにはセクターカットしておいた方が安心なのかも。
組み直します。Ver.2のメカボックスの閉めづらいところは後方配線のメカボックス内に収まってる部分が外側に逃げようとする点くらいでしょうか。
今回は確認だけですのでちょっとスペクタクルが足りませんね。でも早速お買い物したので次回をお楽しみに。
何をチェックするのかというと、前回のCYMA AK47タクティカルのメカボックスでSHSのピストンを入れたら幅が合わなくて動きが悪くなっていたように、こちらも何も考えずにポン付けしていたのでちゃんと合っているか?の確認。
まずはメカボックスを取り出します。海外製のM4系はグリップ回りが多少面倒臭い程度でAKに較べたらサクッと取り出せます。
メカボックスを開けます。こちらは後方配線に引き直している他、ギヤをSHSの13:1に交換しピストンとピストンヘッドを強化品に換えています。
元から付いていた黄色いグリスがちょっとあちこちに散っていて汚らしいので軽く清掃をするべく、スイッチ類も外してしまいましょうか。
スイッチ類やカットオフレバーなども外したところ。ベアリング軸受けは標準装備されていたものです。
まずピストンですが、自重でストンと落ちてきました。エレメントのフルスチールピストンですが、他のメカボックスにポン付けできるかはわかりません。少なくともこのメカボックスにはそのまま使えています。
ギヤは引き始めと解放時でちょっと削れています。傷ひとつ入らないSHSのものよりは柔らかいのかもしれませんが、セクターカットもしないで秒20以上で回しているので十分でしょう。
シリンダーは加速シリンダーですが穴は上写真で見えている1か所だけ。ピストンヘッドはスーパーシューターアルミピストンヘッドでシリンダーを支えられるくらいシリンダー内径にピッタリと接しています。
例の青いピストンヘッドも突っ込んでみましたがやっぱりスカスカでした。
折角全部外したのでシム調整でも・・・と思ったら以前開けた時にちゃんとやってあったのか、やるまでもありませんでした。
セクターギヤがピストンを引ききった時の位置関係。シリンダーの穴よりヘッドが結構後ろに来ているし、なによりメカボックス後端にぶつかりそうなくらい引いているのでやはり定番通り(引き1解放2)くらいにはセクターカットしておいた方が安心なのかも。
組み直します。Ver.2のメカボックスの閉めづらいところは後方配線のメカボックス内に収まってる部分が外側に逃げようとする点くらいでしょうか。
今回は確認だけですのでちょっとスペクタクルが足りませんね。でも早速お買い物したので次回をお楽しみに。
引き続きCYMAのAK47タクティカル(CM.039C)の作業を進めます。
初速が出ない原因はSHSのピストンの幅が大きかった事が分かり、削ってスムーズに動くようになったところ初速が大幅に向上したので・・・
次はこのピストンヘッド。どうも径が小さくてシリンダー内でスカスカになっているようなのですが、確証がまだ持てません。
ところでこのピストンヘッドはピストン後方から六角ネジで締めるものなのでピストン後方からレンチを突っ込んで締めようにも届かなくなるので作業性が非常に悪いです。ネジをプラスネジに換えてしまえれば作業性の点は解決するのですが・・・
ああ、何かそっくりなネジが転がってますね・・・ってこれはメカボックスのネジなので使うわけにはいきません。
何か無いかな~と部屋を探ってみると出てきました、色は違いますが全く同じ形状と長さのプラスネジ。タミヤのRCカーの余りネジかと思います。
しっかりと締め込みます。
メカボックスを組みつけます。
はいダメー!
また配線がちぎれました・・・これ切れるとフルオートで撃てなくなるのですね。そもそも何でセミオートでは撃てるのか謎ですが。
なんだったんだろうなこのピストンヘッド・・・色はすごく良いのになぁ・・・
初速が95m/sとちょっと元気すぎるのでノーマルピストンヘッドに戻すついでにスプリングをM100からM90に戻します。この後組み直した後でスイッチのスプリングが外れててカットオフレバーが動かなくなってたのでもう一度開けたら部屋の隅のちょっとゴチャってるところへスプリングガイドが「もっと強い奴に会いに行く」とばかりに飛び出していって探すのに難儀しました。
四苦八苦してたら両方外れちまったよ!
はんだ付けをやり直してガッチリとつけ直しました。ただFETはスイッチ配線が細くて端子への取りつきも脆弱な傾向にあるので、スイッチ保護にはわざわざ高価なFETよりも安くてお手軽なSBD(ショットキーバリアダイオード)で十分とするのが最近の流行りのように感じます。
初速とサイクルのチェック。7.4Vリポバッテリーでサイクルは18弱から18強に微増、初速は80台に落ち着きました。
9.6Vだと20ほどにサイクルアップ。ただこの9.6Vは少し消耗気味なので満充電だともう少し高まるかもしれません。
これであとはせいぜいモーターを換えるくらいしかできる事はないので、今のところはこれで完成とします。
初速が出ない原因はSHSのピストンの幅が大きかった事が分かり、削ってスムーズに動くようになったところ初速が大幅に向上したので・・・
次はこのピストンヘッド。どうも径が小さくてシリンダー内でスカスカになっているようなのですが、確証がまだ持てません。
ところでこのピストンヘッドはピストン後方から六角ネジで締めるものなのでピストン後方からレンチを突っ込んで締めようにも届かなくなるので作業性が非常に悪いです。ネジをプラスネジに換えてしまえれば作業性の点は解決するのですが・・・
ああ、何かそっくりなネジが転がってますね・・・ってこれはメカボックスのネジなので使うわけにはいきません。
何か無いかな~と部屋を探ってみると出てきました、色は違いますが全く同じ形状と長さのプラスネジ。タミヤのRCカーの余りネジかと思います。
しっかりと締め込みます。
メカボックスを組みつけます。
はいダメー!
また配線がちぎれました・・・これ切れるとフルオートで撃てなくなるのですね。そもそも何でセミオートでは撃てるのか謎ですが。
なんだったんだろうなこのピストンヘッド・・・色はすごく良いのになぁ・・・
初速が95m/sとちょっと元気すぎるのでノーマルピストンヘッドに戻すついでにスプリングをM100からM90に戻します。この後組み直した後でスイッチのスプリングが外れててカットオフレバーが動かなくなってたのでもう一度開けたら部屋の隅のちょっとゴチャってるところへスプリングガイドが「もっと強い奴に会いに行く」とばかりに飛び出していって探すのに難儀しました。
四苦八苦してたら両方外れちまったよ!
はんだ付けをやり直してガッチリとつけ直しました。ただFETはスイッチ配線が細くて端子への取りつきも脆弱な傾向にあるので、スイッチ保護にはわざわざ高価なFETよりも安くてお手軽なSBD(ショットキーバリアダイオード)で十分とするのが最近の流行りのように感じます。
初速とサイクルのチェック。7.4Vリポバッテリーでサイクルは18弱から18強に微増、初速は80台に落ち着きました。
9.6Vだと20ほどにサイクルアップ。ただこの9.6Vは少し消耗気味なので満充電だともう少し高まるかもしれません。
これであとはせいぜいモーターを換えるくらいしかできる事はないので、今のところはこれで完成とします。
少なからずエアーソフトガンに手を入れる時の必需品となっている弾速器。その定番商品であるXCORTECH X3200。それが最近、いや結構前からなんですが振るとカラカラ言うので今回は思い切って開けてみようと思います。
でもどうやってバラすんだろう?
ググってみるとゴム足の中にネジがあるらしい。ゴム足ははめこまれているだけでした。
もう一か所、電池ボックスの中央にある封印シールの下にも1本。思い切ってドライバーをブスッと。
四隅と中央の計5本のネジを抜くと筐体上半分が外れました。中にはBB弾やその破片でコナコナになっています。
計測を行う筒状のトンネルパーツは金属製で、その左右にセンサーがあります。配線ははんだ付けで直付けされておらず、丁寧にコネクターを使用しているので3枚の基板はそれぞれ分離できるようになっています。
BB弾やカスを除去して元通りにします。基盤がレールから外れていないかをチェック。
筐体を閉じ、ネジ5本を締めます。
トンネル内。案外ここに真っ直ぐ銃口が向かず、トンネル内に弾が当たった形跡が大量に見られます。計測中「TOUT」をしつこいくらい見るので、ここがもう少し広かったらな・・・
単四電池4本を入れます。電池が減っていると「TOUT」が出やすいとも聞くので、できれば画像のようにニッケル水素充電池(1.2Vのため「減った電池」と機械側に認識されやすい)ではなくアルカリ乾電池(1.5V)を使用した方が良いのでしょう。
電源ON。登録した情報は電池を抜いても記憶しています。
@@@
偽物まで出回っているX3200ですが、これだけ便利で微妙に安くないものであれば仕方ないのか。これの何が良いって、やっぱり画面が高機能で見やすい事でしょう。道具と認識されているかもしれませんが、これもトイガンの「トイ」の一つなのですから。
でもどうやってバラすんだろう?
ググってみるとゴム足の中にネジがあるらしい。ゴム足ははめこまれているだけでした。
もう一か所、電池ボックスの中央にある封印シールの下にも1本。思い切ってドライバーをブスッと。
四隅と中央の計5本のネジを抜くと筐体上半分が外れました。中にはBB弾やその破片でコナコナになっています。
計測を行う筒状のトンネルパーツは金属製で、その左右にセンサーがあります。配線ははんだ付けで直付けされておらず、丁寧にコネクターを使用しているので3枚の基板はそれぞれ分離できるようになっています。
BB弾やカスを除去して元通りにします。基盤がレールから外れていないかをチェック。
筐体を閉じ、ネジ5本を締めます。
トンネル内。案外ここに真っ直ぐ銃口が向かず、トンネル内に弾が当たった形跡が大量に見られます。計測中「TOUT」をしつこいくらい見るので、ここがもう少し広かったらな・・・
単四電池4本を入れます。電池が減っていると「TOUT」が出やすいとも聞くので、できれば画像のようにニッケル水素充電池(1.2Vのため「減った電池」と機械側に認識されやすい)ではなくアルカリ乾電池(1.5V)を使用した方が良いのでしょう。
電源ON。登録した情報は電池を抜いても記憶しています。
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偽物まで出回っているX3200ですが、これだけ便利で微妙に安くないものであれば仕方ないのか。これの何が良いって、やっぱり画面が高機能で見やすい事でしょう。道具と認識されているかもしれませんが、これもトイガンの「トイ」の一つなのですから。
先日残念な結果になったCYMA AK47タクティカル(CM.039C)のハイサイクル化ですが、放っておいても調子の悪いままなので休日を利用して原因究明をしましょう。9月は忙しくていけません・・・
まず、真っ先に疑ったライラクスのシリンダーなのですが、結局はシリンダーヘッドも換えてようやくマシな初速になったのでむしろダメだったのはピストンヘッドではないか、ではどうダメだったのか?
参考に箱出しで初速が95m/sくらい出ていたS&T BABY M4に入っていたピストンヘッドを通してみると、ピストンヘッドの周囲に隙間が全く見られず、ピストンヘッドのOリングがちゃんとシリンダー内に接しているのが確認できます。
一方で初速がグダグダだった方のピストンヘッドを通してみると新月のような隙間が確認できます。前進するピストンヘッドは前面の穴からOリングの前に空気が通り、その空気圧でOリングをピストンヘッド後方とシリンダー内へ押し付けるようになっているので、静止状態で隙間が見えるからといって必ずしも圧縮抜けをしているとは限らないのですが、しかしこの組み合わせで初速がたった10m/sしか出なかったのは相性が明らかに悪かったといえます。またノーマルのフルシリンダーとでも40m/sしか出ていないので、やはりこのシリンダーヘッドは使用をやめておいた方がよろしいようで・・・
メカボックスを開きました。
セクターギヤがピストンを引き始めるところ。
セクターギヤがピストンを引ききったところ。ピストンヘッドは終始シリンダー内にあり、フルシリンダーはシリンダー容積をフルに利用できるためエア吐出量が最も多く、長いバレルから弾が出るまでに十分な空気を吐き出せるのですが、ピストンを引いている間はピストンヘッドとシリンダーの隙間か、チャンバー側からノズルを通って吸気するため高サイクル時にはバレル内で押し出されている弾に引き戻す力が加わってしまい、初速が低下します。
横穴の開いた加速シリンダーの場合。セクターギヤがピストンを引き始めたところ。サイクル開始からここまではフルシリンダーと変わりません。
セクターギヤがピストンを途中まで引いたところ。シリンダーの横穴越しにピストンヘッドが見えます。加速シリンダーでは横穴より前がシリンダー容積になり、フルシリンダーに較べ容積が減ってしまいますが横穴より後ろはシリンダーの有効長の外であり、圧縮が行われていないので抵抗無く前後に動く事ができます。
セクターギヤがピストンを引ききったところ。セクターカット(セクターギヤの引き始めと解放時のギヤを何枚か削り落とす事)をしているのでピストンが前後する範囲が少なくなっているので、当然加速シリンダーの横穴が引ききったピストンヘッドより後ろにあっても意味がありません。加速シリンダーではピストンはこの後横穴から排気しつつ穴より前まで高速で前進し、穴より前の部分から圧縮を開始します。シリンダー容積が小さいのでインナーバレルが長いと弾が銃口から出る前に吐出量を使い切ってしまい、ピストンが再び引き始めるとフルシリンダーと同様に弾を引き戻す力が掛かってしまうのでやはり初速が低下します。そのため、シリンダー容積が小さくなった場合はインナーバレルを短いものに換えます。しかしそれではシリンダーの小容量化と短銃身化で初速にとってはダブルパンチとなって大幅に減速してしまうので、スプリングを強いものに換えてピストンの前進速度を速めて初速を高めます。スプリングを強くするとピストンを引くのに大きな力を要求するのでサイクルは下がりますが、上げる場合はモーターを高速型のものに換えるか、バッテリーの電圧を高める事になります。
と、理屈ではそうなのですがこの銃では組み合わせ的に初速もサイクルも低く、まだおかしい部分があります。というか気づいたのですが、ピストンがスムーズに動いていません。
空のメカボックスにピストン(ヘッドの有無は問わず)を収めてメカボックスのネジを締め、外側からピストンを前後に動かした時にスムーズに動かなければいけないのですが、メカボックス内のピストンを挟んでいるレールとピストン本体のレール間の寸法が合っておらず、動きが悪くなっていたようです。これはSHSのこのピストンではよくある事のようです・・・(左右レール間の寸法は海外製電動ガンの場合少し余裕をもって広めにされているものがあるらしく、SHSのピストンはそちら向けになっているようです。マルイ製メカボックスでは狭いため今回と同様の問題が出ます。)
メカボックスのレールの谷側には盛ったグリスがそのままになっていて触れてすらいないので、山側が高い事になりますが、金属なので削るのは面倒です。それに寸法がおかしいのはピストンの方なのでピストンのレールの谷側を削る事になります。やや削りにくいですがリューターやヤスリでピストンの谷側をメカボックス内でスムーズに動くようになるまでシコシコと削ります。大体片側で0.5mmほど削る必要がありました。定番ピストンなのになぁ・・・
削るのにピストンヘッドを一旦外したので付け直します。ちょっと組み付けにコツが要りますが、慣れるとピストンの後方からドライバーを突っ込むのよりやりやすいかもしれません。
取り付きました。この銃ではスプリングガイドにベアリングが元々入っているのでスプリングの回転方向への動きは後方で相殺してくれます。
メカボックスを閉めます。スプリングを圧縮しながらスプリングガイドをメカボックスに収めてから逆転防止ラッチを収めた方が、スプリングを圧縮しそこなってガチャンとなった時に逆転防止ラッチが外れる2度手間を防げます。
メカボックス外側のパーツを付け直します。
メカボックスをレシーバーに収め、銃を組み直します。
初速とサイクルをチェック。ピストンの前後動が渋くなってたのが一番の原因だったのか、サイクルは大体据え置きで初速は大幅に向上。ピストンヘッドは原因としてどうだったのかはちょっと判断材料が足りないところ。初速がこれならスプリングは100なのを90に戻しても良さそうですね。
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組んだりバラしたりの邪魔なのでトップレイルを外してみましたがこの方がAKらしいシルエットになりますね。アイレリーフの近いスコープを使わない限りはハンドガード上のレイルで足りるという事なのでしょう。
結局一番ダメだったのが定番パーツで、とっくに知れ渡ってるトラブルを私が見落としていただけでした。
まず、真っ先に疑ったライラクスのシリンダーなのですが、結局はシリンダーヘッドも換えてようやくマシな初速になったのでむしろダメだったのはピストンヘッドではないか、ではどうダメだったのか?
参考に箱出しで初速が95m/sくらい出ていたS&T BABY M4に入っていたピストンヘッドを通してみると、ピストンヘッドの周囲に隙間が全く見られず、ピストンヘッドのOリングがちゃんとシリンダー内に接しているのが確認できます。
一方で初速がグダグダだった方のピストンヘッドを通してみると新月のような隙間が確認できます。前進するピストンヘッドは前面の穴からOリングの前に空気が通り、その空気圧でOリングをピストンヘッド後方とシリンダー内へ押し付けるようになっているので、静止状態で隙間が見えるからといって必ずしも圧縮抜けをしているとは限らないのですが、しかしこの組み合わせで初速がたった10m/sしか出なかったのは相性が明らかに悪かったといえます。またノーマルのフルシリンダーとでも40m/sしか出ていないので、やはりこのシリンダーヘッドは使用をやめておいた方がよろしいようで・・・
メカボックスを開きました。
セクターギヤがピストンを引き始めるところ。
セクターギヤがピストンを引ききったところ。ピストンヘッドは終始シリンダー内にあり、フルシリンダーはシリンダー容積をフルに利用できるためエア吐出量が最も多く、長いバレルから弾が出るまでに十分な空気を吐き出せるのですが、ピストンを引いている間はピストンヘッドとシリンダーの隙間か、チャンバー側からノズルを通って吸気するため高サイクル時にはバレル内で押し出されている弾に引き戻す力が加わってしまい、初速が低下します。
横穴の開いた加速シリンダーの場合。セクターギヤがピストンを引き始めたところ。サイクル開始からここまではフルシリンダーと変わりません。
セクターギヤがピストンを途中まで引いたところ。シリンダーの横穴越しにピストンヘッドが見えます。加速シリンダーでは横穴より前がシリンダー容積になり、フルシリンダーに較べ容積が減ってしまいますが横穴より後ろはシリンダーの有効長の外であり、圧縮が行われていないので抵抗無く前後に動く事ができます。
セクターギヤがピストンを引ききったところ。セクターカット(セクターギヤの引き始めと解放時のギヤを何枚か削り落とす事)をしているのでピストンが前後する範囲が少なくなっているので、当然加速シリンダーの横穴が引ききったピストンヘッドより後ろにあっても意味がありません。加速シリンダーではピストンはこの後横穴から排気しつつ穴より前まで高速で前進し、穴より前の部分から圧縮を開始します。シリンダー容積が小さいのでインナーバレルが長いと弾が銃口から出る前に吐出量を使い切ってしまい、ピストンが再び引き始めるとフルシリンダーと同様に弾を引き戻す力が掛かってしまうのでやはり初速が低下します。そのため、シリンダー容積が小さくなった場合はインナーバレルを短いものに換えます。しかしそれではシリンダーの小容量化と短銃身化で初速にとってはダブルパンチとなって大幅に減速してしまうので、スプリングを強いものに換えてピストンの前進速度を速めて初速を高めます。スプリングを強くするとピストンを引くのに大きな力を要求するのでサイクルは下がりますが、上げる場合はモーターを高速型のものに換えるか、バッテリーの電圧を高める事になります。
と、理屈ではそうなのですがこの銃では組み合わせ的に初速もサイクルも低く、まだおかしい部分があります。というか気づいたのですが、ピストンがスムーズに動いていません。
空のメカボックスにピストン(ヘッドの有無は問わず)を収めてメカボックスのネジを締め、外側からピストンを前後に動かした時にスムーズに動かなければいけないのですが、メカボックス内のピストンを挟んでいるレールとピストン本体のレール間の寸法が合っておらず、動きが悪くなっていたようです。これはSHSのこのピストンではよくある事のようです・・・(左右レール間の寸法は海外製電動ガンの場合少し余裕をもって広めにされているものがあるらしく、SHSのピストンはそちら向けになっているようです。マルイ製メカボックスでは狭いため今回と同様の問題が出ます。)
メカボックスのレールの谷側には盛ったグリスがそのままになっていて触れてすらいないので、山側が高い事になりますが、金属なので削るのは面倒です。それに寸法がおかしいのはピストンの方なのでピストンのレールの谷側を削る事になります。やや削りにくいですがリューターやヤスリでピストンの谷側をメカボックス内でスムーズに動くようになるまでシコシコと削ります。大体片側で0.5mmほど削る必要がありました。定番ピストンなのになぁ・・・
削るのにピストンヘッドを一旦外したので付け直します。ちょっと組み付けにコツが要りますが、慣れるとピストンの後方からドライバーを突っ込むのよりやりやすいかもしれません。
取り付きました。この銃ではスプリングガイドにベアリングが元々入っているのでスプリングの回転方向への動きは後方で相殺してくれます。
メカボックスを閉めます。スプリングを圧縮しながらスプリングガイドをメカボックスに収めてから逆転防止ラッチを収めた方が、スプリングを圧縮しそこなってガチャンとなった時に逆転防止ラッチが外れる2度手間を防げます。
メカボックス外側のパーツを付け直します。
メカボックスをレシーバーに収め、銃を組み直します。
初速とサイクルをチェック。ピストンの前後動が渋くなってたのが一番の原因だったのか、サイクルは大体据え置きで初速は大幅に向上。ピストンヘッドは原因としてどうだったのかはちょっと判断材料が足りないところ。初速がこれならスプリングは100なのを90に戻しても良さそうですね。
@@@
組んだりバラしたりの邪魔なのでトップレイルを外してみましたがこの方がAKらしいシルエットになりますね。アイレリーフの近いスコープを使わない限りはハンドガード上のレイルで足りるという事なのでしょう。
結局一番ダメだったのが定番パーツで、とっくに知れ渡ってるトラブルを私が見落としていただけでした。